167 / 418
第12章 御教示願うは筋違いらしいですよ⁈
163話 証明
しおりを挟む
最初に気付いたのは空気の違いだった。決してラエテマ王国が空気が悪かった訳では無い。前世界に比べたら、遥かに空気が綺麗だと言える。しかし、このムシハ連邦国来た時、より澄んだ空気だと感じたが巨大樹の森による深緑の香りとマイナスイオンの影響だろうか?
「確かに、辺り一面が沼ですね」
廃屋から出たアラヤ達は、今回は馬車を取り出さず、銀狼になったクララにアラヤが乗り、6頭の馬にはそれぞれペアになり騎乗した。因みに、羅刹鳥(オウムに擬態している)とスライムはアフティの馬に同乗している。
沼地の中にアースクラウドで道を作り、ゆっくりと進む。
よく見ると、沼にはチラホラと建物の瓦礫が沈んでいるのが分かる。
「元は村か街があったのかな?」
「ああ。これは私が王国に流れる前、降り止まぬ大雨の被害に遭った村だよ」
「災害レベルの大雨だったんだね」
「だから我々【天候操者】が呼ばれた訳だが、我々が来た時にはこの村は既に被害に遭った後だった。幸い、住民はバエマシの街に避難していたから無事だったが…」
イシルウェは辺りを見回し、一箇所に積み上げられた瓦礫の山に気付いた。
「この辺りは沼地も多く、今回の様な大雨で雨水が溜まりやすい事が分かった筈だ。だけどやはり、此処に住もうと復興を考えている様だな…」
「それはやはり、この場所に愛着があるだろうからね」
多くの人がそう簡単に、生まれ育った場所を離れる事は出来ないものだからね。
「私が行き先を決めるのは失礼だと思うが、バエマシの街もわりと近いから向かってみないかい?」
「俺も行く予定だったから気にしなくて良いよ。それじゃ、案内してもらうかな」
イシルウェを先頭にして、アラヤ達は近くにあるバエマシの街に向かった。
巨大樹の数が減るに連れて、山肌が少しずつ現れてきた。それと共に、階段や整備された道が見え始めた。
「止まれ!」
階段をゆっくりと登っていると、崖の上から声が聞こえた。見上げるとイシルウェの様に整った顔立ちのエルフが、こちらを対象に弓を構えている。おそらくは街の守衛なのだろう。アラヤ達は当然気付いていたが、この様な場合は敵意を見せたらダメだからね。
「お前達、何処から来た?街には何用だ?」
更に守衛が現れ前後の進路を塞がれた。
「私は天候操者のイシルウェという者。この地域の仕事中に転落事故を起こし、瀕死だったところを彼等に救われた。彼等は大罪教団の巡礼者の一行だ」
この連邦国では、行商人としての立場ではなく、大罪教団員として行動する。これは事前にアヤコとハウンの提案で決めた事だ。
「そう言えば、確かに天候操者の1人が大河に落ちたと聞いたな。そうか、生きていたのか。それで、他の者達は大罪教団員だと証明できる物はあるか?」
「これを確認してください」
ハウンが人数分(銀狼姿なのでクララを除く)の団員証なる物を取り出して渡す。それは超硬質磁力鉱石で作られたカードで、名前の横には、左にはフレイア様の肖像画が、右には持ち主の顔が転写されて描かれている。
教団の招待用にと、以前、ベルフェル司祭からテレポートの魔導書と共にアラヤ達の証明書を渡されたらしい。
「…確かに。間違い無いようだ。しかし、その子の証明書が無いな」
チャコの証明書は流石に用意していなかった。その時にはまだ出会ってもいなかったからなぁ。
「この子はチャコ。俺の娘だ!」
「しかしその子はエルフでは無いようだが?混血とも違うようだし…」
イシルウェは、渡してなるものかと同乗するチャコの肩を抱き寄せる。
「この子は亡き妻の連れ子だ。血が繋がっていなくとも、紛れも無く私の子だ」
「ああ、そういう事か。そう睨むな、別に引き離したりはしないよ。ただ確認しただけだ。通ってかまわん」
イシルウェの熱演?の甲斐あって、アラヤ達はバエマシの街に入る許可が下りた。クララに乗るアラヤの事は意外にもスルーしていた。
バエマシの街は、街の大きさ的には広さはそこまで広く無い。だが、4・5階建ての木造の団地が多くあり、人口はそれなりに居るようだ。人種も人間が多く、次にエルフとそのハーフという割合だ。
「アラヤ様、我々は一度教団に報告と情報収集に参りたいと思います」
「うん、分かった。その間、俺達は街中を少し散策するよ」
教団支部へと向かうハウン達と別れ、アラヤ達は繁華街を見て回る事にした。
「ああ、見た事無い野菜や果物だなぁ。あそこの精肉も黄緑色って、一体何の肉なんだ?」
店に並ぶ様々な品を見ていくも、アラヤ達にはムシハ連邦国の通貨が無い。欲しくても買えないのだ。
「アラヤ君、前もって下ろしていたラエテマ王国の金貨等は、この街の教団で通貨の為替をハウン達に頼んであります」
「そうなんだ、良かった!じゃあ、下見しておこう」
ただ、ハウンにも為替レートにより価値は下がるのは間違い無いと言われている。その事は、はしゃぐアラヤには言うのはまだ止めておこうと、アヤコ達は後ろで話し合っていた。
「…そうですか、ありがとう」
アラヤ達がひと段落していると、イシルウェとチャコが、集会所みたいな場所から出て来た。きっと、そこが前に言っていた仕事斡旋所なのだろう。
「イシルウェ、ひょっとして仕事に戻るの?」
「いや、戻って早々に君達から離れる筈が無いだろう?まだ何も恩は返していないというのに。斡旋所に寄ったのは、その後の仲間達の動向を聞いたのと、私の生存としばらく休養する事を仲間達に伝える様に頼んだんだ」
「パパ、いっぱい驚かれてたね!」
「ま、まぁな。死んだと思われていたから仕方ないさ。それに、驚かれていた理由は私だけじゃ無いからな」
「ああ、なるほど」
死んだと思っていた者が、1月程経ってから子連れで現れたら、そりゃあ驚かれて当然だと思う。しかも人種が違うだけでなく、いたいけな幼女が彼の事を疑う事なくパパと呼んでいたら、知り合いからしたら彼の誘拐を疑うレベルかもしれない。まぁ、似たようなものだけどね。
「アラヤ様、お待たせしました」
丁度そこへハウン達も帰って来た。皆、黒の大罪教団服に着替えている。確かに一種の身分証明にもなるけど、自分達も着ないといけないのだとしたら、ちょっとだけ嫌だなと思ってしまう。
「アラヤ君、立ち話もなんですし、報告を聞くのはどこかで食事をしながらにしませんか?」
「そうだね。どこの店にしようかな」
下見で目星を付けていたのは3店舗。エルフが営む菜食料理屋と、人間が営む郷土料理屋が2店舗だ。
「時間的に夕飯になるから、宿屋も決めなきゃね。一階が店になっているエルフの店にしようか」
「でもあの店、肉料理無いかもだけど良いの?」
「最近の俺には、野菜が足りて無いかもしれないからね」
本音を言うと肉料理を食べたいところだけど、エルフの料理も一度は食べてみたいからね。それに下見の段階で女性陣が興味あるみたいだったし。
「では、宿泊の手続きをしてきますね」
アヤコとハウンが手続きをに行っている間に、アラヤ達はそのエルフの店へと先に入り待つ事にした。
店内はエルフと、おそらくはハーフの店員が2人ウエイトレスとして居て、こちらに気付いて軽く笑顔を見せてくれた。しかし、その笑顔はイシルウェだけに向けられていたのだと気付いた。
「ん~、エルフにもノーマル嫌いが多いのかなぁ?」
「アラヤ殿、それは違うと思う」
席案内の接客すら無いようなので、自分達で席を決めて座る。サービス過剰な日本とは違い、この世界ではこれが当たり前な環境なのかもしれないけど。
「違うって、どんな風に?」
「我々エルフは基本、他種族には興味が少ない。急激な変化を嫌い、平凡な日常を好む。故に変化を求める他種族との関係を、避ける者が多いんだ。人間はうつろうものだってね」
興味が無いって、ある意味、嫌われるよりも悪くない?でも、全員がそうって訳じゃ無いんだよね。
それは、イシルウェを見ているから分かる。チャコと出会って、劇的に環境が変わったけど、彼はそれを受け入れているからね。
「確かに、辺り一面が沼ですね」
廃屋から出たアラヤ達は、今回は馬車を取り出さず、銀狼になったクララにアラヤが乗り、6頭の馬にはそれぞれペアになり騎乗した。因みに、羅刹鳥(オウムに擬態している)とスライムはアフティの馬に同乗している。
沼地の中にアースクラウドで道を作り、ゆっくりと進む。
よく見ると、沼にはチラホラと建物の瓦礫が沈んでいるのが分かる。
「元は村か街があったのかな?」
「ああ。これは私が王国に流れる前、降り止まぬ大雨の被害に遭った村だよ」
「災害レベルの大雨だったんだね」
「だから我々【天候操者】が呼ばれた訳だが、我々が来た時にはこの村は既に被害に遭った後だった。幸い、住民はバエマシの街に避難していたから無事だったが…」
イシルウェは辺りを見回し、一箇所に積み上げられた瓦礫の山に気付いた。
「この辺りは沼地も多く、今回の様な大雨で雨水が溜まりやすい事が分かった筈だ。だけどやはり、此処に住もうと復興を考えている様だな…」
「それはやはり、この場所に愛着があるだろうからね」
多くの人がそう簡単に、生まれ育った場所を離れる事は出来ないものだからね。
「私が行き先を決めるのは失礼だと思うが、バエマシの街もわりと近いから向かってみないかい?」
「俺も行く予定だったから気にしなくて良いよ。それじゃ、案内してもらうかな」
イシルウェを先頭にして、アラヤ達は近くにあるバエマシの街に向かった。
巨大樹の数が減るに連れて、山肌が少しずつ現れてきた。それと共に、階段や整備された道が見え始めた。
「止まれ!」
階段をゆっくりと登っていると、崖の上から声が聞こえた。見上げるとイシルウェの様に整った顔立ちのエルフが、こちらを対象に弓を構えている。おそらくは街の守衛なのだろう。アラヤ達は当然気付いていたが、この様な場合は敵意を見せたらダメだからね。
「お前達、何処から来た?街には何用だ?」
更に守衛が現れ前後の進路を塞がれた。
「私は天候操者のイシルウェという者。この地域の仕事中に転落事故を起こし、瀕死だったところを彼等に救われた。彼等は大罪教団の巡礼者の一行だ」
この連邦国では、行商人としての立場ではなく、大罪教団員として行動する。これは事前にアヤコとハウンの提案で決めた事だ。
「そう言えば、確かに天候操者の1人が大河に落ちたと聞いたな。そうか、生きていたのか。それで、他の者達は大罪教団員だと証明できる物はあるか?」
「これを確認してください」
ハウンが人数分(銀狼姿なのでクララを除く)の団員証なる物を取り出して渡す。それは超硬質磁力鉱石で作られたカードで、名前の横には、左にはフレイア様の肖像画が、右には持ち主の顔が転写されて描かれている。
教団の招待用にと、以前、ベルフェル司祭からテレポートの魔導書と共にアラヤ達の証明書を渡されたらしい。
「…確かに。間違い無いようだ。しかし、その子の証明書が無いな」
チャコの証明書は流石に用意していなかった。その時にはまだ出会ってもいなかったからなぁ。
「この子はチャコ。俺の娘だ!」
「しかしその子はエルフでは無いようだが?混血とも違うようだし…」
イシルウェは、渡してなるものかと同乗するチャコの肩を抱き寄せる。
「この子は亡き妻の連れ子だ。血が繋がっていなくとも、紛れも無く私の子だ」
「ああ、そういう事か。そう睨むな、別に引き離したりはしないよ。ただ確認しただけだ。通ってかまわん」
イシルウェの熱演?の甲斐あって、アラヤ達はバエマシの街に入る許可が下りた。クララに乗るアラヤの事は意外にもスルーしていた。
バエマシの街は、街の大きさ的には広さはそこまで広く無い。だが、4・5階建ての木造の団地が多くあり、人口はそれなりに居るようだ。人種も人間が多く、次にエルフとそのハーフという割合だ。
「アラヤ様、我々は一度教団に報告と情報収集に参りたいと思います」
「うん、分かった。その間、俺達は街中を少し散策するよ」
教団支部へと向かうハウン達と別れ、アラヤ達は繁華街を見て回る事にした。
「ああ、見た事無い野菜や果物だなぁ。あそこの精肉も黄緑色って、一体何の肉なんだ?」
店に並ぶ様々な品を見ていくも、アラヤ達にはムシハ連邦国の通貨が無い。欲しくても買えないのだ。
「アラヤ君、前もって下ろしていたラエテマ王国の金貨等は、この街の教団で通貨の為替をハウン達に頼んであります」
「そうなんだ、良かった!じゃあ、下見しておこう」
ただ、ハウンにも為替レートにより価値は下がるのは間違い無いと言われている。その事は、はしゃぐアラヤには言うのはまだ止めておこうと、アヤコ達は後ろで話し合っていた。
「…そうですか、ありがとう」
アラヤ達がひと段落していると、イシルウェとチャコが、集会所みたいな場所から出て来た。きっと、そこが前に言っていた仕事斡旋所なのだろう。
「イシルウェ、ひょっとして仕事に戻るの?」
「いや、戻って早々に君達から離れる筈が無いだろう?まだ何も恩は返していないというのに。斡旋所に寄ったのは、その後の仲間達の動向を聞いたのと、私の生存としばらく休養する事を仲間達に伝える様に頼んだんだ」
「パパ、いっぱい驚かれてたね!」
「ま、まぁな。死んだと思われていたから仕方ないさ。それに、驚かれていた理由は私だけじゃ無いからな」
「ああ、なるほど」
死んだと思っていた者が、1月程経ってから子連れで現れたら、そりゃあ驚かれて当然だと思う。しかも人種が違うだけでなく、いたいけな幼女が彼の事を疑う事なくパパと呼んでいたら、知り合いからしたら彼の誘拐を疑うレベルかもしれない。まぁ、似たようなものだけどね。
「アラヤ様、お待たせしました」
丁度そこへハウン達も帰って来た。皆、黒の大罪教団服に着替えている。確かに一種の身分証明にもなるけど、自分達も着ないといけないのだとしたら、ちょっとだけ嫌だなと思ってしまう。
「アラヤ君、立ち話もなんですし、報告を聞くのはどこかで食事をしながらにしませんか?」
「そうだね。どこの店にしようかな」
下見で目星を付けていたのは3店舗。エルフが営む菜食料理屋と、人間が営む郷土料理屋が2店舗だ。
「時間的に夕飯になるから、宿屋も決めなきゃね。一階が店になっているエルフの店にしようか」
「でもあの店、肉料理無いかもだけど良いの?」
「最近の俺には、野菜が足りて無いかもしれないからね」
本音を言うと肉料理を食べたいところだけど、エルフの料理も一度は食べてみたいからね。それに下見の段階で女性陣が興味あるみたいだったし。
「では、宿泊の手続きをしてきますね」
アヤコとハウンが手続きをに行っている間に、アラヤ達はそのエルフの店へと先に入り待つ事にした。
店内はエルフと、おそらくはハーフの店員が2人ウエイトレスとして居て、こちらに気付いて軽く笑顔を見せてくれた。しかし、その笑顔はイシルウェだけに向けられていたのだと気付いた。
「ん~、エルフにもノーマル嫌いが多いのかなぁ?」
「アラヤ殿、それは違うと思う」
席案内の接客すら無いようなので、自分達で席を決めて座る。サービス過剰な日本とは違い、この世界ではこれが当たり前な環境なのかもしれないけど。
「違うって、どんな風に?」
「我々エルフは基本、他種族には興味が少ない。急激な変化を嫌い、平凡な日常を好む。故に変化を求める他種族との関係を、避ける者が多いんだ。人間はうつろうものだってね」
興味が無いって、ある意味、嫌われるよりも悪くない?でも、全員がそうって訳じゃ無いんだよね。
それは、イシルウェを見ているから分かる。チャコと出会って、劇的に環境が変わったけど、彼はそれを受け入れているからね。
0
あなたにおすすめの小説
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる