1 / 9
1.白い結婚
しおりを挟む
「旦那様、お話があります」
そう言ったのは、3年前、ここグランブスト伯爵家に政略結婚で嫁いできたミラ・グランブスト。
くすんだ焦げ茶色の長い髪は、あまり手入れされること無く伸ばし放題。前髪は顔半分を覆い、前が見えているのかさえ分からない。全く色気を感じさせない幼児体型に、身なりを気にせず、いつもセンスのない黒っぽい服を着ていた。
グランブスト伯爵家が事業に失敗し、没落寸前にまで追い込まれたところに、婚約者がなかなか決まらない令嬢がいるという噂を聞き、その令嬢が資産家のルーファルト子爵家の娘であると分かったグランブスト伯爵が、息子のマイロと政略結婚をさせ、子爵家に援助を受けたのだ。
莫大な援助の末に、グランブスト伯爵家は持ち直し、今では没落寸前であったことすら覚えてないといった風に、贅沢な暮らしを満喫している。
始めこそ、丁重に扱われたミラだが、今では邪険に扱われ、居ないものとされていた。
夫となったマイロに至っては、始めからミラの容姿に不満があり、もともと男爵家の三女で、伯爵家にメイドとして働きに来ていたラナと深い関係を持っていた為、ミラには一切興味が無かった。
短い婚約期間を経て、結婚した初夜にて夫婦の寝室で待っていたミラに、
「お前を抱く気はない! 貰い手のないお前と結婚してやっただけでも有難いと思え!
この部屋は俺とラナで使うから、お前は別の部屋で寝ろ!」
と、ラナを連れてやって来たマイロに、追い出されてしまった。
ミラはその後、夫婦の部屋から大分離れた奥の部屋をあてがわれ、伯爵夫妻には、息子に言って聞かせるから、それまで我慢して欲しいと懇願された。
しかし、一向に改善される訳でもなく、いつの間にかお飾りの妻として、伯爵夫人が本来行なう執務を押し付けられ、伯爵令息夫人として表立った動きはしないように厳命される始末。
それどころか、夫のマイロが行なうはずの執務まで押し付けられ、食事と睡眠時間以外は、与えられた執務室で仕事と向き合うだけの毎日を送っていたのだ。
黙ってそれを行なってきたミラが、急にマイロに話しかけてきたので、一瞬マイロは誰だか分からなかったくらいだ。
「あ? 誰……あ! あぁ、ミラか。何だ! 俺は忙しいんだぞ! 話しかけるな!」
結婚したものの、すぐに夫婦の部屋から追い出し、その後ほぼ姿を見せる事がなかった、お飾りの妻ミラから久しぶりに話しかけられ、マイロは苛立ちを隠そうともせずにそう叫んだ。
「お忙しい……のですか?」
「そう言っているだろう!」
何故? とミラは思う。
マイロには、結婚してから少しづつ伯爵より次期当主としての重要な仕事が回されてきていたが、それもミラに回され、今では全部と言っていいほどの仕事量がミラの手元に回ってきているのだ。
他にマイロがする事などないはず……。
あぁ、そうか。公認の愛人を愛でるのに忙しいのかもしれない。
ミラは納得して、もともと伝えたい事を簡潔に伝える事にした。
「旦那様。結婚してから3年が経過し、白い結婚が成立致しましたので、離縁させて頂きます」
平然とそう伝えるミラに、マイロは一瞬何を言われたのか分からなかった。
しかし、すぐに気付き、鬼の形相となる。
「お前如きが俺に向かって生意気な! お前のような奴が生きていけるのは、ここに住まわせてやっているからだぞ! 有難いと思えばこそなのに、離縁だなんて思い上がりやがって!」
そう叫ぶマイロに、ミラは首を傾げる。
「旦那様、わたくしの事、嫌いですわよね? なのに、離縁したくないのですか?」
一切興味を持つ事なく、全く近寄っても来なかったというのに、何故嫌がるのか不思議に思う。
「白い結婚がお前の実家にバレたら、援助を受けた金の請求をされるだろうがっ!
そんな事もお前は分からないのかっ」
堂々とそんな事を言ってのけるマイロに呆れてしまうが、ようやく待ち望んだ白い結婚が成立する日。
お金を返したくないからと、今更汚されては堪らない。
「お金は返さなくても結構です。
一旦家を出たわたくしに対して、結婚後は干渉しないという約束でしたので」
ミラがそう言うと、あからさまにホッとした様子で勝ち誇るようにマイロが言ってきた。
「なんだ。お前、やっぱり実家でもお荷物だったんだな。なら、お前はもう要らない。とっとと出ていけ」
マイロはそう言うと、嬉しそうに傍にいたラナを抱き寄せる。
ラナも嬉しそうに、
「マイロ様~これで私達、一緒になれますよね」
とマイロに抱きついていた。
ミラはその様子を静かに見ながら挨拶をする。
「お世話になりました。では、失礼します」
ミラがそう言うと、マイロはチラッと一瞥し、ふんと鼻を鳴らした後、ラナと自室に戻って行く。
マイロに連れられながらラナは勝ち誇ったような顔でミラを見て、
「さようなら、元奥様♪」
と嬉しそうに言った。
ミラは、ホッと一息つき、最小限の荷物を入れた鞄を持って、早々に屋敷を出た。
あぁ……ようやく自由になれた。
この3年間、本当に長かった。
「さて、と」
屋敷を出て少し歩いた先を見ると、目立たないように隅に停めている馬車が目に入った。
「私よ」
馬車の扉をコンコンと叩いてそう言うと、すぐに扉か開く。
「お待ちしておりました。無事にあの家から出てこられたので、ホッとしましまわ!」
そう言って出迎えてくれたのは、実家の子爵家で幼い頃から私の世話をしてくれていた5歳年上のメイドのサニーだ。
「ありがとう。本当に長かったわ。でもこれでようやく、これからは自分のやりたい事が出来るんだもの! 今から胸が高鳴ってしまうわ!」
「本当にお疲れ様でございました。
さぁ、まずはご実家にお顔をお見せしないと。旦那様も奥様も、それは心配なさっておりましたのよ」
サニーの言葉に、ハッとする。
「そうね、お父様とお母様にはとてもご心配をおかけしたもの。婚姻後は数回の手紙のやり取りだけで、実家に一度も帰省させてもらえなかったし、伯爵家に呼ぶ事も出来なかったから、お会いするのは3年ぶりになるのだものね。
サニー、早く帰りましょう!」
私が元気にそう伝えると、サニーも嬉しそうに頷いた。
そう言ったのは、3年前、ここグランブスト伯爵家に政略結婚で嫁いできたミラ・グランブスト。
くすんだ焦げ茶色の長い髪は、あまり手入れされること無く伸ばし放題。前髪は顔半分を覆い、前が見えているのかさえ分からない。全く色気を感じさせない幼児体型に、身なりを気にせず、いつもセンスのない黒っぽい服を着ていた。
グランブスト伯爵家が事業に失敗し、没落寸前にまで追い込まれたところに、婚約者がなかなか決まらない令嬢がいるという噂を聞き、その令嬢が資産家のルーファルト子爵家の娘であると分かったグランブスト伯爵が、息子のマイロと政略結婚をさせ、子爵家に援助を受けたのだ。
莫大な援助の末に、グランブスト伯爵家は持ち直し、今では没落寸前であったことすら覚えてないといった風に、贅沢な暮らしを満喫している。
始めこそ、丁重に扱われたミラだが、今では邪険に扱われ、居ないものとされていた。
夫となったマイロに至っては、始めからミラの容姿に不満があり、もともと男爵家の三女で、伯爵家にメイドとして働きに来ていたラナと深い関係を持っていた為、ミラには一切興味が無かった。
短い婚約期間を経て、結婚した初夜にて夫婦の寝室で待っていたミラに、
「お前を抱く気はない! 貰い手のないお前と結婚してやっただけでも有難いと思え!
この部屋は俺とラナで使うから、お前は別の部屋で寝ろ!」
と、ラナを連れてやって来たマイロに、追い出されてしまった。
ミラはその後、夫婦の部屋から大分離れた奥の部屋をあてがわれ、伯爵夫妻には、息子に言って聞かせるから、それまで我慢して欲しいと懇願された。
しかし、一向に改善される訳でもなく、いつの間にかお飾りの妻として、伯爵夫人が本来行なう執務を押し付けられ、伯爵令息夫人として表立った動きはしないように厳命される始末。
それどころか、夫のマイロが行なうはずの執務まで押し付けられ、食事と睡眠時間以外は、与えられた執務室で仕事と向き合うだけの毎日を送っていたのだ。
黙ってそれを行なってきたミラが、急にマイロに話しかけてきたので、一瞬マイロは誰だか分からなかったくらいだ。
「あ? 誰……あ! あぁ、ミラか。何だ! 俺は忙しいんだぞ! 話しかけるな!」
結婚したものの、すぐに夫婦の部屋から追い出し、その後ほぼ姿を見せる事がなかった、お飾りの妻ミラから久しぶりに話しかけられ、マイロは苛立ちを隠そうともせずにそう叫んだ。
「お忙しい……のですか?」
「そう言っているだろう!」
何故? とミラは思う。
マイロには、結婚してから少しづつ伯爵より次期当主としての重要な仕事が回されてきていたが、それもミラに回され、今では全部と言っていいほどの仕事量がミラの手元に回ってきているのだ。
他にマイロがする事などないはず……。
あぁ、そうか。公認の愛人を愛でるのに忙しいのかもしれない。
ミラは納得して、もともと伝えたい事を簡潔に伝える事にした。
「旦那様。結婚してから3年が経過し、白い結婚が成立致しましたので、離縁させて頂きます」
平然とそう伝えるミラに、マイロは一瞬何を言われたのか分からなかった。
しかし、すぐに気付き、鬼の形相となる。
「お前如きが俺に向かって生意気な! お前のような奴が生きていけるのは、ここに住まわせてやっているからだぞ! 有難いと思えばこそなのに、離縁だなんて思い上がりやがって!」
そう叫ぶマイロに、ミラは首を傾げる。
「旦那様、わたくしの事、嫌いですわよね? なのに、離縁したくないのですか?」
一切興味を持つ事なく、全く近寄っても来なかったというのに、何故嫌がるのか不思議に思う。
「白い結婚がお前の実家にバレたら、援助を受けた金の請求をされるだろうがっ!
そんな事もお前は分からないのかっ」
堂々とそんな事を言ってのけるマイロに呆れてしまうが、ようやく待ち望んだ白い結婚が成立する日。
お金を返したくないからと、今更汚されては堪らない。
「お金は返さなくても結構です。
一旦家を出たわたくしに対して、結婚後は干渉しないという約束でしたので」
ミラがそう言うと、あからさまにホッとした様子で勝ち誇るようにマイロが言ってきた。
「なんだ。お前、やっぱり実家でもお荷物だったんだな。なら、お前はもう要らない。とっとと出ていけ」
マイロはそう言うと、嬉しそうに傍にいたラナを抱き寄せる。
ラナも嬉しそうに、
「マイロ様~これで私達、一緒になれますよね」
とマイロに抱きついていた。
ミラはその様子を静かに見ながら挨拶をする。
「お世話になりました。では、失礼します」
ミラがそう言うと、マイロはチラッと一瞥し、ふんと鼻を鳴らした後、ラナと自室に戻って行く。
マイロに連れられながらラナは勝ち誇ったような顔でミラを見て、
「さようなら、元奥様♪」
と嬉しそうに言った。
ミラは、ホッと一息つき、最小限の荷物を入れた鞄を持って、早々に屋敷を出た。
あぁ……ようやく自由になれた。
この3年間、本当に長かった。
「さて、と」
屋敷を出て少し歩いた先を見ると、目立たないように隅に停めている馬車が目に入った。
「私よ」
馬車の扉をコンコンと叩いてそう言うと、すぐに扉か開く。
「お待ちしておりました。無事にあの家から出てこられたので、ホッとしましまわ!」
そう言って出迎えてくれたのは、実家の子爵家で幼い頃から私の世話をしてくれていた5歳年上のメイドのサニーだ。
「ありがとう。本当に長かったわ。でもこれでようやく、これからは自分のやりたい事が出来るんだもの! 今から胸が高鳴ってしまうわ!」
「本当にお疲れ様でございました。
さぁ、まずはご実家にお顔をお見せしないと。旦那様も奥様も、それは心配なさっておりましたのよ」
サニーの言葉に、ハッとする。
「そうね、お父様とお母様にはとてもご心配をおかけしたもの。婚姻後は数回の手紙のやり取りだけで、実家に一度も帰省させてもらえなかったし、伯爵家に呼ぶ事も出来なかったから、お会いするのは3年ぶりになるのだものね。
サニー、早く帰りましょう!」
私が元気にそう伝えると、サニーも嬉しそうに頷いた。
520
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
冷徹公に嫁いだ可哀想なお姫様
さくたろう
恋愛
役立たずだと家族から虐げられている半身不随の姫アンジェリカ。味方になってくれるのは従兄弟のノースだけだった。
ある日、姉のジュリエッタの代わりに大陸の覇者、冷徹公の異名を持つ王マイロ・カースに嫁ぐことになる。
恐ろしくて震えるアンジェリカだが、マイロは想像よりもはるかに優しい人だった。アンジェリカはマイロに心を開いていき、マイロもまた、心が美しいアンジェリカに癒されていく。
※小説家になろう様にも掲載しています
いつか設定を少し変えて、長編にしたいなぁと思っているお話ですが、ひとまず短編のまま投稿しました。
〖完結〗記憶を失った令嬢は、冷酷と噂される公爵様に拾われる。
藍川みいな
恋愛
伯爵令嬢のリリスは、ハンナという双子の妹がいた。
リリスはレイリック・ドルタ侯爵に見初められ、婚約をしたのだが、
「お姉様、私、ドルタ侯爵が気に入ったの。だから、私に譲ってくださらない?」
ハンナは姉の婚約者を、欲しがった。
見た目は瓜二つだが、リリスとハンナの性格は正反対。
「レイリック様は、私の婚約者よ。悪いけど、諦めて。」
断った私にハンナは毒を飲ませ、森に捨てた…
目を覚ました私は記憶を失い、冷酷と噂されている公爵、アンディ・ホリード様のお邸のベッドの上でした。
そして私が記憶を取り戻したのは、ハンナとレイリック様の結婚式だった。
設定はゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全19話で完結になります。
竜神に愛された令嬢は華麗に微笑む。〜嫌われ令嬢? いいえ、嫌われているのはお父さまのほうでしてよ。〜
石河 翠
恋愛
侯爵令嬢のジェニファーは、ある日父親から侯爵家当主代理として罪を償えと脅される。
それというのも、竜神からの預かりものである宝石に手をつけてしまったからだというのだ。
ジェニファーは、彼女の出産の際に母親が命を落としたことで、実の父親からひどく憎まれていた。
執事のロデリックを含め、家人勢揃いで出かけることに。
やがて彼女は別れの言葉を告げるとためらいなく竜穴に身を投げるが、実は彼女にはある秘密があって……。
虐げられたか弱い令嬢と思いきや、メンタル最強のヒロインと、彼女のためなら人間の真似事もやぶさかではないヒロインに激甘なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:4950419)をお借りしています。
聖女だけど婚約破棄されたので、「ざまぁリスト」片手に隣国へ行きます
もちもちのごはん
恋愛
セレフィア王国の伯爵令嬢クラリスは、王太子との婚約を突然破棄され、社交界の嘲笑の的に。だが彼女は静かに微笑む――「ざまぁリスト、更新完了」。実は聖女の血を引くクラリスは、隣国の第二王子ユリウスに見出され、溺愛と共に新たな人生を歩み始める。
【完結】魔力の見えない公爵令嬢は、王国最強の魔術師でした
er
恋愛
「魔力がない」と婚約破棄された公爵令嬢リーナ。だが真実は逆だった――純粋魔力を持つ規格外の天才魔術師! 王立試験で元婚約者を圧倒し首席合格、宮廷魔術師団長すら降参させる。王宮を救う活躍で副団長に昇進、イケメン公爵様からの求愛も!? 一方、元婚約者は没落し後悔の日々……。見る目のなかった男たちへの完全勝利と、新たな恋の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる