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第二章 実行
十
しおりを挟む着信は、マサキからのメールだった。スマートフォンの画面に表示された件名は「昨日の件について」。
昨日の件。私は思わず唾を飲み込んだ。あの廃校での一件に決まっている。私の脳裏に思わずミナの顔‥死に顔が浮かぶ。
半ば緊張しつつも、彼のメールを開いた。
『マサキです。昨日は夜遅くまで、お疲れ様でした。
さて、いきなり本題となりすみませんが、明日の午後七時、あの廃校までお越しいただけますでしょうか。
早急にミナさんの葬儀を我々で執り行なうよう、サイトの管理人より連絡が来ました。忙しいとは思いますが、必ずご参加ください。よろしくお願いします。』
内容はそれだけだった。
「葬儀?」
まさか、そんなものをするなんて。
彼女が公にできない状況下で死に至ったため、遺族に遺体を返せないが故に、形上内情を知る者でだけでもやっておくべき。そのように、管理人が判断したのだろうか。
正直、行きたくはなかった。葬儀に出席する義理がないし、私が哀悼の意を示したとしても、彼女が喜ぶわけがない。それは確実なことだったから。
しかし…そこでマサキらの顔が頭に浮かぶ。
ここで行かないとなったら——。
思い悩む、そんな時だ。スマートフォンが私の手の中で、またも振動した。
葬儀について、何か伝え漏れがあったのだろうか。そんなことを思いつつ、画面に表示された通知内容を見た。
それを見た途端、心臓に鉛玉を食らったような衝撃を受け、私は思わず目を丸くした。
『satou.mina@xxx.co.jp』
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