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第六章 空き部屋
五
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振り返ると、保管室につながる中扉の脇に、男が一人立っていた。野本と真反対、背が高く、髪型はオールバック。灰色のスーツに薄い白群色のワイシャツ。こけた両頬。見知った顔だ。
「野本さん」
男はもう一度、野本の名前を呼ぶ。痩せた体躯をゆらゆらと揺らし、室内に入ってくる。神妙な表情。眉間の皺も、いつものとおり。しかし彼の登場で、部屋の空気が幾分か重くなったように思えた。
「安西、か」
「何を調べていたんです?」安西はいつもの調子で、野本に対して話しかける。「文書室を散らかしたのも、野本さんの仕業でしょ」
「まあ、そうだな」野本は彼に作り笑いを浮かべた。「ちょっと、昔の資料を読みたくなっちまってな。あるだろほら。漫画とか、そういうことって」
「嘘はつかんでくださいよ。そんな、データまで探ってまで」安西はちらりと、野本の前のパソコンに目を向ける。その後、彼をまっすぐ見据えた。「何を調べていたんで?」
さてどうするべきかと、野本は年甲斐もなく、緊張からか唾を飲み込んだ。三年半前の、冬子の事故死。まだ今回の事件と繋がっているかは分からない。大っぴらに話すには、早いと思えた。
ただ…それだけではなく、野本は安西を信用していなかった。というより、信用できなくなったのだ。以前総務課にいた彼。彼であれば、システムの管理者ユーザーのログインもできる。つまり、冬子のデータを消すことはできた。
野本の覚えている限りでは、ここ数年のうちに、総務課から刑事部に異動してきた人間は、彼しかいなかった。彼にしか、できなかったはずだった。
しかしそれでいて、野本は己の持つ情報を彼に話した。三年半前に亡くなった、藍田冬子のこと。彼女の母親が、二番目の被害者であること。あえて、そうした方が良いとも思えたからだ。
もしも安西が、本当にデータを消したのであれば。
彼は、何故そうしたのか?彼は、今回の事件と何の関係があるのか?
目の前にいる痩身な体型の男と、藍田家との関係性。ひいては、顔剥ぎとの関係。不明瞭が故に、彼の反応を見たい。それが野本の思惑だった。
安西は野本の話を聞き終えた後、わかりましたと呟きつつも肯く。「だから、藍田冬子さんの事故死のことを、調べておきたいと?」
「ああ。でも、あくまで俺と芳川の私見でな。なあに、裏をとって、お前らに展開するつもりだったんだよ」
捜査員の私見…物的証拠は無いし、今回は野本が勝手に動いたことから得た情報である。推測の域を出ないうちに、本部に広める訳にはいかない。野本の言い分は、ずれた考えというものでは無かった。
しかし聞き手の安西は、実を言えば、正気ではなかった。だからこそ、こうして野本のあとをつけ、ここにいるのだから。
「野本さん」ぼりぼりと後頭部を掻きつつ、安西は溜息をつく。「それ。やめてくれませんかね」
「はっ?」思わず変な声が出た。
「今のお話。野本さん達の中で、留めといてくれませんか」
「…本部に共有するなって?」
「今更そんな昔のこと、関係ねえですって。そんな情報を知らされても、本部の連中を混乱させるだけだ」
「三年半だ。大して昔のこととは思えんぞ。それになんだ、混乱?お前、署長の性格を忘れたのか。ここで俺達、芳川も含めりゃ三人か。手がかりかもしれない情報を無かったことにして、後で分かればただじゃ」
「察してくれませんかね」
「察しろだあ?お前…」
そこでようやく野本は、彼の意味深な言いぶりの意味を理解した。途端、自然と体内が熱くなったように思えた。
「まさか。署長か?」
安西は何も言わない。それが答えだった。
安西は文書保管室の中扉から、野本の方へ歩く。そうして近くにあった椅子を一つ引き、どっかりと座った。そんな彼の態度にも関わらず、緊張感は抜けなかった。
「俺はただの傀儡でさ。言われたことは、そのまま処理する。そこに疑問は持たないんで」
安西の機械的な口調。どうして、そこまで従順なのだろうか。総務課からの引き抜きに恩を感じているといっても、だ。
「ただね。俺はよく言えば、あの人に忠実な訳で。その分、俺の言うことには少し、耳を傾けてくれるんですよ。だからね、ここで俺と、約束してくれませんか。その事件のことは、ここだけの話にしておくって。それならそれで、俺が上手く説明しときますんで」
野本は憤慨した。この男が署長の命令で動いていることは、もうどうでも良かった。とどのつまり、彼がそのような、捜査の意に反したことを命じる理由。それが理解できなかったし、捜査と逆行することを強要するやり方もまた、腹立たしく思えた。
「…だったら、なおさら無理な相談だな。俺は警察官として、事件を解決する義務がある。これを隠し通すなんて、俺にはでき…」
そこで野本は思わず声を詰まらせた。いや、正確には彼じゃなく、彼が胸元から取り出した物に対してである。
「それ、うちの保管庫のやつだろ」
座ったままの安西の手には、一丁の拳銃が握られていた。五弾装填のリボルバー。銃口はもちろん、野本に向けられている。
「勘違いしないでくれよ。俺だってこれ、ぶっ放すことはしたくないさ。ただ」一度咳払いをした。「最悪の場合はやむを得ない。そう言われたんで」
「もし撃てば、銃弾と銃痕から、やったのがお前だと、すぐにばれるんじゃないか」
安西は無言で、親指を使って撃鉄を引いた。カチッ。事務室内に軽い金属音が響く。彼も百も承知のはずだが、こうして行動に変化が無いだけに、大河内が揉み消すこと、前提が故の行動なのだろう。
「たとえ俺を殺して、上手く揉み消せたとしても、芳川も知っているんだぞ」
「それはわかってますよ」
「あいつも殺す気か?」
「それはあんたが気にすることじゃ無い」
安西の表情。ポーズでは無い。殺される。頭にそのフレーズが、いくつも浮かんだ。折角顔剥ぎの足跡を見つけたかもしれないというのに。冷たい風に、背筋のみならず全身を愛撫されたような感覚。拳銃の銃口、安西の顔へと視線を移していったところで、野本は思わず目を見張った。
「安西。俺はこの事件を、解決したいんだよ」
自然と、野本は己の口から言葉を発していた。
「それ、さっき聞きましたよ」
呆れたように安西は鼻を鳴らす。命乞いをしているように思われても仕方がない。それでも、言わない訳にはいかなかった。野本は毅然とした態度を振る舞いつつ、続ける。
「署長が何を考えて、お前にこうして、俺へと銃を向けさせているのか。気になるし知りたいが、ただ、俺はこのS区の住人を脅かす顔剥ぎを、早く捕まえたい。それだけの理由でここにいる。こうしている間に、奴が四人目の獲物を見定めているかと思うと、今の俺達は、一分一秒でも無駄にはできない。お前も長年警察官やってんなら、分かるだろ」
野本の言葉に安西は少し狼狽えたようにも見えた。が、息を吐き「野本さん」と呟いた。
「俺たち警察官の正義って、なんなんでしょうね」
「は?」
「俺なんですがね。もう何年も前に警察官って肩書を得て、未だに分からないまんまなんです。若い頃はそれが不安で、己の中の正義って何なのか、探したりもしましたね。胸張って、自分の正義はこれだ、このために警察官をやってんだって言いたくて。でも、結局はそのまんまここまでやってきた自分がいる。いや、それ以下だ。自業自得なんですよ。もう、俺の中では正義なんて、探そうにも見つからないものなんで」
目を細くし、遠くを見るそぶりをする安西。しかし銃口の向きは変わらない。野本は唾を飲み込む。水分不足で口内に粘り気を感じる。
「俺みたいな奴にとって、あんたみたく自分の正義が見つかっている人間は、憧れになります。でもね、そんなあんたみたいな光は、時々眩しすぎて、毒になることもある。だから」安西は血走った瞳で野本を睨んだ。「その光を、消したくなるんです」
次の瞬間、事務室内に発砲音が轟いた。
「野本さん」
男はもう一度、野本の名前を呼ぶ。痩せた体躯をゆらゆらと揺らし、室内に入ってくる。神妙な表情。眉間の皺も、いつものとおり。しかし彼の登場で、部屋の空気が幾分か重くなったように思えた。
「安西、か」
「何を調べていたんです?」安西はいつもの調子で、野本に対して話しかける。「文書室を散らかしたのも、野本さんの仕業でしょ」
「まあ、そうだな」野本は彼に作り笑いを浮かべた。「ちょっと、昔の資料を読みたくなっちまってな。あるだろほら。漫画とか、そういうことって」
「嘘はつかんでくださいよ。そんな、データまで探ってまで」安西はちらりと、野本の前のパソコンに目を向ける。その後、彼をまっすぐ見据えた。「何を調べていたんで?」
さてどうするべきかと、野本は年甲斐もなく、緊張からか唾を飲み込んだ。三年半前の、冬子の事故死。まだ今回の事件と繋がっているかは分からない。大っぴらに話すには、早いと思えた。
ただ…それだけではなく、野本は安西を信用していなかった。というより、信用できなくなったのだ。以前総務課にいた彼。彼であれば、システムの管理者ユーザーのログインもできる。つまり、冬子のデータを消すことはできた。
野本の覚えている限りでは、ここ数年のうちに、総務課から刑事部に異動してきた人間は、彼しかいなかった。彼にしか、できなかったはずだった。
しかしそれでいて、野本は己の持つ情報を彼に話した。三年半前に亡くなった、藍田冬子のこと。彼女の母親が、二番目の被害者であること。あえて、そうした方が良いとも思えたからだ。
もしも安西が、本当にデータを消したのであれば。
彼は、何故そうしたのか?彼は、今回の事件と何の関係があるのか?
目の前にいる痩身な体型の男と、藍田家との関係性。ひいては、顔剥ぎとの関係。不明瞭が故に、彼の反応を見たい。それが野本の思惑だった。
安西は野本の話を聞き終えた後、わかりましたと呟きつつも肯く。「だから、藍田冬子さんの事故死のことを、調べておきたいと?」
「ああ。でも、あくまで俺と芳川の私見でな。なあに、裏をとって、お前らに展開するつもりだったんだよ」
捜査員の私見…物的証拠は無いし、今回は野本が勝手に動いたことから得た情報である。推測の域を出ないうちに、本部に広める訳にはいかない。野本の言い分は、ずれた考えというものでは無かった。
しかし聞き手の安西は、実を言えば、正気ではなかった。だからこそ、こうして野本のあとをつけ、ここにいるのだから。
「野本さん」ぼりぼりと後頭部を掻きつつ、安西は溜息をつく。「それ。やめてくれませんかね」
「はっ?」思わず変な声が出た。
「今のお話。野本さん達の中で、留めといてくれませんか」
「…本部に共有するなって?」
「今更そんな昔のこと、関係ねえですって。そんな情報を知らされても、本部の連中を混乱させるだけだ」
「三年半だ。大して昔のこととは思えんぞ。それになんだ、混乱?お前、署長の性格を忘れたのか。ここで俺達、芳川も含めりゃ三人か。手がかりかもしれない情報を無かったことにして、後で分かればただじゃ」
「察してくれませんかね」
「察しろだあ?お前…」
そこでようやく野本は、彼の意味深な言いぶりの意味を理解した。途端、自然と体内が熱くなったように思えた。
「まさか。署長か?」
安西は何も言わない。それが答えだった。
安西は文書保管室の中扉から、野本の方へ歩く。そうして近くにあった椅子を一つ引き、どっかりと座った。そんな彼の態度にも関わらず、緊張感は抜けなかった。
「俺はただの傀儡でさ。言われたことは、そのまま処理する。そこに疑問は持たないんで」
安西の機械的な口調。どうして、そこまで従順なのだろうか。総務課からの引き抜きに恩を感じているといっても、だ。
「ただね。俺はよく言えば、あの人に忠実な訳で。その分、俺の言うことには少し、耳を傾けてくれるんですよ。だからね、ここで俺と、約束してくれませんか。その事件のことは、ここだけの話にしておくって。それならそれで、俺が上手く説明しときますんで」
野本は憤慨した。この男が署長の命令で動いていることは、もうどうでも良かった。とどのつまり、彼がそのような、捜査の意に反したことを命じる理由。それが理解できなかったし、捜査と逆行することを強要するやり方もまた、腹立たしく思えた。
「…だったら、なおさら無理な相談だな。俺は警察官として、事件を解決する義務がある。これを隠し通すなんて、俺にはでき…」
そこで野本は思わず声を詰まらせた。いや、正確には彼じゃなく、彼が胸元から取り出した物に対してである。
「それ、うちの保管庫のやつだろ」
座ったままの安西の手には、一丁の拳銃が握られていた。五弾装填のリボルバー。銃口はもちろん、野本に向けられている。
「勘違いしないでくれよ。俺だってこれ、ぶっ放すことはしたくないさ。ただ」一度咳払いをした。「最悪の場合はやむを得ない。そう言われたんで」
「もし撃てば、銃弾と銃痕から、やったのがお前だと、すぐにばれるんじゃないか」
安西は無言で、親指を使って撃鉄を引いた。カチッ。事務室内に軽い金属音が響く。彼も百も承知のはずだが、こうして行動に変化が無いだけに、大河内が揉み消すこと、前提が故の行動なのだろう。
「たとえ俺を殺して、上手く揉み消せたとしても、芳川も知っているんだぞ」
「それはわかってますよ」
「あいつも殺す気か?」
「それはあんたが気にすることじゃ無い」
安西の表情。ポーズでは無い。殺される。頭にそのフレーズが、いくつも浮かんだ。折角顔剥ぎの足跡を見つけたかもしれないというのに。冷たい風に、背筋のみならず全身を愛撫されたような感覚。拳銃の銃口、安西の顔へと視線を移していったところで、野本は思わず目を見張った。
「安西。俺はこの事件を、解決したいんだよ」
自然と、野本は己の口から言葉を発していた。
「それ、さっき聞きましたよ」
呆れたように安西は鼻を鳴らす。命乞いをしているように思われても仕方がない。それでも、言わない訳にはいかなかった。野本は毅然とした態度を振る舞いつつ、続ける。
「署長が何を考えて、お前にこうして、俺へと銃を向けさせているのか。気になるし知りたいが、ただ、俺はこのS区の住人を脅かす顔剥ぎを、早く捕まえたい。それだけの理由でここにいる。こうしている間に、奴が四人目の獲物を見定めているかと思うと、今の俺達は、一分一秒でも無駄にはできない。お前も長年警察官やってんなら、分かるだろ」
野本の言葉に安西は少し狼狽えたようにも見えた。が、息を吐き「野本さん」と呟いた。
「俺たち警察官の正義って、なんなんでしょうね」
「は?」
「俺なんですがね。もう何年も前に警察官って肩書を得て、未だに分からないまんまなんです。若い頃はそれが不安で、己の中の正義って何なのか、探したりもしましたね。胸張って、自分の正義はこれだ、このために警察官をやってんだって言いたくて。でも、結局はそのまんまここまでやってきた自分がいる。いや、それ以下だ。自業自得なんですよ。もう、俺の中では正義なんて、探そうにも見つからないものなんで」
目を細くし、遠くを見るそぶりをする安西。しかし銃口の向きは変わらない。野本は唾を飲み込む。水分不足で口内に粘り気を感じる。
「俺みたいな奴にとって、あんたみたく自分の正義が見つかっている人間は、憧れになります。でもね、そんなあんたみたいな光は、時々眩しすぎて、毒になることもある。だから」安西は血走った瞳で野本を睨んだ。「その光を、消したくなるんです」
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