侵入者 誰が彼らを殺したのか?

夜暇

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第三章 隠し部屋

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 芳川薬品。藍田製薬と並び、製薬会社の二大巨頭とも呼ばれる会社だ。警察官の尚哉は、この会社の代表取締役である貴明の双子の兄、芳川尚人の息子だった。
 昔はよく父親に連れられ、貴明の会社を訪れていた。初めて訪れたのは、尚哉がまだ年端もゆかぬ頃のこと。都内高層ビル群の一つで、地上数十階の高さにある、貴明の執務室の窓からの東京の景色を目の当たりにして、尚哉は彼が普通とは違うことを実感した。
 貴明は多忙を極めていた。先代の父親が亡くなったのは、彼が十五の頃。青さのある彼は、そのちょうど十年後の二十五歳で、その職を強引に引き継いだらしい。
 それから数十年もの間、責を全うしつつ、周囲に自らの存在を示していくのは容易では無い。尚哉は、貴明に畏敬の念を抱いていた。苦労人の彼の言動や態度には己の経験や自信が表れていて、対面する尚哉をいつも緊張させた。
「君には芳川の血が流れている。必死に勉強しなさい。お父さんのように、使われる側になりたくなければね」
 尚哉の父親の尚人は、自由闊達な人間だった。貴明と一卵性の関係だったとは思えない程で、幼い尚哉を家に置き、クラブやキャバクラに行き浸り、仕事も一つに留まることがない。貴明の会社の社員が「社長の贋作」と陰で罵っていることを、尚哉は知っていた。
「貴明は俺と違って、よくできた弟だよ。昔からあいつばかり親に褒められ、俺はゴミ扱い。しょっちゅうムカついて、家出してたくらいさ」
 いわば水と油の二人だったが、何故か彼らはよく会っていた。双子ならではの見えない絆があると言えるなら易いものだが、現実問題そのような、作り話にあるような絆なんて、あるとは思えない。
 いつからだったか、そんな父親を尚哉は嫌うようになっていた。いつも楽観的な父。恥ずかしかった。内外共に立派な貴明が父親だったら、どれだけ良かったものか。
 その反動から、尚哉は必死で勉強した。貴明のように、周りから立派と思われる人間になりたい。尚人のように蔑まれる人生はごめんだと、本気でそう思っていた。
「尚人さんはあんな性格だし、社長もそれに呆れているように思えるだろ」
 貴明の会社で尚哉の相手をしてくれたのが、彼の秘書の柏宮雄介だった。彼は尚哉の姿を見ると、大抵そのひょろ長い腕を組んで、口の端に笑みを浮かべた。
「でもね。ああみえて実は、尚人さんを頼ってるんだよ」
 尚哉は無言でかぶりを振る。
「それはまた、どうして?」
「あんなろくでなしを、完璧人間の叔父さんが頼る訳が無いじゃん」
「はは。辛辣だな」
 学生だった尚哉は、父親の欠点や残念に思う点を、矢継ぎ早に柏宮に話した。柏宮はその一方的な不平不満を真摯に聞き取り、最後まで聴いた後は一度、深く頷くのがお決まりではあった。
「柏宮さん。俺、ここに来て良いのかな」
「と、いうと?」
「俺の父さん、叔父さんや柏宮さんの会社の迷惑でしかないと思って」
「どうして、そう思うんだ」
「だって、父さん、電話で叔父さんに言うから。『金をもらいに行くぞ』って。それ、つまり、その。せびりに来てるってことだよね」
 尚哉は母親の顔も、名前も知らない。彼が産まれてすぐに、家を出て行ったらしい。一切の記憶に無いだけあって、尚哉も会いたいとは思わなかった。
 シングルファザーの尚人は芳川薬品の子会社勤務で、収入は低かった。それにもかかわらず、二人の生活は苦しく無かった。同級生達が話す、ゲームや漫画の話にも尚哉はついていけたし、高校にも行かせてもらえた。
 故にいつからか尚哉は、疑念を抱くようになっていた。生活の工面のために、尚人は貴明から金を受け取っている。不定期に貴明の会社に行くのは、そのためではないかと。
「それに柏宮さんも。叔父さんの秘書をしてるなら、俺の相手をする時間なんてないくらい、忙しいのにさ」
「忙しいのは間違いないな」
「やっぱり。父さんから相手にするよう、言われてんだろ。きっと、叔父さんは父さんに何か弱みを握られているんだ」
 柏宮はやれやれと肩をすくめる。
「冗談だよ。尚哉君と話すこの時間は、私が作りたくて作っているんだ。別に社長からも、何も言われていないよ。尚哉君は心配性だなあ」
「本当に?」
「うん。それにね」柏宮は尚哉の目をじっと見つめた。「君のお父さん。少なくとも君が言うような、お金をせびりに来るだけの、ろくでなしでは無いよ」
「え。それってどういう…」
「尚人さんは、社長の欠点を上手く補っている。社長もそれが、分かっているからこそ、二人は会うんだよ」
「…叔父さんに、欠点があると思えないけど」
「あるよ」柏宮はきっぱりと言い切る。「誰にも言っていないんだろうね。いや、誰にも言える訳がない。事実、私も聞かされてないし。でも、私は知っているんだよ。ふふ」
 そう言って、柏宮は微笑を浮かべた。
 あの、意味深な笑み。尚人が補っているという、貴明の欠点。教えて欲しかったが、柏宮の雰囲気、口ぶりから、尚哉はそれ以上掘り下げて聞くことができなかった。

 所轄署五階の喫煙所で、尚哉は煙草を吸っていた。煙を燻らす。もわりと、うねうねした白い蛇のような筋が、宙にとぐろを巻いては消える。
 正午が過ぎても、捜査本部では今なお多くの捜査員が忙しなく動いていた。尚哉もつい先程まで同じようにしていたが、なんとなく気もそぞろになり、一服をしに来ていた。
 捜査に集中できない理由は分かっている。ぼんやりとした尚哉の頭に浮かぶのは、やはり柏宮のことだった。
 今朝の顔無し遺体。手の甲から腕にまでべったりとあったあの、大きな赤いあざ。あれは、彼独特のあざだ。あそこまで目立つあざは見たことがない。身元の調査結果はまだ出ていないが、尚哉はあの遺体を彼と決めつけていた。
 尚哉は柏宮と、しばらく会っていなかった。高校三年に進学し、毎日大学受験の勉強に追われて時間がなかった…が、表向きの理由だが、本音としては、芳川薬品本社を訪れることが、忍びなく思えてきていたからだった。
 芳川の家系に産まれるも、貴族の貴明らと、ろくでなしの尚人の息子の自分とでは、立場は天と地程の違いがあった。貴明らと対等の立場になりたかった。しかしそれは、自分の力で叶えるしかなかった。
 警察官を目指したことに、深い理由は無い。体力や運動神経には自信があったし、世の馬鹿げた悪事には憤りを感じていたのもあるが、警察庁勤務の総合職は俗に言うエリート職で、入庁試験は難関を極める職である。合格をすれば、ようやくそこで、芳川本家と向き合うことができる。そう確信し、それを望んだ。
 しかし人生、うまくいかないものである。尚哉はあっさりと落選した。
「背伸びしなくていい。お前は俺の息子なんだからさ」
 お前は人を使う側じゃない、俺と同じ、使われる側なんだ。使われる方が楽だぞ。慰めにもならない言葉を使い、励ましてきた父親を、尚哉は思わず殴ってしまった。
それから、衝動的に家を出た。その後もう一度受験するも、結果は変わらず。自信の喪失、慣れないアルバイトで疲労する毎日。勉強も手につかなかった。
 お前は、俺の息子なんだから——。
 父の言葉が、何度も頭をよぎった。自分の人生、滅茶苦茶に思えた。むしゃくしゃした黒い感情を他人にぶつけて、憂さ晴らしをしたこともあった。その中には「あの時は若かった」なんて、後で笑い飛ばせないようなこともあったか。しかし結局、気が晴れることは無かった。その哀れな姿は、栄光を掴み損ねた没落貴族さながらだった。
 二十五歳の時、箸休めで受けた一般職に、尚哉は特段苦労することもなく合格した。そこで気力が切れた。そんな、妥協による精神で、彼の警察官人生は始まった。
 それから数年。気づけば三十路を過ぎた。今では昔のプライドも忘れ、煙草をふかして捜査にあたる。その姿は、型にはまった中年の刑事そのものだった。
「芳川」喫煙所の扉がコンコンと叩かれた。野本だ。尚哉は煙草を灰皿に押しつける。
 扉を開けてあげると、彼のでかい図体が喫煙所内にぬうっと入ってきた。
「ここにいたのか、探したぞ」
「すみません。何も言わず勝手に抜けてしまって」
「良いんだ。休める時に休んだ方がいい」
 野本は持っていた紙を、尚哉の目の前に差し出した。
「身元が分かった。お前の言うとおり、被害者は柏宮雄介。年齢は四十五。独り身だ」
 やはり。尚哉は言葉が出なかった。分かっていても、宣告されると辛いものがあった。
「確かに昔、柏宮はお前の叔父のとこで働いていたみたいだな」
「昔?」
 言い方から察するに、柏宮は今、芳川薬品に勤めている訳ではないようである。渡された紙、柏宮の個人データを印刷したものを黙読する。どうやら十年前に、柏宮は芳川薬品を辞めていたようだった。尚哉が彼と合わなくなり始めた、ほんの一、二年後のことだ。そのことにも驚きだったが、更に驚くべきは、彼が解雇されていたという事実である。
「横領?柏宮さんが?」
「ああ。さっき本部が芳川薬品本社の人事に聞き取りをした。するとどうやら、金を持って行方をくらましたんだと」
 想像できなかった。尚哉の頭には、彼の清潔感のある、落ち着いた風貌が浮かんでいた。とてもじゃないが、犯罪に手を出すような人種とは思えなかった。
 もしや、身内が難病を抱えていて、巨額の金が必要だったのだろうか。頭の中の彼のイメージを保ちたいがための、ドラマにありそうな綺麗な理由付けをしようとするも、次の野本の言葉に、それはあっさりと打ち砕かれた。
「柏宮は違法カジノに手を出していたらしい。一つはそれに使うためのものだろう」
「彼が、そんなものに…」
 野本は肯く。「五年前、お前は交番にいたか。このS区で、違法カジノの大捕物があったんだよ。その時、柏宮は利用客として摘発されている」
「は、はあ」
「その時は微罪のみだったみたいだな」
 違法カジノの利用客だとしても、常習性の疑いが無いと客観的に判断されれば、罰金刑のみで釈放されるケースはよくあることである。柏宮はそうだったようだ。
「…横領した金はそこで全部使い切ったんですかね」そう述べてから、先程の野本の発言が気になった。「そういえばさっき、一つと言いましたか」
「ええとな」野本は手に持った紙の記載を読み上げる。その内容に、またも尚哉は驚きの声を上げた。
「探偵事務所ですか?」
「ああ。このS区で探偵事務所を立ち上げていたらしい。その設立資金が、二つ目の使い道ではって話だ」
 尚哉は呆気にとられた。資料には住所も載っている。十年もの間、同じS区にある芳川本家に見つかることがなかったのは、奇跡としか言いようが無かった。
「素性は知れたが、彼がどうして通り魔の被害に遭って、どうして顔を剥がされたのか。それはまだ分かってはいないな」
「身内を悪く言うのは忍びないですが。叔父が柏宮さんに、金を盗られた腹いせにやったのでしょうか。…いや、それにしては、少し残虐過ぎますかね。手間もかかるし、顔を剥ぐ必要性がないですものね」
 ひょんなことから彼の居場所を知り、貴明に殺意が芽生えた可能性は0では無い。しかし実行するリスクを考えると、顔を剥ぐという手間も含めて、彼がやるとは思えなかった。
「とにかく、芳川薬品にはこれから他のやつらがあたるらしい。ただ一連の事件と関連性が見えねえし、多分会社への聞き込みはスカだろう。ただ、身元がいつも以上に早く判明しただけあって、これまでより捜査の進捗は早いな。お前の手柄だよ」
 手柄。三人目の被害者が出ていることを考えると、状況としては何も変わっていないように思えた。
「そう気を落とすなよ、少年」
 野本のごつい手が尚哉の肩を叩く。余程陰鬱な表情をしていたのだろうか。
「少年って。三十路迎えてますからね、自分」
「俺の中じゃ、お前はまだ新米警官に毛が生えた程度だ。嫌なら青年に成長させるか」
 野本はにやりと笑みを浮かべる。この、何事も物怖じをしない性格。この人はいつもそうだ。何も変わらない。自分が警察学校に通っていた頃と。
 尚哉の採用年度に、野本は新米の警察官に対し、捜査一課の業務について、講説したことがあった。捜一といえば皆、一度は憧れる花形である。尚哉もまた、興味があった。
「少年よ、大志を抱け。誰もが一度は聞いたことがあるだろう。かの有名な、クラーク博士の言葉だな。諸君らは、彼がこの言葉を放った理由を知っているか。私欲・名声ではなく、人間が本来持つべきもののための大志を抱け。彼の発言にはそのような意味が含まれるらしい。まさに我々警察官の人生そのものだ。我々は、市民の平和を守る、いわば町のガードマン、守り神だ。私利私欲に流されず、いつでも町の住民の方々の安全と平和のために動く。我々はそんな存在にならなければいけないのだ」
 大仰な発言をする野本の言いぶりを、同僚は大袈裟と鼻で笑った。しかし、尚哉は嫌いではなかった。彼の考え、思いはひどく実直であり、良い意味で単純であり、尚哉の心には強く響いたのである。
 数年後、そんな彼と共に働くなんて、その時の尚哉は思ってもみなかっただろう。
 彼は尚人のように粗放でも、貴明のように四角四面な訳でもない。悪く言えば中途半端だが、罪を憎む姿勢、正義感は嘆息する程だ。そのバランスが、尚哉にしてみればちょうど良かった。
 野本はスーツ内側の胸ポケットから、電子煙草を取り出した。ヘビースモーカーだった彼だが、ここ最近は禁煙に励んでるという。彼の大きな手では、電子煙草の機械も子どもの玩具である。黒い筒状の機械に口をつけ、野本は白糸のような煙を細く吐いた。
「それと死因も分かった。後頭部に打撲痕とひどい裂傷があった。後頭部の皮膚からガラスの破片が検出されたらしいが、ガラス製の食器か何かで、後ろから強打されたんだろう」
 また、顔面の切断は、殺害直後に行われてはいないようだった。根拠は血の出方だ。柏宮が着ていた衣服は、血に塗れてはいなかった。殺害して少し経った頃…死亡推定時刻は夕方頃だったか。それから数時間、血液が凝固し始めた頃に、それをしたことになる。
「それまでの間、顔面の切断はされていなかった…」
 噴き出した血が自分の体にかかるのを恐れたのか。それとも、出血してはまずい場所で殺害したのか。
「これまでの被害者は、そんなに待たずに顔面の切断がされていましたよね」
 野本は肯く。「佐伯三郎も棚橋綾子も、死後一時間以内には、それが行われているな」
 前二人は速やかに行われた、顔面を切断する行為。今回はそれが、後回しに行われている。後回しにせざるを得ないような、優先度の高い何かがあったのか。
「そういえば、顔面を切断した凶器はどうだったんです」
「切り口は前二人と同じで、鋸状の刃物だ。そして、今回もまた、二人とは違う凶器なんじゃないかってよ」
「三人が三人、違う凶器で顔面を切断されたと?」
「顔剥ぎが複数人いて、結託して事に及んでいる線だが、益々濃厚になってきたな」
 野本はそう言うが、尚哉は懐疑的な思いを抱いていた。もしも本当に結託しているのであれば、むしろ凶器は同じ物を使うのではないだろうか。わざわざ顔面を切断するという手間をかけてまで、遺体の状態を同じにしているというのに、凶器の一貫性を取らないというのは、少しお粗末なようにも思えた。
 尚哉が頭を悩ませていると、野本は「まあとにかく」と電子煙草をしまった。
「ここには、お前を誘いに来たんだよ。この後、被害者宅に行くんだが。お前も行くか」
 被害者…柏宮の家。身元が分かると話は進むものだ。もう彼の家まで判明したのか。
「ここから車で十分程度のところにあるアパートらしい。独り身だと。本当の犯行現場はそこか、あるいは柏宮の探偵事務所かもしれないって話になってる」
「しかし我々で勝手に動いてしまっては…」
「分かってるよ。だからこれから、署長のところに行くぞ」
「えっ」
「勝手にやると、後々面倒なのは知ってる。あの人はうるせえからな。でもそれなら、先に言っとけば、文句ねえはずだろ」
 先に言えば、素直に首を縦に振るとは思えない。尚哉が押し黙っていると、野本は喫煙所の扉を開けた。
「お前も気になるだろ、今回は特にさ。それならしのごの考えず、俺についてこい」
 それだけ言うと、野本は背を向け、振り向きもせず遠ざかっていった。この強引さ。やはり彼には勝てないなと思いつつ、尚哉も喫煙所を後にした。
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