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第一章 吸収期女子編
第十七話 浴衣と昔話
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「確かこの辺に仕舞っておいた気がするんだけど・・」
押し入れに四つん這いになってあれを探すお母さん、ボクはそんなお母さんの尻を見ながら相談したことに後悔をしていた
なんで家に浴衣があるんだ?うちは元々男系家族だぞ?
ないと思ってお母さんに相談したら「あるよ?いいやつが!」とか抜かしてニマニマしながら探してやがる
これではボクの計画が・・
浴衣を着なければならないなんて誰にも言われてないのに何故か祭りといえば浴衣のワードが頭をグルグルしていた
おそらく脳内のボク女子が指令を出してるんだと思い、浴衣がなければボクは祭りにもイベントにも出なくていいと勝手に思い込んで安心しきってお母さんに聞いたのだが・・
ボクが軽く鬱になりかけたところでお母さんが薄い大きな箱を取り出してボクの前に置いた
ニヤニヤしながらお母さんが箱を開けると鮮やかな黄色の朝顔柄の入った浴衣が入っていた
「ほら!千秋キレイでしょ?これお母さんが昔仕事で着たやつなの、まさか娘に着てもらえる日が来るなんて!お母さん感無量よ!」
えっ?お母さんが昔仕事で着てた?そんなの初耳だぞ?
ていうか親が何してたかとか興味がなかったからわざわざ聞くこともなかったのだが
ふとお母さんを見ると浴衣の下から本を取り出しパラパラと何やら探している
しばらく鬱気味で見ているとお目当てのページが見つかったらしくバンっと床に置いてボクに本を見ろと指図してきた
「これこれ!この娘だ~れだ?」
は?だ~れだって?これは水商売の指名表かなにかか?とか思ったが仕方なくボクはその本に目を下ろしてやる
おぉ!可愛い姉ちゃんだな!髪をお団子にしてるがツヤツヤな髪が色気を醸し出してるな、目鼻立ちも美人だしこりゃナンバーワンホステスで間違いない!源氏名は・・NATSU!
そこでボクは違和感を覚える
なんか目鼻立ちボクに似てないか・・?そいやこの浴衣・・ここにあるやつと同じじゃないか・・あれっ?まさか!
ボクはサッとその本を拾い上げるとページの文字を読み漁る
特集!彼を振り向かせる浴衣女子!
今回のモデルはあの人気ナンバーワンのNATSUさん!
彼女が着こなすイエロー基調の浴衣!読者も真似がしやすいようにシンプルに!・・
何?これ?しかもNATSUって・・これお母さん?
突然のカミングアウトにボクの頭が追いつかない
夢かも?と本に目を向けるとデカデカと黄色の浴衣を着こなすボク似の女子が写っている
お母さんに聞くのが怖くてボクがフルフル震えているとお母さんが勝手に喋りだした
「可愛いでしょ?お母さん昔モデルやってたの!ちゃんとプロだったんだから!結構名前も知れてたのよ?東京の大きなイベントにも毎年出てたし」
嘘だろ・・?これは・・蛙の子は蛙ってやつでは・・
モデルの娘はモデル・・
うっ・・
やだよぅ・・
色んな意味でこわいよぅ・・
だってボク元男だよ?
今は女子だけどいまだにプライドは男だよ?
さだめなの?オババ様が言ってたさだめってやつなの?
久しぶりのアホな子がにじみ出てきたところで、何故かお母さんに手を握られた
「結婚してあなた達の妊娠がわかってお母さんモデル引退したの、夢の続きは自分の子供に託そうと思ってた、でも二人は男の子でモデルにも興味なさそうだったからお母さん諦めてたわ」
しみじみと話すお母さん、未だ震えの止まらないボク
手を振り解こうとしたがギュウギュウと握り返してきて離してくれないお母さん
ふとお母さんの顔を見ると、ギラついた目でニヤッとほくそ笑んでいた
ひいぃ!?怖い・・!?
「千秋が女の子になってチャンスだと思ったわ・・私の夢の続きを託せるって・・美容室にあなたを連れてったのもツテのあるスタイリストにあなたの姿を見せる為・・あなたならお母さん以上のモデルになれるって感じたから!」
感極まって泣きそうなお母さんだが、そんなことはどうでもいい、とりあえず話題を変えないと・・
「あっ!そうそう!こないだのテストもう少しで満点だったんだよ?紗良と同じで学年トップとったんだ!」
ナイス切り返し!これでお母さんもボクを褒めるしかないだろう!
しかしお母さんは更に上の返答を吐き出した
「あら?凄いわね!流石将来トップモデルになる娘だわ!お勉強もできないと世界にも通用しないからね!それだけ飲み込みが早ければモデルのお仕事もすぐになれるわね!」
と痛恨の切り返し、ボクのHPが瀕死になる
お母さんには勝てないとボクが悟ったところで更にお母さんが攻撃を仕掛けてくる
「千秋?イベント当日は美容室に寄って原さんにスタイリングしてもらうでしょ?お母さんも見に行くからね!娘の晴れ姿目に焼き付けないと!」
張り切るお母さんにトドメの一発をもらってしまったボク
あぁ・・もう逃げられない・・
ボクの口から魂が抜けかけたがなんとか正気を保とうとするボク
すると急に男のプライドが男気を見せてきた
しょうがねぇ、やってやろうじゃねぇか!お母さんの夢の続きなんだろう?モデルなんぞ写真に撮られるだけ!!
そんなもんにボクがビビるとでも思ったか?
そうボクの男のプライドが啖呵を切ったところでガクブルのボクは震えながらニヤッとお母さんそっくりな笑顔をしてやる
そのボクのニヤつきを見てお母さんが拍手している
「やっぱり血は争えないわね、その笑顔!お母さんもよく言われたっけ、妖艶の魔術師ってね!それでお父さんも落としてやったんだから!」
そんな情報いらん・・
自らのさだめにボクは身を任せることにしこのあと自宅でお母さんの着せ替え人形と化するボクであった
押し入れに四つん這いになってあれを探すお母さん、ボクはそんなお母さんの尻を見ながら相談したことに後悔をしていた
なんで家に浴衣があるんだ?うちは元々男系家族だぞ?
ないと思ってお母さんに相談したら「あるよ?いいやつが!」とか抜かしてニマニマしながら探してやがる
これではボクの計画が・・
浴衣を着なければならないなんて誰にも言われてないのに何故か祭りといえば浴衣のワードが頭をグルグルしていた
おそらく脳内のボク女子が指令を出してるんだと思い、浴衣がなければボクは祭りにもイベントにも出なくていいと勝手に思い込んで安心しきってお母さんに聞いたのだが・・
ボクが軽く鬱になりかけたところでお母さんが薄い大きな箱を取り出してボクの前に置いた
ニヤニヤしながらお母さんが箱を開けると鮮やかな黄色の朝顔柄の入った浴衣が入っていた
「ほら!千秋キレイでしょ?これお母さんが昔仕事で着たやつなの、まさか娘に着てもらえる日が来るなんて!お母さん感無量よ!」
えっ?お母さんが昔仕事で着てた?そんなの初耳だぞ?
ていうか親が何してたかとか興味がなかったからわざわざ聞くこともなかったのだが
ふとお母さんを見ると浴衣の下から本を取り出しパラパラと何やら探している
しばらく鬱気味で見ているとお目当てのページが見つかったらしくバンっと床に置いてボクに本を見ろと指図してきた
「これこれ!この娘だ~れだ?」
は?だ~れだって?これは水商売の指名表かなにかか?とか思ったが仕方なくボクはその本に目を下ろしてやる
おぉ!可愛い姉ちゃんだな!髪をお団子にしてるがツヤツヤな髪が色気を醸し出してるな、目鼻立ちも美人だしこりゃナンバーワンホステスで間違いない!源氏名は・・NATSU!
そこでボクは違和感を覚える
なんか目鼻立ちボクに似てないか・・?そいやこの浴衣・・ここにあるやつと同じじゃないか・・あれっ?まさか!
ボクはサッとその本を拾い上げるとページの文字を読み漁る
特集!彼を振り向かせる浴衣女子!
今回のモデルはあの人気ナンバーワンのNATSUさん!
彼女が着こなすイエロー基調の浴衣!読者も真似がしやすいようにシンプルに!・・
何?これ?しかもNATSUって・・これお母さん?
突然のカミングアウトにボクの頭が追いつかない
夢かも?と本に目を向けるとデカデカと黄色の浴衣を着こなすボク似の女子が写っている
お母さんに聞くのが怖くてボクがフルフル震えているとお母さんが勝手に喋りだした
「可愛いでしょ?お母さん昔モデルやってたの!ちゃんとプロだったんだから!結構名前も知れてたのよ?東京の大きなイベントにも毎年出てたし」
嘘だろ・・?これは・・蛙の子は蛙ってやつでは・・
モデルの娘はモデル・・
うっ・・
やだよぅ・・
色んな意味でこわいよぅ・・
だってボク元男だよ?
今は女子だけどいまだにプライドは男だよ?
さだめなの?オババ様が言ってたさだめってやつなの?
久しぶりのアホな子がにじみ出てきたところで、何故かお母さんに手を握られた
「結婚してあなた達の妊娠がわかってお母さんモデル引退したの、夢の続きは自分の子供に託そうと思ってた、でも二人は男の子でモデルにも興味なさそうだったからお母さん諦めてたわ」
しみじみと話すお母さん、未だ震えの止まらないボク
手を振り解こうとしたがギュウギュウと握り返してきて離してくれないお母さん
ふとお母さんの顔を見ると、ギラついた目でニヤッとほくそ笑んでいた
ひいぃ!?怖い・・!?
「千秋が女の子になってチャンスだと思ったわ・・私の夢の続きを託せるって・・美容室にあなたを連れてったのもツテのあるスタイリストにあなたの姿を見せる為・・あなたならお母さん以上のモデルになれるって感じたから!」
感極まって泣きそうなお母さんだが、そんなことはどうでもいい、とりあえず話題を変えないと・・
「あっ!そうそう!こないだのテストもう少しで満点だったんだよ?紗良と同じで学年トップとったんだ!」
ナイス切り返し!これでお母さんもボクを褒めるしかないだろう!
しかしお母さんは更に上の返答を吐き出した
「あら?凄いわね!流石将来トップモデルになる娘だわ!お勉強もできないと世界にも通用しないからね!それだけ飲み込みが早ければモデルのお仕事もすぐになれるわね!」
と痛恨の切り返し、ボクのHPが瀕死になる
お母さんには勝てないとボクが悟ったところで更にお母さんが攻撃を仕掛けてくる
「千秋?イベント当日は美容室に寄って原さんにスタイリングしてもらうでしょ?お母さんも見に行くからね!娘の晴れ姿目に焼き付けないと!」
張り切るお母さんにトドメの一発をもらってしまったボク
あぁ・・もう逃げられない・・
ボクの口から魂が抜けかけたがなんとか正気を保とうとするボク
すると急に男のプライドが男気を見せてきた
しょうがねぇ、やってやろうじゃねぇか!お母さんの夢の続きなんだろう?モデルなんぞ写真に撮られるだけ!!
そんなもんにボクがビビるとでも思ったか?
そうボクの男のプライドが啖呵を切ったところでガクブルのボクは震えながらニヤッとお母さんそっくりな笑顔をしてやる
そのボクのニヤつきを見てお母さんが拍手している
「やっぱり血は争えないわね、その笑顔!お母さんもよく言われたっけ、妖艶の魔術師ってね!それでお父さんも落としてやったんだから!」
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