異世界の鍛治屋さん~お店の裏は裏ダンジョン!?~

ホージー

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最近の異世界物って・・・何なんだろうなぁ?

前世じゃ何の取り柄も無い人間が、転生した世界じゃチート並みの能力を手に入れて無双する物語。

最近じゃ無職でもチート、村人や農家でもチート、チート、チート、チート、チート、チート、チートォ!!

今じゃ何でもかんでもチートだよ!そりゃあチートだったら話も書き易いだろうさぁ!

だがよぉ・・・そればかりじゃないだろ・・・異世界ってのは!?なあ!?


男「・・・いや、知らねぇよ。」


男の名は加治屋孝則(かじやたかのり)35歳、

男は正に今、現世から離れ、異世界の入り口に門番と机を挟み、異世界について語り合っていた。


門番「いや知らねぇよ・・・じゃねぇよ!?今正にあんたが行こうとしてる世界の事だぞ?」


加治屋「だからそんな事言われてもよ、俺が知った事じゃないんだよ!」


門番「はぁ・・・まぁいいや。あんた、こっちの世界で何かなりたい職業とかあるか?」


加治屋「職業か・・・この世界に来ても仕事かよ・・・、俺はなぁ・・・もう疲れたんだよ・・・心底な。」


そう言って加治屋はどこか遠い目をして天を仰いだ。


門番「・・・何があったかは聞かねぇが、この世界では、あんたが思っている様な職業とは大分違うぞ。」


加治屋「・・・何が違うんだよ?」


門番「簡単に言えば、RPGでもよくある職業だ。冒険家や格闘家、僧侶の様なな。」


加治屋「冒険家ねぇ・・・。そんなのもあるんだな?」


門番「あぁ、だが冒険家はオススメしねぇぞ。何たって数が多すぎる。

ここに来る皆が皆冒険に出てしまってよ、他に手が回ってないのが実情だからな。」


加治屋「この世界も人手不足ってのがあるんだな。」


門番「いや、人ならいるんだ。ただ職業が片寄りすぎてバランスが取れなくなっているだけなんだ。」


加治屋「・・・まぁ安心しろ、俺は冒険家にはならねぇよ。

それにこっちの世界では出来るだけのんびり過ごしたいし。」


門番「ならよ・・・魔王軍ってのもあるんだが?」


加治屋「・・・おい、何で門番が悪の道を勧めてんだ?」


門番「こっちはまともな奴がいないんだよ!何かと破壊したがるし、好き勝手に暴れまわるし、

前世じゃおとなし目だった奴がこっちに来ると、人が変わったかの様に暴れ出しやがって!」


加治屋「そりゃ相当溜め込んでたんだろ?ストレスを解消するために魔王軍に入る奴もいるんだな。」


門番「なぁ、引き受けてくれねぇか?お前の様な奴が魔王軍をまとめてくれよ!

お前の様な全てがめんどくさそうな人間には意外と向いてるかもしれねぇぞ?」


加治屋「嫌だ。」


門番「・・・いや早ぇよ!もう少し悩んでくれよ!?」

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