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27アズレン視点
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僕は、教皇の息子であり、ゆくゆくは親の跡を継ぐ予定だ。学園卒業後は教会にて教皇を補佐しながら、色々と学んでいくはずであった。
しかし、学園入学式でリセラに出会い、リセラの自由奔放な振る舞いと、令嬢では見られない自然な笑顔や、感情によってくるくると変わる愛らしい表情に魅せられ、また教皇の跡継ぎという重責に苦しんでいた僕の思いに寄り添ってくれて、気付くと第二王子殿下達と共にリセラに想いを寄せるようになっていた。
学園や教会の勉強も疎かになり、度々市井に下りては、リセラ達と遊ぶ事に夢中になった。
だから野外演習では、リセラの班から外された事がショックだった。
また、日頃からリセラを虐げている、ミホーク公爵令嬢と懇意にしているラバンティ辺境伯令嬢や、ダミアン第二王子殿下と反目しているシオンライト第一王子殿下と一緒であることが、更に憂鬱に感じさせられた。
鬱々としながらも演習をこなしていると、第一王子や、ラバンティ辺境伯令嬢、その友人のリズリス伯爵令嬢の能力の凄さに驚いた。特にラバンティ辺境伯令嬢は、無詠唱で魔物を軽く駆逐していく。
軽く焦りを感じていたその時、森の奥からリセラの叫び声が聴こえて、必死でリセラの元に駆け出した。
駆け出した先に見たのは、今まで見た事もない凶悪な魔物だった。
リセラを助けたいのに、身体が硬直し上手く動けない。焦りで汗が噴き出し、どうしていいか分からなかった。
そんな時、いち早く動いて魔物の動きを封じ、剣で果敢に攻めていったのがラバンティ辺境伯令嬢だった。
第一王子殿下もすぐに攻撃魔法を放ち、その隙にリズリス伯爵令嬢が、リセラ達を安全な場所に誘導していっている。
僕は、金縛りが解けたかのようにハッとして、慌てて援護攻撃魔法を放った。
ようやく魔物を屠ることが出来、すぐに教師や騎士団も駆けつけた事で、演習はそのまま中止となった。リセラや第二王子殿下たちも怪我はなく、他の犠牲者も出ていなかった事で安心していたが、何故あんな所にあんな魔物がいたのか。疑問に思いながらその日は帰宅した。
あの事件から数日後、学園に行くと変な噂が耳に入った。
あの魔物は、誰かがリセラを狙ったものだという噂だ。
更に後日、その噂がリセラに嫉妬したミホーク公爵令嬢が、リセラを狙って計画したものであり、その計画に協力したラバンティ辺境伯令嬢があの魔物を連れてきて、リセラを襲わせたというものだった。
そんなわけないだろう。
あの演習の時、僕はラバンティ辺境伯令嬢とは一緒に行動していたのだ。そんな事をしている素振りは全くなかったと断言してもいい。
なのに、ダミアン様はあの噂を信じて、ミホーク公爵令嬢とラバンティ辺境伯令嬢を拘束してしまった。
いくら僕が違うと言っても聞き入れてもらえず、リセラにも、
「ひどい! 私が狙われたのに、アズレン様は心配してはくれないのですか⁉︎
私よりもあの人たちを信じるのですか⁉︎」と、責め立てられた。
その頃からだろうか。僕のリセラを見る目が変わってしまったようだ。
あんなに愛らしいと思っていたリセラが、今は何故か不信感しか感じない。
リセラは相変わらず、ダミアン様や、ミゼル、オルガと共に行動し、また、他の子息や令嬢達からも同情を集めて、大勢に囲まれて過ごしている。
リセラは、あの時助けてくれたラバンティ辺境伯令嬢に感謝するどころか、この噂を全く疑っていないようだ。
その行動に何か違和感を感じながらも、何も出来ず、ただ成り行きに身を任せている自分を歯痒く思っていた。
しかし、学園入学式でリセラに出会い、リセラの自由奔放な振る舞いと、令嬢では見られない自然な笑顔や、感情によってくるくると変わる愛らしい表情に魅せられ、また教皇の跡継ぎという重責に苦しんでいた僕の思いに寄り添ってくれて、気付くと第二王子殿下達と共にリセラに想いを寄せるようになっていた。
学園や教会の勉強も疎かになり、度々市井に下りては、リセラ達と遊ぶ事に夢中になった。
だから野外演習では、リセラの班から外された事がショックだった。
また、日頃からリセラを虐げている、ミホーク公爵令嬢と懇意にしているラバンティ辺境伯令嬢や、ダミアン第二王子殿下と反目しているシオンライト第一王子殿下と一緒であることが、更に憂鬱に感じさせられた。
鬱々としながらも演習をこなしていると、第一王子や、ラバンティ辺境伯令嬢、その友人のリズリス伯爵令嬢の能力の凄さに驚いた。特にラバンティ辺境伯令嬢は、無詠唱で魔物を軽く駆逐していく。
軽く焦りを感じていたその時、森の奥からリセラの叫び声が聴こえて、必死でリセラの元に駆け出した。
駆け出した先に見たのは、今まで見た事もない凶悪な魔物だった。
リセラを助けたいのに、身体が硬直し上手く動けない。焦りで汗が噴き出し、どうしていいか分からなかった。
そんな時、いち早く動いて魔物の動きを封じ、剣で果敢に攻めていったのがラバンティ辺境伯令嬢だった。
第一王子殿下もすぐに攻撃魔法を放ち、その隙にリズリス伯爵令嬢が、リセラ達を安全な場所に誘導していっている。
僕は、金縛りが解けたかのようにハッとして、慌てて援護攻撃魔法を放った。
ようやく魔物を屠ることが出来、すぐに教師や騎士団も駆けつけた事で、演習はそのまま中止となった。リセラや第二王子殿下たちも怪我はなく、他の犠牲者も出ていなかった事で安心していたが、何故あんな所にあんな魔物がいたのか。疑問に思いながらその日は帰宅した。
あの事件から数日後、学園に行くと変な噂が耳に入った。
あの魔物は、誰かがリセラを狙ったものだという噂だ。
更に後日、その噂がリセラに嫉妬したミホーク公爵令嬢が、リセラを狙って計画したものであり、その計画に協力したラバンティ辺境伯令嬢があの魔物を連れてきて、リセラを襲わせたというものだった。
そんなわけないだろう。
あの演習の時、僕はラバンティ辺境伯令嬢とは一緒に行動していたのだ。そんな事をしている素振りは全くなかったと断言してもいい。
なのに、ダミアン様はあの噂を信じて、ミホーク公爵令嬢とラバンティ辺境伯令嬢を拘束してしまった。
いくら僕が違うと言っても聞き入れてもらえず、リセラにも、
「ひどい! 私が狙われたのに、アズレン様は心配してはくれないのですか⁉︎
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その頃からだろうか。僕のリセラを見る目が変わってしまったようだ。
あんなに愛らしいと思っていたリセラが、今は何故か不信感しか感じない。
リセラは相変わらず、ダミアン様や、ミゼル、オルガと共に行動し、また、他の子息や令嬢達からも同情を集めて、大勢に囲まれて過ごしている。
リセラは、あの時助けてくれたラバンティ辺境伯令嬢に感謝するどころか、この噂を全く疑っていないようだ。
その行動に何か違和感を感じながらも、何も出来ず、ただ成り行きに身を任せている自分を歯痒く思っていた。
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