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6章 鍛冶屋の日常
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その後、店に戻った加治屋は、強度を測っていた武具に付いた土や草等を拭き取り綺麗に仕上げていた。
加治屋「・・・よし、これで終わりだ。」
加治屋は当日納期の武具は前日までに完成させておかないと気が済まない性格で、
店の開店前にはいつ依頼主が来ても良い様に準備は怠らない。
加治屋「さぁ、いつ来るかなぁ・・・?」
ただ、依頼主の来る日がわかるだけで、取りに来る時間はいまいち決まっていない。
つまりいつ取りに来るのかが加治屋自身も全く分からない。開店後すぐなのか閉店間際なのかすら・・・。
加治屋「・・・まぁ、すぐには来ないだろうなぁ・・・。」
そう言いながら加治屋は店の入り口に出て、扉にぶら下げていた札をオープンにひっくり返した。
客が来ない時間、つまり暇な時は、他の依頼の修理や店で販売する武具や装飾品の制作等を行っている。
加治屋「じゃあ・・・何かやるか・・・。」
そう短く呟いた加治屋は、カウンターがある店内を見える位置にある作業場に行き、作業を開始した。
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