24 / 35
二十三話 更に更に増える加護
しおりを挟む『転移』を使って自室に戻ってきた俺は、ソファーに腰かけると、すぐにステータスを確認した。
リュー 20歳 Lv136
称号:大魔王、龍帝、性王、死王、戦王
固有能力:魔導、不老不死、龍殺し
加護:大神王ゼロニウス、魔神王マーリ、炎龍神イグリス、愛神エロール、死神タロス、戦神アロボ
薄々気づいていたが、やはりレベルが飛躍的に上昇していた。
魔物軍を殲滅した後に、妙な高揚感や、身体がいつもより軽くなった気がしていたのだが、どうやらレベルアップによるステータスの上昇が原因だったようだ。
レベルが一気に三十も上がれば、当然ともいえる結果。
だが、そもそもレベル百を超えてから一戦だけでこれだけレベルが上がるなんて考えもしなかったから予想外だったともいえる。
恐らくだが、ただ単に一万の雑魚魔物を倒しただけではここまでレベルが上がることはなかったはずだ。
今朝上位炎龍を一体倒した時にレベルが上がっていなかったからこそわかる。
ともなればここまで上がった要因は一つ。
先程殲滅した一万の魔物軍の中に、それなりに強い個体が大量にいたとみて間違いないだろう。
上位炎龍にまでは届かずとも、それなりに強い魔物が数百いて、尚且つ雑魚とはいえ魔物が万にも届く数いれば、これだけのレベルアップにも頷ける。
ただ、大幅なレベルアップ以上に今回は驚くものがある。
それは、加護がまた増えたことだ。
しかも、二つ同時に。
死神タロスに戦神アロポか……。
恐らく、先程の魔物軍との大規模な戦争による殺戮をきっかけに死神と戦神から加護を貰えたと考えて間違いないだろう。
恐らく二つとも戦闘に関係する恩恵があると思うが……っと、予測していても仕方ないし、早速確認してみるか。
死神タロスの加護
・スキル:『上位以下死霊生成』『死霊統率』
・即死無効
・ステータス大補正
戦神アロポの加護
・スキル:『軍団統率』『一騎当千』
・戦闘時のみステータス超絶補正
……どうやら思っていた以上に恩恵が凄まじい加護だった。
死神タロスの加護によって、炎龍以外の魔物を生み出すことが可能になったことに加え、即死無効というスキルがつくことにより、唯一死の可能性のあった不意打ちによる即死の心配がなくなった。
更に戦神アロポの加護の恩恵で、戦闘時のみという制限付きではあるが、これまでの数倍の力を出せるようになっている。
恐らく今の俺ならば、先程の一万程度の魔物軍ならば、拳のみでも数分で倒せるまでに強くなっているだろう。
「ふははっ!」
思わず一人で笑ってしまうくらいに俺は更に圧倒的な存在へと昇華した。
だが、安心してばかりもいられない。
俺だけが圧倒的に強くっても、俺の周りは違う。
ラティアを始めとした俺側の者達は、戦闘力だけの面で見れば、現時点では、この町の元領主であるゴミクズカス野郎にすら劣っている。
だが、今ならばその不安を解消する手段がある。
それが、死神タロスの加護で取得した『上位以下死霊生成』というスキルだ。
ただ単に強力な戦力を補充するだけなら『炎龍生成』でも問題ないのだが、如何せん炎龍はサイズが大きすぎる。
最低でも十メートル級の炎龍は戦力にはなるが、護衛には向かない。
だが、『死霊生成』は話が別だ。
下位ならばスケルトンやレイス。
中位ならばヴァンパイアやリッチにデスナイト。
上位にはデュラハンやエルダーリッチといったふうに、所謂人型の魔物を生成できる。
これならば城内に配置することもできるし、ラティア達の護衛にはうってつけだろう。
ただ、この『死霊生成』は制限付きだ。
下位アンデットならば一日二十体まで。
中位アンデットならば五日間で十体まで。
上位アンデットならび、三十日に一体まで。
ちなみに『炎龍生成』も同じ制限がついている。
まあ、使い道があんまり思いつかなかったから、三十日に一回しか行なえないのにも限らず今朝無駄打ちしてしまっているのだが……今はそれはどうでもいい。
今は『死霊生成』で上位アンデットを作ることを第一に考えよう。
今朝の炎龍生成の時とは違い、自我は持たせておき、尚且つ俺には絶対の忠誠を持つようにするのは大前提として、やはり男よりも女だろう。
となると、人間に近い見た目のヴァンパイアが一番いいか……
「よし、『上位死霊生成』!」
そこまで決めた所で、俺はスキルを発動する。
すると、目の前に幾何学模様の魔法陣が出現し、大きく発光した後、その魔法陣の上に誰かが立っていた……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる