ゾンビ世界侵略

みかん

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二十一話 テーマパークのアスレチックパーク 子供ゾンビとの戦闘

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 司、春人。隆義の三人の後ろを子供ゾンビが追っている。
 三人の目の前にとある施設が見えて来た。
 それは子供用のアスレチックパークであった。
 アスレチックパークの他に進める場所はない。
 行き止まりだ。
 三人は、アスレチックパークの中に入った。
 後ろからは子供ゾンビが迫ってくる足音がしている。
 壁に通れる場所があるが、子供用のためか、とても小さい。
 身をかがめながら、三人はくぐった。
 くぐるとそこには揺れる橋のゾーンがあった。
 子供用といえど、かなりの距離があった。
 急いで三人は渡っていく。
「うぁ!」
 春人が声を上げた。
 足を踏み外して、片足が橋の板の間に挟まってしまった。
 二人は急いで春人の腕を掴んで持ち上げようとする。
 すっぽりとハマっているせいか、引っ張っても、なかなか抜けない。
 二人は体を大きく使い、春人を持ち上げた。
 春人の足が板の間からすっぽりと抜けた。
 春人は急いで立ち上がり、走り出した。
 逃げる三人の目の前に大きな壁が立ちふさがった。
 ボルダリングのゾーンだ。
 急いで登っていく。
 隆義は登りながら右手を離し、銃を取った。
 そして体を後ろに向けた。
 銃の標準を子供ゾンビに合わせる。
 引き金を引く時だった。
 子供ゾンビは司に飛びかかった。
 隆義はすぐさま標準を合わせて撃った。
 子供ゾンビに当たり、肉片が飛び散った。
 子供ゾンビはそのまま下へと落ちた。
 子供ゾンビを撃った際に飛び散った肉片が司の腕にあたっていた。
 司は腕をおさえる。
「大丈夫か?」
 春人は聞いた。
「あぁ」
 司は答えた。
 三人は上へと登りきり、前へと進んだ。

 すると、明かりが見えてきた。
 外の光……
 出口のようだ。
 明かりへと三人は一目散に走る。
 三人の目の前にあったのは上から地上を見下ろす景色だった。
 そして三人は、真下を見る。
 そこにはすべり台があった。
 角度が九十度の……
 だが、子供用のアトラクションであるからか、高さはそこまでない。
 三人は急いで滑った。
 怪我をしないように、体を滑り台に当てながら……
 なんとか三人は無事、下へと降りた。
 すべり台の上から物音がし、三人は上を見上げた。
 三人は一斉に子供っゾンビに向け、銃を構えた。
 すると、子供ゾンビはその場に座った。
 そして九十度滑り台を滑り始めた。
 三人は困惑しつつも、滑っている子供ゾンビめがけて、引き金を引いた。
 銃弾は子供ゾンビに当たり、子供ゾンビの体は粉々になり、肉片だけが三人のもとに滑り落ちてきた。
 なんとか無事、子供ゾンビの討伐に成功した。
 すると三人の無線がなった。
「そっちは大丈夫か?」
 浩からだ。
「あぁ、こっちは大丈夫だ。なんとか討伐が完了した」
 隆義は、言った。
「こっちも倒し終えたぞ……とりあえず、合流するか」
 浩は言った。
「あぁ、そうだなじゃあ集合場所はさっき別れたところで」
 隆義は言った。

「お疲れ様」
 浩は三人に向けて言った。
「あぁ、お前らもな」
 春人は言った。
「おい、大丈夫か? 司?」
 浩は怪我した司を見て言った。
 正樹と浩は司のもとに駆け寄る。
「あぁ、かすり傷だから……」
 司は言った。
「良かったよ、三人とも無事で……」
 浩は言った。
「……よし、とりあえず、隊長のもとまで戻るか……」
「そうだな」
 四人とも浩の意見に賛同した。
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