107 / 312
第三章 恋愛編
4話 猛獣覚醒
しおりを挟む~今週の運勢~
☆ 波乱万丈でしょう。
トラブルが向こうからやってきます。
…トラブルが向こうから…💧
やっぱり、先週に引き続き今月はついてないな💧
アルはHOW to本に掲載された占いの欄を自分のベッドで読みふけっていた
「アルーー!お客さんだよーー!」
‥お客さん?こんな時間に?
運勢の悪さに落ち込むアルを下の階からユリアが呼んだ
上着をはおり居間に行くとユリアがニヤニヤとしている💧
「なにその笑みは?お客って?」
尋ねるアルにユリアは無言で笑みながら玄関を指差す
…なんなんだろっ…ユリアったら💧…
アルは指図されるまま玄関を開けた… そして硬直する…
…トラブルが向こうからやってきた…っ…
そう思わずにはいられなかった💧
「あ、悪いな...💧こんな遅くに.....」
トラブルの主はバツが悪そうに頭を掻いて言った
「...顔見たくなかったんじゃないの?」
アルは城での事が思い出されてならない
殺伐としたそんなアルの態度にロイドは少し戸惑っていた
・
「あ、ああ…その事で..💧」
ロイドがどもりながら話ていると、開け放たれた扉の向こうからユリアがしきりにGOサインのジェスチャーを出していた💧
「…っ…ちょっと…
ここじゃなんだから向こうで話そう…//」
ロイドは扉を閉めて家の近くの公園にアルを誘った
「‥なに?」
「あぁ...あの、ちょっと…悪かったな...今日は..💧
こんな時間にって思ったんだが..
謝りたくて....」
「本心なんじゃないの?」
アルの言葉にロイドはえっ?とアルを見つめた
「普通はまったく思ってないことって、とっさには出ないと思うから...
少しでもそういう気持ちがあるんじゃないかと思って…」
「そ、んなことは....」
ないとは言えなかった…
正直、あの時は早くどこかに行ってほしいと思ったのも事実だし、口から出た言葉はその時の正直な自分の気持ちそのものだったから…
ロイドはアルの問いかけにうろたえた...
そして、ロイドのそのうろたえこそがアルの言ってることが正しいと認めてるようなものなのだ。
水銀灯の明かりに照らされ真っ直ぐに見つめてくるアルにロイドは一番伝えたい言葉を伝えることができない
・
何も言わないロイドにアルは自分から言った
「どのみち仕事場だって離れてるから自然にしてても顔を合わせる距離じゃないし....いいよ....
ロイドの気持ち優先してあげる.....」
… え......?
ちょっとまて.....
俺の気持ちはそんなんじゃ.....
「ティム達がなにかお世話になってるみたいだけど....あの子達のことはよろしくお願いします」
アルは堅苦しく頭を下げて礼をした
「大丈夫だよロイド!
人それぞれ好き嫌いはあるからあたしは気にしてないし♪
でも子供達には優しくしてあげて………じゃあ‥」
一方的にそう言うとアルはにっこり笑って家に帰って行った
そして....
ロイドはその場を動くことができなかった.....
… なんだ?....
この展開は......
なんで.......こうなる?
訳がわからない──
どう考えてもアルが言った言葉は『もう会わない』そう言ってるようなものじゃないか…っ…
ロイドは茫然としその場に立ちすくむ....
なんとなく疼ずく胸を押さえながら無意識に踵を返し家路へと馬を走らせた
・
部屋に着いたロイドはアルの言葉を思い出す...
『 大丈夫だよロイド!
人それぞれ好き嫌いはあるからあたしは気にしてないし♪』
…っ…俺に嫌われても平気──ってことか?
会えなくてもなんてことないってか?……っ…!
ハッ!........笑える!!
気持ち伝える前に完全にフラレてるじゃないか!?
ロイドは笑いを含み自分を皮肉るように罵った
「──…っ……」
ロイドは苦痛の表情を浮かべ片手で額を覆い歯を食いしばる
......アルっ....っ!
胸が痛い──
あいつのことを思って何度こんな思いをしたかわからない…っ…
強引に手を握ってキスして抱きしめてもまだ、俺の気持ちは伝わってないってのか!?
自分の欲望満たす為ならいくらでもレオと同じことはできた!!!
大事にしたいって思ったから今まで気持ちを抑えてきたのにっ.....
ロイドの中で抑制という名の鎖が解かれ始める‥
もういい…
大事に思っても気持ちが伝わらないなら....
猛獣は自ら手枷、足枷を外し檻を出た....
・
◇◇◇
「じゃあ、俺ぁちっと城の方に行ってくらぁ」
「うん、わかった!
行ってらっしゃい」
ザドルは朝早く朝食を済ませるとレオの様子を見に城に出掛けた
今日は日曜日で子供達も家でゆっくりくつろいでいる。
アルはというと休みの日は完全に昼前まで爆睡を決めこんでいた。仕事を始めてから初の休日だったのだ。
― コンコン!
日曜の午前中にスタンレー家に訪問者が訪れる..
― コンコン!
「俺だよ!」
「あれ?ロイ兄ちゃんだ💧....」
お客がロイドだとわかりティムはドアを開けた
「兄ちゃん💧今日は休みだぞ💦間違えたのか?」
「あぁ、いや..アルに用があって。
…ザドルは?」
「父ちゃんは出掛けた!」
「出掛けた?..へぇ‥なら好都合だ...」
「💧?………アルならまだ寝てるぞっ!休みの日は昼まで寝かせてくれって💧
用があるなら起こすか?💨」
「あぁ....いや、起こさなくていいよ。
俺も一緒に寝るから..」
「・・・?💧」
言ってる意味がわからない?と唖然とするティムに、ロイドは“部屋にいるんだろ?”そう、確認を取ると二階にズカズカと上がって行った
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる