上 下
80 / 170
6章 鍛冶屋の日常

19

しおりを挟む


徳井「・・・しょうがねぇな。おい、冷蔵庫に何が残ってる?」


加治屋「・・・わからん。好きなように使え。料理人だろ?」


徳井「そんな見ず知らずの家の冷蔵庫にある食材使って料理する奴、滅多にいねぇぞ?」


加治屋「・・・卵はある。烏骨鶏だ。」


徳井「そこは無駄にリッチなんだな?」


・・・・・・・・・・・・


その後、加治屋の冷蔵庫の食材から、徳井は何品かあっという間に作り終えた。


徳井「いやぁ・・・しかし、初めてキイラの実を食べたけど疲れが吹っ飛んじまったよ!

ついでに仕事の疲労もどこか行っちまった!」


加治屋「キイラの実は食べる感覚を空ければ大丈夫なんだが、連続で多用すると効果が薄くなるんでな。

あまり食べてなかったんだ。」


徳井「まぁ、そのお陰で結構早く出来たよ!さぁさぁ食った食った!」


加治屋「それじゃあ、いただきます!」


そう言うと加治屋は目の前の料理をガツガツと食べ始めた。


徳井「おいおい、そんなに焦って食べんなよ?一応俺も食べるんだぞ?」


加治屋「・・・え?」


徳井「・・・え?じゃねぇよ!」


加治屋「冗談だ。」


徳井「そういやぁよ。さっき言ってた善意が膨れ上がるって話。結局の所それで俺達はどうなるんだ?」


加治屋「・・・さぁな。それはわからない。」


徳井「何だよそりゃあ?それじゃあお前がやってたあの筋トレも意味無いんじゃないのか?」


加治屋「さっきも言っただろ?用心の為だ。何が来るかわからないから事前に出来る事をやるんだ。」


徳井「・・・それっていずれ来ると思うか?」


加治屋「さぁな、どっちが勝ってもロクな事にはならんだろうよ・・・多分。」


徳井「・・・俺も食べるか。久々に頭使い過ぎてパンクしそうだ。」


 
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

こんな時に気づく幸せ。

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

片翼天使の序奏曲 ~その手の向こうに、君の声

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:105

今年もまた冬が来るわ

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

平凡大学生と一日彼女

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

狐面

ホラー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

姫神子、異世界でのんびり暮らします。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

龍神の花嫁2

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:7

処理中です...