ラブプレイ~Hな二人の純愛ライフ~

中村 心響

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「あたし的に…アウトドア派は結構いいと思います…」

向こうがさらりと言ったぶん、こちらもさらりと答えたほうがいいような気がしてあたしは普通に答えた。
マモルさんはその言葉に笑って返す。

まるで普通の会話だ……。

あれ? 口説かれたんじゃなかったのかな?

思い違いのような気がして幾分か気が楽になった。

マモルさんが誘ってくれたピザハウスは異国のお客さんで賑わうお洒落で気さくなお店だった。

立ち飲み専門の高いカウンターとテーブルは込み合いながらも皆、嫌な顔一つしていない。

店の人がマモルさんに気付くと女性連れを気遣ってかお客さん自らテーブル席を譲ってくれた。

「常連ですか?」

「うん、けっこう通ってる。雰囲気いいとこでしょ?」

あたしは聞かれて笑顔を向けた。

「かなりいい! 海外に来たみたい」

陽気な笑い声と飛び交う異国の言葉は本場を思わせる。マモルさんはカウンターの店員に向かって早速、ピザを注文していた。

「手作りのソーセージもあるけど食べてみる?」

「はい、断りません」

マモルさんは笑って注文を追加していた。



あまりにも自然体。美容室に居るときと全く違和感がないお陰で口説かれ未遂を忘れ、あたしはつい楽しく食事をしていた。

「いいなやっぱり……」

「……?…」

運ばれてきたピザを頬張るあたしをマモルさんは高いテーブルに肘を付いて眺める。

食べてる姿を微笑まし気に見つめられ、ピザを口に運ぶ手が止まった。

「いいとは?」

訪ねたあたしにマモルさんは、んー…と笑みを浮かべピザを手にする。

「ここね、女のこ連れて来たの倉ちゃんが初めて…」
「………」

「やっぱ連れて来るからには楽しく食べてくれる子じゃないとさ…」

「………そですね」

「その点で倉ちゃんはやっぱいいね、思った通り」

「………」

「プライベートで一緒に居ると楽しい」

「………」

マモルさんはそう呟くと大人の笑みを向けてくる。

どうしよう──

やっぱり口説かれてるのかな……

今一読めない

読めないから避けようがない……


微妙な力加減で橋をぐらぐら揺らされてる感じがする。

マモルさんはご機嫌に小さく鼻唄を奏で、店を眺めて笑みを浮かべたままだ。

その仕草を見てこの店を相当気に入ってる様子が窺える。

さっきの言葉はあまり深い意味はないのだろうか?

やばい、あたし…
なんか揺れてる?

思わせ振りなマモルさんの言葉にいちいち考え込んでしまう自分に少しだけ焦っていた。

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