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6章 鍛冶屋の日常
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しおりを挟む徳井「・・・しょうがねぇな。おい、冷蔵庫に何が残ってる?」
加治屋「・・・わからん。好きなように使え。料理人だろ?」
徳井「そんな見ず知らずの家の冷蔵庫にある食材使って料理する奴、滅多にいねぇぞ?」
加治屋「・・・卵はある。烏骨鶏だ。」
徳井「そこは無駄にリッチなんだな?」
・・・・・・・・・・・・
その後、加治屋の冷蔵庫の食材から、徳井は何品かあっという間に作り終えた。
徳井「いやぁ・・・しかし、初めてキイラの実を食べたけど疲れが吹っ飛んじまったよ!
ついでに仕事の疲労もどこか行っちまった!」
加治屋「キイラの実は食べる感覚を空ければ大丈夫なんだが、連続で多用すると効果が薄くなるんでな。
あまり食べてなかったんだ。」
徳井「まぁ、そのお陰で結構早く出来たよ!さぁさぁ食った食った!」
加治屋「それじゃあ、いただきます!」
そう言うと加治屋は目の前の料理をガツガツと食べ始めた。
徳井「おいおい、そんなに焦って食べんなよ?一応俺も食べるんだぞ?」
加治屋「・・・え?」
徳井「・・・え?じゃねぇよ!」
加治屋「冗談だ。」
徳井「そういやぁよ。さっき言ってた善意が膨れ上がるって話。結局の所それで俺達はどうなるんだ?」
加治屋「・・・さぁな。それはわからない。」
徳井「何だよそりゃあ?それじゃあお前がやってたあの筋トレも意味無いんじゃないのか?」
加治屋「さっきも言っただろ?用心の為だ。何が来るかわからないから事前に出来る事をやるんだ。」
徳井「・・・それっていずれ来ると思うか?」
加治屋「さぁな、どっちが勝ってもロクな事にはならんだろうよ・・・多分。」
徳井「・・・俺も食べるか。久々に頭使い過ぎてパンクしそうだ。」
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