ベストナイン

秋本シラキ

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最終回 The baseball is my life

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2029年9月下旬・・・




実況「さぁ、瀬尾選手の、現役最後の打席です」



アメリカでプレーしてきたセオスの引退試合が、日本で放送されていた。

ヨウマ「セオス、よく頑張ったなぁ・・・」

真澄「最後にホームランで終わったら最高だな」



セオスはこの試合で引退する事になっているので、最後の打席はとても気合が入っていた。

セオス「今まで応援してきてくれた人達に、恩返しをしないと・・・」



そして・・・・・





効果音「カキーーーン!!!」




ヨウマ「お~~~!!!」

真澄「よっしゃ!!!」



セオスはレフトへ豪快な打球を飛ばした!!

セオス「やった・・・打てた・・・」



見事、セオスは現役最後の打席でホームランを打った!日本のファン達が中継を見て興奮した!

セオス「これで・・・終わりだ・・・(涙)」



セオスは涙を流しながら、ダイヤモンドを一周した。



これを見て、俺と真澄は刺激を受けた。

ヨウマ「俺も、最後はいい形で終わりたいな」



真澄「現役最後の打席でホームラン打てるなんて・・・すげぇな!俺もいい形で終わらないと・・・」



そしてセオスはベンチで号泣した。最高の形で、プロ野球人生に幕を閉じた。

監督「セオス・・・お疲れ・・・」

ぴな「よく頑張ったわ!」

友香「いっぱい楽しませてもらったな~~♪」

浩一「すごいよ・・・本当にすごいよ・・・」

泰彰「かっこよかったな~~」

純「セオスバンザイ!」



さぁ、今度は俺と真澄の番だ。

ヨウマ「引退試合まで、あと少しだ~~」

真澄「もう終わっちゃうのかぁ・・・寂しい・・・」



俺の引退試合は10月の頭だ。真澄は9月下旬の東京ドームの最終戦で引退セレモニーを終えてから、甲子園の最終戦に出場することになっている。

真澄「いよいよだわ~~・・・」



そして、真澄にとっての、東京ドーム最後の試合がやってきた。



この日はよこちんが東京ドームにかけつけていた。

よこちん「今日で真澄引退するのかぁ・・・」



この日、真澄は最後の東京ドームとゆうことなので、慣れ親しんだ1番でスタメン出場した。

真澄「久々の1番だわ~~(笑)」



だが、もう引退する選手なので、ヒットを打つことが出来なかった。

真澄「もう駄目だなぁ・・・」



そして迎えた、8回裏の第4打席・・・




効果音「カキーーン!!」



よこちん「お~~~!!!」



打球はセンター前へ抜けていった!!東京ドーム最後の打席で、真澄はヒットを打った!この瞬間、東京ドームから盛大な拍手が沸き起こった。

真澄「やばい(泣)・・・」



真澄は涙がこみあげてきた。よこちんも感動して泣いていた。

よこちん「真澄・・・お疲れ・・・(涙)」



そして試合終了後、引退セレモニーを行なった。再び盛大な拍手を浴びた。

真澄「俺、野球やっててよかった・・・(泣)」



これで真澄は、あと甲子園の最終戦に出場するのみとなった。巨人は神戸へ移動した。また、よこちんも二人の引退を見るため、神戸へ移動した。



そして神戸に到着。真澄は試合前日、球場の近くのレストランに俺を呼び出した。

真澄「おっす!」

ヨウマ「おう!」



そして真澄は語りだした。

真澄「いやぁ~~、野球って、いいよな!」

ヨウマ「どしたの急に?(笑)」

真澄「いやいや、この前の東京ドーム最後の試合の時に、改めてそう思ったよ」

ヨウマ「あ~~そうだね!真澄はもうセレモニーをやってるんだもんな」

真澄「次はヨウマだな」

ヨウマ「そうだね~~・・・」



そして真澄は、俺にあるお願いをした。

真澄「ヨウマさ、俺が対戦する最後のピッチャー、お前じゃなきゃいやなんだけど」

ヨウマ「・・・あぁ、もちろん俺も、最後に対戦する打者は真澄がいいよ」

真澄「本当!?そんじゃあ監督に頼んどこうぜ!」

ヨウマ「そうだね!」



俺達は最後の対戦相手に、お互いを指名した。



と、会話をしている時に・・・



少年「すいませ~~ん、サインくださ~~い」



一人の少年が、ボール二つとマジックを持ってきた。俺達はサインを書いてあげた。

ヨウマ・真澄「はい!」

少年「ありがとうございま~~す!」



サインを書いた後、真澄が泣き出した。

真澄「・・・・・(泣)」

ヨウマ「どしたん???」

真澄「・・・いや、もうこうゆう事ができなくなるのかなって思って・・・(泣)」



真澄は引退が近いことを実感し始めていた。

ヨウマ「おいおいおい、引退してもサインなんて書けるじゃんかよ~~(汗)」

真澄「いや、現役で書けるのは、今日と明日で最後なんだなって思って・・・」

ヨウマ「・・・・そうだな・・・(泣)」



俺もなんだか悲しくなってきた。

ヨウマ「はぁ・・・・・」

真澄「すまん、なんか暗い雰囲気にしちゃって!俺が言うのもあれだけど、明るくいこうぜ!」

ヨウマ「そうだな!」



二人に明るさが戻った。



そして、翌日・・・・・



プレーボールの時が近づいてきた。

ヨウマ「あ~~~いよいよだわ~~~」

真澄「今日が最後か。最後の球場が、思い出の甲子園でよかったかもな」



そう、俺達はここ甲子園で、高校生の時優勝を経験している。あれは一生忘れることが無いだろう・・・

真澄「決勝の時、9回に追いつかれたけど、延長戦で俺がホームラン打って、セオスが代打で特大のホームランを打って・・・」

ヨウマ「最後、樋口の双子の兄が出てきて、あわやホームランとゆう打球を真澄が捕って・・・」

真澄「あの頃が懐かしい・・・」

ヨウマ「よし!今日は最高の形で終わるぞ!」



俺と真澄は昔の事を思い出し、今日の引退試合に臨んだ。そして、試合が始まった。

よこちん「ついに始まった~~・・・」



この日、よこちんはバックネット裏の一番前の席で観ていた。

よこちん「二人とも、頑張ってね・・・」



この日、俺と真澄はベンチスタート。9回までが待ち遠しい・・・

真澄「あ~~なんだか緊張してきた・・・」

ヨウマ「9回までが長く感じるな~~・・・」



この日は、かつて共にプレーしたナイン達もテレビを見ていた。

一郎「引退・・・しちゃうのか・・・」

八木っちょ「いよいよだな・・・」

貞「二人とも、今日が最後か・・・」

大我「まだやれそうなのに、残念だなぁ・・・」



木村「今日が最後だね」

杉本「あっとゆう間だったかも・・・」

田村「は~~辞めちゃうのか~~」

落合「早く9回にならないかな・・・」



幸希「もう彼らを応援するのは、今日が最後か・・・」

莉緒「私泣いちゃうかも・・・」



中ちゃん「二人とも、よく頑張ったね」

さくら「今日が最後だなんて・・・」



回は8回まで進んだ。俺はブルペンで投球練習を始めた。

ヨウマ「は~~、最後のブルペンか~~・・・何だか泣けてくる・・・」



真澄もベンチ裏で素振りを始めた。

真澄「ヨウマ・・・わかってるよな?最後はストレート勝負で頼むぜ!」



そして9回表、俺は現役最後のマウンドに向かった。観客から盛大な拍手が沸き起こった。レフトの巨人ファンからも拍手が沸き起こった。

ヨウマ「ふ~~~・・・なんだか、夏の甲子園の決勝より緊張してるかも(笑)」

よこちん「ヨウマの最後のマウンドだ~~・・・しっかり見守らないと・・・」



まず、この回のトップバッターを三振に打ち取った。相手打者は、俺が今日最後のマウンドだとゆう事がわかっているので、わざと三振してくれたんだと思うが・・・



続く打者も三振に打ち取った。甲子園が大歓声に包まれた。これで2アウトとなった。

ヨウマ「ふ~~~、2アウトとった~~~・・・」

よこちん「ヨウマいいぞ~~~!!!」



さぁ、いよいよあと一人となった・・・



鶯嬢「バッターの交代をお知らせします」



よこちん「あ、ここで・・・」



鶯嬢「バッター・・・・・



・・・・・高橋」



この瞬間、今日一番の拍手が起こった!!巨人ファンももちろんそうだが、阪神ファンも総立ちとなった!!

よこちん「真澄~~~!!!」



ついに、俺の現役最後の打者、真澄が打席に立った。

ヨウマ「ついに、この時が来たか・・・」

真澄「真っ直ぐ一本で頼むぜ!」



この時、お互い涙がこみ上げてきた。俺は涙に負けず、ストレートを投じた!!

ヨウマ「うりゃーー!!」



真澄はフルスイングした!

効果音「ブン!!」



審判「ストライーーク!!」



真澄「あ~~、涙で・・・」



この時、俺は全力で投げたのだが、球速は130キロだった・・・もう、現役でやっていける球速ではない・・・

よこちん「もう本当に引退するんだなぁ・・・」



 そして、2球目・・・・・



効果音「ブン!!」



審判「ストライーーク!!」



またしても130キロのストレート。真澄はまた空振りした。

ヨウマ「真澄、わざと空振りしてんの?」

真澄「わざとじゃねぇよ(泣)・・・俺ももう力が無いんだよ・・・」



この二つの空振りは、真澄も引退がすぐ目の前なんだとゆう事を物語っていた。

よこちん「な、なんだか悲しい・・・(涙)」



そして俺は大歓声の中、全力投球でストレートを投じた・・・



ヨウマ「うらっ!!」



真澄は・・・・・全力でフルスイングした・・・・・





真澄「うらっ!!」







効果音「ブン!!」







この真剣勝負の結果は、空振り三振となった。



そして、現役最後の打席を空振り三振で終えた真澄が、マウンドに歩み寄ってきた。



そして、俺達は泣きながら握手を交わした。

真澄「・・・ありがとう・・・(涙)」

ヨウマ「・・・・ありがとな・・・(涙)」



この瞬間、観客から惜しみない拍手が送られた。

よこちん「・・・お疲れ・・・(涙)」



この瞬間をテレビで見ていた人達も、涙を流していた。

しまこ「真澄・・・ヨウマ・・・(泣)」

さいち「ついに、終わったのね・・・(泣)」

歩「20年間、よく頑張ったわね・・・(泣)」



そして、俺の引退セレモニーが行なわれた。涙でうまく喋れなかった。

よこちん「ヨウマ・・・本当にありがとね・・・真澄も本当にありがとう・・・」



こうして、20年間の現役生活にピリオドを打った。



 引退してからセオスは、ヤクルト・中日・ロッテ・西武・巨人・広島などで打撃コーチや監督などを務めるなどで、引っ張りだこ状態となった。




真澄は解説者を経て、巨人で走塁コーチやヘッドコーチを務め、俺は阪神の監督を務めたりした。



プロを退いてからも、影で日本の野球界を支えた俺達3人だった。




それから俺達3人は、全員野球殿堂入りした。とても名誉な事である。





そして、引退してから、30年が経った・・・・・



真澄「お前まだコントロール衰えてないじゃ~~ん」

ヨウマ「いや~~そんなことないって~~(笑)」



俺と真澄は、60後半になっても近所の公園でキャッチボールをしていた。この日も朝から健康のために行なっていた。



そして、真澄がある質問をしてきた。

真澄「ヨウマ、お前にとっての一番の思い出って、なんだ?」

ヨウマ「う~~ん、そうだな~~・・・やっぱよこちんを甲子園に連れていけたことじゃないかなぁ」

真澄「やっぱそうだよな!俺はその決勝でウイニングボールをジャンピングキャッチしたことだな」

ヨウマ「あ~~勝ち越しのホームランじゃなくてそっちなんだ(笑)あの時はマジひやりとするような打たれ方してごめんな!」

真澄「ハハハ♪いいって♪」



そして、俺からも真澄に質問をした。



ヨウマ「真澄さぁ、生まれ変わったら、どうする?」

真澄「生まれ変わったら!?」



そして真澄は、こう答えた。

真澄「生まれ変わったら、またお前と野球がしたいよ!」



ヨウマ「・・・・・そうか!」



俺はこれを言われて、すごく嬉しかった。



そして、真澄も同じ質問をしてきた。

真澄「ヨウマは?」




そして俺は、迷わず答えた。

ヨウマ「俺も、また真澄と野球がしたいな!」



真澄「・・・・・そっか!」



真澄はとても喜んだ。

真澄「よ~~し、あと50球キャッチボールするぞ!」

ヨウマ「おう!!」



野球とゆうスポーツに出会えて、本当によかった。神様、ありがとう・・・・・




           ~完~
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