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ストロベリー オン マイ ショートケーキ
#番
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ベッドに腰掛けた暖は、笙悧にトレーナーの裾を引き上げられて、黒のコーデュロイパンツのホックを外され、ファスナーを下ろされ、パンツの前だけを下ろされて、おちんちんだけを出された。
発情期のΩのフェロモンに反応して、暖の物は半勃ちしていた。
「垂れ下がってるの、勃ち上げてくのが、好きなのにぃ~」
くわえる前に、笙悧がつぶやいた文句を、暖は、聞こえなかったふりをするしかなかった…
笙悧は、暖の開いた足の間、床の上に座り込み、暖の物を、くわえて、唇で扱き、舌で舐め回し、喉奥まで呑み込む。
暖の先端から滴る雫と、自分のよだれが混ざり合い、口からあふれて、ぬるく垂れ落ちる。
笙悧の口の中、いっぱいに、熱く、硬く、暖の物が勃ち上がってゆく。
笙悧は膝立ちになり、上から垂直に、暖の物を深くくわえると、頭を振り始めた。
ぢゅぼぢゅぼ、暖の物を、締めた唇で扱き、先端で、喉奥を突く。
「ふぁっ、っん、ぁ、っ、んはっ、んぐゅ、ぁっ、ぁぶっ、」
「ちょっ、笙悧っ、だ、めっ、イッ、く、イッちゃ、ぁ、」
暖の両手は、ベッドのシーツを掴み、腰を反らす。
口の中でなんて、イかせたくなかった、今日は。
笙悧は、口の中から、暖の物を放した。
「痛っ」
暖は、自分の物が、笙悧の口から跳ね上がる瞬間、上の前歯の裏に擦れた痛みに声を上げる。
艶やかに濡れて照り輝き、青い血の管を這い回らせている赤黒く屹立する暖の物を、うっとり、とろんと潤んだ瞳で、笙悧は見つめる。
よだれを垂らして、だらしなく開いた笙悧の口が、はふはふ、吐く熱い息に、自分の物を撫でられるだけで、暖は、腰がぴくぴく、揺れてしまう。
笙悧は立ち上がると、もどかしく自分のコットンパンツのボタンを外し、ファスナーを下ろす。笙悧の物も、パンツの中、膨れ上がって、染みを広げている。パンツごと、コットンパンツを下ろした。
勃起した笙悧の物は、跳ね上がる。
笙悧は、パンツとコットンパンツを腿まで下ろしただけで、後ろ向きになった。
「お兄ちゃん、挿れて」
暖に向かって突き出したお尻のお肉を両手で掴んで、せがむ。
お互いの服を脱がし合い、肌を重ね合って、ベッドで、いちゃいちゃ、もちろん正常位で、たっぷり愛し合った後、バックで、中に出して、うなじを噛もうと、暖は思っていた。
発情したΩに求められたら、抗うことはできなかった。
「でも、だからって、出すとこだけ出して、立ちバックって…」
ぼやいて暖は、よろりと、ベッドを立ち上がると、自分の物を手に持って、腰を下げる。暖も、コーデュロイパンツも、パンツも下ろさないまま、自分の物を出しているだけだった。
ぐちゅっと、暖の熱い先端が、笙悧がお尻のお肉を両手で掴んで開いた割れ目に、挿し込まれる。
「ぁぁうぅ」
笙悧は声を上げる。
「もちょっと、下か…」
先端が、笙悧のそこを探して、ぬるりと、割れ目を撫で下りる。
「あうっ」
笙悧が声を上げると同時に、ちゅぷっと、暖の先端に、アナルが吸い付く。
「ここだね…挿れるよ、笙悧……」
暖は、ゆっくりと腰を上げ、笙悧の中へ、自分の物を突き上げてゆく――
「あ、あ、あ、あ……」
笙悧は、熱くて、硬くて、大きくて、長い暖の物が、ゆっくりと突き上げてゆくのを、上向いて、じゅわじゅわと、自分の中に、直に感じる。
生で、挿入されるのは、笙悧は、初めてだった。
ゴムを着けたセックスの後に、念のため、アフターピルを飲ませるほど、暖は、笙悧の避妊に気を付けてくれていた。
それに甘えて、笙悧は定期的にピルを飲んでいなかったけれど、今は、今日の日のために、毎日、ちゃんと飲んでいた。
とちゅんっと、暖の先端が、笙悧の最奥に達した。
「ぁあっ」
「っう」
声を上げる笙悧の中に、ぎゅうっと締め上げられて、イきそうになるのを、暖は必死にこらえた。
ネルシャツの後ろ襟に包まれているのに、笙悧のうなじからは、Ωのフェロモンが濃く匂い立つ。
暖は、後ろから笙悧を羽交い締めにするように、抱き締めた。
「愛してる、笙悧。ぼくの番になってください」
「早く、突いてぇ…お兄ちゃんの生ちんちんで、ぼくの子宮、どちゅどちゅ、突いて、熱い精子、どぷどぷ、注いでぇ」
がっくり、暖は、笙悧の肩に顔を埋めた。
「ぼくは、いちゃいちゃ・らぶらぶなセックスが好きなんだけどなあ…立ちバックなんてしたことないよ…」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ずゅるゅるゅるゅるゅるゅと、笙悧の中から、暖は自分の物を引き出し、膝を折り、腰を下げる。
「上手く突けなかったら、ごめんね」
笙悧の肩の上、暖は顔を上げて、謝った。
「あ゛あ゛ん゛っ゛」
その瞬間、一気に、と゛ち゛ゅ゛ん゛っ゛と、最奥まで突き上げられて、笙悧は快感に高く投げ上げられる。
「や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、」
「ほら、笙悧、ちゃん、と、立って、ないと、ぼくの、おちん、ちん、子宮に、ブッ挿さっ、ちゃう、よ?」
そんなこと言われても、と゛ち゛ゅ゛と゛ち゛ゅ゛と゛ち゛ゅ゛と゛ち゛ゅ゛と゛ち゛ゅ゛、子宮を突き上げられて、笙悧は、腰も、膝も砕けて、暖が羽交い締めしている両腕に支えられていた。
笙悧の叫び続ける口から、長く糸を引いて垂れ落ちるよだれが、開いた瞳孔から、とめどなくこぼれ落ちる涙が、床の上、あちこちに、不揃いの水玉模様を散りばめる。
「や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、」
「笙悧の、子宮に、ぼくの、生ちん、ちん、ブッ挿さ、った、まんま、射精、したら、赤ちゃん、できちゃう、ね?」
「い゛い゛っ゛、い゛い゛っ゛、い゛い゛っ゛、い゛い゛っ゛、射精っ゛、し゛て゛っ゛、お゛兄ち゛ゃ゛ん゛の゛、精子、と゛ぷ゛と゛ぷ゛、ほ゛く゛の゛子宮に゛、ち゛ょ゛ぉ゛た゛い゛ぃ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
と゛ち゛ゅ゛っ゛と゛ち゛ゅ゛っ゛と゛ち゛ゅ゛っ゛と゛ち゛ゅ゛っ゛と゛ち゛ゅ゛っ゛、激しく速く、笙悧は、最奥を――子宮口を突き上げられる。
自分の子宮が、お兄ちゃんの精子を欲しがって、きゅんきゅんしてるのが、笙悧はわかる。
笙悧は、ねだる。
「お゛兄、ち゛ゃ゛ん゛っ゛、子宮で゛っ゛、出し゛、て゛っ゛、」
笙悧が爪先立ってしまうほど、暖が高く突き上げた。
「ぁ゛、や゛っ゛、あ゛、っ゛ん゛、」
「は、あっ、ぅ、っん、」
深く突き挿さる暖の先端が、びくんっ、びくくっ、震えながら、熱い精子を、笙悧の子宮に注ぎ込む。
笙悧の物も、跳ねながら、射精して、床の上、よだれと涙の水玉に、白の水玉を彩る。
「は、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、」
初めて注ぎ込まれた暖の精子の熱さを、じゅわわっと、子宮で、笙悧は味わう。
…あ。わたあめを食べた時の、口の中で溶ろける瞬間の、熱さと同じ
「ひゃうっ」
ずゅるゅんっと、暖の物が、笙悧の中から抜けた。
暖が、立っていられずに、ベッドに座り込んだのだ。笙悧を羽交い締めにしていた両腕も解けた。
笙悧は、暖の足下に座り込む。ぺたんこ座りして、開いたアナルから、ぬるりと熱い精子が流れ出てしまう…
暖は、ベッドの端から崩れ落ちるように、笙悧の背中に覆いかぶさり、両手を回して、手探りで、笙悧のネルシャツのボタンを、必死に、3つ、外した。
笙悧のネルシャツの後ろ襟を、暖は掴んで、引き下ろした。
汗に、びっしょり濡れたうなじが、目の前に露わになり、Ωのフェロモンが甘く匂い立つ。
今までも、これからも、決して誰にも、笙悧自身にも言わないけれど、笙悧のフェロモンは、甘いいちごの匂いに、暖には感じられた。
「そういうことするのは、高校卒業してからっ!」
「番になるのは、大学卒業まで待って!」
笙悧が恥ずかしさから、つい言ってしまっただけだということを、暖はわかっていながら、おとなしく、おあずけを愉しんでいた――大好きなショートケーキのいちごを、最後まで大切に取っておくように。
「早く番になりたい」と口先だけで言って、おあずけを愉しんでいられたのは、αとかΩとかβとか関係なく、笙悧が自分以外の誰かに心を向けることなんてないと思っていたからだ。
笙悧の父親に、番になることを止められてから、毎月、暖は、笙悧の発情期の前には、ぽぽんたへ行って、店長に、宇宙が帰って来ていないか、聞いていた。
店長に、自分の不安を見透かされていることは、わかっていた。
だから、暖は、ケーキを買いに来て、ついでに聞いたみたいなふりもせず、笙悧のために聞いているふりもせず、店長に、宇宙のことを聞いた後で、正々堂々と、ショートケーキひとつだけを買って帰った。
もう、おあずけを愉しんでいられなかった。
αとかΩとかβとか関係なく、笙悧が自分を愛してくれていることを、頭では理解している。なのに、暖は不安でたまらなかった。
この不安が、αとして、本能的に宇宙を畏れているからだと、暖は、わかっていた。
暖は、笙悧のうなじを噛んだ。
その痛みは、今まで暖に与えられた快感の、どれよりも強く深く、笙悧を満たした。
――ぼくは、暖の番。
とってもうれしくて、とってもしあわせだった。
発情期のΩのフェロモンに反応して、暖の物は半勃ちしていた。
「垂れ下がってるの、勃ち上げてくのが、好きなのにぃ~」
くわえる前に、笙悧がつぶやいた文句を、暖は、聞こえなかったふりをするしかなかった…
笙悧は、暖の開いた足の間、床の上に座り込み、暖の物を、くわえて、唇で扱き、舌で舐め回し、喉奥まで呑み込む。
暖の先端から滴る雫と、自分のよだれが混ざり合い、口からあふれて、ぬるく垂れ落ちる。
笙悧の口の中、いっぱいに、熱く、硬く、暖の物が勃ち上がってゆく。
笙悧は膝立ちになり、上から垂直に、暖の物を深くくわえると、頭を振り始めた。
ぢゅぼぢゅぼ、暖の物を、締めた唇で扱き、先端で、喉奥を突く。
「ふぁっ、っん、ぁ、っ、んはっ、んぐゅ、ぁっ、ぁぶっ、」
「ちょっ、笙悧っ、だ、めっ、イッ、く、イッちゃ、ぁ、」
暖の両手は、ベッドのシーツを掴み、腰を反らす。
口の中でなんて、イかせたくなかった、今日は。
笙悧は、口の中から、暖の物を放した。
「痛っ」
暖は、自分の物が、笙悧の口から跳ね上がる瞬間、上の前歯の裏に擦れた痛みに声を上げる。
艶やかに濡れて照り輝き、青い血の管を這い回らせている赤黒く屹立する暖の物を、うっとり、とろんと潤んだ瞳で、笙悧は見つめる。
よだれを垂らして、だらしなく開いた笙悧の口が、はふはふ、吐く熱い息に、自分の物を撫でられるだけで、暖は、腰がぴくぴく、揺れてしまう。
笙悧は立ち上がると、もどかしく自分のコットンパンツのボタンを外し、ファスナーを下ろす。笙悧の物も、パンツの中、膨れ上がって、染みを広げている。パンツごと、コットンパンツを下ろした。
勃起した笙悧の物は、跳ね上がる。
笙悧は、パンツとコットンパンツを腿まで下ろしただけで、後ろ向きになった。
「お兄ちゃん、挿れて」
暖に向かって突き出したお尻のお肉を両手で掴んで、せがむ。
お互いの服を脱がし合い、肌を重ね合って、ベッドで、いちゃいちゃ、もちろん正常位で、たっぷり愛し合った後、バックで、中に出して、うなじを噛もうと、暖は思っていた。
発情したΩに求められたら、抗うことはできなかった。
「でも、だからって、出すとこだけ出して、立ちバックって…」
ぼやいて暖は、よろりと、ベッドを立ち上がると、自分の物を手に持って、腰を下げる。暖も、コーデュロイパンツも、パンツも下ろさないまま、自分の物を出しているだけだった。
ぐちゅっと、暖の熱い先端が、笙悧がお尻のお肉を両手で掴んで開いた割れ目に、挿し込まれる。
「ぁぁうぅ」
笙悧は声を上げる。
「もちょっと、下か…」
先端が、笙悧のそこを探して、ぬるりと、割れ目を撫で下りる。
「あうっ」
笙悧が声を上げると同時に、ちゅぷっと、暖の先端に、アナルが吸い付く。
「ここだね…挿れるよ、笙悧……」
暖は、ゆっくりと腰を上げ、笙悧の中へ、自分の物を突き上げてゆく――
「あ、あ、あ、あ……」
笙悧は、熱くて、硬くて、大きくて、長い暖の物が、ゆっくりと突き上げてゆくのを、上向いて、じゅわじゅわと、自分の中に、直に感じる。
生で、挿入されるのは、笙悧は、初めてだった。
ゴムを着けたセックスの後に、念のため、アフターピルを飲ませるほど、暖は、笙悧の避妊に気を付けてくれていた。
それに甘えて、笙悧は定期的にピルを飲んでいなかったけれど、今は、今日の日のために、毎日、ちゃんと飲んでいた。
とちゅんっと、暖の先端が、笙悧の最奥に達した。
「ぁあっ」
「っう」
声を上げる笙悧の中に、ぎゅうっと締め上げられて、イきそうになるのを、暖は必死にこらえた。
ネルシャツの後ろ襟に包まれているのに、笙悧のうなじからは、Ωのフェロモンが濃く匂い立つ。
暖は、後ろから笙悧を羽交い締めにするように、抱き締めた。
「愛してる、笙悧。ぼくの番になってください」
「早く、突いてぇ…お兄ちゃんの生ちんちんで、ぼくの子宮、どちゅどちゅ、突いて、熱い精子、どぷどぷ、注いでぇ」
がっくり、暖は、笙悧の肩に顔を埋めた。
「ぼくは、いちゃいちゃ・らぶらぶなセックスが好きなんだけどなあ…立ちバックなんてしたことないよ…」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ずゅるゅるゅるゅるゅるゅと、笙悧の中から、暖は自分の物を引き出し、膝を折り、腰を下げる。
「上手く突けなかったら、ごめんね」
笙悧の肩の上、暖は顔を上げて、謝った。
「あ゛あ゛ん゛っ゛」
その瞬間、一気に、と゛ち゛ゅ゛ん゛っ゛と、最奥まで突き上げられて、笙悧は快感に高く投げ上げられる。
「や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、」
「ほら、笙悧、ちゃん、と、立って、ないと、ぼくの、おちん、ちん、子宮に、ブッ挿さっ、ちゃう、よ?」
そんなこと言われても、と゛ち゛ゅ゛と゛ち゛ゅ゛と゛ち゛ゅ゛と゛ち゛ゅ゛と゛ち゛ゅ゛、子宮を突き上げられて、笙悧は、腰も、膝も砕けて、暖が羽交い締めしている両腕に支えられていた。
笙悧の叫び続ける口から、長く糸を引いて垂れ落ちるよだれが、開いた瞳孔から、とめどなくこぼれ落ちる涙が、床の上、あちこちに、不揃いの水玉模様を散りばめる。
「や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、や゛あ゛っ゛、」
「笙悧の、子宮に、ぼくの、生ちん、ちん、ブッ挿さ、った、まんま、射精、したら、赤ちゃん、できちゃう、ね?」
「い゛い゛っ゛、い゛い゛っ゛、い゛い゛っ゛、い゛い゛っ゛、射精っ゛、し゛て゛っ゛、お゛兄ち゛ゃ゛ん゛の゛、精子、と゛ぷ゛と゛ぷ゛、ほ゛く゛の゛子宮に゛、ち゛ょ゛ぉ゛た゛い゛ぃ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
と゛ち゛ゅ゛っ゛と゛ち゛ゅ゛っ゛と゛ち゛ゅ゛っ゛と゛ち゛ゅ゛っ゛と゛ち゛ゅ゛っ゛、激しく速く、笙悧は、最奥を――子宮口を突き上げられる。
自分の子宮が、お兄ちゃんの精子を欲しがって、きゅんきゅんしてるのが、笙悧はわかる。
笙悧は、ねだる。
「お゛兄、ち゛ゃ゛ん゛っ゛、子宮で゛っ゛、出し゛、て゛っ゛、」
笙悧が爪先立ってしまうほど、暖が高く突き上げた。
「ぁ゛、や゛っ゛、あ゛、っ゛ん゛、」
「は、あっ、ぅ、っん、」
深く突き挿さる暖の先端が、びくんっ、びくくっ、震えながら、熱い精子を、笙悧の子宮に注ぎ込む。
笙悧の物も、跳ねながら、射精して、床の上、よだれと涙の水玉に、白の水玉を彩る。
「は、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、」
初めて注ぎ込まれた暖の精子の熱さを、じゅわわっと、子宮で、笙悧は味わう。
…あ。わたあめを食べた時の、口の中で溶ろける瞬間の、熱さと同じ
「ひゃうっ」
ずゅるゅんっと、暖の物が、笙悧の中から抜けた。
暖が、立っていられずに、ベッドに座り込んだのだ。笙悧を羽交い締めにしていた両腕も解けた。
笙悧は、暖の足下に座り込む。ぺたんこ座りして、開いたアナルから、ぬるりと熱い精子が流れ出てしまう…
暖は、ベッドの端から崩れ落ちるように、笙悧の背中に覆いかぶさり、両手を回して、手探りで、笙悧のネルシャツのボタンを、必死に、3つ、外した。
笙悧のネルシャツの後ろ襟を、暖は掴んで、引き下ろした。
汗に、びっしょり濡れたうなじが、目の前に露わになり、Ωのフェロモンが甘く匂い立つ。
今までも、これからも、決して誰にも、笙悧自身にも言わないけれど、笙悧のフェロモンは、甘いいちごの匂いに、暖には感じられた。
「そういうことするのは、高校卒業してからっ!」
「番になるのは、大学卒業まで待って!」
笙悧が恥ずかしさから、つい言ってしまっただけだということを、暖はわかっていながら、おとなしく、おあずけを愉しんでいた――大好きなショートケーキのいちごを、最後まで大切に取っておくように。
「早く番になりたい」と口先だけで言って、おあずけを愉しんでいられたのは、αとかΩとかβとか関係なく、笙悧が自分以外の誰かに心を向けることなんてないと思っていたからだ。
笙悧の父親に、番になることを止められてから、毎月、暖は、笙悧の発情期の前には、ぽぽんたへ行って、店長に、宇宙が帰って来ていないか、聞いていた。
店長に、自分の不安を見透かされていることは、わかっていた。
だから、暖は、ケーキを買いに来て、ついでに聞いたみたいなふりもせず、笙悧のために聞いているふりもせず、店長に、宇宙のことを聞いた後で、正々堂々と、ショートケーキひとつだけを買って帰った。
もう、おあずけを愉しんでいられなかった。
αとかΩとかβとか関係なく、笙悧が自分を愛してくれていることを、頭では理解している。なのに、暖は不安でたまらなかった。
この不安が、αとして、本能的に宇宙を畏れているからだと、暖は、わかっていた。
暖は、笙悧のうなじを噛んだ。
その痛みは、今まで暖に与えられた快感の、どれよりも強く深く、笙悧を満たした。
――ぼくは、暖の番。
とってもうれしくて、とってもしあわせだった。
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