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目覚めと記憶喪失
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(……ここは?)
薄暗い。
左右には壁がある。
脳が状況をだんだんと理解していき、ここが狭い路地だということが分かった。
目線の先に、光がさしているのが見えた。
ふらつく足を前に出しつつ、その光のほうへ歩いていく。
話し声のような物音がだんだん大きくなっていく。
路地を抜けた。
そこは広い道のようだ。
足が絡まりよろけ倒れそうになった。
ガッ
すると目の前に腕が見えた。
腕をたどるとそこには自分を支えてくれている、青年が目に入った。
「大丈夫?」
そう話しかけられた。
すると横の建物の窓に自分が反射してることに気づいた。
窓のほうを向く。
そこには支えている青年と、同じ年ぐらいの支えられているこちらを見ている青年の姿があった。
そして支えられているその窓に写された青年が自分だと脳が理解するのはそう時間はかからなかった。
「ありがとう」
とりあえず、礼を言った。
「記憶がないみたいなんだ。きづいたらそこにいて、なぜ自分がここにいるのかわからないんだ」
そう、青年に伝えた。
「もしかしたら、最近この町付近で暴れている、魔物の影響かもしれない。その魔物の影響で記憶が消えてしまうという被害が複数、出ているんだ」
魔物……? 何を言っているんだ?
あまり理解できなかった。
「とりあえず病院に行こう」
青年は、肩に腕をかけ、支え、病院に向かった。
病院についたっぽい。
ここで待っててと青年に言われ、とりあえず入り口付近の椅子に座った。
青年は、病院の受付の女性に自分の状況について、説明してくれている。
すると、青年がこちらに向かってきた。
「とりあえず、待合室の椅子に座ってお待ちくださいだって」
そう言われ、待合室に行き、椅子に座った。
青年が隣に座った。
「あの……お名前などをお聞きしても?」
少し緊張し、言葉が堅苦しくなってしまった。
「ん? 敬語じゃなくていいよ。僕の名前は、マサト・ラムジー」
マサトは笑顔で応えた。
「マサトさん、どうぞ」
マサトたちは呼ばれ、診察室に入った。
マサトたちが座ると、受付の女性から内容を聞いた病院の先生は、話し出した。
「最近、記憶喪失になる患者が、この町で増えております。ですがまだ、治療薬などは開発が追い付いていません。ですが、とりあえずの対策として、考えられたものがあります。それは、とりあえず、仮の名前を付け、住む場所を用意し、仮の人生を歩み、ゆっくり記憶の回復を図るというものです……今はこれだけしか、対策としての方法はありません……とりあえずここではまず、名前を考えることができます。あなたが、考えてもいいですし、ランダムで、バランスの良い名前をこちらで考えることもできます」
膨大な情報量により頭は追いついていないが、とりあえず考えてみることにした。
そしてあることを決心し、マサトのほうを向いた。
「マサト、君が僕の名前を決めてくれないか?」
自分はそうマサトに頼んだ。
マサトは驚いた顔をした後、二十秒ほど考えた後、口を開いた。
「ライト・ヘッダーとかどうかな? 今は記憶が無くなっててボーとしているみたいだけど、根はなんだか明るそうな感じだから」
「よさそう……気に入ったよ」
先生に、お願いしますと頼んだ。
その後、軽い記憶検査を受け、日常生活には支障はないと、診断を受けた。
その後、ライトは待合室で待っていたマサトのほうに戻った。
「お疲れ」
マサトはライトに言った。
「マサトさん」
受付の女性に呼ばれ、二人は受付に向かった。
「ライトさんは、魔物の影響による症状のため、料金はいただきません。こちらの診断書を持って、役所に行ってください」
受付の女性はそういって、ライトに診断書を渡した。
ライトは診断書を軽く読んだ。
(文字は難なく理解できるっぽいな)
ライトはそう思った。
その後、二人は役所に向かった。
「実は、僕も記憶がないんだ」
マサトは役所に向かう途中、ライトに言った。
「だから、ライトももしかしたらそうなんじゃないかと思ってね」
(だから、手続きが妙にスムーズだったんだ……)
ライトは驚きつつ、そう思った。
二人は役所に着いた。
診断書を役所の人に渡し、正式にライトとして生活することになった。
「住む場所ですが……」
役所の人がそういうとマサトがライトのほうを向いた。
「一緒の部屋に住む?」
マサトはそう言った。
「いいの?」
ライトは驚いた顔で言った。
「うん、部屋は二人用でね、一人で寂しかったんだ」
「ライトさん、そのようなかたちで大丈夫ですか?」
役所の人はライトに聞いた。
ライトは考えた。
(自分は何もわかってないし、同じ境遇である、マサトと一緒にいたほうが何かと良いだろう……)
「は、はい! お願いします!」
「これからよろしくね! ライト」
「は、はい! こちらこそ、よろしくお願いします!」
その後、ライトの住民登録が完了し、二人は宿に向かった。
薄暗い。
左右には壁がある。
脳が状況をだんだんと理解していき、ここが狭い路地だということが分かった。
目線の先に、光がさしているのが見えた。
ふらつく足を前に出しつつ、その光のほうへ歩いていく。
話し声のような物音がだんだん大きくなっていく。
路地を抜けた。
そこは広い道のようだ。
足が絡まりよろけ倒れそうになった。
ガッ
すると目の前に腕が見えた。
腕をたどるとそこには自分を支えてくれている、青年が目に入った。
「大丈夫?」
そう話しかけられた。
すると横の建物の窓に自分が反射してることに気づいた。
窓のほうを向く。
そこには支えている青年と、同じ年ぐらいの支えられているこちらを見ている青年の姿があった。
そして支えられているその窓に写された青年が自分だと脳が理解するのはそう時間はかからなかった。
「ありがとう」
とりあえず、礼を言った。
「記憶がないみたいなんだ。きづいたらそこにいて、なぜ自分がここにいるのかわからないんだ」
そう、青年に伝えた。
「もしかしたら、最近この町付近で暴れている、魔物の影響かもしれない。その魔物の影響で記憶が消えてしまうという被害が複数、出ているんだ」
魔物……? 何を言っているんだ?
あまり理解できなかった。
「とりあえず病院に行こう」
青年は、肩に腕をかけ、支え、病院に向かった。
病院についたっぽい。
ここで待っててと青年に言われ、とりあえず入り口付近の椅子に座った。
青年は、病院の受付の女性に自分の状況について、説明してくれている。
すると、青年がこちらに向かってきた。
「とりあえず、待合室の椅子に座ってお待ちくださいだって」
そう言われ、待合室に行き、椅子に座った。
青年が隣に座った。
「あの……お名前などをお聞きしても?」
少し緊張し、言葉が堅苦しくなってしまった。
「ん? 敬語じゃなくていいよ。僕の名前は、マサト・ラムジー」
マサトは笑顔で応えた。
「マサトさん、どうぞ」
マサトたちは呼ばれ、診察室に入った。
マサトたちが座ると、受付の女性から内容を聞いた病院の先生は、話し出した。
「最近、記憶喪失になる患者が、この町で増えております。ですがまだ、治療薬などは開発が追い付いていません。ですが、とりあえずの対策として、考えられたものがあります。それは、とりあえず、仮の名前を付け、住む場所を用意し、仮の人生を歩み、ゆっくり記憶の回復を図るというものです……今はこれだけしか、対策としての方法はありません……とりあえずここではまず、名前を考えることができます。あなたが、考えてもいいですし、ランダムで、バランスの良い名前をこちらで考えることもできます」
膨大な情報量により頭は追いついていないが、とりあえず考えてみることにした。
そしてあることを決心し、マサトのほうを向いた。
「マサト、君が僕の名前を決めてくれないか?」
自分はそうマサトに頼んだ。
マサトは驚いた顔をした後、二十秒ほど考えた後、口を開いた。
「ライト・ヘッダーとかどうかな? 今は記憶が無くなっててボーとしているみたいだけど、根はなんだか明るそうな感じだから」
「よさそう……気に入ったよ」
先生に、お願いしますと頼んだ。
その後、軽い記憶検査を受け、日常生活には支障はないと、診断を受けた。
その後、ライトは待合室で待っていたマサトのほうに戻った。
「お疲れ」
マサトはライトに言った。
「マサトさん」
受付の女性に呼ばれ、二人は受付に向かった。
「ライトさんは、魔物の影響による症状のため、料金はいただきません。こちらの診断書を持って、役所に行ってください」
受付の女性はそういって、ライトに診断書を渡した。
ライトは診断書を軽く読んだ。
(文字は難なく理解できるっぽいな)
ライトはそう思った。
その後、二人は役所に向かった。
「実は、僕も記憶がないんだ」
マサトは役所に向かう途中、ライトに言った。
「だから、ライトももしかしたらそうなんじゃないかと思ってね」
(だから、手続きが妙にスムーズだったんだ……)
ライトは驚きつつ、そう思った。
二人は役所に着いた。
診断書を役所の人に渡し、正式にライトとして生活することになった。
「住む場所ですが……」
役所の人がそういうとマサトがライトのほうを向いた。
「一緒の部屋に住む?」
マサトはそう言った。
「いいの?」
ライトは驚いた顔で言った。
「うん、部屋は二人用でね、一人で寂しかったんだ」
「ライトさん、そのようなかたちで大丈夫ですか?」
役所の人はライトに聞いた。
ライトは考えた。
(自分は何もわかってないし、同じ境遇である、マサトと一緒にいたほうが何かと良いだろう……)
「は、はい! お願いします!」
「これからよろしくね! ライト」
「は、はい! こちらこそ、よろしくお願いします!」
その後、ライトの住民登録が完了し、二人は宿に向かった。
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