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痛みの理由
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朝、笙悧は、いつものように廊下を行ったり来たりする妹の足音に目を覚まして、起き上がると、全身が痛かった。
笙悧は、両手で顔を覆った。――筋肉痛だ……
「昨日、買い物で、いろいろ歩き回って、筋肉痛だよ」
リビングルームへ行って、さっさと笙悧は、白状した。
「毎日、家で、だらだらしてるからよ。そんなで、再来週から、大学、だいじょうぶなの?」
「わたしも早く、大学生になって、平日、だらだらしたい…」
母親は笑って、受験生の妹は暗い声で言った。
今日は、妹に、ぽぽんたのケーキを買って帰ろうと、笙悧は思った。
昼ごはんの後、料理教室の準備のお手伝いを口実に、笙悧は家を出た。
4時間も準備にかかる料理って、何だよ?と、自分でも思ったが、母親は、何も聞き返しては来なかった。
嘘を重ねていることに、胸は痛む。けれど、本当のことは言えなかった。
筋肉痛の痛みをこらえながら、いつもより長く感じる道を歩いて、ぽぽんたに笙悧は辿り着いた。自動ドアが開くと、甘い、いい匂いがする。
「こんにちは」
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃい」
笙悧があいさつをすると、自動ドアの左側の椅子に座った宇宙が、ショーケースの向こうから希更が、アップライトの長椅子の向こうに置いた椅子に座った巌が、あいさつを返してくれる。
ショーケースには、今日は、ケーキが並んでいる。
希更も、いつもの給食帽子みたいな白いキャップとスモック、首には、花のように黄色いスカーフを結んでいる。
宇宙は、真っ赤なジャージに、履き古したスニーカー。
メガネをかけた巌は、水色のポロシャツに、クリーム色のズボン、履き古したスエードの靴。ギターを抱えている。
長椅子の端に、笙悧はリュックを置き、カーディガンを脱ぐと、たたんで、置いた。リュックから、楽譜を出す。
長椅子の両脇には、宇宙が、巌が、椅子に座っていて、通れない。
「あ」
「あ」
宇宙と巌が同時に気付き、立ち上がって、椅子を引いて、笙悧が通る場所を空けて、手を差し伸べた。
「どうぞどうぞ」
「どうぞどうぞ」
ショーケースの向こうで、その様子を見て、希更がウケている。
「すみません」
笙悧は、近い方の、巌が空けてくれた場所を通って、長椅子とアップライトの間に立ち、譜面台に楽譜を広げて、座った。
座るのは、まあ、耐えられるけど、筋肉痛って、立ち上がる時が、地獄なんだよな…
宇宙は長椅子の横に椅子を戻して座り、巌は、もう少し椅子を離して、座り直した。
宇宙に気付かれる前に、笙悧はマスクを外して、さっさと言った。
「全身、筋肉痛だよ」
「翌日、クるなら、まだ若い若い」
希更に手を叩いて、笑われる。
「ははははは。宇宙に、パス練習させられたんだって?」
巌にまで、笑われる。
「わけわかんないですよ。ピアノ弾いたり、歌を歌ったりするのに、パス練、必要ですか?」
笙悧はマスクをズボンのポケットに入れながら、言う。
「音楽の新しい練習方法だな。俺たちも取り入れようかな」
「どう考えても、拒否られるでしょ」
「まちがいない」
巌と希更は笑い合う。
「パスって、息、合わせないと、ダメじゃん。息、合わせる練習になると思って。」
宇宙が、真顔で説明する。
「マジで音楽の練習になるような気がしてきたな…」
「だから、拒否られるだけだってば。」
巌を、もう一度、希更は止めた。
「ごめんねえ。練習のお邪魔して。どうぞ始めて。」
宇宙と笙悧に向かって言う。
宇宙と笙悧は顔を見合わせた。
笙悧は、アップライトピアノに向かい、弾き始めた。
繊細に奏でられるピアノの音。
イートインスペースの客たちから、ほぅ…と、ため息がこぼれる。
いつも窓の外を眺めているスーツの女性まで、ピアノの音がする方を見た。
歌い出しの前。笙悧は、宇宙を見る。
宇宙はアイコンタクトを受けて、歌い出す。
タイミングは、ぴったりだった。
くやしいけれど、パス練の成果は出ていた。
宇宙の方を見ていても、少しも見ていなかった、リズムを取って微かに揺れる頭や、息継ぎで微かに上がる肩――今日は、はっきりと見える。
だからと言って、宇宙の歌に合わせて、ピアノを弾いているわけじゃない。
同じリズムに乗って、同じ息遣いで、ひとつの曲を、いっしょに奏でている。
宇宙が歌い終わり、笙悧がピアノを弾き終える。
静寂の後、イートインスペースから拍手が起きる。
「何だぁ~。ダメ出しする気、まんまんだったのに、できてるじゃ~ん」
巌に笑顔で言われて、宇宙と笙悧は顔を見合わせた。
「パス練の成果だねっ」
宇宙に笑顔で、両手でピースまでされて、笙悧は、認めざるを得ない…
「まあ、そうだね…」
でも、うつむいてしまった。
「やっぱり、俺らもパス練を」
「だから、拒否られるってば。」
巌が本気の声で言い出して、希更は止めた。
「笙悧。俺、もう一度、したい。今の、すごい気持ちよかった。俺と笙悧、ぴったり、合ってる感じ、した」
「ぼくも…」
「え?声、ちっちゃくて聞こえない」
聞こえてるくせに宇宙は、耳の横に手を添えて、にこにこ、笑顔で、笙悧の方に体を傾ける。
笙悧は、もう一度、言うのも、くやしくて、ピアノを弾き始める。
宇宙は――歌い出さない。
えっ?と、笙悧は、ピアノを弾く手を止め、宇宙を見た。
宇宙は、薄い上唇、厚い下唇を、への字に閉じ合わせて、悲しい瞳で、笙悧を見返す。
「笙悧がアイコンタクトくれなかったら、歌い出し、わかんない」
一瞬の静寂の後、巌も、希更も、イートインスペースの客たちも、爆笑する。
「それは、やばいなぁ、宇宙」
巌が暗い声とは裏腹に、にやにやして言う。
「本番は、お前、グランドピアノの前に立って、ピアノ弾く笙悧くんは、後ろにいるんだぜ。歌い出しで、後ろ、見るわけにいかないだろ」
「うそ~」
宇宙が、口と目を、まんまるに開いて、声を上げる。
その後は、お互いを見ずに、歌い出す特訓になった。
何度やっても合わないので、笙悧が、歌い出しの寸前、間を置くことを提案したが、
「気持ちがブツ切れる」
と希更に、一回で却下され、イートインスペースの客たちも、うんうん、うなずいた。
歌い出しが合わないまま、ぽぽんたから出て行く客たち、やって来る客たちに、
「がんばってね」
と励まされ続けて、結局、1回目の歌が幻だったかのように、笙悧が料理教室へ行かなければならない夕方になってしまった。
念のため、スマホのアラームをかけておいてよかった。練習をしていると、いつも時間が飛ぶ感覚がある。
いつもは、また時間を無駄にしてしまったという後悔しかないのに、今日は、全く先に進んでいないのに、まるで楽しい時間が、あっという間に過ぎ去ってしまったみたいだった。
「明日は、」
笙悧がカーディガンを羽織りながら、言い出すと、宇宙が、とても言いにくそうに言った。
「金土日月は、昼間、バイトなんだ」
「えっ?!」
笙悧は店の中を見回して、カレンダーを探した。
はっとして宇宙は椅子から立ち上がり、笙悧を抱えて、大きな手のひらで、目隠しした。
「ダメっ。見ちゃダメっ。数えちゃダメっ。」
笙悧がカレンダーを見て、市民祭までの練習できる日数を数えさせたくなかった。
「離れなさい!宇宙!」
希更が、聞いたことがない尖った声で叫んだ。
その声に、びくっと、笙悧は体を震わせ、ぱっと、宇宙は離れた。
「あの…ぼく、だいじょうぶです」
希更に向かって言う笙悧は、希更をメガネの奥から見つめる巌の、痛ましい表情までを見てしまった。
「そう?……」
ショーケースの向こう、希更は心配顔で、首を傾げる。
「はい」
笙悧は、うなずいてみせる。
「ごめんね、笙悧。」
謝る宇宙に、笙悧は振り返って、首を横に振る。
Ωは、どうしても身体接触に、嫌悪や恐怖を感じてしまう。
希更は、それを心配してくれたのだと、笙悧はわかっている。
希更さんは、体に触られるのが、嫌で、怖いんだろうな…
さっきの巌さんの表情を見ても、わかる。そういう希更さんを、ずっとそばで見守って来たんだろうな…
でも、宇宙はβで、嫌な臭いもしない。触られても、嫌じゃなかった。
笙悧は羽織ったカーディガンを脱ぐと、長椅子に座り直した。ピアノを弾き始める。
思った通り、宇宙が大声で歌ってくれる。
「何で、ここで、ポニョ~?」
希更が笑い出す。そして、いっしょに歌って、踊り出す。
巌も、テキトーに合わせて、ギターを弾き始める。
イートインスペースの客たちも、手拍子する。子どもたちは、いっしょに歌って、踊り出す。
ぽぽんたに、嫌な空気を残して、笙悧は出て行きたくなかった。
このお店には、甘くて、いい匂いと、楽しい空気が、いっぱいに満ちていて欲しかった。――そのせいで、筋肉痛なのに、料理教室へ走って行かなければならなかったけれど。
笙悧は、両手で顔を覆った。――筋肉痛だ……
「昨日、買い物で、いろいろ歩き回って、筋肉痛だよ」
リビングルームへ行って、さっさと笙悧は、白状した。
「毎日、家で、だらだらしてるからよ。そんなで、再来週から、大学、だいじょうぶなの?」
「わたしも早く、大学生になって、平日、だらだらしたい…」
母親は笑って、受験生の妹は暗い声で言った。
今日は、妹に、ぽぽんたのケーキを買って帰ろうと、笙悧は思った。
昼ごはんの後、料理教室の準備のお手伝いを口実に、笙悧は家を出た。
4時間も準備にかかる料理って、何だよ?と、自分でも思ったが、母親は、何も聞き返しては来なかった。
嘘を重ねていることに、胸は痛む。けれど、本当のことは言えなかった。
筋肉痛の痛みをこらえながら、いつもより長く感じる道を歩いて、ぽぽんたに笙悧は辿り着いた。自動ドアが開くと、甘い、いい匂いがする。
「こんにちは」
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃい」
笙悧があいさつをすると、自動ドアの左側の椅子に座った宇宙が、ショーケースの向こうから希更が、アップライトの長椅子の向こうに置いた椅子に座った巌が、あいさつを返してくれる。
ショーケースには、今日は、ケーキが並んでいる。
希更も、いつもの給食帽子みたいな白いキャップとスモック、首には、花のように黄色いスカーフを結んでいる。
宇宙は、真っ赤なジャージに、履き古したスニーカー。
メガネをかけた巌は、水色のポロシャツに、クリーム色のズボン、履き古したスエードの靴。ギターを抱えている。
長椅子の端に、笙悧はリュックを置き、カーディガンを脱ぐと、たたんで、置いた。リュックから、楽譜を出す。
長椅子の両脇には、宇宙が、巌が、椅子に座っていて、通れない。
「あ」
「あ」
宇宙と巌が同時に気付き、立ち上がって、椅子を引いて、笙悧が通る場所を空けて、手を差し伸べた。
「どうぞどうぞ」
「どうぞどうぞ」
ショーケースの向こうで、その様子を見て、希更がウケている。
「すみません」
笙悧は、近い方の、巌が空けてくれた場所を通って、長椅子とアップライトの間に立ち、譜面台に楽譜を広げて、座った。
座るのは、まあ、耐えられるけど、筋肉痛って、立ち上がる時が、地獄なんだよな…
宇宙は長椅子の横に椅子を戻して座り、巌は、もう少し椅子を離して、座り直した。
宇宙に気付かれる前に、笙悧はマスクを外して、さっさと言った。
「全身、筋肉痛だよ」
「翌日、クるなら、まだ若い若い」
希更に手を叩いて、笑われる。
「ははははは。宇宙に、パス練習させられたんだって?」
巌にまで、笑われる。
「わけわかんないですよ。ピアノ弾いたり、歌を歌ったりするのに、パス練、必要ですか?」
笙悧はマスクをズボンのポケットに入れながら、言う。
「音楽の新しい練習方法だな。俺たちも取り入れようかな」
「どう考えても、拒否られるでしょ」
「まちがいない」
巌と希更は笑い合う。
「パスって、息、合わせないと、ダメじゃん。息、合わせる練習になると思って。」
宇宙が、真顔で説明する。
「マジで音楽の練習になるような気がしてきたな…」
「だから、拒否られるだけだってば。」
巌を、もう一度、希更は止めた。
「ごめんねえ。練習のお邪魔して。どうぞ始めて。」
宇宙と笙悧に向かって言う。
宇宙と笙悧は顔を見合わせた。
笙悧は、アップライトピアノに向かい、弾き始めた。
繊細に奏でられるピアノの音。
イートインスペースの客たちから、ほぅ…と、ため息がこぼれる。
いつも窓の外を眺めているスーツの女性まで、ピアノの音がする方を見た。
歌い出しの前。笙悧は、宇宙を見る。
宇宙はアイコンタクトを受けて、歌い出す。
タイミングは、ぴったりだった。
くやしいけれど、パス練の成果は出ていた。
宇宙の方を見ていても、少しも見ていなかった、リズムを取って微かに揺れる頭や、息継ぎで微かに上がる肩――今日は、はっきりと見える。
だからと言って、宇宙の歌に合わせて、ピアノを弾いているわけじゃない。
同じリズムに乗って、同じ息遣いで、ひとつの曲を、いっしょに奏でている。
宇宙が歌い終わり、笙悧がピアノを弾き終える。
静寂の後、イートインスペースから拍手が起きる。
「何だぁ~。ダメ出しする気、まんまんだったのに、できてるじゃ~ん」
巌に笑顔で言われて、宇宙と笙悧は顔を見合わせた。
「パス練の成果だねっ」
宇宙に笑顔で、両手でピースまでされて、笙悧は、認めざるを得ない…
「まあ、そうだね…」
でも、うつむいてしまった。
「やっぱり、俺らもパス練を」
「だから、拒否られるってば。」
巌が本気の声で言い出して、希更は止めた。
「笙悧。俺、もう一度、したい。今の、すごい気持ちよかった。俺と笙悧、ぴったり、合ってる感じ、した」
「ぼくも…」
「え?声、ちっちゃくて聞こえない」
聞こえてるくせに宇宙は、耳の横に手を添えて、にこにこ、笑顔で、笙悧の方に体を傾ける。
笙悧は、もう一度、言うのも、くやしくて、ピアノを弾き始める。
宇宙は――歌い出さない。
えっ?と、笙悧は、ピアノを弾く手を止め、宇宙を見た。
宇宙は、薄い上唇、厚い下唇を、への字に閉じ合わせて、悲しい瞳で、笙悧を見返す。
「笙悧がアイコンタクトくれなかったら、歌い出し、わかんない」
一瞬の静寂の後、巌も、希更も、イートインスペースの客たちも、爆笑する。
「それは、やばいなぁ、宇宙」
巌が暗い声とは裏腹に、にやにやして言う。
「本番は、お前、グランドピアノの前に立って、ピアノ弾く笙悧くんは、後ろにいるんだぜ。歌い出しで、後ろ、見るわけにいかないだろ」
「うそ~」
宇宙が、口と目を、まんまるに開いて、声を上げる。
その後は、お互いを見ずに、歌い出す特訓になった。
何度やっても合わないので、笙悧が、歌い出しの寸前、間を置くことを提案したが、
「気持ちがブツ切れる」
と希更に、一回で却下され、イートインスペースの客たちも、うんうん、うなずいた。
歌い出しが合わないまま、ぽぽんたから出て行く客たち、やって来る客たちに、
「がんばってね」
と励まされ続けて、結局、1回目の歌が幻だったかのように、笙悧が料理教室へ行かなければならない夕方になってしまった。
念のため、スマホのアラームをかけておいてよかった。練習をしていると、いつも時間が飛ぶ感覚がある。
いつもは、また時間を無駄にしてしまったという後悔しかないのに、今日は、全く先に進んでいないのに、まるで楽しい時間が、あっという間に過ぎ去ってしまったみたいだった。
「明日は、」
笙悧がカーディガンを羽織りながら、言い出すと、宇宙が、とても言いにくそうに言った。
「金土日月は、昼間、バイトなんだ」
「えっ?!」
笙悧は店の中を見回して、カレンダーを探した。
はっとして宇宙は椅子から立ち上がり、笙悧を抱えて、大きな手のひらで、目隠しした。
「ダメっ。見ちゃダメっ。数えちゃダメっ。」
笙悧がカレンダーを見て、市民祭までの練習できる日数を数えさせたくなかった。
「離れなさい!宇宙!」
希更が、聞いたことがない尖った声で叫んだ。
その声に、びくっと、笙悧は体を震わせ、ぱっと、宇宙は離れた。
「あの…ぼく、だいじょうぶです」
希更に向かって言う笙悧は、希更をメガネの奥から見つめる巌の、痛ましい表情までを見てしまった。
「そう?……」
ショーケースの向こう、希更は心配顔で、首を傾げる。
「はい」
笙悧は、うなずいてみせる。
「ごめんね、笙悧。」
謝る宇宙に、笙悧は振り返って、首を横に振る。
Ωは、どうしても身体接触に、嫌悪や恐怖を感じてしまう。
希更は、それを心配してくれたのだと、笙悧はわかっている。
希更さんは、体に触られるのが、嫌で、怖いんだろうな…
さっきの巌さんの表情を見ても、わかる。そういう希更さんを、ずっとそばで見守って来たんだろうな…
でも、宇宙はβで、嫌な臭いもしない。触られても、嫌じゃなかった。
笙悧は羽織ったカーディガンを脱ぐと、長椅子に座り直した。ピアノを弾き始める。
思った通り、宇宙が大声で歌ってくれる。
「何で、ここで、ポニョ~?」
希更が笑い出す。そして、いっしょに歌って、踊り出す。
巌も、テキトーに合わせて、ギターを弾き始める。
イートインスペースの客たちも、手拍子する。子どもたちは、いっしょに歌って、踊り出す。
ぽぽんたに、嫌な空気を残して、笙悧は出て行きたくなかった。
このお店には、甘くて、いい匂いと、楽しい空気が、いっぱいに満ちていて欲しかった。――そのせいで、筋肉痛なのに、料理教室へ走って行かなければならなかったけれど。
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