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第8章「神智を超えた回生の夢」
215話 楽園崩壊(2)
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繁華街に向かったのはいいものの、街はひどい有様になっていた。生誕祭のとき以上に建物や道が破壊されているし、人影もほとんど見当たらない。
「それにしても、妙だよね。こんなに破壊された跡があるのに、死体が一つもないなんて」
「同感です。死人が出ない戦争などありません。それなのにこの状況は不自然です」
アスタとヴィータが淡々と呟いているのを聞いて、私も少し違和感を覚える。いきなり襲撃されたにしては、神たちの姿があまりにも少なすぎるのだ。混乱してどこかに逃げたのか、たまたま死者が出ていないだけかもしれないけれど。
「────いや。誰かいるな」
私の隣に立っていたクロウリーが、黒い鎌を構える。私が反応する前に銃声が聞こえ、クロウリーも振り返りざまに鎌を振りかざす。飛んできたのは闇の魔力の光線で、黒い刃に当たりかき消された。
誰が撃ってきたのだろうと考える前に、攻撃を仕掛けた人物が私たちの前に躍り出た。
「クロウリー、どうしてここにいる!?」
すみれ色の長髪が舞い、魔銃を構えながら叫んだのは──メアだった。こちらが無事を喜ぶ間もなく、メアは敵意をむき出しにした状態でクロウリーを威嚇する。
「メア! ちょっとまって、これにはわけが────」
「いい加減説明するの飽きたわ。あー、かくかくしかじかでなー」
「なんでもいい、ユキアから離れろ! また殺そうとするつもりじゃないのか!?」
こちらが声をかけようとしたものの、クロウリーがこちらの声に被せるように話し始めたので、余計にややこしくなる。アスタが至極うんざりとした目でクロウリーを見上げ、ヴィータも深くため息をつく。
すっごく面倒な状況になっている中で気が遠くなりかけた私だったが、メアの後ろから歩いてくる人物を見てほっとした。
「メア、先に行かないで。危険だって言ってるでしょ」
「ソル! よかった、二人とも無事で」
「まあね。でも、なんでクロウリーも一緒なの? そもそも生きてたんだ」
メアみたいに取り乱してはいないものの、やはりソルも今の状況に納得できていない。仕方のないことだから、改めて説明するしかないだろうけど。
「詳しい話は後です。今は敵であろうが何だろうが、少しでも力が欲しい状況なので。二人とも、今の繁華街の状況は知っているのですか?」
ヴィータがクリスとユーラさんを抱えた状態で二人の前に歩き出す。彼女の問いに、ソルが小さく頷く。
「繁華街がいきなり爆破されたんだ。今、魔特隊が魔物の討伐と一般神たちの保護に回ってるところ」
「じゃあ、こんなに繁華街が静かなのは、みんなもう保護されたあとだから?」
「全員が確実に保護されたわけではないよ。行方不明になった神も何人かいるみたい」
淡々と説明してくれたものの、私は焦っても仕方ないのに焦ってしまいそうだった。その横で、アスタとヴィータは互いに目配せし合っている。
「ヴィー。クーたちのこと、魔特隊に保護してもらったらいいんじゃないかな?」
「そうですね。わたしたちも戦わないと対応できない状況ですし」
「魔特隊のところに行くなら、宮殿の方に向かうといいよ。シオンたちは出払ってるけど、セルジュが一般神の保護も請け負ってくれてるから」
「……も?」
なんだか不思議に思った私に対し、ソルとメアは顔を見合わせた。やがて、メアは魔銃を下げてから、深刻な面持ちで私に向き直る。
「ティアルとカルデルトが行方不明みたいなんだ。特にティアルがいないから、前線の総指揮をやる神が不在の状態が続いている」
「それでセルジュさんが代わりに、ってこと?」
「うん。でも妥当だと思うよ。第一小隊の隊長だし、仮にシオンやオルフがやったらめちゃくちゃになる」
ソルが無表情でふざけたことを言うので、メアが若干苦笑いしている。
そんな中、私はあの銀髪銀目の悪魔を思い浮かべていた。犯人はすでに動き出している。日が昇れば昇るほど事態は悪化していく一方な気がしてならない。
「とりあえず、あとは自分たちで向かって。僕とメアはシオンの方に加勢しに行くから」
「すまないユキア。……クロウリー、ユキアを傷つけるような真似はするなよ」
「今更傷つける価値もねぇよ。オマエらはとっととやることやってこい」
「私は大丈夫だよ。アスタとヴィータもいるしね」
当然、メアは私とクロウリーが行動を共にするのを嫌がっていた。クロウリーが余計なことを言うものの、私は放っておいてメアたちに先に行くよう促した。
ソルとメアと別れた後、私たちは魔特隊と合流するべく、宮殿方面に移動した。宮殿へ近づくにつれて、ひとの気配が強くなり、やがて神々の集団を見つけた。その直後、なぜかクロウリーだけが勝手に路地裏に移動する。
「一旦オレは隠れる。オマエらは話してこい」
「隠れるってなんでよ!?」
「さっきみたいにいちいち問い詰められてたらキリがねぇ。必要だと思ったら出る」
クロウリーは放っておいて、私たちは魔特隊のみんなのところへ急いだ。魔特隊の集団の中で、見慣れた片翼の男の娘が複雑そうな顔で他の神々と話している。
「セルジュさん! 無事でよかった!」
「あっ、ユキアにアスタ、ヴィータも! 皆さん生きてて何よりです!」
セルジュさんが私たちに気づいてくれて、手を振ってくれた。こちらも手を振り返そうと手を上げたとき、セルジュさんの近くによく似た片翼の青年が佇んでいることに驚かされた。
「って、ジュリオ! ここにいたの!?」
「まあな。というか、お前が元に戻っているということは、あのカイザーとやらは引っ込んだみたいだな」
ジュリオは助けを呼びに行ったと聞いていたから、ここにいる理由は察した。
ただ、魔特隊内の空気は、お世辞にも和やかだとは言えなかった。なぜなら、ジュリオの前に立ち塞がるようにして立っているセルジュさんの前に、険しい顔のシュノーとアルバトスが対峙していたからだ。
二人の背後で、レノとノインがステラを庇うようにして立っている。特にノインはおろおろしていて、見ていて情けなくなる。
「話を戻すよ、セルジュ。シュノーはジュリオと一緒に戦うのは反対だ。何回も言ってるけど、危険すぎる」
「っ、だから! にーさんはもう例の組織とは手を切りました! 皆さんには危害を加えないと言っているでしょう!」
「セルジュは家族だから庇いたくなるのもわかる。だけど、ソイツはみんなを殺そうとした。シュノーは信用できない」
「俺も同じだ。ステラ様を傷つけようとしたミストリューダと関わりがあったんだぞ? 憎まずに済むわけがない」
セルジュさんはそんなシュノーに向かって怒鳴る。シュノーはいつも通りの落ち着いた声で主張しているけれど、滲み出る警戒心は戦闘時に近いものだった。
シュノーたちとセルジュさんはいつも仲が良さそうだと思っていただけに、私から見てもつらい光景だった。
「ていうか、あんたらここに留まってる場合なの!? 早く安全なところに逃げようって!」
「むー、ここにいたら魔物が来ちゃうのだ! 危ないのだぁ!」
ノインとレノは、繁華街から離脱しようとシュノーたちを説得していた。それでも、シュノーたちは少しでも脅威のある存在に警戒を解くことができずにいる。
過去の出来事の影響や、神々の中にミストリューダの内通者が数多くいたせいか、みんな誰を信じればいいのかわからなくなっているみたいだ。仕方のないことかもしれないけれど、どうにか割り切って行動するしかないのに。
私がみんなを説得しようと歩き出したとき、ステラがはっとした顔になって私の方に走ってくる。
「あっ、ステラ! ちょっと話が────」
「『ゼノフォトニック・サンクチュアリ』!!」
ちょうど話しかけようとした私の横をすり抜け、私の背後に向かって金色の杖をかざす。杖の先から光が溢れ、ステラ自身や私だけでなく、その場にいる全員を包み込むような結晶が形成された。
「きゃあああっ!?」
「ステラ様!!」
直後、結晶に何かが勢いよくぶつかり、一瞬にして結晶が砕かれた。その衝撃で、ステラが後ろに吹き飛ばされてしまったが、アルバトスがとっさに動いて受け止めたことで事なきを得た。
私は片手剣を召喚し、結晶を砕いた正体がいるであろう方向へ刃を向ける。何がぶつかってきたのかわからない上、その姿が見えないのだ。
「あらぁ、防がれてしまいましたか。さすが、最高神の後継者ですこと」
「っ!? その、声……」
いつの間にか、空は暗雲で覆い隠されていた。暗くなった景色の中で、白い少女が立っていた。今、この場にいたらありえないはずの人物だ。
長い白髪、楕円の模様を宿した翠の瞳、そして白いドレス。夜明けに命を奪われたはずの鬼畜が、私たち現代神の前に姿を見せている。
「それにしても、妙だよね。こんなに破壊された跡があるのに、死体が一つもないなんて」
「同感です。死人が出ない戦争などありません。それなのにこの状況は不自然です」
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「────いや。誰かいるな」
私の隣に立っていたクロウリーが、黒い鎌を構える。私が反応する前に銃声が聞こえ、クロウリーも振り返りざまに鎌を振りかざす。飛んできたのは闇の魔力の光線で、黒い刃に当たりかき消された。
誰が撃ってきたのだろうと考える前に、攻撃を仕掛けた人物が私たちの前に躍り出た。
「クロウリー、どうしてここにいる!?」
すみれ色の長髪が舞い、魔銃を構えながら叫んだのは──メアだった。こちらが無事を喜ぶ間もなく、メアは敵意をむき出しにした状態でクロウリーを威嚇する。
「メア! ちょっとまって、これにはわけが────」
「いい加減説明するの飽きたわ。あー、かくかくしかじかでなー」
「なんでもいい、ユキアから離れろ! また殺そうとするつもりじゃないのか!?」
こちらが声をかけようとしたものの、クロウリーがこちらの声に被せるように話し始めたので、余計にややこしくなる。アスタが至極うんざりとした目でクロウリーを見上げ、ヴィータも深くため息をつく。
すっごく面倒な状況になっている中で気が遠くなりかけた私だったが、メアの後ろから歩いてくる人物を見てほっとした。
「メア、先に行かないで。危険だって言ってるでしょ」
「ソル! よかった、二人とも無事で」
「まあね。でも、なんでクロウリーも一緒なの? そもそも生きてたんだ」
メアみたいに取り乱してはいないものの、やはりソルも今の状況に納得できていない。仕方のないことだから、改めて説明するしかないだろうけど。
「詳しい話は後です。今は敵であろうが何だろうが、少しでも力が欲しい状況なので。二人とも、今の繁華街の状況は知っているのですか?」
ヴィータがクリスとユーラさんを抱えた状態で二人の前に歩き出す。彼女の問いに、ソルが小さく頷く。
「繁華街がいきなり爆破されたんだ。今、魔特隊が魔物の討伐と一般神たちの保護に回ってるところ」
「じゃあ、こんなに繁華街が静かなのは、みんなもう保護されたあとだから?」
「全員が確実に保護されたわけではないよ。行方不明になった神も何人かいるみたい」
淡々と説明してくれたものの、私は焦っても仕方ないのに焦ってしまいそうだった。その横で、アスタとヴィータは互いに目配せし合っている。
「ヴィー。クーたちのこと、魔特隊に保護してもらったらいいんじゃないかな?」
「そうですね。わたしたちも戦わないと対応できない状況ですし」
「魔特隊のところに行くなら、宮殿の方に向かうといいよ。シオンたちは出払ってるけど、セルジュが一般神の保護も請け負ってくれてるから」
「……も?」
なんだか不思議に思った私に対し、ソルとメアは顔を見合わせた。やがて、メアは魔銃を下げてから、深刻な面持ちで私に向き直る。
「ティアルとカルデルトが行方不明みたいなんだ。特にティアルがいないから、前線の総指揮をやる神が不在の状態が続いている」
「それでセルジュさんが代わりに、ってこと?」
「うん。でも妥当だと思うよ。第一小隊の隊長だし、仮にシオンやオルフがやったらめちゃくちゃになる」
ソルが無表情でふざけたことを言うので、メアが若干苦笑いしている。
そんな中、私はあの銀髪銀目の悪魔を思い浮かべていた。犯人はすでに動き出している。日が昇れば昇るほど事態は悪化していく一方な気がしてならない。
「とりあえず、あとは自分たちで向かって。僕とメアはシオンの方に加勢しに行くから」
「すまないユキア。……クロウリー、ユキアを傷つけるような真似はするなよ」
「今更傷つける価値もねぇよ。オマエらはとっととやることやってこい」
「私は大丈夫だよ。アスタとヴィータもいるしね」
当然、メアは私とクロウリーが行動を共にするのを嫌がっていた。クロウリーが余計なことを言うものの、私は放っておいてメアたちに先に行くよう促した。
ソルとメアと別れた後、私たちは魔特隊と合流するべく、宮殿方面に移動した。宮殿へ近づくにつれて、ひとの気配が強くなり、やがて神々の集団を見つけた。その直後、なぜかクロウリーだけが勝手に路地裏に移動する。
「一旦オレは隠れる。オマエらは話してこい」
「隠れるってなんでよ!?」
「さっきみたいにいちいち問い詰められてたらキリがねぇ。必要だと思ったら出る」
クロウリーは放っておいて、私たちは魔特隊のみんなのところへ急いだ。魔特隊の集団の中で、見慣れた片翼の男の娘が複雑そうな顔で他の神々と話している。
「セルジュさん! 無事でよかった!」
「あっ、ユキアにアスタ、ヴィータも! 皆さん生きてて何よりです!」
セルジュさんが私たちに気づいてくれて、手を振ってくれた。こちらも手を振り返そうと手を上げたとき、セルジュさんの近くによく似た片翼の青年が佇んでいることに驚かされた。
「って、ジュリオ! ここにいたの!?」
「まあな。というか、お前が元に戻っているということは、あのカイザーとやらは引っ込んだみたいだな」
ジュリオは助けを呼びに行ったと聞いていたから、ここにいる理由は察した。
ただ、魔特隊内の空気は、お世辞にも和やかだとは言えなかった。なぜなら、ジュリオの前に立ち塞がるようにして立っているセルジュさんの前に、険しい顔のシュノーとアルバトスが対峙していたからだ。
二人の背後で、レノとノインがステラを庇うようにして立っている。特にノインはおろおろしていて、見ていて情けなくなる。
「話を戻すよ、セルジュ。シュノーはジュリオと一緒に戦うのは反対だ。何回も言ってるけど、危険すぎる」
「っ、だから! にーさんはもう例の組織とは手を切りました! 皆さんには危害を加えないと言っているでしょう!」
「セルジュは家族だから庇いたくなるのもわかる。だけど、ソイツはみんなを殺そうとした。シュノーは信用できない」
「俺も同じだ。ステラ様を傷つけようとしたミストリューダと関わりがあったんだぞ? 憎まずに済むわけがない」
セルジュさんはそんなシュノーに向かって怒鳴る。シュノーはいつも通りの落ち着いた声で主張しているけれど、滲み出る警戒心は戦闘時に近いものだった。
シュノーたちとセルジュさんはいつも仲が良さそうだと思っていただけに、私から見てもつらい光景だった。
「ていうか、あんたらここに留まってる場合なの!? 早く安全なところに逃げようって!」
「むー、ここにいたら魔物が来ちゃうのだ! 危ないのだぁ!」
ノインとレノは、繁華街から離脱しようとシュノーたちを説得していた。それでも、シュノーたちは少しでも脅威のある存在に警戒を解くことができずにいる。
過去の出来事の影響や、神々の中にミストリューダの内通者が数多くいたせいか、みんな誰を信じればいいのかわからなくなっているみたいだ。仕方のないことかもしれないけれど、どうにか割り切って行動するしかないのに。
私がみんなを説得しようと歩き出したとき、ステラがはっとした顔になって私の方に走ってくる。
「あっ、ステラ! ちょっと話が────」
「『ゼノフォトニック・サンクチュアリ』!!」
ちょうど話しかけようとした私の横をすり抜け、私の背後に向かって金色の杖をかざす。杖の先から光が溢れ、ステラ自身や私だけでなく、その場にいる全員を包み込むような結晶が形成された。
「きゃあああっ!?」
「ステラ様!!」
直後、結晶に何かが勢いよくぶつかり、一瞬にして結晶が砕かれた。その衝撃で、ステラが後ろに吹き飛ばされてしまったが、アルバトスがとっさに動いて受け止めたことで事なきを得た。
私は片手剣を召喚し、結晶を砕いた正体がいるであろう方向へ刃を向ける。何がぶつかってきたのかわからない上、その姿が見えないのだ。
「あらぁ、防がれてしまいましたか。さすが、最高神の後継者ですこと」
「っ!? その、声……」
いつの間にか、空は暗雲で覆い隠されていた。暗くなった景色の中で、白い少女が立っていた。今、この場にいたらありえないはずの人物だ。
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