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9章 鍛冶屋とバグ(チート)

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金田「・・・本当だ。重力を感じる・・・。一体何だこりゃ?」


加治屋「その鉱石の元々の効力、それが関係しているかもしれないな。」


騎士団長「元々の効力?」


加治屋「その鉱石、元々は属性の効果を吸収する鉱石らしい。例えば、火属性の攻撃や魔術、

身近なもので言えば火だな。それらの傍に置く事で自然とその火属性の力を吸収し、

装備する事で火属性の攻撃に耐性を持つ事が出来る。それは水属性や雷属性でも同様だ。」


門番「・・・なるほどな、つまりこの鉱石、原石が裏ダンジョンの近くに生成され、

そのせいで裏ダンジョンの力を吸収しこの鉱石が出来た・・・って事か・・・?

それで裏ダンジョンの影響を受けない・・・そう言う事だな?」


加治屋「もし国王が出て来た時の状態は予測出来ない、だが同じく裏ダンジョンの影響を受けているなら、

何かしらの予防が出来るかもしれない。」


金田「・・・確かに、今の俺達では太刀打ちできないのは確か・・・、

だが影響を防げた所で国王をどうする事も出来ないのは変わらないだろ?」


加治屋「・・・だから、この鉱石を最大限に利用するんだろ?」


騎士団長「・・・利用?」


加治屋「この鉱石、実はまだ採掘途中でな、鉱山の方に原石がまだ結構残っているんだ。

だからその鉱石地帯に国王を誘い込み、そこに封印出来れば・・・。」


金田「そうか、もしそこへ閉じ込めてしまえば国王の力を封じつつ幽閉できる・・・。」


加治屋「まだ可能性の話だがな。だから他の方法も考えておいた方が良い。

国王が怯えて出てこない今この間に、準備を進めよう。」


門番「主よ!国王が出てくる意思を示した場合、どの位足止めできる?」


主「そうだな・・・、閉じ籠ったのがよりによって共和国の裏ダンジョンだからな・・・。」


加治屋「それが何か問題なのか?」


主「裏ダンジョンにもな・・・階級があるんだ。または難易度とでも言うのか・・・、

とにかくその難易度が一番高い場所、それが共和国の裏ダンジョンだ。」


門番「そう言えばそうだったな・・・。ったく、何でそんな所に作るんだよ・・・毎回・・・。」


主「つまりその影響を受けた状態で出てこようものなら・・・。持って1時間・・・。」


門番「一時間・・・少なすぎる・・・。」


金田「・・・要は国王に出て来させなくさせる事が出来れば良いんだろ?

なら、今の状況を利用すれば良い。」


騎士団長「・・・そうか、人民が今も尚共和国領に向って来ている、国王はその迫って来ている人民に恐怖し、

裏ダンジョンへ立て籠った。ならば人民を止めるのではなく領の近く、

声が聞こえる範囲まで接近させれば・・・、いやそれだと、

もしもの時真っ先に被害が及ぶのが人民になってしまう・・・。」


金田「そこは共和国兵が先頭に立ち常時対応できるように配置すれば良いだろ?」


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