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第2章「月下に煌めく箱庭」
42話 運び神の冤罪(2)
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時間帯的に、大通りを歩く者は減り、辺りからは美味しそうな料理の匂いが漂っていた。
そんな中、ある路地裏に潜む複数の人影を見つけた。とても見覚えのある者たちだ。
「ど、どうするんですか兄貴……断罪神に目ぇつけられましたよ、絶対……」
「し、仕方ねぇだろ! 全部レーニエの奴が悪いんだ!」
「けどよぉ、疑われてるのは俺たちも同じだぞ? 運び神の危機であることに変わりねぇじゃないか」
先程、レーニエ君を追い詰めていた運び神の男たちだった。
とはいえ、人目につかないところでこそこそ会話しているあたり、レーニエ君の話は間違いではなさそうだ。
「……こんなところにいたんだ?」
「ぎゃああああぁぁぁ!!」
一番おどおどしている男が叫び声を上げながら、その場に転がってひっくり返った。
ちょっと後ろから話しかけただけなのに、どう考えてもオーバーリアクションである。
「ひっ、ひぃぃぃ!! 断罪神様ぁ、お許しをぉぉぉ!!」
「すみません、すみません!! 俺たち本当に仕事がないんです!!」
残りの二人も、僕に向かって土下座して許しを乞うてきた。しかも、号泣しながら。
……ここだけの話、僕自身は人間換算で十四歳くらいの見た目である。つまり見た目だけは完全に子供なのだ。なのに、役割によるイメージで必要以上に畏れられることがあるのだ。
それに反し、目の前の男たちは大人である。今までこのような絵面について考えたことが何度かあったが、どうにもならないと悟った。
「……とりあえず、顔を上げて? 君たちを怒りに来たんじゃないんだよ」
「へ?」
「君たちの仕事が減ってるのは、さっきレーニエ君から聞いたよ。何も知らずにきついことを言ってごめん。ただ、僕は『神隠し事件』について少しでも多くの情報を知りたいだけなんだ」
そう言うと、男たちは恐る恐る顔を上げてくれた。信じられない、と言いたげな顔で僕を見ている。
「……あれ? 案外優しいんスね……?」
「僕はこの世の悪を裁くために動いているだけ。必要以上に厳しくしたりしないよ」
「よ、よかったぁ~……!! 助かりましたぜ、兄貴ぃ~!!」
お互いに無事を喜び、泣きながら抱き合っていた。
いくらなんでも大げさすぎないか……?
「なんで僕のことそんなに怖がってたの?」
「だって、断罪神様って滅多に街に現れないじゃないスか。現れるのって、余程ヤバいことが起きたときくらいでしょ」
「で、ヤバいことが起きた原因を見つけたら即・処刑! でしょ。怖くならないわけないっすよ」
「しかも、周りに誰もいない牢獄に一人で暮らしてるんでしょ? 度胸ありすぎますって……」
罰を下されないと知った瞬間、おどおどしていた男以外の二人が、あまりにも正直な内心を告白してきた。
確かに、必要な用事ができた時以外は街に来ない。だから、神によっては僕のことをよく知らない者もいるみたいだ。
とはいえ、ここまで怖がられているのは他にも原因があるのだろうけど。
「君たちも同じような目に遭っているのはわかった。でも、だからといって仲間を貶めるようなことはしないでよ」
「うっ……でも、俺たちだってつらかったんスよ!? 周りから散々なこと言われたりして……」
「自分が苦しいからって、他者を苦しめる理由にはならないよ」
そう諭すと、男たちは揃って黙り込んでしまった。
しかし、運び神たちの事情を聞いてわかった。神隠し事件はかつてない大規模な事件であり、一般神たちの心が確実に不安に侵されている。いくら人間より強い力を持っているとはいえ、持つ心は人間に限りなく近いのだ。
やはり、一刻も早く事件を解決させなければならない。
「……あんた、まだいたのかよ」
「って、レーニエ!?」
男たちが立ち上がったところに、当の本人がやってきた。路地裏の入り口で会話していた僕らを、先程以上に訝しげな目で見ている。
三人とも姿勢を正して、全員頭を下げた。
「レーニエ……さっきは悪かった。謝っても許されんだろうが、謝らせてくれ」
「へ……はぁ? なんだよいきなり……」
「断罪神様に諭されて目が覚めた。お前一人にすべてを押し付けちまって……」
「大変な状況だからこそ、助け合うべきだったんスよ。それに、あんたは一人の時が多い分、俺たちよりもつらかったでしょう?」
本人は手のひら返しと思っているようで、しばらくは目をぱちくりさせていた。
しかし、ため息をつくその姿は、悪いものから解放されたかのような安堵感を感じた。
「……別にいいけど。俺、あんまり物事引きずらないようにしたいし」
「あっはは、ありがとな! 捻くれてると思ってて悪かった!」
「な、なんだよ!」
笑っている男たちにバンバン肩を叩かれている。
まだ、彼らの根本の問題が解決したわけじゃないけれど。四人の光景を見て、自ずとこちらも安心した。
三人の男たちと別れてから、僕とレーニエ君で街を歩いていた。
空から降り注ぐ温かさの下、人間と何ら変わらぬ姿をしている神たちは街で自由に過ごしている。レーニエ君は、そんな彼らの姿を遠い目で眺めていた。
「大変なことが起きてるっていうのに、キャッセリアは比較的平和だな」
「そうだね」
多少情報は得られたとはいえ、現状は何も変わっていない。やはり、被害者や犯人についての情報は掴めないままなのだ。
「レーニエ君はもう大丈夫かい?」
「どうにかうまくやっていくよ。仕事がないのは変わらないけど、一応あいつらとも和解したしな」
「じゃあ、もう心配ないね」
そう答えたところで、急に彼は立ち止まって、こちらを振り返った。まるで憐れむような目つきだった。
「……初めて喋ったけど、本当にいつも一人なんだな」
「まあ、調査はいつも僕がやってるからね」
「俺はよくわからないけどさ、誰かに手伝ってもらったりできないのか? ほら、あんたの他にもいるだろ、オッドアイの神の集団」
黙って首を振った。
色違いの瞳────オッドアイの神は、五人存在する。その五人は巷では「アーケンシェン」と呼ばれており、最高神とともにこのキャッセリアを治める役割を持っている。
僕もアーケンシェンの一員で、その中でも最年少である。他にも四人いるわけだが、みんなそれぞれ違う役割を持っているから、僕に力を貸してくれる余裕はない。
「……アーケンシェンってよくわかんねぇんだよな。ろくに話したこともないし────」
「にゃああぁぁぁぁ!! どいてくださいーっ!!」
レーニエ君が話していた最中、街中に甲高い悲鳴が響き渡った。
声が聞こえた方向から、誰かがものすごいスピードで走ってくる。相手の延長線上には、僕がいる気がした────
「うにゃああぁぁぁー!!」
「わっ!?」
避け切れず、思いっきり激突した。とっさにレーニエ君に支えられ、僕の方は転ばずに済んだ。しかし、相手の方は仰向けに倒れ込んでしまったようだ。
頭を打っていたら大変だ。僕は走ってきた神に駆け寄る。
「君、大丈夫……?」
「……あっ、クリム先輩! お久しぶりです!」
「ん?」
手を差し伸べ、相手を立ち上がらせる。僕よりもいくらか背が高い。
相手は、ピンクゴールドのセミロングヘアーと金目を持ち、白くて上品なワンピースとケープに身を包んでいる。頭のてっぺんには金属製の天使の輪が浮いていた。
何より特徴的なのは、僕と似たような翼だった。しかし、相手は左肩にしかない。白い片翼には、銀白色の鎖が巻きついていた。
「セルジュ……だよね?」
「わっ、覚えててくれたんですか!? 嬉しいです!」
「クリムさん、その人誰?」
僕にぶつかってきたのは僕の知り合いだった。レーニエ君は知らないようだ。改めて紹介することにした。
この片翼の天使は、セルジュという子だ。僕よりも年下で、魔物討伐の役割を受け持っている神の一人である。どうも昔から僕のことを慕っているようで、たまに話をすることがある。
「……クリムさん、女の知り合いとかいたんだ……」
「いや、実は男の子なんだけど」
「は? マジ?」
初対面なのだから、当然ぎょっとする。彼と最初に会って、驚かずにいた者は少ない。実際、僕も昔に初めて会ったときはかなり驚かされたものである。
しかし、なぜセルジュが女の子の格好をしているのかはよく知らない。あまり聞かない方がいいかと思い、尋ねたこともない。知り合いではあるものの、深い事情までは踏み込まないようにしているのだ。
レーニエ君は思ったよりも順応力があるようで、すぐに冷静さを取り戻す。
「そういや、めちゃくちゃ急いでたけど、なんかあったのか?」
「いえ、ちょっと追われてただけです。気にしないでくださいです」
「ああそう……」
とりあえず、大事ないようでよかった。セルジュは砕けた表情を浮かべたまま、向かおうとしていた方向へ歩き出す。
「ご迷惑おかけしました。じゃ、ぼくはここで」
「あ、ちょっと待ってセルジュ────」
僕の言葉を聞くことなく、そのまま去ってしまった。事件について少し話を聞こうと思ったのだが。
色々と気になることはあったが、調査もまだ途中だ。いずれまた会えるだろうし、今は行かせておこう。
「色々大変そうだな」
「まあね……とりあえず、僕は調査を続けるよ。ありがとうね、レーニエ君」
「礼はいいよ。そっちも頑張ってね、クリムさん」
軽く手を振りながら、レーニエ君も歩き去っていく。
見上げた空は、どこまでも青く澄んでいた。
そんな中、ある路地裏に潜む複数の人影を見つけた。とても見覚えのある者たちだ。
「ど、どうするんですか兄貴……断罪神に目ぇつけられましたよ、絶対……」
「し、仕方ねぇだろ! 全部レーニエの奴が悪いんだ!」
「けどよぉ、疑われてるのは俺たちも同じだぞ? 運び神の危機であることに変わりねぇじゃないか」
先程、レーニエ君を追い詰めていた運び神の男たちだった。
とはいえ、人目につかないところでこそこそ会話しているあたり、レーニエ君の話は間違いではなさそうだ。
「……こんなところにいたんだ?」
「ぎゃああああぁぁぁ!!」
一番おどおどしている男が叫び声を上げながら、その場に転がってひっくり返った。
ちょっと後ろから話しかけただけなのに、どう考えてもオーバーリアクションである。
「ひっ、ひぃぃぃ!! 断罪神様ぁ、お許しをぉぉぉ!!」
「すみません、すみません!! 俺たち本当に仕事がないんです!!」
残りの二人も、僕に向かって土下座して許しを乞うてきた。しかも、号泣しながら。
……ここだけの話、僕自身は人間換算で十四歳くらいの見た目である。つまり見た目だけは完全に子供なのだ。なのに、役割によるイメージで必要以上に畏れられることがあるのだ。
それに反し、目の前の男たちは大人である。今までこのような絵面について考えたことが何度かあったが、どうにもならないと悟った。
「……とりあえず、顔を上げて? 君たちを怒りに来たんじゃないんだよ」
「へ?」
「君たちの仕事が減ってるのは、さっきレーニエ君から聞いたよ。何も知らずにきついことを言ってごめん。ただ、僕は『神隠し事件』について少しでも多くの情報を知りたいだけなんだ」
そう言うと、男たちは恐る恐る顔を上げてくれた。信じられない、と言いたげな顔で僕を見ている。
「……あれ? 案外優しいんスね……?」
「僕はこの世の悪を裁くために動いているだけ。必要以上に厳しくしたりしないよ」
「よ、よかったぁ~……!! 助かりましたぜ、兄貴ぃ~!!」
お互いに無事を喜び、泣きながら抱き合っていた。
いくらなんでも大げさすぎないか……?
「なんで僕のことそんなに怖がってたの?」
「だって、断罪神様って滅多に街に現れないじゃないスか。現れるのって、余程ヤバいことが起きたときくらいでしょ」
「で、ヤバいことが起きた原因を見つけたら即・処刑! でしょ。怖くならないわけないっすよ」
「しかも、周りに誰もいない牢獄に一人で暮らしてるんでしょ? 度胸ありすぎますって……」
罰を下されないと知った瞬間、おどおどしていた男以外の二人が、あまりにも正直な内心を告白してきた。
確かに、必要な用事ができた時以外は街に来ない。だから、神によっては僕のことをよく知らない者もいるみたいだ。
とはいえ、ここまで怖がられているのは他にも原因があるのだろうけど。
「君たちも同じような目に遭っているのはわかった。でも、だからといって仲間を貶めるようなことはしないでよ」
「うっ……でも、俺たちだってつらかったんスよ!? 周りから散々なこと言われたりして……」
「自分が苦しいからって、他者を苦しめる理由にはならないよ」
そう諭すと、男たちは揃って黙り込んでしまった。
しかし、運び神たちの事情を聞いてわかった。神隠し事件はかつてない大規模な事件であり、一般神たちの心が確実に不安に侵されている。いくら人間より強い力を持っているとはいえ、持つ心は人間に限りなく近いのだ。
やはり、一刻も早く事件を解決させなければならない。
「……あんた、まだいたのかよ」
「って、レーニエ!?」
男たちが立ち上がったところに、当の本人がやってきた。路地裏の入り口で会話していた僕らを、先程以上に訝しげな目で見ている。
三人とも姿勢を正して、全員頭を下げた。
「レーニエ……さっきは悪かった。謝っても許されんだろうが、謝らせてくれ」
「へ……はぁ? なんだよいきなり……」
「断罪神様に諭されて目が覚めた。お前一人にすべてを押し付けちまって……」
「大変な状況だからこそ、助け合うべきだったんスよ。それに、あんたは一人の時が多い分、俺たちよりもつらかったでしょう?」
本人は手のひら返しと思っているようで、しばらくは目をぱちくりさせていた。
しかし、ため息をつくその姿は、悪いものから解放されたかのような安堵感を感じた。
「……別にいいけど。俺、あんまり物事引きずらないようにしたいし」
「あっはは、ありがとな! 捻くれてると思ってて悪かった!」
「な、なんだよ!」
笑っている男たちにバンバン肩を叩かれている。
まだ、彼らの根本の問題が解決したわけじゃないけれど。四人の光景を見て、自ずとこちらも安心した。
三人の男たちと別れてから、僕とレーニエ君で街を歩いていた。
空から降り注ぐ温かさの下、人間と何ら変わらぬ姿をしている神たちは街で自由に過ごしている。レーニエ君は、そんな彼らの姿を遠い目で眺めていた。
「大変なことが起きてるっていうのに、キャッセリアは比較的平和だな」
「そうだね」
多少情報は得られたとはいえ、現状は何も変わっていない。やはり、被害者や犯人についての情報は掴めないままなのだ。
「レーニエ君はもう大丈夫かい?」
「どうにかうまくやっていくよ。仕事がないのは変わらないけど、一応あいつらとも和解したしな」
「じゃあ、もう心配ないね」
そう答えたところで、急に彼は立ち止まって、こちらを振り返った。まるで憐れむような目つきだった。
「……初めて喋ったけど、本当にいつも一人なんだな」
「まあ、調査はいつも僕がやってるからね」
「俺はよくわからないけどさ、誰かに手伝ってもらったりできないのか? ほら、あんたの他にもいるだろ、オッドアイの神の集団」
黙って首を振った。
色違いの瞳────オッドアイの神は、五人存在する。その五人は巷では「アーケンシェン」と呼ばれており、最高神とともにこのキャッセリアを治める役割を持っている。
僕もアーケンシェンの一員で、その中でも最年少である。他にも四人いるわけだが、みんなそれぞれ違う役割を持っているから、僕に力を貸してくれる余裕はない。
「……アーケンシェンってよくわかんねぇんだよな。ろくに話したこともないし────」
「にゃああぁぁぁぁ!! どいてくださいーっ!!」
レーニエ君が話していた最中、街中に甲高い悲鳴が響き渡った。
声が聞こえた方向から、誰かがものすごいスピードで走ってくる。相手の延長線上には、僕がいる気がした────
「うにゃああぁぁぁー!!」
「わっ!?」
避け切れず、思いっきり激突した。とっさにレーニエ君に支えられ、僕の方は転ばずに済んだ。しかし、相手の方は仰向けに倒れ込んでしまったようだ。
頭を打っていたら大変だ。僕は走ってきた神に駆け寄る。
「君、大丈夫……?」
「……あっ、クリム先輩! お久しぶりです!」
「ん?」
手を差し伸べ、相手を立ち上がらせる。僕よりもいくらか背が高い。
相手は、ピンクゴールドのセミロングヘアーと金目を持ち、白くて上品なワンピースとケープに身を包んでいる。頭のてっぺんには金属製の天使の輪が浮いていた。
何より特徴的なのは、僕と似たような翼だった。しかし、相手は左肩にしかない。白い片翼には、銀白色の鎖が巻きついていた。
「セルジュ……だよね?」
「わっ、覚えててくれたんですか!? 嬉しいです!」
「クリムさん、その人誰?」
僕にぶつかってきたのは僕の知り合いだった。レーニエ君は知らないようだ。改めて紹介することにした。
この片翼の天使は、セルジュという子だ。僕よりも年下で、魔物討伐の役割を受け持っている神の一人である。どうも昔から僕のことを慕っているようで、たまに話をすることがある。
「……クリムさん、女の知り合いとかいたんだ……」
「いや、実は男の子なんだけど」
「は? マジ?」
初対面なのだから、当然ぎょっとする。彼と最初に会って、驚かずにいた者は少ない。実際、僕も昔に初めて会ったときはかなり驚かされたものである。
しかし、なぜセルジュが女の子の格好をしているのかはよく知らない。あまり聞かない方がいいかと思い、尋ねたこともない。知り合いではあるものの、深い事情までは踏み込まないようにしているのだ。
レーニエ君は思ったよりも順応力があるようで、すぐに冷静さを取り戻す。
「そういや、めちゃくちゃ急いでたけど、なんかあったのか?」
「いえ、ちょっと追われてただけです。気にしないでくださいです」
「ああそう……」
とりあえず、大事ないようでよかった。セルジュは砕けた表情を浮かべたまま、向かおうとしていた方向へ歩き出す。
「ご迷惑おかけしました。じゃ、ぼくはここで」
「あ、ちょっと待ってセルジュ────」
僕の言葉を聞くことなく、そのまま去ってしまった。事件について少し話を聞こうと思ったのだが。
色々と気になることはあったが、調査もまだ途中だ。いずれまた会えるだろうし、今は行かせておこう。
「色々大変そうだな」
「まあね……とりあえず、僕は調査を続けるよ。ありがとうね、レーニエ君」
「礼はいいよ。そっちも頑張ってね、クリムさん」
軽く手を振りながら、レーニエ君も歩き去っていく。
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