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6章 鍛冶屋の日常
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朝食を終えた加治屋は再び裏庭に来ていた。
加治屋「・・・じゃあ今日も頼む。」
???「毎日毎日・・・飽きないなお前も?仕事熱心でも無かろうに・・・。」
加治屋は今日が納期である武具を門の前に囲われたロープの中に置くと、門に向かって話し出した。
そして主のその声と共に、囲いには重力の様な物が武具にかかり、武具がカタカタと音をたてだした。
加治屋「・・・・・・・・・。」
加治屋はただその様子を見守っているのみではあったが・・・。そしてそこから数分その様な時間が経過し・・・。
???「・・・終わったぞ。今回も問題は無い様だぞ?」
加治屋「・・・そうか・・・。すまんな。」
???「まぁ、心配しなくてもいいのではないか?問題なく修理出来ているぞ?」
加治屋「いや、そうもいかんだろ?万が一にも何か不具合なんかがあったら信用問題にもなる。
信用を作るのは時間が掛かるが、失うのは一瞬だからな。それが前世から来た人間だったら尚更だ。
それにお前の力でもビクともしなければ、それで充分なんだ。俺の場合はな?」
???「・・・まぁ・・・、お前がそれでいいなら私は構わないんだが・・・。」
加治屋「・・・さぁ、付いた土を拭き取って綺麗にしないとな。」
そう言って加治屋は囲いの中へ入り、置いた武具を再び手に取って店の中に戻って行った。
???「・・・・・・・・・。」
そしてその後ろ姿を、裏ダンジョンの主はただ毎回見るだけであった。
???「毎日毎日話しかけて来て・・・。心配されてんのかねぇ・・・私も・・・?」
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