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第2章 新たなナニゲ村
第32話 間に合った?
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ぎこちない動きで、解体作業と畑作業を行うサエルとジョージの両者は、娘達の動きとゴッズの到着が気になって仕方ないようだ。
アネットの結界が完成するのには、あと少し掛かるみたいで、アルテは両者が怪しい動きをしないか監視を続けていた。
『アルテさん、森の奥の方で煙が上がっています。何か動きがあったのでしょうか?』
森の監視をしていたファーから念話が届く。まだこの場を離れる訳にいかないアルテは、窓枠から森の方角を確認する。
煙の確認はできたが、角度的に森の入り口は分からない。
『おそらく、藤浪さんが行動を開始したんだろう。引き続き監視をお願いね』
行動が目に見えてしまうのはタイミング的にマズイ。あの煙りはサエル達も気付いてしまったに違いない。そう思って二人を見ると、ジョージはまだ鍬を一生懸命に振り下ろして土を耕している。ところが、一方で解体作業中だったサエルの姿が見えない。
「ナミー、居るかい?ちょっと出てきてくれないか?」
その呼びかけに応じて、小さな妖精(技能サポートナビ)は現れた。
「分かってるわよ。言われなくてもサエルの位置はシェアで把握してるって。アイツなら今、建物の影で穴を掘っているわ」
「穴?」
「そう、縦穴。ちょっと広めのね。どうせ主人は動けないだろうから、私が監視に行ってあげる」
ナミーはそう言って、アルテの意見を待たずに再び姿を消した。
「縦穴…脱出ルート?それとも、何処に繋げるつもりかな?」
廃屋の上空に現れたナミーは、サエルが掘り進める先を、廃屋の屋根に降りて監視する。そもそも、今から掘り始めたところで大して通路ができるとは思えない。
だとすれば、考えられるのは先に通路を完成させていて、そこに繋げる為に掘り進めているという事だ。
『主人、コイツ等の記憶では、夜は何をしているか確認した?』
『いや、確認できてない。記憶の共有ができるのが、今のレベルではまだ六時間程度しかないから、サエル達が夜中に何をしているかは分からない』
現段階の【シェアルーム】のレベルは1。基本枠は5人で、能力は低下するが枠は増やせる。シェアできるのは技能や記憶やダメージ等で、制限共有時間は六時間が限度である。
『そう。なら用心した方がいいと思うわ。おそらく地中に通路が作られているわ。出口が何処かの建物の中か、村の外へかは分からないけど』
『そうか。なら離れているよりも、安全の為に皆んな、一旦、アンナの元に集まるべきだね。正午を待たずに避難しよう』
ナミーとそう決断した矢先に、メグからの念話が届く。
『アルテさん、ギルドの馬車が複数村に向かって来ています!』
『来たか!メグ達はその場を離れてアネットの元に来て。結界が完成するのにもう少し掛かるから、君達を枠に入れるから彼女の護衛を頼むよ。ナミー、俺は彼女達が着き次第、ギルド員達に会いに入り口に向かう』
入り口からメグとフロウの到着を待つ間、アルテに一瞬、クラッと眩暈が襲う。
「⁇」
『ちょっと!二人の枠を何故外したの⁈』
眩暈が来た直後、ナミーから慌てた様子で念話が来た。しかし、アルテが自分からあの二人から枠を外す訳は無い。
『俺は外してないぞ!二人はどうなった⁈』
『…⁈ちょ、ちょっと!ジョージが、し、死んでるわよ⁈まさか、サエルも…⁈』
念話で伝わる動揺が、ナミーが混乱しているのだと分かる。
『ナミー、落ち着け!おそらく体を乗り換えたんだ。だから、サエルの確認はしなくてもいいから、取り敢えず戻るんだ!』
地下に通路が作られているなら、既に村の内部に侵入されているという事だ。サエルやジョージの体を乗り捨てる際に、体内を破壊して新しい体に移ったのだろう。次の体が何者かも、居場所すらも分からなくなってしまった。
再びアルテの前に姿を現したナミーは、自分が見ていながら気付けなかった事に落ち込んでいる。
「お待たせしました!」
そこへメグとフロウの二人が二階へとやって来た。アルテはすぐに二人にシェアルームの枠に入れ、全ての技能の使用許可を与えた。
『とにかく、俺は一度ギルドの人達と話しをしてくる。皆んなはシェアルームで繋がっていない人物は全て敵だと思ってくれ!メグとフロウは俺が戻るまでアネットの警護をお願いする。敵が来たら極力戦わず、アンナの元まで逃げてくれ。ナミー、彼女達のサポートを頼む』
「分かったわ」
これ以上事態が悪い方へならない為にも、アルテは急いで旅館を後にするのだった。
一方、北の森。藤浪はというと…。
「おい、ナビー。これはどういう事だ?」
彼の前には大量の魔物の遺体が広がっていた。どれもこれも藤浪の斬撃によって倒されたのだが、全員が死ぬ直前になって自ら発火したのだ。
『どうやら、敵襲に会った際には発火して煙を放つように仕込まれていたようですね。ご主人様が見つける度に殲滅して回るから、森の至る所で煙が上がっている状態です。どうやら本隊は当然ですが気付いて、作戦を早めてしまったみたいです。森にあった半分の反応は範囲外に移動したようですよ』
「くそっ、失態だ!残りの半分を追うぞ!逃げた先を教えろ」
藤浪は刀を鞘に納め、フゥーッと長く息を吐いた。全身に力を集中させて、奴等を追い詰める。今度は逃がさない。彼女達と温泉(混浴)を楽しむ為にも!
『何か、不純な動機を感知しましたが…行き先を特定しました。二手に分かれています。この先に地下トンネルがあり、村へと続くルートの敵と、村の東側に向かった敵と別れましたが、どちらに向かいます?数で言えば東側が多いようですが』
「なら、東側だ!」
迷わず一択。多くを斬るのみだ。この神刀は数を欲する。斬った獲物の数が増えていくにつれて性能が増す。相手が強者なら強度が。硬ければ斬れ味が。それがこの神刀に与えられた加護なのだ。
強者はおそらく村に向かったであろうが、斬り捨て可能な方を選ぶべきだと考えたのだ。
ナビーが行きますよと先導を始め、藤浪は全速力で走りだした。
風の様な速さで駆けるその視界の先に、敵の姿が微かに見えた。ゴブリンメイジが十体程詠唱をしているのが見える。その周りには、ゴブリンメイジを守るかの様な配置にストーンゴーレムが並んでいる。守りの強い方円の陣である。
(間に合えっ‼︎)
藤浪は、まだまだ距離がある位置から居合の構えに入った。
「藤浪流抜刀術【紅疾風】‼︎」
抜刀と同時に紅い斬撃が飛び、ストーンゴーレムを横一文字に寸断した。
しかし、ゴブリンメイジ達の詠唱は完成していて、既に無数の巨大な魔法弾が村目掛けて飛んでいた。
同刻、旅館ではアネットがペタンと座り込む。フロウが大丈夫?と近寄ると、彼女は汗だくになりながらも、満面の笑みを浮かべる。
「ま、間に合いました」
彼女がそう言った後に、村中に轟音が数回響いた。慌ててメグが窓枠から外を見る。
村には何の被害も出ていなかった。見上げると、アネットの結界に魔法弾が着弾した場所が、波紋の様に一瞬だけ確認できた。
『やったね、アネット‼︎』
彼女達が喜ぶ中、村の外れで魔法弾が防がれたのをゴッズも確認していた。
「おいおい、先手の魔法が防がれちゃったぜ?次はどうするんだい、仮にもアンタが今のリーダーだからさ。指示を出してくれよ、デンデさんよぉ?」
ゴッズは、後ろに居た男に、戯けた態度で聞いた。男は歯軋りをしながら、ゴッズを蹴り飛ばす。
「元々は、お前らの情報不足が原因だろうが!」
その男は小太りの商人の姿であるが、目は赤く肌は緑色のデンデという名の魔人だった。羽を持たぬ魔人の落ちこぼれと周囲からは呼ばれているが、仮にも魔族の端くれである彼は、自分に与えられたこの役目に不満を持っていた。
「全く使えない奴等だ。魔法が効かないなら、さっさと人質を取りに行きやがれ!お前達はそれしか能が無いんだからな!」
デンデは唾を飛ばしながらゴッズを追い立てる。ゴッズはへぇへぇと軽い返事をする。最後に小さな声で「アンタにゃ取り柄すらもないけどな」と言い、その場から姿を消したのだった。
アネットの結界が完成するのには、あと少し掛かるみたいで、アルテは両者が怪しい動きをしないか監視を続けていた。
『アルテさん、森の奥の方で煙が上がっています。何か動きがあったのでしょうか?』
森の監視をしていたファーから念話が届く。まだこの場を離れる訳にいかないアルテは、窓枠から森の方角を確認する。
煙の確認はできたが、角度的に森の入り口は分からない。
『おそらく、藤浪さんが行動を開始したんだろう。引き続き監視をお願いね』
行動が目に見えてしまうのはタイミング的にマズイ。あの煙りはサエル達も気付いてしまったに違いない。そう思って二人を見ると、ジョージはまだ鍬を一生懸命に振り下ろして土を耕している。ところが、一方で解体作業中だったサエルの姿が見えない。
「ナミー、居るかい?ちょっと出てきてくれないか?」
その呼びかけに応じて、小さな妖精(技能サポートナビ)は現れた。
「分かってるわよ。言われなくてもサエルの位置はシェアで把握してるって。アイツなら今、建物の影で穴を掘っているわ」
「穴?」
「そう、縦穴。ちょっと広めのね。どうせ主人は動けないだろうから、私が監視に行ってあげる」
ナミーはそう言って、アルテの意見を待たずに再び姿を消した。
「縦穴…脱出ルート?それとも、何処に繋げるつもりかな?」
廃屋の上空に現れたナミーは、サエルが掘り進める先を、廃屋の屋根に降りて監視する。そもそも、今から掘り始めたところで大して通路ができるとは思えない。
だとすれば、考えられるのは先に通路を完成させていて、そこに繋げる為に掘り進めているという事だ。
『主人、コイツ等の記憶では、夜は何をしているか確認した?』
『いや、確認できてない。記憶の共有ができるのが、今のレベルではまだ六時間程度しかないから、サエル達が夜中に何をしているかは分からない』
現段階の【シェアルーム】のレベルは1。基本枠は5人で、能力は低下するが枠は増やせる。シェアできるのは技能や記憶やダメージ等で、制限共有時間は六時間が限度である。
『そう。なら用心した方がいいと思うわ。おそらく地中に通路が作られているわ。出口が何処かの建物の中か、村の外へかは分からないけど』
『そうか。なら離れているよりも、安全の為に皆んな、一旦、アンナの元に集まるべきだね。正午を待たずに避難しよう』
ナミーとそう決断した矢先に、メグからの念話が届く。
『アルテさん、ギルドの馬車が複数村に向かって来ています!』
『来たか!メグ達はその場を離れてアネットの元に来て。結界が完成するのにもう少し掛かるから、君達を枠に入れるから彼女の護衛を頼むよ。ナミー、俺は彼女達が着き次第、ギルド員達に会いに入り口に向かう』
入り口からメグとフロウの到着を待つ間、アルテに一瞬、クラッと眩暈が襲う。
「⁇」
『ちょっと!二人の枠を何故外したの⁈』
眩暈が来た直後、ナミーから慌てた様子で念話が来た。しかし、アルテが自分からあの二人から枠を外す訳は無い。
『俺は外してないぞ!二人はどうなった⁈』
『…⁈ちょ、ちょっと!ジョージが、し、死んでるわよ⁈まさか、サエルも…⁈』
念話で伝わる動揺が、ナミーが混乱しているのだと分かる。
『ナミー、落ち着け!おそらく体を乗り換えたんだ。だから、サエルの確認はしなくてもいいから、取り敢えず戻るんだ!』
地下に通路が作られているなら、既に村の内部に侵入されているという事だ。サエルやジョージの体を乗り捨てる際に、体内を破壊して新しい体に移ったのだろう。次の体が何者かも、居場所すらも分からなくなってしまった。
再びアルテの前に姿を現したナミーは、自分が見ていながら気付けなかった事に落ち込んでいる。
「お待たせしました!」
そこへメグとフロウの二人が二階へとやって来た。アルテはすぐに二人にシェアルームの枠に入れ、全ての技能の使用許可を与えた。
『とにかく、俺は一度ギルドの人達と話しをしてくる。皆んなはシェアルームで繋がっていない人物は全て敵だと思ってくれ!メグとフロウは俺が戻るまでアネットの警護をお願いする。敵が来たら極力戦わず、アンナの元まで逃げてくれ。ナミー、彼女達のサポートを頼む』
「分かったわ」
これ以上事態が悪い方へならない為にも、アルテは急いで旅館を後にするのだった。
一方、北の森。藤浪はというと…。
「おい、ナビー。これはどういう事だ?」
彼の前には大量の魔物の遺体が広がっていた。どれもこれも藤浪の斬撃によって倒されたのだが、全員が死ぬ直前になって自ら発火したのだ。
『どうやら、敵襲に会った際には発火して煙を放つように仕込まれていたようですね。ご主人様が見つける度に殲滅して回るから、森の至る所で煙が上がっている状態です。どうやら本隊は当然ですが気付いて、作戦を早めてしまったみたいです。森にあった半分の反応は範囲外に移動したようですよ』
「くそっ、失態だ!残りの半分を追うぞ!逃げた先を教えろ」
藤浪は刀を鞘に納め、フゥーッと長く息を吐いた。全身に力を集中させて、奴等を追い詰める。今度は逃がさない。彼女達と温泉(混浴)を楽しむ為にも!
『何か、不純な動機を感知しましたが…行き先を特定しました。二手に分かれています。この先に地下トンネルがあり、村へと続くルートの敵と、村の東側に向かった敵と別れましたが、どちらに向かいます?数で言えば東側が多いようですが』
「なら、東側だ!」
迷わず一択。多くを斬るのみだ。この神刀は数を欲する。斬った獲物の数が増えていくにつれて性能が増す。相手が強者なら強度が。硬ければ斬れ味が。それがこの神刀に与えられた加護なのだ。
強者はおそらく村に向かったであろうが、斬り捨て可能な方を選ぶべきだと考えたのだ。
ナビーが行きますよと先導を始め、藤浪は全速力で走りだした。
風の様な速さで駆けるその視界の先に、敵の姿が微かに見えた。ゴブリンメイジが十体程詠唱をしているのが見える。その周りには、ゴブリンメイジを守るかの様な配置にストーンゴーレムが並んでいる。守りの強い方円の陣である。
(間に合えっ‼︎)
藤浪は、まだまだ距離がある位置から居合の構えに入った。
「藤浪流抜刀術【紅疾風】‼︎」
抜刀と同時に紅い斬撃が飛び、ストーンゴーレムを横一文字に寸断した。
しかし、ゴブリンメイジ達の詠唱は完成していて、既に無数の巨大な魔法弾が村目掛けて飛んでいた。
同刻、旅館ではアネットがペタンと座り込む。フロウが大丈夫?と近寄ると、彼女は汗だくになりながらも、満面の笑みを浮かべる。
「ま、間に合いました」
彼女がそう言った後に、村中に轟音が数回響いた。慌ててメグが窓枠から外を見る。
村には何の被害も出ていなかった。見上げると、アネットの結界に魔法弾が着弾した場所が、波紋の様に一瞬だけ確認できた。
『やったね、アネット‼︎』
彼女達が喜ぶ中、村の外れで魔法弾が防がれたのをゴッズも確認していた。
「おいおい、先手の魔法が防がれちゃったぜ?次はどうするんだい、仮にもアンタが今のリーダーだからさ。指示を出してくれよ、デンデさんよぉ?」
ゴッズは、後ろに居た男に、戯けた態度で聞いた。男は歯軋りをしながら、ゴッズを蹴り飛ばす。
「元々は、お前らの情報不足が原因だろうが!」
その男は小太りの商人の姿であるが、目は赤く肌は緑色のデンデという名の魔人だった。羽を持たぬ魔人の落ちこぼれと周囲からは呼ばれているが、仮にも魔族の端くれである彼は、自分に与えられたこの役目に不満を持っていた。
「全く使えない奴等だ。魔法が効かないなら、さっさと人質を取りに行きやがれ!お前達はそれしか能が無いんだからな!」
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