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六話 任務 サッカー場
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隊長から五人に、任務が出された。
任務内容はサッカー場の調査だ。
サッカー場といっても今はもう使用されていない。
五人は基地を出て、サッカー場についた。
「やけにゾンビの数が少ないな……」
ゾンビの数に違和感を感じながらも、五人はサッカー場へと入っていった。
サッカー場に入り、受付、いろいろな場所を見ながら、歩みを進めていく。
そしてサッカーの競技場まで着いた。
ここにたどり着くまで一体もゾンビに出会わなかった。
(嫌な予感がするな……)
この不自然すぎる出来事に五人は落ち着かなかった。
五人はサッカーのフィールドの真ん中まできた。
するとゆっくりと何かが五人の前に現れた。
サッカーボールが転がってきたのだ。
その時だった。
暗いサッカー場が急にライトアップされた。
「なんだ?」
急に周りが明るくなり、五人はとっさに目を瞑った。
そしてゆっくりと目を開ける。
周りを見ると客席には、武装した集団が立ち並んでいた。
この異様な光景に頭が追い付かない。
すると武装集団の一人が口を開いた。
「ようこそ。我がアジトへ」
我がアジト? 何を言っているのか、頭が追い付かない。
「我々のアジトに勝手に入ったこと……大変許しがたいものです。ですがもう、だれもあなた方を怒ってません……だって、これからとても面白いものが観戦できるんですから」
武装集団のリーダのような人が奇妙な笑みを浮かべたかと思うと、急に地面が揺れだした。
地震なんかじゃない。ドシン、ドシンという何かが近づいてくる音。
(な……なんだ?)
五人がそう思った時、その音の正体は五人の前に姿を現した。
巨大なゾンビだ。
「なんだ……あのゾンビは……」
春人はつぶやく。
体には武装されてある。
どのようにしてゾンビに武装させたのか。
またはゾンビになる段階で装備をすでにつけていたのか。
様々な疑問が五人の脳をめぐる。
(襲われる……)
そう判断した五人は武器を構えた。
そしてアサルトライフルを巨大ゾンビに向け放った。
ゾンビには……効いていない。
武装をしているところはもちろん装備がされていない、頭を撃っても効かない。
巨大ゾンビと五人の距離はどんどん近づく。
そしてゾンビは腕を振った。
その腕の速度は目で追えないほど一瞬だった。
そしてその腕に当たった者……
それは浩だった。
「ぐわぁ!」
浩は巨大ゾンビに弾き飛ばされ、壁に背中を打ち付け、動かなくなった。
司はライフルで攻撃する。司のほうを一瞬向いたかと思うと、司の手からライフルが無くなった。ライフルははるか遠くへ飛ばされている。
正樹は新装備である、ショットガンを巨大ゾンビ頭めがけ撃った。距離が少し離れていたためか、巨大ゾンビは何事もないように動き続けている。
弾薬が切れた。
「くそっ!」
リロードしようとした時、巨大ゾンビは正樹の目の前にいた。正樹は蹴られ、飛ばされた。
春人は後ろから投げナイフを投げた。投げナイフは防具がされていない、ひざの後ろの関節部分に刺さった。すると巨大ゾンビは手を膝のほうに持って行った。
(さすがに攻撃が効いたか……)
春人はそう思ったのもつかの間、巨大ゾンビは刺さった投げナイフを抜いて、春人目掛け、投げた。放たれた投げナイフは、春人の太ももに刺さった。春人は足を抑え、もがき苦しんでいる。
隆義は拳銃を巨大ゾンビに向けている。だがその銃を持っている腕は小刻みに震え、呼吸も荒くなっている。
バン!
大きな音が響いた。
銃を放ったのは……
武装集団のリーダーだ。
「ふっ」
リーダーは鼻で笑う。
その銃弾は隆義の足に当たった。
隆義はその場に倒れこんだ。身動きが取れない……巨大ゾンビのこぶしが目の前へと近づいてくる……
すると巨大ゾンビの顔に何か棒が貫通した。
そしてその場に巨大ゾンビは倒れた。
倒れた先に隆義が見たもの……
それは浩であった。
浩は巨大ゾンビにやられた後、意識を取り戻した。
その時、襲われている隆義が見え、もうろうとした意識の中、落ちていたバールを拾い、巨大ゾンビに刺したのだ。
巨大ゾンビは倒された。
五人全員、意識を取り戻し、状況を理解し、浩のもとに駆け寄った。
五人は疲労困憊で息が上がっている。
「くそが!」
そういうと、武装集団は一斉に銃口を五人に向けた。
「お前ら全員消してやる!」
武装集団のリーダーが言った。その時だった。
次々と武装集団が倒されていった。
今回の任務の連絡班であった司は、やられた時、基地と連絡する無線を落としていた。
連絡が取れなくなったことに違和感を感じた軍隊は、出動命令を出し、五人のもとに駆け付けたのだ。
激しい戦闘の末、武装集団は全滅した。
その後、五人は救助され、車に乗せられ、基地まで帰った。
その後治療を受け、五人はしっかり動けるように回復した。
その後、五人が聞いた話によると、武装集団はゾンビが発生してから、多数発生したそうだ。
その武装集団同士の抗争は今もなお、絶え間なく続いており、今回も、武装集団の敵が来たと思い、攻撃してきたのではないかということであった。
今後も気を付けていく必要がありそうだ。
任務内容はサッカー場の調査だ。
サッカー場といっても今はもう使用されていない。
五人は基地を出て、サッカー場についた。
「やけにゾンビの数が少ないな……」
ゾンビの数に違和感を感じながらも、五人はサッカー場へと入っていった。
サッカー場に入り、受付、いろいろな場所を見ながら、歩みを進めていく。
そしてサッカーの競技場まで着いた。
ここにたどり着くまで一体もゾンビに出会わなかった。
(嫌な予感がするな……)
この不自然すぎる出来事に五人は落ち着かなかった。
五人はサッカーのフィールドの真ん中まできた。
するとゆっくりと何かが五人の前に現れた。
サッカーボールが転がってきたのだ。
その時だった。
暗いサッカー場が急にライトアップされた。
「なんだ?」
急に周りが明るくなり、五人はとっさに目を瞑った。
そしてゆっくりと目を開ける。
周りを見ると客席には、武装した集団が立ち並んでいた。
この異様な光景に頭が追い付かない。
すると武装集団の一人が口を開いた。
「ようこそ。我がアジトへ」
我がアジト? 何を言っているのか、頭が追い付かない。
「我々のアジトに勝手に入ったこと……大変許しがたいものです。ですがもう、だれもあなた方を怒ってません……だって、これからとても面白いものが観戦できるんですから」
武装集団のリーダのような人が奇妙な笑みを浮かべたかと思うと、急に地面が揺れだした。
地震なんかじゃない。ドシン、ドシンという何かが近づいてくる音。
(な……なんだ?)
五人がそう思った時、その音の正体は五人の前に姿を現した。
巨大なゾンビだ。
「なんだ……あのゾンビは……」
春人はつぶやく。
体には武装されてある。
どのようにしてゾンビに武装させたのか。
またはゾンビになる段階で装備をすでにつけていたのか。
様々な疑問が五人の脳をめぐる。
(襲われる……)
そう判断した五人は武器を構えた。
そしてアサルトライフルを巨大ゾンビに向け放った。
ゾンビには……効いていない。
武装をしているところはもちろん装備がされていない、頭を撃っても効かない。
巨大ゾンビと五人の距離はどんどん近づく。
そしてゾンビは腕を振った。
その腕の速度は目で追えないほど一瞬だった。
そしてその腕に当たった者……
それは浩だった。
「ぐわぁ!」
浩は巨大ゾンビに弾き飛ばされ、壁に背中を打ち付け、動かなくなった。
司はライフルで攻撃する。司のほうを一瞬向いたかと思うと、司の手からライフルが無くなった。ライフルははるか遠くへ飛ばされている。
正樹は新装備である、ショットガンを巨大ゾンビ頭めがけ撃った。距離が少し離れていたためか、巨大ゾンビは何事もないように動き続けている。
弾薬が切れた。
「くそっ!」
リロードしようとした時、巨大ゾンビは正樹の目の前にいた。正樹は蹴られ、飛ばされた。
春人は後ろから投げナイフを投げた。投げナイフは防具がされていない、ひざの後ろの関節部分に刺さった。すると巨大ゾンビは手を膝のほうに持って行った。
(さすがに攻撃が効いたか……)
春人はそう思ったのもつかの間、巨大ゾンビは刺さった投げナイフを抜いて、春人目掛け、投げた。放たれた投げナイフは、春人の太ももに刺さった。春人は足を抑え、もがき苦しんでいる。
隆義は拳銃を巨大ゾンビに向けている。だがその銃を持っている腕は小刻みに震え、呼吸も荒くなっている。
バン!
大きな音が響いた。
銃を放ったのは……
武装集団のリーダーだ。
「ふっ」
リーダーは鼻で笑う。
その銃弾は隆義の足に当たった。
隆義はその場に倒れこんだ。身動きが取れない……巨大ゾンビのこぶしが目の前へと近づいてくる……
すると巨大ゾンビの顔に何か棒が貫通した。
そしてその場に巨大ゾンビは倒れた。
倒れた先に隆義が見たもの……
それは浩であった。
浩は巨大ゾンビにやられた後、意識を取り戻した。
その時、襲われている隆義が見え、もうろうとした意識の中、落ちていたバールを拾い、巨大ゾンビに刺したのだ。
巨大ゾンビは倒された。
五人全員、意識を取り戻し、状況を理解し、浩のもとに駆け寄った。
五人は疲労困憊で息が上がっている。
「くそが!」
そういうと、武装集団は一斉に銃口を五人に向けた。
「お前ら全員消してやる!」
武装集団のリーダーが言った。その時だった。
次々と武装集団が倒されていった。
今回の任務の連絡班であった司は、やられた時、基地と連絡する無線を落としていた。
連絡が取れなくなったことに違和感を感じた軍隊は、出動命令を出し、五人のもとに駆け付けたのだ。
激しい戦闘の末、武装集団は全滅した。
その後、五人は救助され、車に乗せられ、基地まで帰った。
その後治療を受け、五人はしっかり動けるように回復した。
その後、五人が聞いた話によると、武装集団はゾンビが発生してから、多数発生したそうだ。
その武装集団同士の抗争は今もなお、絶え間なく続いており、今回も、武装集団の敵が来たと思い、攻撃してきたのではないかということであった。
今後も気を付けていく必要がありそうだ。
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