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第三章 恋愛編
2話 ザ・リベンジ!
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…ん~はぁっ!今日もいい天気‥!!‥ん?
目覚めの朝、大きく伸びをすると陽を部屋に迎え入れるためにアルは出窓を全開にする。そしてふと、視線を落とすと窓枠の飾り棚にはやっぱり一輪の花が置いてあった。
そして、その横に並べられるようにしてあったのは、アルが昨日あまりのダイナミックなスイングに目を奪われてしまったあの──
*マグナムおじさんとマックスバニー* だったのだ💧
…やっぱり....レオ💧?
リボンがついてる..💧
アルは恐る恐る手に取ってみた
― カチャ
「アル!
あれ、もう起きてる!?」
突然、部屋に入ってきたティムに慌ててアルはとっさにマグナムを自分のショートパンツの中に隠す!!
「すごいぞっアルっ
自分で起きれたんだな!」
「う、うんっ!たまには自分で努力しなきゃねっ!💧」
アルはこんもりと盛り上がった下半身を隠すように、窓の方を眺めたままティムに背中を向けて言う
「ティ、…ティムっ、着替えたらすぐ降りるから先にご飯食べてて!」
「おうわかった!」
ティムが部屋を出るとアルは部屋の中をおたおたと歩き回る
… ど〰すんのよっ!?こんなものぉ〰っ…
・
アルは狼狽えながら、取り合えず下着をしまっているタンスの奥深くにマグナムを隠した💧
‥バンビ‥気に入ったか?
俺様の代わりにっちゃーちとサイズ的に劣るが‥縄張りが落ち着くまでの辛抱だ....
そいつで我慢してくれよ…
ロイドなんかに絶対ぇ抱かれんじゃねぇぞっ!!
野獣は愛する獲物が自分の贈り物を受け取ったのを木の陰から見届けると、まだ縄張り争いで混乱している山林に引き返した。
「あっ!お頭っ──
野郎共っお頭が戻ってきたぞっ!」
「どこ、行ってたんすかお頭ぁ!?」
「あぁ💧すまねぇなっ
ちょっと緊急の用事だ💧
奴らの動きはどうなってやがる?」
「それが中々しぶてぇんだっ!
奴等、色んな所に小せぇ罠仕掛けてやがって…っ…」
「そうか……奴らも必死だ…ここ追ん出されたら西の山に流れるしかねぇからなっ!
お前らも気を抜くなよっ」
「へぇっ!もちろんでさぁっ──」
… クソッ…早くしねぇとバンビも危ねぇ💧
どいつもこいつも俺様の縄張り荒らしやがってっ!…
レオは眉間にシワを深く寄せた。
・
険しい表情を浮かべながら腕を組むとレオは顎に手をそえる。
…しかし…このまんまじゃ、らちがあかねぇな……
追い払っても湧いて出る盗賊の一味にレオは頭を悩ませる
「よしっ、お前らっ──周辺を囲って動物達を燻りだせっ…
動物には罪はねぇからな、それから“アレ”をもってこいっ!」
「“アレ”っすか!?
じゃあ、やっちまうんすね!?」
「ああ…俺様もヒマじゃねぇんだ……やり方に拘ってちゃあ手に入るもんも入らねぇからな──
なるべく被害は最小限にしときゃ、山は手に入れてから直しゃあいいっ」
「お頭ぁ!持ってきましたっ」
「よしっ、よこせっ!」
舎弟達がいそいそと持ってきたアレとは斬風剣の三倍はありそうな二本の対になっている大剣..疾風剣と迅雷剣…
それこそが大山賊、疾風迅雷の宝剣だった──
刄の作りは大きくクワガタのハサミのように深めにギザついており両方の剣を合わせるとピタリと隙間なく合わさる・・・
ずっしりとした重みがあり舎弟三人がかりで持ってきたがこの二本の剣を一人で持ち、使いこなせるのはレオしかいない。
元々、山賊・疾風迅雷とは山を守ってきた山神と呼ばれる一族だった.....
それがいつの間にか、山を荒らす不届き者を懲らしめた為に、 賊 と呼ばれるようになったのである
・
山神から山賊と呼ばれるようになり人々から忌み嫌われていたが、レオが前頭領から跡を継いでから、勢力が一気に拡大し大山賊とまで呼ばれるようになっていた‥
人々に信頼され始めたのはレオが山賊だなんだと言って堂々と悪さを働く悪党を一掃しはじめてからだった
「お頭ぁ!準備が整いやしたっ──
これだけ煙で燻せば山の生き物はみんな逃げちまってると思いやすっ」
「よしっ!!
お前らできるだけ遠くに離れていけよっ!
5分後におっぱじめるからなっ」
「へぃっ!」
レオの指示通り、あちこちに散らばっていた舎弟達が素早く引き上げていく
これから二本の大剣を使って行う大技・・・
これを使いこなせるからこそレオは元・山神 疾風迅雷の頭領としてみんなに慕われ尊敬されているのだ
… そろそろ経つな…
よしっ!
レオは時間を確認すると、両手に宝剣を構えて一点を見つめる。
静かに息を吐き剣を持つ手を交差させると、レオは一気に振りかぶった──!
神技凌駕っ!──
・
振り降ろした剣から雷鳴のような唸りと共に風塵が巻き起こる──
レオのいる周囲一帯の大木がミシミシッと音を立てると共に一気になぎ倒されていった。
「──…っ…やった!
さすがお頭だ!」
「…ああっ…久しぶりに見たなこの大技っ!」
後方で見守り控えていた舎弟達が口々に尊敬しながら姿を現しレオの周りに戻ってきた
実はこの大技、山火事や樹木の伝染病が流行った時などに一気に森林を伐採して被害を防ぐ為の山神としての大技だったのだ
レオの大技で禿げ山になった一帯にはさまざまな罠が散乱していた
レオ達とまともに戦える力を持っていない賊達はこういった罠を使うか、離れた場所から隠れながらの攻撃しかできなかった為に、こうも山の見晴らしを良くされては手も足も出せない──
──シュッ!!
「──っ!?…どけっ!…っ…」
散らかった罠を片付けていた舎弟めがけて一本の矢が放たれた
そして、その矢は舎弟を庇うレオの肩に深々と刺さっていた
「頭ぁ!!」
「……つ…大丈夫だ、気にするな!
気をつけろよ──…まだ、どぶネズミ供が潜んでやがる」
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