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プロローグ
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リュー・イグラス。
この名を聞けばアテナリスの人々は歓喜し、神の如く崇め立てる。
時にはそんな自分の環境に困惑したこともあったがそれも世界に唯一の救世主である勇者の使命なのだと割り切って今まで世界の平和、敷いては人々のために尽力してきた。
だが運命とは残酷なものだと思う。
人は死という絶対的な運命には抗えない。
それは絶対的な力を持って世界を平和へと導いた勇者の自分も例外ではない。
数え切れない数の人の死を見てきた自分が1番人の弱さを理解していたはずだというのに、なんと無様なのだろうか。
それにしてもまさか今まで共に戦ってきた仲間達に殺されるとは思ってもいなかった。
長らく一緒に戦ってきた仲間に裏切られて殺されるというのは······流石に精神的にくるものがある。
もうすぐ死ぬのだから、そんなこと気にしても仕方ないか······。
俺にはまだやり残したことがたくさんある。
もっと生きて平和な世界を満喫したかった。
やっと最後の戦いが終わったというのに。
死にたくない······
だがそんなことを言ってももう遅い。
俺はもう時期息絶えるだろう。
目の前で俺を殺せて安堵しているかつての仲間達の姿が僅かに見えた。
そんな仲間達に恨みを抱く気力すらももう残っていない。
自分の身体が芯から冷えていくのがわかる。
もはや指先の感覚すらない。
そんな死の間際にふと俺は、人は死んだら別の生き物に生まれ変わるのだと過去に聞いたことを思い出した。
それが本当なのだとしたら、俺はもう一度人として産まれたいと強く願う。
今よりも強く。仮に仲間の裏切りにあったとしても鼻で笑うかの如く足蹴にして逆に殺せるだけの力をもった、圧倒的な強者として······
そう願って俺はかつての仲間達の目の前で息絶えた。
その息絶えた瞬間だった。
『その願い叶えよう』
最後の瞬間、微かにそんな声が聞こえた気がした······
◇
目が覚めると、俺は草原にいた。
辺り一面緑一色の地平線がそこには広がっていた。
他の動物も何もいない。水源らしきものもない。紛うことなき草原が目の前にあった。
見渡す限り緑。
ここは一体どこだ? いや、というかなんで俺は生きてるんだ?
先程まで元仲間達に負わされた致命傷となる数多の傷は全て完治状態になっている。
失われていた魔力も元通り······いや、前よりもかなり多くなっているのか?
一体何が起こったのだろうか。
わけも分からずただその場に立ち尽くしていると、それは突然やってきた。
「ヴォオオオオオォ!!」
上空からかなり大きい何かの叫び声が聞こえ俺は咄嗟に空を見上げる。
「っ······」
言葉が出なかった。
遥か上空に存在していた怪物を見てしまった俺の頭が受け入れることを遮断した。だが、それは仕方ないことだ。
なぜならそこには、人間の前には絶対に姿を表さない人間等敵うはずもない絶対的強者、天空を統べる最強種、龍がいたのだから。
体長は両翼を広げた状態で軽く全長300m近くはあるだろう。
赤い炎の気流を全身の周囲に纏い赤褐色に輝く身体をもった巨大な龍を見た直後、俺は蛇に睨まれた蛙のごとく動けなくなった。
「ヴォオオオオオォ!!」
そんな俺の気持ちなど露知らず、龍は再度大きな咆哮を上げ、ほひて地を見下げた。
その瞬間俺と、天空に居座る龍との目が合った。
遥か彼方上空、地上から十数キロは離れているのにもかかわらず、龍の眼力は凄まじいもので、今度は目を逸らすことさえも出来なくなってしまった。
その直後、竜は大きな口を開き、勢いよく大気中の空気を吸い込む動作を始めた。
俺はその様子を見て次に何が起きるのかを想像をし、途端身体の穴という穴から嫌な汗が吹き出た。
これはまずい。早くここから離れなければ、確実に殺され?。
気がついたら俺は走り出していた。
先程までの硬直状態など感じることなく全力疾走で草原を駆け抜ける。
一刻も早くあのばかでかい赤褐色の龍から遠ざかるべくダッシュする。
ダッシュしてダッシュしてダッシュしてダッシュしてダッシュして······ただ、ひたすらに、必死に龍から逃げる。
逃げながらも、一度どれどけ離れられたのか確認するため、俺は空を見上げ、絶望した。
あれだけ死ぬ気で走ったのに距離が全く変わっていなかったのだ。
それもそのはず。あんな巨大な怪物が遥か上空にいるのだから俺みたいな小さな虫が全力で走ったところで大した距離を稼げるはずも無かった。
俺は意味もなく、ただ体力を減らしただけだ。
逃げることは無理だと悟った俺は、今度は龍に向けて自分が持てる全ての力を行使して戦うことを決めた。
先程までは逃げ惑っていたがこれでも一度は世界を救った勇者だ。
龍と比べれば虫けらのような存在だろうが、それでも何もせずに死ぬのは嫌だった。
どうせ死ぬのなら、最後まで足掻いて、一矢報いてやろうじゃないか。
「いくぞ、怪物っ!!!」
俺が龍と戦うことを決意したその時、今まで使ったことも聞いたこともない魔術のスペルが不意に頭の中に浮かんだ。
【抗いの一撃】
知りもしない魔術のスペルを知っているなんてありえないことだ。
しかもその位階は、第十位階級魔術。
かつての仲間であり、最も魔術に長けていた者でも、その術の最高位階は六だった。俺も同じだ。
そもそも七位階以降は人が扱えるものではないというのが常識だったというのに、それすらも超えた更に先の先である第十位階とは、一体どんな魔術なのだろうか。
俺は気づけば死の直前だというのに、今頭の中に浮かんだ魔術を早く試してみたいという好奇心に駆られていた。
どうせこれが通用しなければ、死ぬだけだ。
気楽にぶっぱなそう。
そこで俺は、魔術を発動するべく空を見上げて、両腕を天に掲げてスペルを詠唱した。
「滅べ、抗いの一撃」
俺が詠唱するのと同時に竜は大きな咆哮を上げて竜の固有能力の一つ、竜の息吹を俺目掛け発射した。
口の中から大きな町一つ滅べせそうな程の炎の息が俺に向かって一直線に落ちてくる。
······だがその炎は俺に辿り着くことはなかった。
それは、俺の放った一つの魔術が炎をかきけしたからだ。いや、正しくは飲み込んだと言った方がいいかもしれない。
俺が詠唱すると同時に、その魔術は炎と雷と闇の三属性が混ざり合いながら、やがて全長30m程の巨大な一つの球体となり、光速の速さで龍目掛けて発射された。
発射後尚もどんどんと大きくなる球体は、龍が吐き出した炎とぶつかった直後に炎を全て飲み込んで吸収する。
そして最終的には全長150m程までに膨れ上がり、赤褐色の龍の頭部に直撃し、龍を文字通り一撃で屠った······
この名を聞けばアテナリスの人々は歓喜し、神の如く崇め立てる。
時にはそんな自分の環境に困惑したこともあったがそれも世界に唯一の救世主である勇者の使命なのだと割り切って今まで世界の平和、敷いては人々のために尽力してきた。
だが運命とは残酷なものだと思う。
人は死という絶対的な運命には抗えない。
それは絶対的な力を持って世界を平和へと導いた勇者の自分も例外ではない。
数え切れない数の人の死を見てきた自分が1番人の弱さを理解していたはずだというのに、なんと無様なのだろうか。
それにしてもまさか今まで共に戦ってきた仲間達に殺されるとは思ってもいなかった。
長らく一緒に戦ってきた仲間に裏切られて殺されるというのは······流石に精神的にくるものがある。
もうすぐ死ぬのだから、そんなこと気にしても仕方ないか······。
俺にはまだやり残したことがたくさんある。
もっと生きて平和な世界を満喫したかった。
やっと最後の戦いが終わったというのに。
死にたくない······
だがそんなことを言ってももう遅い。
俺はもう時期息絶えるだろう。
目の前で俺を殺せて安堵しているかつての仲間達の姿が僅かに見えた。
そんな仲間達に恨みを抱く気力すらももう残っていない。
自分の身体が芯から冷えていくのがわかる。
もはや指先の感覚すらない。
そんな死の間際にふと俺は、人は死んだら別の生き物に生まれ変わるのだと過去に聞いたことを思い出した。
それが本当なのだとしたら、俺はもう一度人として産まれたいと強く願う。
今よりも強く。仮に仲間の裏切りにあったとしても鼻で笑うかの如く足蹴にして逆に殺せるだけの力をもった、圧倒的な強者として······
そう願って俺はかつての仲間達の目の前で息絶えた。
その息絶えた瞬間だった。
『その願い叶えよう』
最後の瞬間、微かにそんな声が聞こえた気がした······
◇
目が覚めると、俺は草原にいた。
辺り一面緑一色の地平線がそこには広がっていた。
他の動物も何もいない。水源らしきものもない。紛うことなき草原が目の前にあった。
見渡す限り緑。
ここは一体どこだ? いや、というかなんで俺は生きてるんだ?
先程まで元仲間達に負わされた致命傷となる数多の傷は全て完治状態になっている。
失われていた魔力も元通り······いや、前よりもかなり多くなっているのか?
一体何が起こったのだろうか。
わけも分からずただその場に立ち尽くしていると、それは突然やってきた。
「ヴォオオオオオォ!!」
上空からかなり大きい何かの叫び声が聞こえ俺は咄嗟に空を見上げる。
「っ······」
言葉が出なかった。
遥か上空に存在していた怪物を見てしまった俺の頭が受け入れることを遮断した。だが、それは仕方ないことだ。
なぜならそこには、人間の前には絶対に姿を表さない人間等敵うはずもない絶対的強者、天空を統べる最強種、龍がいたのだから。
体長は両翼を広げた状態で軽く全長300m近くはあるだろう。
赤い炎の気流を全身の周囲に纏い赤褐色に輝く身体をもった巨大な龍を見た直後、俺は蛇に睨まれた蛙のごとく動けなくなった。
「ヴォオオオオオォ!!」
そんな俺の気持ちなど露知らず、龍は再度大きな咆哮を上げ、ほひて地を見下げた。
その瞬間俺と、天空に居座る龍との目が合った。
遥か彼方上空、地上から十数キロは離れているのにもかかわらず、龍の眼力は凄まじいもので、今度は目を逸らすことさえも出来なくなってしまった。
その直後、竜は大きな口を開き、勢いよく大気中の空気を吸い込む動作を始めた。
俺はその様子を見て次に何が起きるのかを想像をし、途端身体の穴という穴から嫌な汗が吹き出た。
これはまずい。早くここから離れなければ、確実に殺され?。
気がついたら俺は走り出していた。
先程までの硬直状態など感じることなく全力疾走で草原を駆け抜ける。
一刻も早くあのばかでかい赤褐色の龍から遠ざかるべくダッシュする。
ダッシュしてダッシュしてダッシュしてダッシュしてダッシュして······ただ、ひたすらに、必死に龍から逃げる。
逃げながらも、一度どれどけ離れられたのか確認するため、俺は空を見上げ、絶望した。
あれだけ死ぬ気で走ったのに距離が全く変わっていなかったのだ。
それもそのはず。あんな巨大な怪物が遥か上空にいるのだから俺みたいな小さな虫が全力で走ったところで大した距離を稼げるはずも無かった。
俺は意味もなく、ただ体力を減らしただけだ。
逃げることは無理だと悟った俺は、今度は龍に向けて自分が持てる全ての力を行使して戦うことを決めた。
先程までは逃げ惑っていたがこれでも一度は世界を救った勇者だ。
龍と比べれば虫けらのような存在だろうが、それでも何もせずに死ぬのは嫌だった。
どうせ死ぬのなら、最後まで足掻いて、一矢報いてやろうじゃないか。
「いくぞ、怪物っ!!!」
俺が龍と戦うことを決意したその時、今まで使ったことも聞いたこともない魔術のスペルが不意に頭の中に浮かんだ。
【抗いの一撃】
知りもしない魔術のスペルを知っているなんてありえないことだ。
しかもその位階は、第十位階級魔術。
かつての仲間であり、最も魔術に長けていた者でも、その術の最高位階は六だった。俺も同じだ。
そもそも七位階以降は人が扱えるものではないというのが常識だったというのに、それすらも超えた更に先の先である第十位階とは、一体どんな魔術なのだろうか。
俺は気づけば死の直前だというのに、今頭の中に浮かんだ魔術を早く試してみたいという好奇心に駆られていた。
どうせこれが通用しなければ、死ぬだけだ。
気楽にぶっぱなそう。
そこで俺は、魔術を発動するべく空を見上げて、両腕を天に掲げてスペルを詠唱した。
「滅べ、抗いの一撃」
俺が詠唱するのと同時に竜は大きな咆哮を上げて竜の固有能力の一つ、竜の息吹を俺目掛け発射した。
口の中から大きな町一つ滅べせそうな程の炎の息が俺に向かって一直線に落ちてくる。
······だがその炎は俺に辿り着くことはなかった。
それは、俺の放った一つの魔術が炎をかきけしたからだ。いや、正しくは飲み込んだと言った方がいいかもしれない。
俺が詠唱すると同時に、その魔術は炎と雷と闇の三属性が混ざり合いながら、やがて全長30m程の巨大な一つの球体となり、光速の速さで龍目掛けて発射された。
発射後尚もどんどんと大きくなる球体は、龍が吐き出した炎とぶつかった直後に炎を全て飲み込んで吸収する。
そして最終的には全長150m程までに膨れ上がり、赤褐色の龍の頭部に直撃し、龍を文字通り一撃で屠った······
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