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「気持ちいいだろ」

「んっ…ンンっ…」

(ぅあっ…いっ…)

クリームをたっぷりと知也の暴れん坊に絡めながらそれを美味しそうに頬張ると、克俊は淫らな音をわざと立てて知也を辱める。


口を結び、必死で耐えながらも克俊が意地悪く敏感な箇所を突くと躰が跳ねて、可愛い吐息が漏れてしまう…

「はあっ…ダメ克俊っ…意地悪しちゃ…もっ出ちゃっ…」

ピンクに染まったほっぺを歪ませると知也は足の指に力を入れた。

(あぁっ…もっ…くるっ!…)
「ンンン――っ…嗚呼っか、克俊のバカぁっ」

ビクンビクンと躰が大きく痙攣して知也は克俊の頭を抱え込むように蹲った。

一瞬の射精の瞬間が一番気持ちイイ…

そして、イク時の知也の顔も最高だ。


(ウグッ…しまったっ…これじゃ知也の可愛い顔が見えねえじゃん!?)


克俊のもっとも大事な萌えポイントだ。

(クソッ…ゆっくり眺めるつもりだったのにっ)


見逃してしまったその瞬間を惜しむように、克俊は力を無くし始めた知也の暴れん坊をくねくねと刺激し続けた。

「ア、ダメっ…それ僕弱っ…うくっ…」


「ハア…知也…もう一回シてやるからっ…」

「やあ、んっ…克俊っお願っやめっ…」



「イヤじゃないだろ…気持ちイイくせに」

「ううっ…っ…だからイヤなっ…気持ち良すぎてっ…変な声出ちゃ…」

克俊は涙声になって息を乱す知也の顔を見上げるとパアっと顔を輝かせた。

「知也っ…その顔めちゃくちゃ可愛いっ…」


「もうっ…克俊のバカっ…何言っ…っお願い、だからやめてよぅ…っ」

(クソッ、またこの俺を萌え死にさせる気か!?)

知也の甘ったれた声さえもが克俊の興奮剤になることを知也はまったく分かっていない。

克俊は暴れん坊を長い指で抓んで捕えると、先端を舌先でチロチロと舐めてはツツク。

その愛撫にあふっと繰り返しせっついた息を吐き、切ない表情で克俊に懇願する知也の暴れん坊がまた少し硬さを取り戻しつつある。

その反応を確かめると克俊はまたそれを口に含んだ。
「嗚呼っ…熱っ…」


「知也…っ…クリームキレイにしたらやめてやるから…」

(やめて、今度は俺が気持ち良くなってやるっ!)


克俊の妙な意気込みが窺える…


久し振りにゆっくりと出来る二人の時間だから仕方ない。

学校や屋外。それに鍵のない知也の部屋では拒まれるから…

克俊の部屋で二人きりの時だけがチャンスだった。
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