天使のトリセツ

切羽未依

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大きくて、長くて、四角い

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 天使様のシャワーシーンのサービスカットは、ないのかッ?!やたらと、湯気ゆげが下の方に、もくもくしてるヤツ。と思いながら、俺は、玄関横の洗濯機の前で、カゴに入れた天使様の真っ白な服を、片手で取り上げる。

 これ、洗っていいのかな~?汚れない素材って言ってたっけ?

 ん?ん?ん?ん?ん?

 カゴを洗濯機の上に置いて、両手で持って、真っ白な服を広げてゆく。
 俺が両腕を広げても、ちょっとたるんでるくらいの、おっきくて、両腕をたか~く上げても、ちょっと足元に残るくらいの、長~い長方形の、ほぼシーツな布だった。

「これ、どうやって着てたのっ?!」
 俺は、部屋の方にいる天使様に聞いた。

 あ。もうひとつ、天使様の秘密に、俺は気付いてしまった!!
「天使様、下着は?!ノーパンで、こんな服じゃ、下、スースーして、ヤバくね?!」
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