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反骨の意志
52話
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翌朝4時
私は顔を洗って、久しぶりにダンジョンへ向かおうとしていた時の事だった。
「こんな時間になんのようかしら…」
私は屋敷に張った結界付近で留まっている人物の元へ行く。
私は黒いフードの人物を見て言う。
「何の用?」
フードの人物は私を見ると魔導具から音を出す。
『お前がアリス・アルフェノーツだな?』
フードの人物は私の目を見て言う。
「…人違いよ。わかったら、さっさとどっか行ってちょうだい。」
私は直感的にこの人物とは関わらない方がいいと感じた。
『なら、アリス・アルフェノーツに伝えておけ。邪神教団に喧嘩を売りに行くのは控えておけとな。奴らは神をも殺すものを持っている。』
フードの人物がそう言って帰ろうとするので、私は魔力で足を地面に縫いつけさせる。
「邪神教団について知っている事があるなら教えなさい。それまでは何処へも逃がさないわ。」
『無駄な事を…』
フードの人物は自身を縫いつけていた魔力を吸収して無力化する。
『なら、いい事を教えてやろう。奴らの目的はアリス・アルフェノーツの血液以外にもう1つある。103の身体だ。103の身体にはありとあらゆるものを受け入れる器としての能力があるとか言っていたな。その身体を使って邪神を完全復活させるつもりだ。』
フードの人物はそう言うと周りの景色に溶けるように消える。
「逃がしたか…しかし、魔力吸収持ちが相手となると厄介な事になってきたわね。」
魔力吸収は文字通り魔力を吸収する特殊技能であり、これ自体は誰でも手に入れられる技能ではあるのだが…
アリスの魔力はとても強力であるにも関わらず、簡単に魔力吸収で無力化されてしまうほどの強さともなるとその辺のSS級の冒険者程度なら直接触れられれば、確実に魔力欠乏症となって、最悪の場合二度と魔法が使えない身体となるだろう。
魔力は強ければ強いほど効力があり、今のアリスの場合はほぼ神話に語られるレベルの強さなので、通常は魔力吸収したとしても強過ぎて力が分解されず、吐き出さない限り吸収者の身体を急激に蝕む激毒の呪詛の様な状態になるが、フードの人物はそれを意図も容易く吸収し、分解するほどの実力なのだ。
その実力は魔法を扱われせば、S級程度の実力であれば、例え魔力で魔法に対する防御力を極限まで上げていたとしても瀕死に追い込まれるのは目に見えていると言えるほどの実力だ。
余談だが、今のアリスの魔力は前とは比べ物にならないほどのとてつもない量であり、この世界で最も魔力を持つ者(悪魔王レーヴァテイン)の8人分、一般的なSS級冒険者の860,000,000倍もの膨大過ぎる魔力がある。
つまり、アリスの生まれ持ってのレベチなチート性がさらにレベチにグレードアップしているのだ。
私は結界の補修と補強をしてギルドに向かう。
ギルドに着いて、扉を開けるとグラディオスがいた。
「よう!こんな時間でも元気そうだな!」
「グラディオスさん、おはようございます!」
私は軽く挨拶を済ませてグラディオスに先ほど起きたことを報告する。
「ふむ…アリスの魔力を吸収しても平気な謎のフードの人物か…ギルドでは報告されていないが、俺からも冒険者たちに気をつけるように忠告しておこう。それとヴァティアの身体を回収しようとしているともなれば、お前に護衛をさせるのが一番護りやすいと言えるが…いや、ここは敢えて別行動にさせる事で一気に目的を達成されるのを避けるべきか…?」
グラディオスは難しい顔をしながら腕を組む。
「そうですね…私としても私が一番危険なところに行く以上は守りきれるとは限りませんし、別行動の方がリスク的には理にかなっている可能性がありますが、ヴァティアの能力的には私の能力とは相性が良いような気はしてます。」
アリスは全体的に物理特化な能力だが、ヴァティアは魔法特価の能力を多数持っている。
また、アリスの固有能力は自身の補助しか出来ないが、ヴァティアは全体的に補助したり、アリスの一部の固有能力を全体化させる事も出来る固有能力がある。
グラディオスの目ではそれが見抜けなかった様だが、私の目なら見えていた。
その情報はグラディオスにも共有している。
「そうだな…正直、ヴァティア自身がどれほど戦えるのか、どうしたいのかがわからない以上は俺も対応が出来ないと言わざるを得んなぁ…まあ、俺の意見を言えば、リスク分散を優先して、高度な隠蔽魔法も使えるリリーフィルに任せたいところだが…」
「一応、ヴァティアに聞いてみますね。」
「ああ、それで頼む。」
私が屋敷に帰ろうと外に出るのを見ている人物がいた。
「…」
…
私が部屋に帰ってくると時刻は5時をさしており、リリアが起きてジュースを作っていた。
「おかえり…ジュース…出来た…」
リリアは「待ってたよ」と言いたげな表情で言う。
「ただいま!じゃあ、さっそくいただこうかな。」
ちなみにパリスはヴァティアに抱きついて寝ていた。
ヴァティアは何も考えてなさそうに仰向けのまま天井を見ていた。
リリアがヴァティアに言う。
「ジュース…出来た…飲んで…」
ヴァティアは身体を起こそうとするが、パリスが重たくて起き上がれないようだった。
それもそのはず、ヴァティアは全体的に身体が細くて小さく、大人な膨らみも無いため軽いが、パリスはヴァティアより大きく、大人な膨らみがあるためそれなりの重量がある。
加えて、ヴァティアは筋力が低めな事も動けない原因だろう。
「動けない…」
ヴァティアは諦めた様に言う。
「ヴァティアなら、パリスの魔力を解けそうなんだけどなぁ…」
私がそう言うとヴァティアは無気力な瞳をこちらに向けながら言う。
「魔力…違う…もっと…強い…何か…」
「なら、私が手伝うよ。喉乾いてるだろうし、リリアの作るジュースは美味しいからね。」
私はヴァティアの身体を起き上がらせて、椅子に座るまでを手伝う。
「はい。どうぞ。」
ヴァティアの目に少しだけ光が宿る。
「いただきます…」
ヴァティアは無気力な声で言うとパリスのくっついていない右手でジュースを飲む。
全員がジュースを飲み終わるとリリアがそれを鼻歌を歌いながら片付け始める。
私は洗面所から持ってきていたクシでいつもの様に大爆発しているパリスの髪をとかして綺麗にする。
そして、ヴァティアのあちこちからアホ毛が飛び出てまくってる髪もとかして綺麗に…出来なかった。
ヴァティアのアホ毛は元気にぴょんぴょんしている。
「ヴァティア用のクシを作ろうかしら…」
そんな事を私が言っているとヴァティアは無気力な声で言う。
「クシ…出来る…ない…」
「それは私が毎日やってあげるから大丈夫だよ!女の子ならいつだって可愛く生きたいでしょ?」
「わかる…ない…ヴァティア…記憶…ない…ます?」
「じゃあ、そういうものだって覚えて!ヴァティアは可愛い顔しているんだから、もっとオシャレしないとダメよ♪」
ヴァティアは一瞬、少しめんどくさそうな目をする。
「ふふっ…アリスも可愛い…オシャレ…必要だね…」
リリアが楽しそうに微笑みながら言う。
「あはは!そう来たか~!じゃあ、皆で可愛い服でも買いに行っちゃう?」
私がそう言うとリリアが嬉しそうに笑って言う。
「良いね…アリスの服…たくさん…買う…」
ヴァティアはまるで気配を消すかのように無気力な瞳を窓の外に向けていた。
「んう…ふわぁ~…」
パリスが起きる。
「おはよう…ございますぅ…」
パリスは眠そうな声で言う。
「パリスちゃん、おはよう!」
「おはよう…」
私とリリアが「おはよう」を返す。
「パリス…降りる…腕…痛い…」
「ああ!?ヴァティアさん、ごめんなさい!」
パリスがヴァティアから離れるとヴァティアは特に気にした様子もなく、ベッドに寝転んで無気力な目を天井に向けていた。
「そうだ!ヴァティア…」
私がそう言うとヴァティアは私の方を見て少しだけ微笑んで言う。
「ついてく…一番…思う…」
ヴァティアは何を聞こうとしたかはわかっていると言いたげにただそう言って立ち上がる。
「行く?」
ヴァティアは今までで一番嬉しそうな声で微笑んでいた。
私は顔を洗って、久しぶりにダンジョンへ向かおうとしていた時の事だった。
「こんな時間になんのようかしら…」
私は屋敷に張った結界付近で留まっている人物の元へ行く。
私は黒いフードの人物を見て言う。
「何の用?」
フードの人物は私を見ると魔導具から音を出す。
『お前がアリス・アルフェノーツだな?』
フードの人物は私の目を見て言う。
「…人違いよ。わかったら、さっさとどっか行ってちょうだい。」
私は直感的にこの人物とは関わらない方がいいと感じた。
『なら、アリス・アルフェノーツに伝えておけ。邪神教団に喧嘩を売りに行くのは控えておけとな。奴らは神をも殺すものを持っている。』
フードの人物がそう言って帰ろうとするので、私は魔力で足を地面に縫いつけさせる。
「邪神教団について知っている事があるなら教えなさい。それまでは何処へも逃がさないわ。」
『無駄な事を…』
フードの人物は自身を縫いつけていた魔力を吸収して無力化する。
『なら、いい事を教えてやろう。奴らの目的はアリス・アルフェノーツの血液以外にもう1つある。103の身体だ。103の身体にはありとあらゆるものを受け入れる器としての能力があるとか言っていたな。その身体を使って邪神を完全復活させるつもりだ。』
フードの人物はそう言うと周りの景色に溶けるように消える。
「逃がしたか…しかし、魔力吸収持ちが相手となると厄介な事になってきたわね。」
魔力吸収は文字通り魔力を吸収する特殊技能であり、これ自体は誰でも手に入れられる技能ではあるのだが…
アリスの魔力はとても強力であるにも関わらず、簡単に魔力吸収で無力化されてしまうほどの強さともなるとその辺のSS級の冒険者程度なら直接触れられれば、確実に魔力欠乏症となって、最悪の場合二度と魔法が使えない身体となるだろう。
魔力は強ければ強いほど効力があり、今のアリスの場合はほぼ神話に語られるレベルの強さなので、通常は魔力吸収したとしても強過ぎて力が分解されず、吐き出さない限り吸収者の身体を急激に蝕む激毒の呪詛の様な状態になるが、フードの人物はそれを意図も容易く吸収し、分解するほどの実力なのだ。
その実力は魔法を扱われせば、S級程度の実力であれば、例え魔力で魔法に対する防御力を極限まで上げていたとしても瀕死に追い込まれるのは目に見えていると言えるほどの実力だ。
余談だが、今のアリスの魔力は前とは比べ物にならないほどのとてつもない量であり、この世界で最も魔力を持つ者(悪魔王レーヴァテイン)の8人分、一般的なSS級冒険者の860,000,000倍もの膨大過ぎる魔力がある。
つまり、アリスの生まれ持ってのレベチなチート性がさらにレベチにグレードアップしているのだ。
私は結界の補修と補強をしてギルドに向かう。
ギルドに着いて、扉を開けるとグラディオスがいた。
「よう!こんな時間でも元気そうだな!」
「グラディオスさん、おはようございます!」
私は軽く挨拶を済ませてグラディオスに先ほど起きたことを報告する。
「ふむ…アリスの魔力を吸収しても平気な謎のフードの人物か…ギルドでは報告されていないが、俺からも冒険者たちに気をつけるように忠告しておこう。それとヴァティアの身体を回収しようとしているともなれば、お前に護衛をさせるのが一番護りやすいと言えるが…いや、ここは敢えて別行動にさせる事で一気に目的を達成されるのを避けるべきか…?」
グラディオスは難しい顔をしながら腕を組む。
「そうですね…私としても私が一番危険なところに行く以上は守りきれるとは限りませんし、別行動の方がリスク的には理にかなっている可能性がありますが、ヴァティアの能力的には私の能力とは相性が良いような気はしてます。」
アリスは全体的に物理特化な能力だが、ヴァティアは魔法特価の能力を多数持っている。
また、アリスの固有能力は自身の補助しか出来ないが、ヴァティアは全体的に補助したり、アリスの一部の固有能力を全体化させる事も出来る固有能力がある。
グラディオスの目ではそれが見抜けなかった様だが、私の目なら見えていた。
その情報はグラディオスにも共有している。
「そうだな…正直、ヴァティア自身がどれほど戦えるのか、どうしたいのかがわからない以上は俺も対応が出来ないと言わざるを得んなぁ…まあ、俺の意見を言えば、リスク分散を優先して、高度な隠蔽魔法も使えるリリーフィルに任せたいところだが…」
「一応、ヴァティアに聞いてみますね。」
「ああ、それで頼む。」
私が屋敷に帰ろうと外に出るのを見ている人物がいた。
「…」
…
私が部屋に帰ってくると時刻は5時をさしており、リリアが起きてジュースを作っていた。
「おかえり…ジュース…出来た…」
リリアは「待ってたよ」と言いたげな表情で言う。
「ただいま!じゃあ、さっそくいただこうかな。」
ちなみにパリスはヴァティアに抱きついて寝ていた。
ヴァティアは何も考えてなさそうに仰向けのまま天井を見ていた。
リリアがヴァティアに言う。
「ジュース…出来た…飲んで…」
ヴァティアは身体を起こそうとするが、パリスが重たくて起き上がれないようだった。
それもそのはず、ヴァティアは全体的に身体が細くて小さく、大人な膨らみも無いため軽いが、パリスはヴァティアより大きく、大人な膨らみがあるためそれなりの重量がある。
加えて、ヴァティアは筋力が低めな事も動けない原因だろう。
「動けない…」
ヴァティアは諦めた様に言う。
「ヴァティアなら、パリスの魔力を解けそうなんだけどなぁ…」
私がそう言うとヴァティアは無気力な瞳をこちらに向けながら言う。
「魔力…違う…もっと…強い…何か…」
「なら、私が手伝うよ。喉乾いてるだろうし、リリアの作るジュースは美味しいからね。」
私はヴァティアの身体を起き上がらせて、椅子に座るまでを手伝う。
「はい。どうぞ。」
ヴァティアの目に少しだけ光が宿る。
「いただきます…」
ヴァティアは無気力な声で言うとパリスのくっついていない右手でジュースを飲む。
全員がジュースを飲み終わるとリリアがそれを鼻歌を歌いながら片付け始める。
私は洗面所から持ってきていたクシでいつもの様に大爆発しているパリスの髪をとかして綺麗にする。
そして、ヴァティアのあちこちからアホ毛が飛び出てまくってる髪もとかして綺麗に…出来なかった。
ヴァティアのアホ毛は元気にぴょんぴょんしている。
「ヴァティア用のクシを作ろうかしら…」
そんな事を私が言っているとヴァティアは無気力な声で言う。
「クシ…出来る…ない…」
「それは私が毎日やってあげるから大丈夫だよ!女の子ならいつだって可愛く生きたいでしょ?」
「わかる…ない…ヴァティア…記憶…ない…ます?」
「じゃあ、そういうものだって覚えて!ヴァティアは可愛い顔しているんだから、もっとオシャレしないとダメよ♪」
ヴァティアは一瞬、少しめんどくさそうな目をする。
「ふふっ…アリスも可愛い…オシャレ…必要だね…」
リリアが楽しそうに微笑みながら言う。
「あはは!そう来たか~!じゃあ、皆で可愛い服でも買いに行っちゃう?」
私がそう言うとリリアが嬉しそうに笑って言う。
「良いね…アリスの服…たくさん…買う…」
ヴァティアはまるで気配を消すかのように無気力な瞳を窓の外に向けていた。
「んう…ふわぁ~…」
パリスが起きる。
「おはよう…ございますぅ…」
パリスは眠そうな声で言う。
「パリスちゃん、おはよう!」
「おはよう…」
私とリリアが「おはよう」を返す。
「パリス…降りる…腕…痛い…」
「ああ!?ヴァティアさん、ごめんなさい!」
パリスがヴァティアから離れるとヴァティアは特に気にした様子もなく、ベッドに寝転んで無気力な目を天井に向けていた。
「そうだ!ヴァティア…」
私がそう言うとヴァティアは私の方を見て少しだけ微笑んで言う。
「ついてく…一番…思う…」
ヴァティアは何を聞こうとしたかはわかっていると言いたげにただそう言って立ち上がる。
「行く?」
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