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8章 鍛冶屋と共和国
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金田「・・・おい?お前今何て言った?裏ダンジョンがどこにあるって・・・?」
騎士団長「この世界が出来た時、簡単な枠組みだけが形成されていた。それは共和国軍と魔王軍の2つの勢力。
そしてこの対立する勢力に加え、裏ダンジョンが同時に生成された。
その裏ダンジョンは基本的にランダムで生成されるが、特定の場所にだけは必ず生成される事になる。」
加治屋「それが・・・共和国領土の城の中・・・。」
金田「・・・何てことだ・・・。そんな物が近くにあるって事は・・・。」
騎士団長「あぁ・・・、最奥部には鍵がかかっていて、それは国王のみが開錠する事が出来る。言ってしまえば、
国王の役割はその裏ダンジョンの管理・・・ただそれだけな所もある。」
加治屋「騎士団長がそんな事言っちまうとはな・・・。」
金田「それで・・・、情緒不安定になった国王が下手すれば裏ダンジョンの扉を開けてしまうのではないかと、
そう言う事なのか?だが裏ダンジョンは魔王が倒されなければ解放されない。
だからお前達は勇者の武具を探していたんじゃないのか?」
騎士団長「国王にそれをさせない為でもあったんだ、
そこのダンジョンは国王が持つ鍵がそのまま解放につながる。
だから俺達がどうにか食い止めていたんだが・・・。」
金田「・・・なぁ、そこを解放する事が出来るのはわかった。だが、
魔王が倒されていない状態で開けても大丈夫なのか?」
騎士団長「・・・正直言ってわからない。最奥部のダンジョンの存在は知っていたが、
その場所がどの様になっているのか・・・。」
加治屋「それはそれでマズいだろ・・・。下手したらもう既に入っているのかもしれないぞ・・・?」
その間も騎士団長はどうにか起き上がろうとしていたが、強力な重力によって体力を奪われていた。
金田「おいおい、まさかその状態で戻ろうってのか?止めておけ、
ここから共和国までどれだけあると思ってるんだ?」
騎士団長「言ってくれる・・・。この状態になったのは誰のせいだと思ってんだよ・・・?」
主「何だ?私のせいだとでも言うのか?何ならまたやってやろうか?」
加治屋「やめとけ!お前のさっきの重力、相当力を使ってただろ?安い挑発に乗るんじゃないよ!」
主「・・・冗談だ。だがさっきの話、それは冗談では済まされないかもしれんぞ?」
加治屋「どう言う事だ?さっきのってのは城のダンジョンの事か?」
主「言ってはいなかったが・・・。私がいるこのダンジョンは、
この世界の全ての裏ダンジョンと間接的に繋がっている。
つまり強制的に開きでもすれば直ぐにわかる様になっている。」
加治屋「と言う事は・・・、どうなんだ?開かれたのか?」
主「いや、まだだ。だが少々不穏な動きをしているしている者がいる様だ・・・。」
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