【R18】仲間に裏切られた元勇者の大魔王活動記

指素世宗

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二十三話 更に更に増える加護

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 『転移テレポート』を使って自室に戻ってきた俺は、ソファーに腰かけると、すぐにステータスを確認した。


リュー  20歳  Lv136

称号:大魔王、龍帝、性王、死王、戦王
固有能力:魔導、不老不死、龍殺し
加護:大神王ゼロニウス、魔神王マーリ、炎龍神イグリス、愛神エロール、死神タロス、戦神アロボ

 薄々気づいていたが、やはりレベルが飛躍的に上昇していた。

 魔物軍を殲滅した後に、妙な高揚感や、身体がいつもより軽くなった気がしていたのだが、どうやらレベルアップによるステータスの上昇が原因だったようだ。

 レベルが一気に三十も上がれば、当然ともいえる結果。

 だが、そもそもレベル百を超えてから一戦だけでこれだけレベルが上がるなんて考えもしなかったから予想外だったともいえる。

 恐らくだが、ただ単に一万の雑魚魔物を倒しただけではここまでレベルが上がることはなかったはずだ。

 今朝上位炎龍を一体倒した時にレベルが上がっていなかったからこそわかる。

 ともなればここまで上がった要因は一つ。

 先程殲滅した一万の魔物軍の中に、それなりに強い個体が大量にいたとみて間違いないだろう。

 上位炎龍にまでは届かずとも、それなりに強い魔物が数百いて、尚且つ雑魚とはいえ魔物が万にも届く数いれば、これだけのレベルアップにも頷ける。

 ただ、大幅なレベルアップ以上に今回は驚くものがある。

 それは、加護がまた増えたことだ。

 しかも、二つ同時に。

 死神タロスに戦神アロポか……。

 恐らく、先程の魔物軍との大規模な戦争による殺戮をきっかけに死神と戦神から加護を貰えたと考えて間違いないだろう。

 恐らく二つとも戦闘に関係する恩恵があると思うが……っと、予測していても仕方ないし、早速確認してみるか。

死神タロスの加護
・スキル:『上位以下死霊生成』『死霊統率』
・即死無効
・ステータス大補正

戦神アロポの加護
・スキル:『軍団統率』『一騎当千』
・戦闘時のみステータス超絶補正

 ……どうやら思っていた以上に恩恵が凄まじい加護だった。

 死神タロスの加護によって、炎龍以外の魔物を生み出すことが可能になったことに加え、即死無効というスキルがつくことにより、唯一死の可能性のあった不意打ちによる即死の心配がなくなった。

 更に戦神アロポの加護の恩恵で、戦闘時のみという制限付きではあるが、これまでの数倍の力を出せるようになっている。

 恐らく今の俺ならば、先程の一万程度の魔物軍ならば、拳のみでも数分で倒せるまでに強くなっているだろう。

「ふははっ!」

 思わず一人で笑ってしまうくらいに俺は更に圧倒的な存在へと昇華した。

 だが、安心してばかりもいられない。

 俺だけが圧倒的に強くっても、俺の周りは違う。

 ラティアを始めとした俺側の者達は、戦闘力だけの面で見れば、現時点では、この町の元領主であるゴミクズカス野郎にすら劣っている。

 だが、今ならばその不安を解消する手段がある。

 それが、死神タロスの加護で取得した『上位以下死霊生成』というスキルだ。

 ただ単に強力な戦力を補充するだけなら『炎龍生成』でも問題ないのだが、如何せん炎龍はサイズが大きすぎる。

 最低でも十メートル級の炎龍は戦力にはなるが、護衛には向かない。

 だが、『死霊生成』は話が別だ。

 下位ならばスケルトンやレイス。

 中位ならばヴァンパイアやリッチにデスナイト。

 上位にはデュラハンやエルダーリッチといったふうに、所謂人型の魔物を生成できる。

 これならば城内に配置することもできるし、ラティア達の護衛にはうってつけだろう。

 ただ、この『死霊生成』は制限付きだ。

 下位アンデットならば一日二十体まで。

 中位アンデットならば五日間で十体まで。

 上位アンデットならび、三十日に一体まで。

 ちなみに『炎龍生成』も同じ制限がついている。

 まあ、使い道があんまり思いつかなかったから、三十日に一回しか行なえないのにも限らず今朝無駄打ちしてしまっているのだが……今はそれはどうでもいい。

 今は『死霊生成』で上位アンデットを作ることを第一に考えよう。

 今朝の炎龍生成の時とは違い、自我は持たせておき、尚且つ俺には絶対の忠誠を持つようにするのは大前提として、やはり男よりも女だろう。

 となると、人間に近い見た目のヴァンパイアが一番いいか……


「よし、『上位死霊生成』!」

 そこまで決めた所で、俺はスキルを発動する。

 すると、目の前に幾何学模様の魔法陣が出現し、大きく発光した後、その魔法陣の上に誰かが立っていた……
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