私立繚蘭学園男子校~克俊&知也編

中村 心響

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「はっ‥確かに悪い話じゃねえな‥」


‥えぇ!?‥ボスっ!??



我がボスの言葉にしゃがみ込んだままのジャッカルは顔面蒼白になっている


「だが──‥


その案は却下だ…


敵さんに押し入りされた上にテメェ(自分)の仲間、貢ぎものに差し出してハィ!お帰り下さいなんてことすりゃ‥‥‥俺の面子は丸潰れだ」


英二はそういいながら不敵な笑みをこぼす。
その途端、自分のポケットに手を入れナイフを取り出した──!


克俊はその動きを読み、とっさに避けて英二から距離を置く!!

だが、英二は避けた克俊を無視してそのナイフを知也の可愛い柔らかな喉元に当てがっていた──


「──‥!‥ッ」


英二の取った行動に克俊はしまったとばかりに歯を食い縛り英二を睨みつける。
そんな克俊を煽るように英二は不敵な笑みを浮かべて言った


「どーした?‥ククッ

大事なもん傷つけられちゃかなわねえもんな‥
手も足も出ないってか?
あぁ?‥」


英二は固まったまま身動きひとつしない克俊をニヤニヤとした表情で眺める。



そして舌舐めずりすると、背後から羽交い締めるように捕らえた知也の柔らかい頬に、ゆっくりと舌を這わし克俊を挑発していた

ピチャリと濡れた舌が知也の首筋を這い回る‥


「ぅ‥克俊‥っ」

英二に後ろから抱き込まれながら、涙目で自分の名を呼ぶ知也を克俊は苦しそうに顔を歪め見ているしか出来ない
そんな克俊に英二は余裕の笑みを浮かべ言う



「ざまぁねえな‥クッ

とりあえずテメェの手にしてる武器を捨てろよ‥
コイツの可愛いモン削ぎ落とされたくなきゃよ‥」

「‥ヒッ‥!」

英二はそう言いながら剥き出しにされたままの知也の下半身の根元にナイフをグッと当てがった──

鋭い刃の冷たい感触が大事な部分から伝わり知也の口から恐怖に脅えきった声が洩れる

「テメェ‥」

知也の脅えた表情に克俊の怒りが、はらわたの底から沸き上がる‥

克俊は低くかすれた声で唸ると、手にしていた武器を後ろに放り投げた。

ガランと音を立て捨てられた武器が床に転がる──

そして、自分の手を血だらけに痛めつけたいまいましいその凶器を手にした瞬間ジャッカルが克俊に遅いかかった!




「クソ野郎よくもッッ!!」

「っ‥克俊危なッッ‥」


襲いかかってきた瞬間、それを理央は止めに入る。
その理央の動きと同時に英二がジャッカルを睨みつけ牽制していた!



「──‥っ勝手な真似すんじゃねえ!!」



ボスに攻撃を止められ、ジャッカルは凶器を振り上げたまま硬直していた。

そして、言い聞かせるように口を開く

「今から取引しようってんだ‥
邪魔すんじゃねえ。
わかったらそれ持って下がってろ!」


低く制圧するような声音を響かせるボスの命令に従いジャッカルは大人しく引き下がっていく‥

それを確認すると英二は再び口を開いた


「うちの仲間を貢ぎ者には出来ねぇからな‥
代わりにお前のこの大事なモンを返しゃいいだろ?

これでこの件はチャラだ‥

ここで引いてた方が身のためだぜ?‥じゃなきゃお前が隙を見せた間に今度は俺がコイツにハメるぞ‥

とうの理央がもう気がすんだみてえだしな‥

そうだろ‥理央?」



英二はそう言いながら笑みを浮かべ理央に意味ありげな視線を投げる‥

そう、さっきの理央の態度で英二は予想がついていた。

克俊に襲いかかる奴を自ら止めに入ろうとした理央の心情の変化を‥



理央はそれを見抜かれ、気まずそうに英二から視線を反らす

英二はそんな理央にかまわず言った


「理央はこのガキの泣きじゃくる顔が見たかっただけだ‥
こんだけ泣いたの見たんだからもういいだろ?」

理央はそんな英二の言葉に強がるように返す


「ふん‥

あーぁなんか茶番劇見てるみたいでスッゴいつまんなかった!!
みんな大根役者みたいじゃん‥
もっと楽しませてくれると思ったのに‥

とんだ期待外れだねっ」


……──っ!


‥このタカビーはッッ



肩をすくめ口端に笑みを浮かべ小馬鹿にしたように身振り手振りで悪態をつく‥


理央はその場の全員の怒りを買っていた




「──‥て‥ことだ…

大事なモン返すって言ってんだ‥‥
今後も手は出さねえ‥
それなら納得いくだろうが‥」


そう条件を出してきた英二に克俊は念を押す‥


「ホントに今後はいっさい手出ししねえんだな?」


「あぁ‥

元々、俺もコイツらも、このガキがテメェのお気にだって知らなかっただけだ‥知ってたらはなっから手出しはしてねぇ‥

コイツらだって命は惜しいからな」




英二の言葉にジャッカル達はみんな必死で頷いている


「わざわざテメェとやりあう程のことじゃなかったが‥今回はしょうがねえ‥

俺達もお前らも理央にハメられたようなもんだ‥」


「ああ‥そうみたいだな」


克俊はそう言って静かに理央を見つめる
そして、そんな自分から目を反らす理央にドスをきかせながら言葉を吐いた


「理央‥

今回だけは大目に見てやる‥

でも、また“俺の大事な知也”に何かしてみろ?

テメェのその自慢の顔が跡形なく消えると思えよ‥」

「──‥っ

‥わかっ‥たよ‥


わかったからッッ早くどっか行っちゃってよっ!!──」


理央は克俊の言葉に唇を噛み締め眉根をよせる
そして、悲痛な叫び声で返事を返した
うつ向いたままの理央に克俊は背中を向けながら言う

「わかったんならいい‥

今後いっさい俺達に構うな‥‥」

そう言って知也に手を伸ばした


「知也‥おいで」


「あ‥ぅんっと、とっあ‥」


知也は克俊の側に行こうとした瞬間、足首まで下がった自分のズボンに絡まり、コケていた

「‥‥

お前、いつまでチンコ出しっぱなしなんだよ‥ちゃんとズボン履けよ?」
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