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最終回 The baseball is my life
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2029年9月下旬・・・
実況「さぁ、瀬尾選手の、現役最後の打席です」
アメリカでプレーしてきたセオスの引退試合が、日本で放送されていた。
ヨウマ「セオス、よく頑張ったなぁ・・・」
真澄「最後にホームランで終わったら最高だな」
セオスはこの試合で引退する事になっているので、最後の打席はとても気合が入っていた。
セオス「今まで応援してきてくれた人達に、恩返しをしないと・・・」
そして・・・・・
効果音「カキーーーン!!!」
ヨウマ「お~~~!!!」
真澄「よっしゃ!!!」
セオスはレフトへ豪快な打球を飛ばした!!
セオス「やった・・・打てた・・・」
見事、セオスは現役最後の打席でホームランを打った!日本のファン達が中継を見て興奮した!
セオス「これで・・・終わりだ・・・(涙)」
セオスは涙を流しながら、ダイヤモンドを一周した。
これを見て、俺と真澄は刺激を受けた。
ヨウマ「俺も、最後はいい形で終わりたいな」
真澄「現役最後の打席でホームラン打てるなんて・・・すげぇな!俺もいい形で終わらないと・・・」
そしてセオスはベンチで号泣した。最高の形で、プロ野球人生に幕を閉じた。
監督「セオス・・・お疲れ・・・」
ぴな「よく頑張ったわ!」
友香「いっぱい楽しませてもらったな~~♪」
浩一「すごいよ・・・本当にすごいよ・・・」
泰彰「かっこよかったな~~」
純「セオスバンザイ!」
さぁ、今度は俺と真澄の番だ。
ヨウマ「引退試合まで、あと少しだ~~」
真澄「もう終わっちゃうのかぁ・・・寂しい・・・」
俺の引退試合は10月の頭だ。真澄は9月下旬の東京ドームの最終戦で引退セレモニーを終えてから、甲子園の最終戦に出場することになっている。
真澄「いよいよだわ~~・・・」
そして、真澄にとっての、東京ドーム最後の試合がやってきた。
この日はよこちんが東京ドームにかけつけていた。
よこちん「今日で真澄引退するのかぁ・・・」
この日、真澄は最後の東京ドームとゆうことなので、慣れ親しんだ1番でスタメン出場した。
真澄「久々の1番だわ~~(笑)」
だが、もう引退する選手なので、ヒットを打つことが出来なかった。
真澄「もう駄目だなぁ・・・」
そして迎えた、8回裏の第4打席・・・
効果音「カキーーン!!」
よこちん「お~~~!!!」
打球はセンター前へ抜けていった!!東京ドーム最後の打席で、真澄はヒットを打った!この瞬間、東京ドームから盛大な拍手が沸き起こった。
真澄「やばい(泣)・・・」
真澄は涙がこみあげてきた。よこちんも感動して泣いていた。
よこちん「真澄・・・お疲れ・・・(涙)」
そして試合終了後、引退セレモニーを行なった。再び盛大な拍手を浴びた。
真澄「俺、野球やっててよかった・・・(泣)」
これで真澄は、あと甲子園の最終戦に出場するのみとなった。巨人は神戸へ移動した。また、よこちんも二人の引退を見るため、神戸へ移動した。
そして神戸に到着。真澄は試合前日、球場の近くのレストランに俺を呼び出した。
真澄「おっす!」
ヨウマ「おう!」
そして真澄は語りだした。
真澄「いやぁ~~、野球って、いいよな!」
ヨウマ「どしたの急に?(笑)」
真澄「いやいや、この前の東京ドーム最後の試合の時に、改めてそう思ったよ」
ヨウマ「あ~~そうだね!真澄はもうセレモニーをやってるんだもんな」
真澄「次はヨウマだな」
ヨウマ「そうだね~~・・・」
そして真澄は、俺にあるお願いをした。
真澄「ヨウマさ、俺が対戦する最後のピッチャー、お前じゃなきゃいやなんだけど」
ヨウマ「・・・あぁ、もちろん俺も、最後に対戦する打者は真澄がいいよ」
真澄「本当!?そんじゃあ監督に頼んどこうぜ!」
ヨウマ「そうだね!」
俺達は最後の対戦相手に、お互いを指名した。
と、会話をしている時に・・・
少年「すいませ~~ん、サインくださ~~い」
一人の少年が、ボール二つとマジックを持ってきた。俺達はサインを書いてあげた。
ヨウマ・真澄「はい!」
少年「ありがとうございま~~す!」
サインを書いた後、真澄が泣き出した。
真澄「・・・・・(泣)」
ヨウマ「どしたん???」
真澄「・・・いや、もうこうゆう事ができなくなるのかなって思って・・・(泣)」
真澄は引退が近いことを実感し始めていた。
ヨウマ「おいおいおい、引退してもサインなんて書けるじゃんかよ~~(汗)」
真澄「いや、現役で書けるのは、今日と明日で最後なんだなって思って・・・」
ヨウマ「・・・・そうだな・・・(泣)」
俺もなんだか悲しくなってきた。
ヨウマ「はぁ・・・・・」
真澄「すまん、なんか暗い雰囲気にしちゃって!俺が言うのもあれだけど、明るくいこうぜ!」
ヨウマ「そうだな!」
二人に明るさが戻った。
そして、翌日・・・・・
プレーボールの時が近づいてきた。
ヨウマ「あ~~~いよいよだわ~~~」
真澄「今日が最後か。最後の球場が、思い出の甲子園でよかったかもな」
そう、俺達はここ甲子園で、高校生の時優勝を経験している。あれは一生忘れることが無いだろう・・・
真澄「決勝の時、9回に追いつかれたけど、延長戦で俺がホームラン打って、セオスが代打で特大のホームランを打って・・・」
ヨウマ「最後、樋口の双子の兄が出てきて、あわやホームランとゆう打球を真澄が捕って・・・」
真澄「あの頃が懐かしい・・・」
ヨウマ「よし!今日は最高の形で終わるぞ!」
俺と真澄は昔の事を思い出し、今日の引退試合に臨んだ。そして、試合が始まった。
よこちん「ついに始まった~~・・・」
この日、よこちんはバックネット裏の一番前の席で観ていた。
よこちん「二人とも、頑張ってね・・・」
この日、俺と真澄はベンチスタート。9回までが待ち遠しい・・・
真澄「あ~~なんだか緊張してきた・・・」
ヨウマ「9回までが長く感じるな~~・・・」
この日は、かつて共にプレーしたナイン達もテレビを見ていた。
一郎「引退・・・しちゃうのか・・・」
八木っちょ「いよいよだな・・・」
貞「二人とも、今日が最後か・・・」
大我「まだやれそうなのに、残念だなぁ・・・」
木村「今日が最後だね」
杉本「あっとゆう間だったかも・・・」
田村「は~~辞めちゃうのか~~」
落合「早く9回にならないかな・・・」
幸希「もう彼らを応援するのは、今日が最後か・・・」
莉緒「私泣いちゃうかも・・・」
中ちゃん「二人とも、よく頑張ったね」
さくら「今日が最後だなんて・・・」
回は8回まで進んだ。俺はブルペンで投球練習を始めた。
ヨウマ「は~~、最後のブルペンか~~・・・何だか泣けてくる・・・」
真澄もベンチ裏で素振りを始めた。
真澄「ヨウマ・・・わかってるよな?最後はストレート勝負で頼むぜ!」
そして9回表、俺は現役最後のマウンドに向かった。観客から盛大な拍手が沸き起こった。レフトの巨人ファンからも拍手が沸き起こった。
ヨウマ「ふ~~~・・・なんだか、夏の甲子園の決勝より緊張してるかも(笑)」
よこちん「ヨウマの最後のマウンドだ~~・・・しっかり見守らないと・・・」
まず、この回のトップバッターを三振に打ち取った。相手打者は、俺が今日最後のマウンドだとゆう事がわかっているので、わざと三振してくれたんだと思うが・・・
続く打者も三振に打ち取った。甲子園が大歓声に包まれた。これで2アウトとなった。
ヨウマ「ふ~~~、2アウトとった~~~・・・」
よこちん「ヨウマいいぞ~~~!!!」
さぁ、いよいよあと一人となった・・・
鶯嬢「バッターの交代をお知らせします」
よこちん「あ、ここで・・・」
鶯嬢「バッター・・・・・
・・・・・高橋」
この瞬間、今日一番の拍手が起こった!!巨人ファンももちろんそうだが、阪神ファンも総立ちとなった!!
よこちん「真澄~~~!!!」
ついに、俺の現役最後の打者、真澄が打席に立った。
ヨウマ「ついに、この時が来たか・・・」
真澄「真っ直ぐ一本で頼むぜ!」
この時、お互い涙がこみ上げてきた。俺は涙に負けず、ストレートを投じた!!
ヨウマ「うりゃーー!!」
真澄はフルスイングした!
効果音「ブン!!」
審判「ストライーーク!!」
真澄「あ~~、涙で・・・」
この時、俺は全力で投げたのだが、球速は130キロだった・・・もう、現役でやっていける球速ではない・・・
よこちん「もう本当に引退するんだなぁ・・・」
そして、2球目・・・・・
効果音「ブン!!」
審判「ストライーーク!!」
またしても130キロのストレート。真澄はまた空振りした。
ヨウマ「真澄、わざと空振りしてんの?」
真澄「わざとじゃねぇよ(泣)・・・俺ももう力が無いんだよ・・・」
この二つの空振りは、真澄も引退がすぐ目の前なんだとゆう事を物語っていた。
よこちん「な、なんだか悲しい・・・(涙)」
そして俺は大歓声の中、全力投球でストレートを投じた・・・
ヨウマ「うらっ!!」
真澄は・・・・・全力でフルスイングした・・・・・
真澄「うらっ!!」
効果音「ブン!!」
この真剣勝負の結果は、空振り三振となった。
そして、現役最後の打席を空振り三振で終えた真澄が、マウンドに歩み寄ってきた。
そして、俺達は泣きながら握手を交わした。
真澄「・・・ありがとう・・・(涙)」
ヨウマ「・・・・ありがとな・・・(涙)」
この瞬間、観客から惜しみない拍手が送られた。
よこちん「・・・お疲れ・・・(涙)」
この瞬間をテレビで見ていた人達も、涙を流していた。
しまこ「真澄・・・ヨウマ・・・(泣)」
さいち「ついに、終わったのね・・・(泣)」
歩「20年間、よく頑張ったわね・・・(泣)」
そして、俺の引退セレモニーが行なわれた。涙でうまく喋れなかった。
よこちん「ヨウマ・・・本当にありがとね・・・真澄も本当にありがとう・・・」
こうして、20年間の現役生活にピリオドを打った。
引退してからセオスは、ヤクルト・中日・ロッテ・西武・巨人・広島などで打撃コーチや監督などを務めるなどで、引っ張りだこ状態となった。
真澄は解説者を経て、巨人で走塁コーチやヘッドコーチを務め、俺は阪神の監督を務めたりした。
プロを退いてからも、影で日本の野球界を支えた俺達3人だった。
それから俺達3人は、全員野球殿堂入りした。とても名誉な事である。
そして、引退してから、30年が経った・・・・・
真澄「お前まだコントロール衰えてないじゃ~~ん」
ヨウマ「いや~~そんなことないって~~(笑)」
俺と真澄は、60後半になっても近所の公園でキャッチボールをしていた。この日も朝から健康のために行なっていた。
そして、真澄がある質問をしてきた。
真澄「ヨウマ、お前にとっての一番の思い出って、なんだ?」
ヨウマ「う~~ん、そうだな~~・・・やっぱよこちんを甲子園に連れていけたことじゃないかなぁ」
真澄「やっぱそうだよな!俺はその決勝でウイニングボールをジャンピングキャッチしたことだな」
ヨウマ「あ~~勝ち越しのホームランじゃなくてそっちなんだ(笑)あの時はマジひやりとするような打たれ方してごめんな!」
真澄「ハハハ♪いいって♪」
そして、俺からも真澄に質問をした。
ヨウマ「真澄さぁ、生まれ変わったら、どうする?」
真澄「生まれ変わったら!?」
そして真澄は、こう答えた。
真澄「生まれ変わったら、またお前と野球がしたいよ!」
ヨウマ「・・・・・そうか!」
俺はこれを言われて、すごく嬉しかった。
そして、真澄も同じ質問をしてきた。
真澄「ヨウマは?」
そして俺は、迷わず答えた。
ヨウマ「俺も、また真澄と野球がしたいな!」
真澄「・・・・・そっか!」
真澄はとても喜んだ。
真澄「よ~~し、あと50球キャッチボールするぞ!」
ヨウマ「おう!!」
野球とゆうスポーツに出会えて、本当によかった。神様、ありがとう・・・・・
~完~
実況「さぁ、瀬尾選手の、現役最後の打席です」
アメリカでプレーしてきたセオスの引退試合が、日本で放送されていた。
ヨウマ「セオス、よく頑張ったなぁ・・・」
真澄「最後にホームランで終わったら最高だな」
セオスはこの試合で引退する事になっているので、最後の打席はとても気合が入っていた。
セオス「今まで応援してきてくれた人達に、恩返しをしないと・・・」
そして・・・・・
効果音「カキーーーン!!!」
ヨウマ「お~~~!!!」
真澄「よっしゃ!!!」
セオスはレフトへ豪快な打球を飛ばした!!
セオス「やった・・・打てた・・・」
見事、セオスは現役最後の打席でホームランを打った!日本のファン達が中継を見て興奮した!
セオス「これで・・・終わりだ・・・(涙)」
セオスは涙を流しながら、ダイヤモンドを一周した。
これを見て、俺と真澄は刺激を受けた。
ヨウマ「俺も、最後はいい形で終わりたいな」
真澄「現役最後の打席でホームラン打てるなんて・・・すげぇな!俺もいい形で終わらないと・・・」
そしてセオスはベンチで号泣した。最高の形で、プロ野球人生に幕を閉じた。
監督「セオス・・・お疲れ・・・」
ぴな「よく頑張ったわ!」
友香「いっぱい楽しませてもらったな~~♪」
浩一「すごいよ・・・本当にすごいよ・・・」
泰彰「かっこよかったな~~」
純「セオスバンザイ!」
さぁ、今度は俺と真澄の番だ。
ヨウマ「引退試合まで、あと少しだ~~」
真澄「もう終わっちゃうのかぁ・・・寂しい・・・」
俺の引退試合は10月の頭だ。真澄は9月下旬の東京ドームの最終戦で引退セレモニーを終えてから、甲子園の最終戦に出場することになっている。
真澄「いよいよだわ~~・・・」
そして、真澄にとっての、東京ドーム最後の試合がやってきた。
この日はよこちんが東京ドームにかけつけていた。
よこちん「今日で真澄引退するのかぁ・・・」
この日、真澄は最後の東京ドームとゆうことなので、慣れ親しんだ1番でスタメン出場した。
真澄「久々の1番だわ~~(笑)」
だが、もう引退する選手なので、ヒットを打つことが出来なかった。
真澄「もう駄目だなぁ・・・」
そして迎えた、8回裏の第4打席・・・
効果音「カキーーン!!」
よこちん「お~~~!!!」
打球はセンター前へ抜けていった!!東京ドーム最後の打席で、真澄はヒットを打った!この瞬間、東京ドームから盛大な拍手が沸き起こった。
真澄「やばい(泣)・・・」
真澄は涙がこみあげてきた。よこちんも感動して泣いていた。
よこちん「真澄・・・お疲れ・・・(涙)」
そして試合終了後、引退セレモニーを行なった。再び盛大な拍手を浴びた。
真澄「俺、野球やっててよかった・・・(泣)」
これで真澄は、あと甲子園の最終戦に出場するのみとなった。巨人は神戸へ移動した。また、よこちんも二人の引退を見るため、神戸へ移動した。
そして神戸に到着。真澄は試合前日、球場の近くのレストランに俺を呼び出した。
真澄「おっす!」
ヨウマ「おう!」
そして真澄は語りだした。
真澄「いやぁ~~、野球って、いいよな!」
ヨウマ「どしたの急に?(笑)」
真澄「いやいや、この前の東京ドーム最後の試合の時に、改めてそう思ったよ」
ヨウマ「あ~~そうだね!真澄はもうセレモニーをやってるんだもんな」
真澄「次はヨウマだな」
ヨウマ「そうだね~~・・・」
そして真澄は、俺にあるお願いをした。
真澄「ヨウマさ、俺が対戦する最後のピッチャー、お前じゃなきゃいやなんだけど」
ヨウマ「・・・あぁ、もちろん俺も、最後に対戦する打者は真澄がいいよ」
真澄「本当!?そんじゃあ監督に頼んどこうぜ!」
ヨウマ「そうだね!」
俺達は最後の対戦相手に、お互いを指名した。
と、会話をしている時に・・・
少年「すいませ~~ん、サインくださ~~い」
一人の少年が、ボール二つとマジックを持ってきた。俺達はサインを書いてあげた。
ヨウマ・真澄「はい!」
少年「ありがとうございま~~す!」
サインを書いた後、真澄が泣き出した。
真澄「・・・・・(泣)」
ヨウマ「どしたん???」
真澄「・・・いや、もうこうゆう事ができなくなるのかなって思って・・・(泣)」
真澄は引退が近いことを実感し始めていた。
ヨウマ「おいおいおい、引退してもサインなんて書けるじゃんかよ~~(汗)」
真澄「いや、現役で書けるのは、今日と明日で最後なんだなって思って・・・」
ヨウマ「・・・・そうだな・・・(泣)」
俺もなんだか悲しくなってきた。
ヨウマ「はぁ・・・・・」
真澄「すまん、なんか暗い雰囲気にしちゃって!俺が言うのもあれだけど、明るくいこうぜ!」
ヨウマ「そうだな!」
二人に明るさが戻った。
そして、翌日・・・・・
プレーボールの時が近づいてきた。
ヨウマ「あ~~~いよいよだわ~~~」
真澄「今日が最後か。最後の球場が、思い出の甲子園でよかったかもな」
そう、俺達はここ甲子園で、高校生の時優勝を経験している。あれは一生忘れることが無いだろう・・・
真澄「決勝の時、9回に追いつかれたけど、延長戦で俺がホームラン打って、セオスが代打で特大のホームランを打って・・・」
ヨウマ「最後、樋口の双子の兄が出てきて、あわやホームランとゆう打球を真澄が捕って・・・」
真澄「あの頃が懐かしい・・・」
ヨウマ「よし!今日は最高の形で終わるぞ!」
俺と真澄は昔の事を思い出し、今日の引退試合に臨んだ。そして、試合が始まった。
よこちん「ついに始まった~~・・・」
この日、よこちんはバックネット裏の一番前の席で観ていた。
よこちん「二人とも、頑張ってね・・・」
この日、俺と真澄はベンチスタート。9回までが待ち遠しい・・・
真澄「あ~~なんだか緊張してきた・・・」
ヨウマ「9回までが長く感じるな~~・・・」
この日は、かつて共にプレーしたナイン達もテレビを見ていた。
一郎「引退・・・しちゃうのか・・・」
八木っちょ「いよいよだな・・・」
貞「二人とも、今日が最後か・・・」
大我「まだやれそうなのに、残念だなぁ・・・」
木村「今日が最後だね」
杉本「あっとゆう間だったかも・・・」
田村「は~~辞めちゃうのか~~」
落合「早く9回にならないかな・・・」
幸希「もう彼らを応援するのは、今日が最後か・・・」
莉緒「私泣いちゃうかも・・・」
中ちゃん「二人とも、よく頑張ったね」
さくら「今日が最後だなんて・・・」
回は8回まで進んだ。俺はブルペンで投球練習を始めた。
ヨウマ「は~~、最後のブルペンか~~・・・何だか泣けてくる・・・」
真澄もベンチ裏で素振りを始めた。
真澄「ヨウマ・・・わかってるよな?最後はストレート勝負で頼むぜ!」
そして9回表、俺は現役最後のマウンドに向かった。観客から盛大な拍手が沸き起こった。レフトの巨人ファンからも拍手が沸き起こった。
ヨウマ「ふ~~~・・・なんだか、夏の甲子園の決勝より緊張してるかも(笑)」
よこちん「ヨウマの最後のマウンドだ~~・・・しっかり見守らないと・・・」
まず、この回のトップバッターを三振に打ち取った。相手打者は、俺が今日最後のマウンドだとゆう事がわかっているので、わざと三振してくれたんだと思うが・・・
続く打者も三振に打ち取った。甲子園が大歓声に包まれた。これで2アウトとなった。
ヨウマ「ふ~~~、2アウトとった~~~・・・」
よこちん「ヨウマいいぞ~~~!!!」
さぁ、いよいよあと一人となった・・・
鶯嬢「バッターの交代をお知らせします」
よこちん「あ、ここで・・・」
鶯嬢「バッター・・・・・
・・・・・高橋」
この瞬間、今日一番の拍手が起こった!!巨人ファンももちろんそうだが、阪神ファンも総立ちとなった!!
よこちん「真澄~~~!!!」
ついに、俺の現役最後の打者、真澄が打席に立った。
ヨウマ「ついに、この時が来たか・・・」
真澄「真っ直ぐ一本で頼むぜ!」
この時、お互い涙がこみ上げてきた。俺は涙に負けず、ストレートを投じた!!
ヨウマ「うりゃーー!!」
真澄はフルスイングした!
効果音「ブン!!」
審判「ストライーーク!!」
真澄「あ~~、涙で・・・」
この時、俺は全力で投げたのだが、球速は130キロだった・・・もう、現役でやっていける球速ではない・・・
よこちん「もう本当に引退するんだなぁ・・・」
そして、2球目・・・・・
効果音「ブン!!」
審判「ストライーーク!!」
またしても130キロのストレート。真澄はまた空振りした。
ヨウマ「真澄、わざと空振りしてんの?」
真澄「わざとじゃねぇよ(泣)・・・俺ももう力が無いんだよ・・・」
この二つの空振りは、真澄も引退がすぐ目の前なんだとゆう事を物語っていた。
よこちん「な、なんだか悲しい・・・(涙)」
そして俺は大歓声の中、全力投球でストレートを投じた・・・
ヨウマ「うらっ!!」
真澄は・・・・・全力でフルスイングした・・・・・
真澄「うらっ!!」
効果音「ブン!!」
この真剣勝負の結果は、空振り三振となった。
そして、現役最後の打席を空振り三振で終えた真澄が、マウンドに歩み寄ってきた。
そして、俺達は泣きながら握手を交わした。
真澄「・・・ありがとう・・・(涙)」
ヨウマ「・・・・ありがとな・・・(涙)」
この瞬間、観客から惜しみない拍手が送られた。
よこちん「・・・お疲れ・・・(涙)」
この瞬間をテレビで見ていた人達も、涙を流していた。
しまこ「真澄・・・ヨウマ・・・(泣)」
さいち「ついに、終わったのね・・・(泣)」
歩「20年間、よく頑張ったわね・・・(泣)」
そして、俺の引退セレモニーが行なわれた。涙でうまく喋れなかった。
よこちん「ヨウマ・・・本当にありがとね・・・真澄も本当にありがとう・・・」
こうして、20年間の現役生活にピリオドを打った。
引退してからセオスは、ヤクルト・中日・ロッテ・西武・巨人・広島などで打撃コーチや監督などを務めるなどで、引っ張りだこ状態となった。
真澄は解説者を経て、巨人で走塁コーチやヘッドコーチを務め、俺は阪神の監督を務めたりした。
プロを退いてからも、影で日本の野球界を支えた俺達3人だった。
それから俺達3人は、全員野球殿堂入りした。とても名誉な事である。
そして、引退してから、30年が経った・・・・・
真澄「お前まだコントロール衰えてないじゃ~~ん」
ヨウマ「いや~~そんなことないって~~(笑)」
俺と真澄は、60後半になっても近所の公園でキャッチボールをしていた。この日も朝から健康のために行なっていた。
そして、真澄がある質問をしてきた。
真澄「ヨウマ、お前にとっての一番の思い出って、なんだ?」
ヨウマ「う~~ん、そうだな~~・・・やっぱよこちんを甲子園に連れていけたことじゃないかなぁ」
真澄「やっぱそうだよな!俺はその決勝でウイニングボールをジャンピングキャッチしたことだな」
ヨウマ「あ~~勝ち越しのホームランじゃなくてそっちなんだ(笑)あの時はマジひやりとするような打たれ方してごめんな!」
真澄「ハハハ♪いいって♪」
そして、俺からも真澄に質問をした。
ヨウマ「真澄さぁ、生まれ変わったら、どうする?」
真澄「生まれ変わったら!?」
そして真澄は、こう答えた。
真澄「生まれ変わったら、またお前と野球がしたいよ!」
ヨウマ「・・・・・そうか!」
俺はこれを言われて、すごく嬉しかった。
そして、真澄も同じ質問をしてきた。
真澄「ヨウマは?」
そして俺は、迷わず答えた。
ヨウマ「俺も、また真澄と野球がしたいな!」
真澄「・・・・・そっか!」
真澄はとても喜んだ。
真澄「よ~~し、あと50球キャッチボールするぞ!」
ヨウマ「おう!!」
野球とゆうスポーツに出会えて、本当によかった。神様、ありがとう・・・・・
~完~
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この作品は感想を受け付けておりません。
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