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第14章 面会は穏便にお願いしますよ⁉︎
201話 エンリルのやらかし
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「ホント、助かったよ。これなら、バルガスが帰って来ても怒られる心配は無さそうだ」
農園の葡萄畑の修復作業はクレア達が担当し、酒蔵や住居の修復をアラヤ達が担当していた。弱った葡萄等の回復も、精霊の助力があったから5日目にはほぼ終了し、農園はようやく復旧したのだった。
「これも、タイミングよくアンタが来てくれたおかげだ。感謝してるよ」
「いえ、相応の対価は頂いてますので」
交渉した葡萄酒以外に、浮遊邸の畑も、土壌微生物や肥料についていろいろと教わり、地質を改良して葡萄畑も一部作った。
「残念なのは、子種を採り損ねた事だね。全く、夜這いを掛けるにも建物には入れないわ(住居棟にも結界を新たに張った)、浴室にはゴーレムやあの子が見張っているわで、国王並みのガードの硬さだよ」
クレアは宿泊している間、毎晩の様に夜這いを仕掛けて来た。本気だったかは分からないけど、おかげで危険?な区画は警備強化された。
「まぁ、私の事は良いんだけど、うちの子には早いとこ授けておくれよ?期待してるんだからさ?」
「ま、まぁ、善処はします」
彼女にガシガシと肩を揺さぶられながら、アラヤは苦笑いを浮かべる。
浮遊邸が完成してからというもの、嫁達との話し合いにより、多数決で皆が子を作る事が決まってしまったのだ。
因みに、カオリは仮死状態が自身にある事を気にして、賛成はするが妊娠は控えると主張した。故に反対はアラヤのみで、反対する理由の年齢的に早過ぎる等の理由は、全て論破されてしまった。
つまりは、絶賛妊活中なのである。そういう事もあり、嫁達からすればクレアは警戒すべき相手だったのだ。
「母さん、私の事は心配しないで良いから、次はちゃんと農園を守ってください」
「分かってるよ。今回は私1人で目が届かなかったからだけど、次は貰った此奴等がいるからね!住居も頑丈になったし、皆んなも鍛えて戦える様にするつもりだよ」
仲間の亜人達はええ⁉︎と引いている。基本的には身体能力は高いので、向いているとは思うんだけど。
彼女達に渡した5体のゴーレムは、アラヤがアースクラウドで体と心臓である魔鉱石を作り鉱石化と魔力粘糸で作り上げた。それに、ハルが持つ【傀儡】と【おままごと】技能で農園護衛の使命を与えた。
動きは少し遅いが、並みの兵士なら全く敵わないだろう。魔力の充填はクレア任せだけどね。
住居の壁も鉱石化して魔力粘糸を施してあるし、もちろん見た目はジャミングにより土壁に見える。
「秘密は守ってくださいね?」
「私を誰だと思ってるをだい?亜人は恩を仇で返すまねはしない。安心しな」
クレア達と別れて、再び浮遊邸に乗り込んだアラヤ達は、次の地を決める為に管制室に向かった。すると、風の大精霊エアリエルが玉座に座り物思いに耽っていた。
「エアリエル様?」
『……。ああ、帰って来たのか』
「どうかされたのですか?」
エアリエルの表情はやや不機嫌で、長い溜め息を吐あた後、世界地図の前に立ち指差した。
『あのうつけがやらかしおった。動くなと申したのに、こっそりと着いて来ていての。先の人間共の争いで、大気がかなり汚染されている。それを不快に思ったアヤツが空飛ぶ船をことごとく落としてしまったのだ』
「えっ⁉︎エンリルが帝国船を⁉︎」
主の命令に背いての行動なので、エンリルには苦痛だった筈だが、余程気に食わなかったのだろう。だがこれは大事である。
『その行動に対し、ミフルが抗議してきおった。私がラエテマ王国の、人間の味方をするのか?とな』
「誰ですか?」
『光の大精霊、ミフルだ』
エアリエルと同列にある存在。世界の光を司る大精霊ミフル。
アラヤ達が復旧作業をしていた間、様子を見ようとエアリエルはマントを脱いで管制室から出ていたらしい。
その際に居場所がバレ、結界を抜けて接触してきたらしい。結界の闇の加護を強めても防げないかな?
『無論、我にはそんな気は無い。御主らとて、そんな気は無いだろう?』
「ええ、もちろん。確かに、世話になった方達は大事にしますが、表立って肩入れはしないつもりです」
そうは言っても、かなり肩入れしているのが現状かな?まぁ、直接戦争に参加する気は無いから大丈夫だよね?
『どうやらミフルは帝国の味方をしている様だな。と言っても、国というよりは1人の人間に対してのようだが…』
アラヤもエアリエルから加護を受けている身だが、同じ様に大精霊から加護を受けている人間がいるらしい。
『奴は、敵対するなら容赦はしないと言いおった。全く、うつけのせいで余計な誤解を生んでしまったな』
「あの、それで肝心のエンリルは?」
これ以上暴れられても困るし、ドラゴンなんて奴等は民衆を恐怖させ、冒険者からは狙われる存在。噂は瞬く間に広がり、王国中に知れ渡るに違いない。
『アヤツは今、罰として大気圏にて反省させておる。次、無断で動いたら加護を取り消すと念を押してな』
大気圏は空気が薄く、気温も高温と低温の層がある。いくら頑丈な鱗を持つドラゴンでも、ただではすまない。そんな場所で待機とは、エアリエルもかなり御立腹だった様だな。
『さて、どうしたものかな』
現状、エアリエルは人間に対してエルフに対する様に味方する気は無いが、邪魔する気も無い。大気さえ汚さないと約束できるなら。
「そもそも、ミフル様は何故人間の味方になっているのですか?」
『それは分からぬ。挙げられる理由とすれば、その人間が元より光の加護を持つ者で相性が良いとか。もしくは神に近しい支配系技能持ちの人間でミフルを支配しているとか。それか、単に唯のもの好きで、好みの子の協力をしている。みたいな事だな』
察するに、その人間はこの戦争に深く関わっていると言える。しかもかなり高い地位なのだろう。
「関わらない様に、放置という事は…無理ですか?」
『無理であろうな。私とて、これ以上の大気汚染は看過出来ぬ。より汚染が酷き場所がある。この場所は、帝国の領土であろう?』
エアリエルが指差した地図の場所は、確かに帝国領土内であり、アラヤ達も知る場所、今は無きナーサキ国だった。
『この場所の汚れは大気だけにあらず。さぞや、土の大精霊であるゲーブも憤慨しているであろう』
「…それなら、そのゲーブ様を味方につけるべきではないでしょうか」
『味方とな?』
「はい。エアリエル様がミフル様と敵対するのであれば、同様に敵対する協力者を募るべきです」
もちろん戦うのでは無く、話し合いで済むなら問題無いのだけど。大体、大精霊の喧嘩なんて始まったら、世界は終わるんじゃないかな?それは迷惑極まる。注意で止まるなら、それに事に越した事は無いだろう。
『ふむ。ならば久しぶりに、ゲーブに会いに行ってみるとするか』
「ゲーブ様は何処に居られるのですか?」
『ここだ』
指差した場所はスニス大陸ではなく、西にあるズータニア大陸。その北部の山脈だった。確か北部は亜人が治める獣人の国があると聞いたな。
『準備を整えてから向かうべきだぞ?何せ、自然豊かな豊穣の土地ではあるが、お前達が馴染みある文化は無いからな』
「分かりました。念入りに準備します」
アラヤは、タオとハルをデピッケルに降ろしてから向かう気だったのだが、2人は降りたくないと反対して残留を頼んで来た。そこには仲良くなったチャコも加わり、彼女が望むならとイシルウェが加わり、彼が望むならと、アルディス…。
結果的に2人は、もうしばらく浮遊邸で預かる事になった。
ハウンを介してソーリンに事情を念話で報告すると、彼も下に居るよりは安全だと思うと賛成して、タオの両親には上手く話すと言ってくれた。
ならば準備を整えて出発するとしよう。ズータニア大陸には上下に分かれて2つの国がある。
北部に座する豊かな大地の亜人の国パガヤ。南部に座するのは魔法が発達した魔人の国ソドム。
ハッキリ言って不安しかない。何故ならば、どちらにもアラヤが嫌いなあの魔王が居るからである。
農園の葡萄畑の修復作業はクレア達が担当し、酒蔵や住居の修復をアラヤ達が担当していた。弱った葡萄等の回復も、精霊の助力があったから5日目にはほぼ終了し、農園はようやく復旧したのだった。
「これも、タイミングよくアンタが来てくれたおかげだ。感謝してるよ」
「いえ、相応の対価は頂いてますので」
交渉した葡萄酒以外に、浮遊邸の畑も、土壌微生物や肥料についていろいろと教わり、地質を改良して葡萄畑も一部作った。
「残念なのは、子種を採り損ねた事だね。全く、夜這いを掛けるにも建物には入れないわ(住居棟にも結界を新たに張った)、浴室にはゴーレムやあの子が見張っているわで、国王並みのガードの硬さだよ」
クレアは宿泊している間、毎晩の様に夜這いを仕掛けて来た。本気だったかは分からないけど、おかげで危険?な区画は警備強化された。
「まぁ、私の事は良いんだけど、うちの子には早いとこ授けておくれよ?期待してるんだからさ?」
「ま、まぁ、善処はします」
彼女にガシガシと肩を揺さぶられながら、アラヤは苦笑いを浮かべる。
浮遊邸が完成してからというもの、嫁達との話し合いにより、多数決で皆が子を作る事が決まってしまったのだ。
因みに、カオリは仮死状態が自身にある事を気にして、賛成はするが妊娠は控えると主張した。故に反対はアラヤのみで、反対する理由の年齢的に早過ぎる等の理由は、全て論破されてしまった。
つまりは、絶賛妊活中なのである。そういう事もあり、嫁達からすればクレアは警戒すべき相手だったのだ。
「母さん、私の事は心配しないで良いから、次はちゃんと農園を守ってください」
「分かってるよ。今回は私1人で目が届かなかったからだけど、次は貰った此奴等がいるからね!住居も頑丈になったし、皆んなも鍛えて戦える様にするつもりだよ」
仲間の亜人達はええ⁉︎と引いている。基本的には身体能力は高いので、向いているとは思うんだけど。
彼女達に渡した5体のゴーレムは、アラヤがアースクラウドで体と心臓である魔鉱石を作り鉱石化と魔力粘糸で作り上げた。それに、ハルが持つ【傀儡】と【おままごと】技能で農園護衛の使命を与えた。
動きは少し遅いが、並みの兵士なら全く敵わないだろう。魔力の充填はクレア任せだけどね。
住居の壁も鉱石化して魔力粘糸を施してあるし、もちろん見た目はジャミングにより土壁に見える。
「秘密は守ってくださいね?」
「私を誰だと思ってるをだい?亜人は恩を仇で返すまねはしない。安心しな」
クレア達と別れて、再び浮遊邸に乗り込んだアラヤ達は、次の地を決める為に管制室に向かった。すると、風の大精霊エアリエルが玉座に座り物思いに耽っていた。
「エアリエル様?」
『……。ああ、帰って来たのか』
「どうかされたのですか?」
エアリエルの表情はやや不機嫌で、長い溜め息を吐あた後、世界地図の前に立ち指差した。
『あのうつけがやらかしおった。動くなと申したのに、こっそりと着いて来ていての。先の人間共の争いで、大気がかなり汚染されている。それを不快に思ったアヤツが空飛ぶ船をことごとく落としてしまったのだ』
「えっ⁉︎エンリルが帝国船を⁉︎」
主の命令に背いての行動なので、エンリルには苦痛だった筈だが、余程気に食わなかったのだろう。だがこれは大事である。
『その行動に対し、ミフルが抗議してきおった。私がラエテマ王国の、人間の味方をするのか?とな』
「誰ですか?」
『光の大精霊、ミフルだ』
エアリエルと同列にある存在。世界の光を司る大精霊ミフル。
アラヤ達が復旧作業をしていた間、様子を見ようとエアリエルはマントを脱いで管制室から出ていたらしい。
その際に居場所がバレ、結界を抜けて接触してきたらしい。結界の闇の加護を強めても防げないかな?
『無論、我にはそんな気は無い。御主らとて、そんな気は無いだろう?』
「ええ、もちろん。確かに、世話になった方達は大事にしますが、表立って肩入れはしないつもりです」
そうは言っても、かなり肩入れしているのが現状かな?まぁ、直接戦争に参加する気は無いから大丈夫だよね?
『どうやらミフルは帝国の味方をしている様だな。と言っても、国というよりは1人の人間に対してのようだが…』
アラヤもエアリエルから加護を受けている身だが、同じ様に大精霊から加護を受けている人間がいるらしい。
『奴は、敵対するなら容赦はしないと言いおった。全く、うつけのせいで余計な誤解を生んでしまったな』
「あの、それで肝心のエンリルは?」
これ以上暴れられても困るし、ドラゴンなんて奴等は民衆を恐怖させ、冒険者からは狙われる存在。噂は瞬く間に広がり、王国中に知れ渡るに違いない。
『アヤツは今、罰として大気圏にて反省させておる。次、無断で動いたら加護を取り消すと念を押してな』
大気圏は空気が薄く、気温も高温と低温の層がある。いくら頑丈な鱗を持つドラゴンでも、ただではすまない。そんな場所で待機とは、エアリエルもかなり御立腹だった様だな。
『さて、どうしたものかな』
現状、エアリエルは人間に対してエルフに対する様に味方する気は無いが、邪魔する気も無い。大気さえ汚さないと約束できるなら。
「そもそも、ミフル様は何故人間の味方になっているのですか?」
『それは分からぬ。挙げられる理由とすれば、その人間が元より光の加護を持つ者で相性が良いとか。もしくは神に近しい支配系技能持ちの人間でミフルを支配しているとか。それか、単に唯のもの好きで、好みの子の協力をしている。みたいな事だな』
察するに、その人間はこの戦争に深く関わっていると言える。しかもかなり高い地位なのだろう。
「関わらない様に、放置という事は…無理ですか?」
『無理であろうな。私とて、これ以上の大気汚染は看過出来ぬ。より汚染が酷き場所がある。この場所は、帝国の領土であろう?』
エアリエルが指差した地図の場所は、確かに帝国領土内であり、アラヤ達も知る場所、今は無きナーサキ国だった。
『この場所の汚れは大気だけにあらず。さぞや、土の大精霊であるゲーブも憤慨しているであろう』
「…それなら、そのゲーブ様を味方につけるべきではないでしょうか」
『味方とな?』
「はい。エアリエル様がミフル様と敵対するのであれば、同様に敵対する協力者を募るべきです」
もちろん戦うのでは無く、話し合いで済むなら問題無いのだけど。大体、大精霊の喧嘩なんて始まったら、世界は終わるんじゃないかな?それは迷惑極まる。注意で止まるなら、それに事に越した事は無いだろう。
『ふむ。ならば久しぶりに、ゲーブに会いに行ってみるとするか』
「ゲーブ様は何処に居られるのですか?」
『ここだ』
指差した場所はスニス大陸ではなく、西にあるズータニア大陸。その北部の山脈だった。確か北部は亜人が治める獣人の国があると聞いたな。
『準備を整えてから向かうべきだぞ?何せ、自然豊かな豊穣の土地ではあるが、お前達が馴染みある文化は無いからな』
「分かりました。念入りに準備します」
アラヤは、タオとハルをデピッケルに降ろしてから向かう気だったのだが、2人は降りたくないと反対して残留を頼んで来た。そこには仲良くなったチャコも加わり、彼女が望むならとイシルウェが加わり、彼が望むならと、アルディス…。
結果的に2人は、もうしばらく浮遊邸で預かる事になった。
ハウンを介してソーリンに事情を念話で報告すると、彼も下に居るよりは安全だと思うと賛成して、タオの両親には上手く話すと言ってくれた。
ならば準備を整えて出発するとしよう。ズータニア大陸には上下に分かれて2つの国がある。
北部に座する豊かな大地の亜人の国パガヤ。南部に座するのは魔法が発達した魔人の国ソドム。
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