男装バレてイケメン達に狙われてます【逆ハーラブコメファンタジー】

中村 心響

文字の大きさ
106 / 312
第三章 恋愛編

5

しおりを挟む


「ほんとに!?──
じゃあぜひ、ご一緒します!」


マークはぺこりと頭を下げた



「よし!なら、マークは来週から国直属の医療チームだ!…すごい出世だな💧」

「ヘヘッ!…///」

ルイスの言葉にマークは照れながら満面の笑みを溢していた

「君の頑張り次第で多くの命が救われるんだ....
遊びじゃない、重大な任務だよ」


ルーカスに言われ、マークは、はぃ!と姿勢を正して返事する



命を救う.....そのためだけに、幼いながら必死で誰も解読出来ない文字を長に習い会得した.....

村では何一つ役に立たなかったこの知識をやっと役立たせることができるんだ!

マークの心は希望で満ち溢れていた・・・・













舞踏会用の衣装の採寸も終わり、

“今日はザドルとゆっくり親子の会話でもしなさい”
そうジェシカ達に言われ、仕事を早めに切り上げさせられたアルは、城を出る途中にあることを思い出した。



… はっ──…っ…そうだ!ロイドに謝りに行くの忘れてた💧


「ごめんユリア!
ちょっと用事思い出したからエバのところで待っててくれる?
すぐ済むからっ」


ユリアの理解を得るとアルはロイドの所に駆けて行った




‥あ、いた!


アルが馬舎の所に行くと、ロイドがちょうど牧場に放してた馬を小屋に誘導している最中だった


‥あと五頭だけだから終わるまで待ってた方がいいかな?…


アルは気を利かし、ロイドの馬追いの姿を眺めた..


城で飼っている愛犬二匹と絶妙なコンビネーションで器用に馬を追い立てると、あっという間に最後の一頭も小屋に誘導していく



//////
さすがだなぁ.....


ロイドの立ち回る姿にアルは惚れ惚れしていた



「──…っ…!?」

あれはアルじゃないか!?💧


自分を眺めるアルに気づいたロイドはひたすら焦った


そう…何を隠そう、ロイドは愛しいこの人を夢の中で激しく掻き抱き、現実に果ててしまったのはつい今朝の出来事だ.....💧


ロイドにしてみればできれば会えない方が気が楽だった


そしてロイドの苦悩も知らずに愛しい人は満面の笑みで手を振ってくる



ロイドは仕方なしに近寄ったが罪悪感からかアルの顔をまともに見ることができない💧

ロイドはアルから顔を反らしながら話かけた....


「──…どうした?珍しいな、お前がここに来るなんて…」


焦りを悟られないようにとついトーンの低い声でロイドは話かける




…あれ?...やっぱり怒ってるのかな…約束すっぽかしたこと....💧


アルは自分を見ないロイドの顔を覗こうとしたがロイドは必死でそれを避けていた


…顔まで真っ赤にして..やっぱり怒ってる──

どうしよう…だいぶ待たせたのかもしれない…っ……



アルは申し訳なさそうにロイドに詫びた

「ロイド、昨日はごめんね…っ…街でジェシカ達と別れてそのまま帰っちゃったもんだからっ…」


「あぁ知ってる。
アレンに送ってもらったんだろ.....いいよ別に、そんなに待ったわけじゃないから……///」


ほんとは結構待った...

そして痺れを切らし、ジュリアの部屋に向かえに行ってもう帰ったと聞かされた。その極めつけにアレンからアルを送ったと聞かされ逆上した......

だが、今となってはどうでもいい....💧


ただ、自分自身がいたたまれない。

早く目の前から立ち去ってほしいと願うばかりだった。
そう思うロイドにアルは知らずに言う


「でも....けっこう怒ってるでしょ…」


「怒ってないよ..///..」

「…っ…怒ってるじゃん!
顔、真っ赤にしてぜんぜんこっち見ようともしないしさっ!」


柵越しに身を乗り出してアルもつい喰らい付く




「…なっ…、うるさいっ…//
しつこいぞっ──…しょうがないだろっ今はアルの顔、見たくないんだよ…っ…」


「……なっ!?……っ…」






――‥し、まった…っ…

つい……っ



ロイドは咄嗟に口を塞いだ。


一瞬、ショックを受けたアルの顔がみるまに怒りに満ちていく──


‥レオに襲われて大変だったのにっ──
それでも謝らなきゃっていろいろ考えたのに…っ…


まずった!!と慌てるロイドにアルはトドメを刺した



「…っ…ロイドってわりとガキだよねっ…
アレンの方が年下なのにっぜんっぜん違う!
やっぱりアレンて大人だっ!一緒にいてすごく頼りになる!!!」



「…っ…な、にっ!?──

なんでアレンが今出てくるんだよっ──
関係ないだろっ!!」



‥ちくしょっ──…っ…胸くそ悪いっ!なんでいきなりそんなこと…っ…



胸がうずくっ…
好きな子の口から一番聞きたくない名前を聞かされ、しかも比べられて卑下された……


謝るつもりだったのに言葉が出ない──

息がつまり嫉妬が渦巻く…


… 俺がどれだけ苦しい思いしてるかも知らないくせにっっ!!!

ロイドはそれ以上を口に出せず、ギリッと奥歯を噛み締める。


「フンッ!顔みせなきゃいいんでしょっ!!」




アルは思いっきりロイドを睨むと勢いよく踵を返しその場から立ち去って行った。





「……っ…」

はぁーっクソッ!!!

なんなんだよっ!!!



ロイドは頭を掻きむしり柵にもたれかかった




好きだと思えば思う程…
感情のコントロールがきかない…っ…
ただでさえアレンの存在を疎ましく思うのにっ....!あんなことを言われて我慢出来るはずないだろ!?



ロイドは頭を抱え、胸の痛みを堪えて考える....




…アルはわざわざ謝りに来てくれたのに……
自分の勝手な感情で当たり散らしちまった.....

気持ちが落ち着いたら後で謝らないと...



ロイドは自己嫌悪に陥りながら牧場の柵を閉めた…













「ガハハ!皆でゆっくりメシ食うのも久しぶりな感じがするなぁ」


ザドルは豪快に笑いながら久しぶりの団らんを堪能していた


「うん、父ちゃん最近は長勤ばっかだったもんな!」


「おぅ、家族が増えたから稼ごう思って時間増やしたのがまずかったな💧 」



子供達はいつの間にかザドルを“父ちゃん”と呼ぶようになっていた



「そうだよザドル…
あたしも働いてるから、無理しなくていいよ!」




「あぁ、そうだな💧‥

ところで、話しは変わるがレオの奴はなんでまた急に約束破りやがったんだ💧?」


ザドルは夕食のスープをすすりながらアルに聞いてきた


「‥あたしが女だってのがバレたみたい..💧...
“俺様が約束したのはオスのバンビだ”って堂々と言われた……
だから約束は破棄だっ!て💧

体調よくなったらまたくるかも…っ…」


「‥わかった……明日、ヤツの様子でも見に行ってくらぁ・・・💧」


「‥‥お願いします💧」








──その頃、
自宅に帰りつき食事を済ませたロイドは部屋のベッドで横になり物思いにふけっていた



‥💧なんて言って謝ればいいんだ?


『今はアルの顔を見たくないんだよ!』


はっきり言ってバカだ💧
普通惚れた相手に言う言葉か!?💧



・・・・謝りに行こう💧

早いに越したことはない──…時間が経てば経つほど謝りづらくなるだろうし💧

いっそのこと俺の気持ちもっ…よしっ


ロイドは腹を決めてベッドから起き上がり部屋を後にする


「あら、今から出掛けるの?」



声をかける母親に“ちょっとね”とだけ答えロイドは馬を走らせた

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...