REGAIN OUR PARADISE!

秋本シラキ

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story2 森の妖精との出会い

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どこからともなく聞こえてくる謎の声。



サキータ「誰?どこにいるの?」



すると・・・・・



サキータ「・・・・・え?」



サキータの足元に置いてあった折れた翼が、突然光りだした。



サキータ「何!?どうゆうこと??」



そしてその翼は、サキータの背中にくっついた。



サキータ「あ、翼が・・・元に戻った・・・」



サキータは辺りを見渡した。



サキータ「一体誰ですか?僕の翼を直してくれたのは!?」



すると、後ろの方から声が聞こえた。



???「こっちです!」



サキータ「え!?」



サキータは後ろを振り返った。すると目の前には、体長約10センチ程の妖精がいた。



サキータ「よ・・・妖精!?」



するとその妖精が喋りだした。



ピナクシー「初めまして、私は森の妖精、ピナクシー(ぴな)です。本名はぴなで、妖精を英語でピクシーって言うので、合わせてピナクシーです!よろしく!」



サキータ「ピナクシー・・・あなたが僕の翼を?」



ピナクシー「そうです。私が今直しました。」



サキータ「あ、ありがとう・・・」



サキータはお礼をした。



更にピナクシーは喋り続けた。



ピナクシー「私は、あなたの案内人です。神のお告げであなたを案内することになりました。よろしくね!」



サキータ「神って・・・僕の先祖様??」



ピナクシー「んまぁそんなとこかな!セオロス様が言うには、楽園を取り戻すにはあなたの力が絶対必要みたいよ!」



サキータ「僕の・・・力?・・・」



サキータは少し混乱した。



ピナクシー「今あなたがするべきことは、壊れた虹の欠片を回収して、虹を直し、楽園に戻ってフェチアス同盟から楽園を奪回すること。と、あなたの先祖様は仰っているわ」



サキータ「僕が・・・あの悪の組織に立ち向かうの?」



ピナクシー「そうよ」



サキータ「僕が・・・僕が・・・」



サキータは突然の事で驚いている。



しばらくして、サキータが口を開いた。



サキータ「わかった!僕、やってみるよ!先祖様の名にかけて、楽園を取り戻してみせる!」



ピナクシー「お~~♪そうこなくっちゃね!」



サキータは楽園を奪回する事を誓った。


ピナクシー「それじゃあ詳しい事を話すわね。まず、私の姿はあなたにしか見えていないわ」



サキータ「え?そうなの??」



ピナクシー「そう。私の声もあなたにしか聞こえていないわ。そして私とあなたはテレパシーで会話ができるから、あなたが誰かといる時でも、心の中で話してくれれば大丈夫よ」



サキータ「うわ~~!何だかすごい!やっぱ僕って、神の子なんだなって改めて思う(笑)」



そしてピナクシーは更に話を続けた。



ピナクシー「んで、この先いろんな敵に遭遇するはずだから、私はあなたにいろいろとアドバイスしていくから安心してね!ちなみに今のあなたのレベルは5で、HPは20、攻撃力は10、防御力は6、素早さは12よ!これらは敵を倒していけばドンドンアップしていくわ!」



サキータ「わかった!」



ピナクシー「それと~、今あなたが使える技は、「剣で斬る」と、「催眠術」の2つのようね。レベルが上がっていけば使える技も増えていくわ!」



サキータ「わかった~!」



そしてピナクシーは、まずどこへ向かえば良いのか話した。



ピナクシー「よし、それじゃあ虹の欠片は、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の順に回収するとして、まずは赤い欠片から探しましょう!この先の森に落ちているらしいわ!」



サキータ「了解!」



早速サキータの冒険が始まった!



一方その頃、天空の楽園では・・・・・



T-ハラー「総帥!大変です!」



フェチアス「どうした~?」



T-ハラー「水晶球を見てください!ここの住人だったサキータとゆう少女が、虹の欠片を回収し始めたみたいです!」



フェチアス「何~~??あの剣を持った小娘じゃないか!」



アダーチク「森に向かってるみたいだな。そしたらまずはユゴー男爵を投入するか!」



フェチアス「そうだな!おい!ユゴー男爵!」



ユゴー「はい!」



フェチアス総帥はユゴー男爵に水晶球を見せながらこう言った。



フェチアス「この小娘が森に落ちた赤い欠片を探しにいった。この小娘を倒しに行け!」



ユゴー「ラジャー!」



ユゴー男爵は地上に投入された。



そして、檻に捕まっているヨウマ国王とリオス王妃は、彼らに何も抵抗できないでいた。



ヨウマ「(くそ~~・・・一体何のためにこの楽園をのっとるつもりなんだ!?)」



リオス「(サキータ様が助けに来てくれる事を祈るしかないわね・・・)」


そしてフェチアス総帥はT-ハラー参謀を連れて宮殿を出て、楽園の散歩に出た。



フェチアス「この楽園を少しづつ、私達のものにしていかなければな!」



T-ハラー「そうですね!総帥!」



しばらく歩くと、セオロス教の教会があるのを発見した。

その教会の前には、セオロス神の銅像が置かれていた。



フェチアス「こいつがセオロスか!おいT-ハラー!」



T-ハラー「はい!」



フェチアス「この銅像を私の銅像に変えるのじゃ!部下達に私の銅像を作らせるよう命令しろ!」



T-ハラー「はい!了解です!」



それから二人は教会の中へ入っていった。教壇の前には、「セオロス教の掟」と書かれた紙が貼られていた。



フェチアス「掟?・・・ふん!くだらん!」



フェチアスは再びT-ハラー参謀に命令を下した。



フェチアス「おいT-ハラー!」



T-ハラー「はい!」



フェチアス「この掟を、「バナナを食べた後は皮を机の上に置き、その場でスクワットをしてから皮にお祈りを捧げること」、「朝起きた後と寝る前に必ず「人間失格!野菜合格!」と叫ぶこと」、「牛乳は必ず牛乳パックでラッパ飲みすること」の3つに書き換えろ!」



T-ハラー「はい!了解しました!」



そう、フェチアス総帥はバナナと牛乳が大好物であり、バナナを食べた後は必ずお祈りを捧げるのである。そして、人間よりも野菜の方が上であると考えている。



なのでフェチアスは部下達に、この楽園に巨大なバナナ園と広大な牧場を作らせることにした。



また、彼の趣味は筋トレ(特にスクワット)なので、スポーツジムも作らせた。



フェチアス「ふっふっふ・・・どんどん我々のものになっていくぞ~~」



フェチアスが楽園を自分のものにしようとしている中、サキータはピナクシーの案内で森を目指していた。



ピナクシー「もうすぐ森に着くわ」



サキータ「オッケー」




そして3分後、ついに森の入り口までやってきた。



ピナクシー「この森の奥に赤い欠片が落ちているわ!」



サキータ「よ~~し、まずは赤い欠片ね!絶対に楽園に帰るわよ!」



果たしてサキータは、無事赤い欠片を見つけることが出来るのだろうか!?




次回へ続く
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