SOBE

秋本シラキ

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第16話 緊急事態

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バイト帰りの莉緒を発見した二人の酔っ払い・純と浩一は、莉緒をナンパするため、莉緒のもとへ走っていった。

純「ねぇ浩ちゃん!何て声かけよっか!?」

浩一「あ~~、どうしよ・・・」

純「ねぇ彼女?お茶しない?は?」

浩一「それ古いだろ(笑)普通に遊ばない?でいいと思うけど・・・」



そして・・・・・

純&浩一「は~~あ~~い、おじょう~~~さ~~~ん!!!」

莉緒「はい???」

純「ねぇねぇ、今から俺達と遊んでいかない??」

浩一「俺達暇なんだ~~お願い!!」

莉緒「え??・・・そんな・・・」



莉緒は困った。

莉緒「いや、私、これから用事があるんで、結構です」

莉緒は断った。



それでも彼らは諦めなかった。

純「いいじゃんかよ~~何で遊べないんだよ~~?」

浩一「あはっ!わかっちゃった!もしかして、彼氏~~??」

莉緒「いや、ま・・・はい、そうです・・・」

莉緒は嘘を付いて、早くこの場から逃げたいと思った。



純「どうする浩ちゃん?この娘彼氏がいるんだって」

浩一「関係無ぇよ~~!!俺達と遊んで遊んで~~!!」

莉緒「いや、マジで遠慮しときます!!」



莉緒は走って逃げていった。

純「あ!逃げやがった!」

浩一「追いかけようぜ!」

二人は莉緒を追いかけた。



莉緒「わ~~!!あの人達、酔ってるのに足速い!!」

そして、純と浩一はあっとゆう間に莉緒に追いついた。

 二人は莉緒を捕まえた。

莉緒「キャ!!」

純&浩一「つ~~かま~~えた~~!!」


莉緒は必死に抵抗した。

莉緒「ちょっと!離してください!!」

純「い~~~や~~~だ~~~」

浩一「絶対離さないもんね~~~」



しばらくして、莉緒は何とか二人から離れられた。

莉緒「もう!!いい加減にしてください!!」

純&浩一「は~~~???」

莉緒「あんた達最低ですよ!!こんな事したら、あんた達を産んだ親が泣きますよ!!」



莉緒は二人に説教し始めた。それに二人がキレた。

純「何だとこの野郎~~!!??くらえ!!」



純は莉緒の顔面を殴ってしまった。

莉緒「痛い!」

そして莉緒は、中国拳法で鍛えたマッチョな筋肉を持つ浩一の痛~いパンチもくらった。

莉緒「うっ!!」



純「俺達を怒らせるとは~~、たいしたもんだよ」

浩一「遊ぼうって誘ってるのに、それを断るあんたの方が最低なんじゃないんですか~~~???」

二人は完全に酔っ払っていた。



二人はまた莉緒の顔を殴ろうとしたが、そこにパトカーが通りかかった。

浩一「あ!やべ!」

純「逃げろ!!」



二人は逃げていった。

莉緒「ふ~~助かった~~」



莉緒は家に着き、自分の顔を鏡で見てみた。

莉緒「うわ!け・・・怪我してる・・・」



莉緒は応急処置をした。

莉緒「ふ~~、これで何とかなるかな・・・」



翌日、メンバーは幸希に呼ばれていたので、TAIRAX RECORDSに集まった。



 そして、莉緒以外のメンバーは莉緒の顔を見て驚いた。

莉緒「おはようございま~~す」

真澄「おはよ・・・って!え!?」

ヨウマ「どうしたのその怪我!?」



莉緒は顔に大きな絆創膏を付けていた。

莉緒「昨日、変な二人の酔っ払いにからまれちゃって・・・」

さいち「大丈夫!!??やばくない!?」

セオス「アイドルの顔に怪我をさせるなんて、許せないな!その酔っ払い達!」



幸希も驚いた。

幸希「あらあら大変!それじゃあ音楽番組にも出れないわねぇ・・・今度、テレビ初出場が決まってたのに・・・こりゃキャンセルね・・・」

真澄「残念・・・」

莉緒「せっかく、国民の人達に私の歌を聴いてもらうチャンスだったのに・・・」



メンバーはがっかりした。


しかし、幸いなことにセカンドシングル「泣きたくなったら」のジャケット写真はすでに撮っていたので、ジャケ写に困ることは無かった。しかし、テレビにも出れないので、またラジオとか有線とかに頼るしかなかった。



幸希「この曲が何かのタイアップに使われれば・・・後は私が何とかしておきます!」

莉緒「すいません、ありがとうございます!」

真澄「助かります・・・」



メンバーは幸希にすべてを委ねた。

セオス「あ~~あ、テレビ出たかったなぁ・・・まぁまたいくらでもチャンスはあるよな」

さいち「まずは顔の怪我が早く治らないとね!」

莉緒「そうだね。頑張ってすぐ治すから・・・」



また、SOBEのメジャーデビュー決定により、マネージャーを引退していたしまこも心配していた。

しまこ「彼女達には、早く大舞台で活躍してもらいたいって時に・・・は~~~・・・」



5日後、幸希から嬉しいニュースが届いた。

真澄「ほ!本当ですか!?」

ヨウマ「すご~~い!!やった~~!!」

莉緒「助かります・・・」

幸希「私も嬉しいわよ~~、奇跡ね」



それは、「泣きたくなったら」が連ドラの主題歌に決まったとゆう話だった。

さいち「感動~~~!!!」

セオス「俺達の名を売る絶好のチャンスだな!」



しかもこの連ドラは、超人気女優のぴなが出るドラマなので、視聴率は取れるし、主題歌の試聴率も取れるとゆういい話だ。

莉緒「え!!??あのぴなさんが出るドラマなの!?」

さいち「すごくな~~い!?ぴなさんがドラマに出る=国民みんなが見る=国民は私達の曲を聴くってゆう式が成り立つじゃない!!」

ヨウマ「うっふっふ~~~!!!」



メンバーは舞い上がった。


ドラマは4月の上旬からスタートし、「泣きたくなったら」は本来、3月の下旬に出す予定だったが、莉緒の顔の怪我が治る頃を予想して4月28日(水)に発売が決定した。



真澄「楽しみだね~~」

莉緒「発売がこの時期だったら、テレビにも堂々と出られるわね(笑)」

幸希「それに発売前にドラマで曲を聴いてもらえるし、聴いてもらった人達にCDを買ってもらえますしね」

ヨウマ「禍を転じて福となすとは、この事だね!」

セオス「これでぴなさんがSOBEのすばらしさを教えてくれたら・・・あぁぴなさんお願い・・・」

さいち「あ~~待ちきれな~~い!!」



幸希には感謝でいっぱいのSOBEだった。

幸希「あなた達のためだったら、私は何でもしますよ」

SOBE一同「一生ついていきま~~す!!」



果たして、SOBEはこれを機にファンを拡大できるのだろうか!?

第17話へ続く
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