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3章 鉱石と鍛冶屋
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しおりを挟む加治屋「寝てたってお前・・・、その様子だとちゃんと準備して来たのか?」
徳井「・・・いや何も?え・・・て言うか、逆に何か必要なのか?俺ただの見学に行くものだと思ってんだけど?」
加治屋「おい、・・・俺達が今から行く所って山道があるんだろ?高山地帯なんだからな。」
徳井「確か・・・そうだな。んで・・・それがどうかしたのか?」
加治屋「いやお前・・・登山舐めすぎだ。って言うか、そんな軽装で行けると思ってんのか?
それに何だそのアロハシャツ!そんなのどこに売ってんだよ!?」
加治屋が指摘していた徳井の服装は、半袖半ズボンで上下にヤシの木が柄として入っているアロハシャツ、
更にはサンダルを履き、これから鉱山へ向かう格好とは到底思えなかった。
徳井「へぇ・・・そんな物なのか?俺はてっきりハイキングと同じ感覚でいたんだが。」
加治屋「時間は・・・調査の方はまだ始まらないのか?」
徳井「あぁ、まだだいぶ・・・時間はあるな。って言うかお前が出るって言った時間が早すぎるんだよ。
一体何時間待つつもりだよ?まだちょっと肌寒いんだけど?」
加治屋「俺はな・・・、何事も1時間前には現地に到着して無いと気が済まないんだよ!
前世では当たり前にやって来て、癖になっちまってんだ!」
徳井「癖って・・・どこの社畜だよ・・・。お前でもまだ前世での習慣が抜け切ってないんだな?」
加治屋「これはどうしようもねぇよ。まぁとにかくお前、今のままだと下手したらケガするぞ。
・・・俺の部屋に登山用の装備がある。お前とはサイズは大して変わらんだろうから今からそれに着替えて来い!」
徳井「いや・・・どんだけ持ってんだよ?お前実は相当楽しみにしてたろ?」
・・・・・・・・・・・・
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