SOBE

秋本シラキ

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第6話 なつかしの母校とオーディションライブ

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メンバーは【GIG HOUSE】でオーディションのポスターを目にし、すぐさまそのオーディションに音源を送って応募した。送れる音源は2曲までであり、「未来へ続く虹」と「大切な人へのMessage」がいいと思い、この2曲にすべてを託した。



真澄「まず、音源審査が通らないと・・・」

音源審査を通過して、やっとオーディションライブに参加できるとゆうものである。



莉緒「結果発表は1ヶ月後ね。ドキドキだわぁ・・・」

メンバー達は1ヶ月待つことになった。



真澄は何としても受かりたいので、翌日わざわざ富士神社まで行き、お祈りをしてきた。そこで偶然さいちに会った。

さいち「あれ?」

真澄「あれ?」



さいちは一体何をしにきたのだろうか?



 真澄はさいちに聞いた。

真澄「もしかして、俺と同じことをしにきた?」

さいち「・・・うん(笑)」

お互い、それが何なのかが言わなくてもわかった。



さいち「やっぱね、守ってもらいたいもんね」

真澄「お前、俺と性格似てんな(笑)」

二人はその後、せっかくなので昭和小を訪れた。



真澄「うわ~~なつかしい!!」

さいち「玄関の時計とかなつかしいわね!私これが動くのを見るために、毎朝早く来てたもん!」

真澄「あ~~俺もそれやった(笑)」



二人は校庭へ出てみた。

真澄「ひゃ~~なつかしいな」

さいち「見て!まだうさぎの小屋があるよ!そういえば私達飼育栽培委員会だったよね~、よくこの子達に餌あげたよね~」

真澄「あ~~~そうだったなぁ!!よく覚えてんな」



校内に戻り、階段を上がっていった。

二人はなつかしい校内を見て、涙が出そうになった。

真澄「図書コーナーとか、ランチルームとか、体育館とか、本当なつかしいね」

さいち「いろんな思い出が詰まった学校だね」

真澄「なんといっても、6年2組の教室だよね~」

さいち「一日だけでもいいから、6年2組に戻りたいよね」



二人は様々な過去を思い出し始めていた。夕方になり、二人は校舎を後にした。

真澄「じゃあ、音源審査の通知がきたら、また連絡するわ」

さいち「受かるといいね」

真澄「莉緒の歌声は天使の歌声だぜ~~、きっと受かるさ」

さいち「そうね!」



二人は音源審査が通るような気がしていた。


そして1ヶ月が経ち、真澄の家に1通の封筒が届いた。



それは、音源審査の合否を告げるものであった。真澄は早速空けてみることにした。

真澄「(心臓音)ドクン・・・ドクン・・・」



ゆっくりと空けてみると、1枚の紙が入っていた。そこには、大きな字で「合格」と書かれてあり、真澄の両目には確かにその2文字が映し出された。



真澄「キタ―――( ゜∀ ゜)―――!!!!!」

真澄は早速みんなに報告した。今回はさすがにメールではなく、電話で伝えることにした。



莉緒「やったね!超嬉しい!」

ヨウマ「うほほ~~い!!!」

セオス「感動・・・(泣)」

さいち「よかった~~~!これであとはライブ審査だね」



真澄は親友一同にも連絡した。

よこちん「すごいじゃ~~~ん!!!さすが真澄だね!尊敬するよ」

八木っちょ「真澄すごいな!デビューできたらサインくれな!」

一郎「いやぁすごい!お前達すご過ぎだよ!神だよ!」

真澄はたくさんのありがたい言葉を頂いた。

 しかし、そこで安心してはいけない。ライブ審査も通らなくてはいけないからだ。

真澄「絶対勝つ!!」



ライブは2週間後、新宿の【COLORS】で行われることとなった。これによりメンバーはそれぞれ、自宅で猛練習を積んだ。



莉緒「今までやってきたことをすべてぶつけるつもりで頑張ろう」

セオス「ここまで来たら、全力でいくだけだ」

さいち「もう腱鞘炎になってもかまわない!」

ヨウマ「燃え尽きるだけ!」

みんなの思いは強いものであった。



ただ、集まるバンドはみな、強敵であることは充分予想される。

真澄「この僅差の戦いの中で、うまく上に行かなくてはいけないな」

現実は厳しいものである。



そして、本番当日を迎えた。


さいち「ついにきたわね!」

ヨウマ「てか審査員多すぎだよ(汗)」

15人の審査員によって、次のステージに進めるとゆうルールである。出場するバンドは20組で、その中から2組だけが選ばれる。

このオーディションは第1ステージで、いわば地区予選である。第2ステージは地方予選、そしてラストステージは全国の中からNo.1バンドを決めるものである。



真澄「何としてもここを通過しないと」

莉緒「奨励賞ってのがあるみたいだけど、これじゃ3位ってことだから、次に行けないのね」

セオス「厳しいなぁ、3位なのに次に行けないなんて・・・」



なんとしても、1位か2位になる必要があった。失敗は絶対に許されないので、プレッシャーもあった。

真澄「とにかく今日はやるしかない!みんな。失敗を恐れずに、思いっきり楽しむつもりでやろう!あまり固くならずにさ!」

真澄はみんなを励ました。



そして、ついに始まりを告げる鐘が、会場内に響き渡った。ここで司会者による審査員の紹介が行われた。

司会者「まず、今回の審査員代表から紹介させていただきます。そちらの方がこの道20年の大ベテラン、泰彰様であります」

泰彰「よろしくおねがいしま~す!」

泰彰は人のミスを見逃さない、審査のスペシャリストである。



莉緒「うっひょ~~、こりゃミスできないぞ~」

真澄「やりがいがあっていいんじゃない?みんな頑張ろうよ」



審査員の紹介が終わり、ライブが始まった。SOBEは今回は20番中19番目である。

ヨウマ「かなり後じゃんか~、待つのだるいね」

さいち「なるべく早くやりたかったんだけどな~」



自分達の出番がくるまで、真澄はすべてのバンドの演奏をじっくりと見ていた。



真澄「みんなうまいなぁ・・・うちらなんか、まだ始めたばっかに等しいからなぁ・・・」

真澄も少し、不安を抱き始めていた。



真澄「でも、ここまでこれたんだから、思いっきりやるだけだよな」

真澄は開き直った。



そして、ついにSOBEの出番がやってきた。莉緒はさすがに緊張していた。

真澄「落ち着いて。いつものようにやれば、きっと大丈夫だから」

莉緒「うん、ありがとう」

真澄「みんなも、自分を信じてやれば大丈夫だから!」



そして円陣を組んだ。

真澄「いくぞーーーーー!!!!!」

真澄以外「おーーーーー!!!!!」

メンバー達はステージに立った。


莉緒の緊張は、歌い始めたらどこかへ飛んで行った。セオスもさいちもヨウマも、審査員の事など気にせず、ただ演奏に集中していた。

真澄「いいぞみんな。その調子その調子」



審査員代表の泰彰の目には、楽しく音楽をやっている彼らが映っていた。

泰彰「このバンド、なかなかいいなぁ」



ライブは無事終了した。

真澄「お疲れ~~!!」

セオス「ふ~~~、燃え尽きた」

ヨウマ「あとは結果発表を待つだけだね」



最後のバンドの演奏も終わり、30分間審査員達の間で厳密な審査が行われた。

泰彰「このバンドもよかった。これもよかった。これも・・・」

泰彰は目が回りそうになった。



そして、運命の瞬間がやってきた。



泰彰がマイクを握った。

泰彰「まずは、奨励賞の発表です。奨励賞は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エントリーナンバー19番!SOBEのみなさんです!」



SOBE一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

メンバーの中には、誰一人として喜ぶ者はいなかった。

セオス「そ、そんな・・・・」

莉緒「駄目だったか・・・」



メンバー達はステージに上がり、表彰状を頂いたが、メンバーの顔に笑顔は無かった。



その後、1位と2位の発表が行われた。

真澄「あの人達、俺らの上をいってたんだな」

ヨウマ「まぁ、この悔しさをバネにして、また今度頑張ろうよ」



一体、SOBEは今後、どうなってしまうのか!?



第7話へ続く
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