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5章 田舎町
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しおりを挟む「えっ…兄さんこっちに来てるの!?」
『‥ああ』
「‥で、なんだっけ?」
『……っ…
だから、夕食ご馳走するから一緒にどうだって聞いてんだよッ!!』
「あ、ああ‥💧
そういうこと‥‥‥‥っと、ごみん今日は悟ちゃんとこにお呼ばれしてるんだょ‥」
『‥‥‥サトル?』
───……っ
“バカでしょうがないから貰うって言ってたもん!!”
『あ‥ああ‥‥幼なじみの奴のことか…
わ、かった──』カチャ‥
プツ──
‥っ?……兄さん…何の用があって来てるんだろ?
あっさり切れた晴樹からの電話を見つめ、受話器を握りしめたまま苗は首を傾げる
「苗ぇーこっちの仕事はもうえぇからウチに戻ってけぇって!!
ウチのお婆が祭りで着る浴衣合わせるからって呼んどるが。」
叔母の声に呼ばれ苗は民宿の側にある叔母さんの家にいそいそと戻っていった
‥悟……──っ…
そう言えばすっかり忘れてたっ‥
晴樹は仰向けになって切った携帯を胸に置く。
そぅ、晴樹は前に聞かされていた幼なじみの存在をすっかりと忘れてしまっていたのだ
晴樹はベッドに横になったまま、早くも憂鬱な気分に蝕まれていた‥‥
・
‥はぁ…
考えても仕方ない‥
晴樹は何かして気を紛らわそうと部屋を見渡してみたが何をしていいか思い浮かばなかった‥
晴樹はただ、ひたすらに苗に会うことばかりを考えてこの地に来たのだ。
だからしてそれ以外の予定を何も立てていない
‥やばいな💧
このまんまじゃ俺‥
退職後に妻にべったり、くっついて回る濡れ落ち葉の旦那みたいじゃん……っ…
著者もそぅ思う💧
晴樹はそんな自分の現状に密かに焦っていた‥
‥よしっ!…
せっかくのバカンスだ!
游ぎにでも行くか!!
晴樹はホテルの中のショップで海パンを購入し、ビーチに向かった‥
──っ…考えてみりゃ男一人で游ぐ事ほど寂しいもんってないな…
海パンは購入したものの、晴樹は結局海には行かずホテルのプールのビーチで本を読んでくつろぐ事にした。
優雅な一時を過して居ると、隣にいた外国人がお前は日本人か?としきりに話しかけてくる‥
こういったバカンス地で優雅に読書を楽しむ日本人は滅多にいない‥
日本人の旅行は大抵が観光地を何ヶ所か回る慌ただし過ごし方だからだ。
休日の過ごし方が外人風だった晴樹は海外の人からも視線を浴びていた💧
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