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5章 田舎町
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しおりを挟む「それより苗!
どうせ民宿の手伝いは夕方までだろ?
今日の夕飯は俺ん家で食おうぜ!!
俺からおばさんに言っとくからさ、な!」
「わかった!
利枝おばちゃんにもウチのお母ちゃんからお土産あるから持って行くょ!!」
「あぁ!
じゃぁ俺、合宿に戻るから後でな!」
悟は苗に手を振ると再び自転車に跨り剣道着を翻しながら公民館に向かった‥
◇◇◇
プァ――ッ!と列車の汽笛が響き、目的地到着を知らせる。
「‥ふぅー、やっと着いた……飛行機とJRを乗り継いで半日‥結構遠いな」
晴樹は独り呟く。
長い足を駅のホームに着け、やっとの思いで好きな娘の居る地に足をつけることが出来た晴樹は夏休み中、人で溢れる田舎町の駅でも人目を引いていた。
「‥//‥ねぇモデルかな、あの人‥」
「うん、足長っ……
すごいねオレンジのジーンズ履きこなすって‥
そんなのアリ!?って感じ」
グラサンになんてことないシンプルなシャツを羽織っているだけなのだが、何を着てもカッコイイ晴樹は人の視線はものともせず、トランクを引いて駅の外を目指す‥
そしてタクシーに乗り、取りあえず予約を入れたホテルへ向かった。
・
「ようこそ、お越し下さいました」
ホテルに着くとドアマンがタクシーから荷物を下ろし晴樹を出迎える
そして、フロントへと行き名前を継げた瞬間にフロントのスタッフが慌ててマネージャーを呼んできた‥
「ようこそ、結城様でございますね?
すぐお部屋の方にご案内致します」
‥なんだ、このガキが予約してきたのか!??
若いくせにスイートに連泊なんて小洒落た真似を〰〰
マネージャーはひがんでいた。
そして、ホテル側の応対の仕方をみて周りの観光客も晴樹を芸能人を見るような羨望の眼差しで見つめている‥
夏休み中のホテルは人も多くこのホテルは泊まる階で客の上限が見定められるようになっていた‥
もちろん5つ星なりに下の階の部屋も高料金ではあるがその中でもランク付けがされキチッと分けられている
スイートルーム専用のエレベーターに案内された晴樹は宿泊客の女子大生達にハンターのような目で見つめられていた💧
‥クソ〰
金持ちの上になんだこの恵まれた容姿は!?
エレベーターの中でマネージャーは恨めしそうに晴樹のバランスの取れたスタイルを眺めていた‥
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