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第一章 出会い編
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・
「子供だけじゃ水場は危なっかしいから…」
そういうとドアのノック音と声が聞こえた
「おい、準備出来たかぁ?行くぞ~」
「あっ!……」
ティムは顔がほころんだ
「ザドルと一緒ならいいよ。みんなで男同士の話でもしてきなよ!!」
アルはそう言いながらウィンクをする
「おいっ、まだ行かねぇのか? 時間なくなるぞっ」
「まって、今行くっ!!」
ティムはドア越しに叫ぶと慌ててタオルを持ち、マークに目配せした
アルはドアを開けてジョンをザドルに預ける。
「無理言ってごめんね。はしゃいでうるさいかもしれないから、周りに迷惑かけたら遠慮なく怒って!」
「あぁ、なぁにっ
周りにゃもっと迷惑な奴らがいらぁな、大声で下手な歌ぁ歌う奴とかなっ」
「…じ、じゃあ、そういう人がいたら真似しないように教えてあげてください。お願いします」
堅い挨拶をするアルにザドルは苦笑いした
「…あんまり、気を使うんじゃねぇ…
俺だって楽しいんだから!
おっ、準備できたなっ 行くぞっ!」
「うん♪」
・
ザドルはジョンを抱き上げてマークと手をつなぐ。ティムはみんなのタオルを抱え、並んで歩いた。
自分がいない時は立派なお兄ちゃんだな‥ちょっとお調子者だけど。
アルは皆の後ろ姿を微笑まし気に見つめる。
「お前ぇはなんてぇ名前だ?」
「マークっ!」
「そーかそーか!よろしくなっ!!」
そんな会話が聞こえ姿が見えなくなった。
.。o○.。o○
「うぁ~いい湯だったよ~。なぁっ、マークっ」
「うんっ!おじちゃんすごいんだよ!?
せっけんでスケートするんだっ!!
ボクにもやらせてって言ったんだけど‥
『大人にならないとやっちゃダメだっ!』
ってさっ! ちぇ……」
マークはほっぺを膨らませて口を尖らせた。
「………」
マーク…大人になってもやっちゃダメだ‥
ザドルに任せるのが不安に思えたアルだった。
ティム達は茹でダコ状態になって戻ってきていた。天然温泉の効能が効いてるせいか、赤い顔がツヤツヤと部屋の明かりを反射している。
美肌にも効果大ってことか‥
二人の卵肌を見てアルは思った。
・
アルも食事を充分に取れなかった今までとは変わり、かさついていた白い肌もここ三日で見違えるほど潤っていた
「みんなでおじちゃんの背中洗ってあげたんだぞっ!おっきい背中をっなっ」
「あしたもっ一緒にお風呂入るんだっ!ユビキリしたんだよっ」
ティムとマークはお風呂から戻ってくるなりマシンガントークで風呂でのことを話し、ジョンはもう寝息をたてている
「アル達もそろそろ行ってきなよっ!! オレら留守番してるからさ!」
「うん、 じゃあ行こうかユリア‥」
二人は後をティム達に頼み浴場に向かった。
― チャポン‥
「ふぅー。静かだね…
あの子達がいないと。‥ねぇユリア、ロイドのこと気になる?」
ずっとおとなしいユリアにアルは聞いてみた…
「‥ぅ‥ん…わからない…アルはどう思う?」
「どうって? ロイドのこと?………う~ん あまり話してないからよく解らないけど、優しいのは確かだね。
初めて会った時、助けてくれたし…ユリアは好きになっちゃったんだ? ロイドのこと」
アルはユリアの頭を撫でながら聞いた
「…ねえアル。ロイドって年いくつかな?」
・
「う~ん…いくつなんだろうね? そうだっ! 明日、お礼に行こうか?
‘あたし’の髪飾りがあるから付けてあげる! 当分必要ないし、綺麗にして会いに行こうかっ?ね!」
ユリアの顔がパァっと明るくなった
「ほんとっ? …でもあの髪飾りはアルのママの形見でしょ? アル大事にしてるのに…」
「…いいよ‥今は必要ないもの。それに使ってあげた方が母さんも喜ぶと思うし!!」
アルはいつのまにか女性らしい言葉使いになっていた
「‥アル…ごめんね‥
あんなに綺麗な髪だったのに……アタシ、アルの髪すごく好き!
お日様が当たるとキラキラ、オレンジ色に光るんだよ!
アル、自分じゃ知らないでしょ?アタシもアルみたいな髪だったらなぁ~」
そういいながら、ユリアは湯舟の中にブクブクと潜った
「ふふ…あたしはユリアの髪好きよ栗色でツヤがあって…あたしは少しくせっ毛だからサラサラのストレートに憧れてたな‥」
「ほんと?」
「うんっ」
アルはユリアに優しく微笑んだ‥
笑顔で細めた瞳に吸い込まれそうなほどの澄んだ輝き‥
アルは自分がどんなに美しい笑みをしてるかなんてまったく知らない。
・
アルはユリアの憧れでもあった
村にいた時も森をさ迷った時も、絶望感に沈んだみんなを一生懸命励ました‥
自分の母親が死んだ時も気丈に振る舞いみんなの前で涙を見せる事はなかった‥
ユリアは強くて優しくて綺麗なアルが大好きだった
そんなアルの今の姿を見ると胸が痛む…
アルはこの国に着いてすぐに、剣闘技大会のチラシを見た
《†参加条件・健康な男子に限る》
チラシを読み終えたアルはいきなり長くキレイな髪を躊躇なくばっさり切った
あの時はティム達もびっくりしたものだ。
そんな自分達にアルは一言言った
「生きて行くのに長い髪は必要ないからっ」
そう言って微笑んだアルはとても美しかった‥‥
切り揃えられていない髪はまとまりがなくバサバサだったが、それでももうじき15歳になるにしては、けっこうふっくらめの胸元とキメ細かな白い肌はユリアにとって羨ましい限りである
「いいなぁアルはっ‥
ねぇっ! アルはここで気になった人いる?」
ユリアに突然聞かれアルの脳裏に浮かんだのはもちろん・・・
アレン…だった
「‥////」
無言で赤くなるアルにユリアは身を乗り出した。
「子供だけじゃ水場は危なっかしいから…」
そういうとドアのノック音と声が聞こえた
「おい、準備出来たかぁ?行くぞ~」
「あっ!……」
ティムは顔がほころんだ
「ザドルと一緒ならいいよ。みんなで男同士の話でもしてきなよ!!」
アルはそう言いながらウィンクをする
「おいっ、まだ行かねぇのか? 時間なくなるぞっ」
「まって、今行くっ!!」
ティムはドア越しに叫ぶと慌ててタオルを持ち、マークに目配せした
アルはドアを開けてジョンをザドルに預ける。
「無理言ってごめんね。はしゃいでうるさいかもしれないから、周りに迷惑かけたら遠慮なく怒って!」
「あぁ、なぁにっ
周りにゃもっと迷惑な奴らがいらぁな、大声で下手な歌ぁ歌う奴とかなっ」
「…じ、じゃあ、そういう人がいたら真似しないように教えてあげてください。お願いします」
堅い挨拶をするアルにザドルは苦笑いした
「…あんまり、気を使うんじゃねぇ…
俺だって楽しいんだから!
おっ、準備できたなっ 行くぞっ!」
「うん♪」
・
ザドルはジョンを抱き上げてマークと手をつなぐ。ティムはみんなのタオルを抱え、並んで歩いた。
自分がいない時は立派なお兄ちゃんだな‥ちょっとお調子者だけど。
アルは皆の後ろ姿を微笑まし気に見つめる。
「お前ぇはなんてぇ名前だ?」
「マークっ!」
「そーかそーか!よろしくなっ!!」
そんな会話が聞こえ姿が見えなくなった。
.。o○.。o○
「うぁ~いい湯だったよ~。なぁっ、マークっ」
「うんっ!おじちゃんすごいんだよ!?
せっけんでスケートするんだっ!!
ボクにもやらせてって言ったんだけど‥
『大人にならないとやっちゃダメだっ!』
ってさっ! ちぇ……」
マークはほっぺを膨らませて口を尖らせた。
「………」
マーク…大人になってもやっちゃダメだ‥
ザドルに任せるのが不安に思えたアルだった。
ティム達は茹でダコ状態になって戻ってきていた。天然温泉の効能が効いてるせいか、赤い顔がツヤツヤと部屋の明かりを反射している。
美肌にも効果大ってことか‥
二人の卵肌を見てアルは思った。
・
アルも食事を充分に取れなかった今までとは変わり、かさついていた白い肌もここ三日で見違えるほど潤っていた
「みんなでおじちゃんの背中洗ってあげたんだぞっ!おっきい背中をっなっ」
「あしたもっ一緒にお風呂入るんだっ!ユビキリしたんだよっ」
ティムとマークはお風呂から戻ってくるなりマシンガントークで風呂でのことを話し、ジョンはもう寝息をたてている
「アル達もそろそろ行ってきなよっ!! オレら留守番してるからさ!」
「うん、 じゃあ行こうかユリア‥」
二人は後をティム達に頼み浴場に向かった。
― チャポン‥
「ふぅー。静かだね…
あの子達がいないと。‥ねぇユリア、ロイドのこと気になる?」
ずっとおとなしいユリアにアルは聞いてみた…
「‥ぅ‥ん…わからない…アルはどう思う?」
「どうって? ロイドのこと?………う~ん あまり話してないからよく解らないけど、優しいのは確かだね。
初めて会った時、助けてくれたし…ユリアは好きになっちゃったんだ? ロイドのこと」
アルはユリアの頭を撫でながら聞いた
「…ねえアル。ロイドって年いくつかな?」
・
「う~ん…いくつなんだろうね? そうだっ! 明日、お礼に行こうか?
‘あたし’の髪飾りがあるから付けてあげる! 当分必要ないし、綺麗にして会いに行こうかっ?ね!」
ユリアの顔がパァっと明るくなった
「ほんとっ? …でもあの髪飾りはアルのママの形見でしょ? アル大事にしてるのに…」
「…いいよ‥今は必要ないもの。それに使ってあげた方が母さんも喜ぶと思うし!!」
アルはいつのまにか女性らしい言葉使いになっていた
「‥アル…ごめんね‥
あんなに綺麗な髪だったのに……アタシ、アルの髪すごく好き!
お日様が当たるとキラキラ、オレンジ色に光るんだよ!
アル、自分じゃ知らないでしょ?アタシもアルみたいな髪だったらなぁ~」
そういいながら、ユリアは湯舟の中にブクブクと潜った
「ふふ…あたしはユリアの髪好きよ栗色でツヤがあって…あたしは少しくせっ毛だからサラサラのストレートに憧れてたな‥」
「ほんと?」
「うんっ」
アルはユリアに優しく微笑んだ‥
笑顔で細めた瞳に吸い込まれそうなほどの澄んだ輝き‥
アルは自分がどんなに美しい笑みをしてるかなんてまったく知らない。
・
アルはユリアの憧れでもあった
村にいた時も森をさ迷った時も、絶望感に沈んだみんなを一生懸命励ました‥
自分の母親が死んだ時も気丈に振る舞いみんなの前で涙を見せる事はなかった‥
ユリアは強くて優しくて綺麗なアルが大好きだった
そんなアルの今の姿を見ると胸が痛む…
アルはこの国に着いてすぐに、剣闘技大会のチラシを見た
《†参加条件・健康な男子に限る》
チラシを読み終えたアルはいきなり長くキレイな髪を躊躇なくばっさり切った
あの時はティム達もびっくりしたものだ。
そんな自分達にアルは一言言った
「生きて行くのに長い髪は必要ないからっ」
そう言って微笑んだアルはとても美しかった‥‥
切り揃えられていない髪はまとまりがなくバサバサだったが、それでももうじき15歳になるにしては、けっこうふっくらめの胸元とキメ細かな白い肌はユリアにとって羨ましい限りである
「いいなぁアルはっ‥
ねぇっ! アルはここで気になった人いる?」
ユリアに突然聞かれアルの脳裏に浮かんだのはもちろん・・・
アレン…だった
「‥////」
無言で赤くなるアルにユリアは身を乗り出した。
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