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第4章「逃した悪霊」
逃した悪霊 その⑥
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黒い霧も姿を消し数分が経った頃、一台のオシャレな赤い色の車が葵達の元へと到着した。
オシャレな赤い色の車の運転席の扉が開き降りてきたのは、廣目 彩葉(ひろめ いろは)という白衣を着た綺麗な女性であった。
彩葉の元へ近寄る葵、白華、橙羽、如月警部。
綾女 葵
『お疲れ様です。』
廣目 彩葉
『お疲れ様!』『患者さんは、どこかしら?』
葵が彩葉を倒れている男の元へ案内すると、男の側には、紫月、黄泉、橙羽、朱珠の姿があった。
男は意識を取り戻していたが、白と黒に彩られた球体の効果によって体に外傷は無いものの、体に強い痛みを感じており苦痛で顔を歪ませていた。
彩葉は男の隣にしゃがみ込むと、男に向かって『山桃病院の廣目 彩葉です。』と言いながら、男に向かって医師資格証を掲示した。
男は医師資格証を目にすると、顔を歪めながらも安堵の表情を見せた。
廣目 彩葉
『早く、これを飲んで!』
彩葉は、男に痛み止めを飲ませた。
男
『有難う・・・御座います。』
男は顔を歪めながらも、彩葉に礼を告げた。
そんな彩葉と男のやり取りを眺める朱珠。
神原 朱珠(如月 花音)
『外傷が無いのに痛みを伴うってのも、厄介な話しやなぁ。』
廣目 彩葉
『可哀想だけど、痛み止めで痛みを和らげることくらいしか、私達にはできないからね。』
そう言うと彩葉は男に奥さんのスマホの連絡先を聞き、葵達に向かって『後は私に任せて!』『奥さんに連絡してから、家か病院か希望する方へ送って行くから。』と言い、葵達から少し離れた所へ向かい電話を掛け始めた。
そんな彩葉を赤らめた顔で、ぽーっと目で追う如月警部。
神原 朱珠(如月 花音)
『なぁなぁ警部はん、こんな所で、ぽーっとしててええの?』
如月警部は朱珠の言葉に我を取り戻し、少し赤い顔で『そうだ、署に連絡しないと!』と言いながらスマホを片手に、照れ隠しなのか葵達から少し離れた人気の無い方向へと走っていった。
神原 朱珠(如月 花音)
『中々、男前やなぁ!』
綾女 葵
『叔母馬鹿ってやつね。』
葵の言葉を聞き笑う白華、紫月、橙羽。
そんな中、朱珠は笑いながら地べたに横になった。
神原 朱珠(如月 花音)
『このまま、この子(朱珠)に身体を返したら力が抜けて、そのまま床に倒れてもあかんからなぁ。ここで横になったまま、抜けさせてもらうわぁ。』
そう言うと朱珠は目を瞑った。
綾女 葵
『ちょっと待ってもらえるかしら?』
『このまま、ここで身体を返されても運ぶのが大変だわ。ヨツバちゃんの所へ戻ってからにしてもらえないかしら?』
神原 朱珠(如月 花音)
『それもそうやなぁ(笑)』『ほな帰ろか。』
そう話し終えると、葵達は葵を先頭に来た道を引き返し歩道に向かった。その道中、橙羽が口を開いた。
日廻 橙羽
『物凄く黒いオーラを纏っていた割には、駄々っ子みたいに石を投げつけたりカッコ悪い霊体だったね。』
百合 黄泉
『人質を取った時点で、人間として終わってんのよ。』
綾女 葵
『そうね。確かに彼は、碌でも無い奴だったわ。でもあそこまでして、この世に残りたかったところを見ると、彼が単に執念だけで、この世に居たかったとは、私には思えなかったわ。』
神原 朱珠(如月 花音)
『せやな。色々あったんやろな。「自分がいなくなったことで誰かの笑顔が永遠に失われてもうた」とか、死んで直ぐに目覚めるとも限らへんからな、「目覚めた時には家族も引っ越した後で、逢いたい人にも逢えへんなった」とかな。』
葵と朱珠の言葉を聞き考えを改めたのか、少し表情が曇る黄泉と橙羽。
そんな中、背後から如月警部の声が聞こえて来た。
如月警部
『おーい、皆ー!』
如月警部の方へ振り返る葵達。
そこには息を切らした如月警部の姿があった。
林藤 白華
『如月警部、どうかしましたか?』
如月警部
『もう夜も遅いし女の子だけでは心配だから、タクシーを1台手配した!』
『タクシーに乗れなかった子は、俺の車で送るよ!』
林藤 白華
『態々すみません!』『有難う御座います!』
葵、白華、朱珠、橙羽は如月警部の車に乗り、紫月と黄泉はタクシーに乗り緑莉の家まで向かった。
------------------------
如月警部と別れ、緑莉の家へと入る葵達。
玄関の扉を開くと、心配そうな顔で緑莉が立っていた。
四葉 緑莉
『おかえり!』『大丈夫だった?』
綾女 葵
『皆無事よ。憑依されていた男の人も、彩葉さんに任せてきたわ。』
四葉 緑莉
『そうなんだね。良かった~(安堵)』
林藤 白華
『情報が入り次第、如月警部からヨツバちゃんの方へメールを送るって言っていたよ。』
四葉 緑莉
『分かった。気を付けておくね!』
そう言いながら朱珠を眺める緑莉。
四葉 緑莉
『バラちゃんも初めてのお仕事、疲れたでしょ?』
『飲み物、用意してるから上がって上がって!』
その言葉を聞き、苦笑いを浮かべる白華と紫月。
黄泉も呆れた表情をしている。
四葉 緑莉
『どうかしたの?』
綾女 葵
『バラちゃんなら、とっくに気絶しているわよ。』
四葉 緑莉
『えっ⁈』『それじゃあ、中にいるのは・・・。』
神原 朱珠(如月 花音)
『ははは!』『悪いなぁ(苦笑)』
『でも飲み物用意してくれてはるんやったら、折角やから飲み物飲んでから身体を返すことにするわぁ(笑)』
そう言うと朱珠はソファの設置されている部屋の中へと入っていった。
------------------------
葵達が緑莉の家に到着してから数時間が経ち、やっと朱珠が目を覚ました。
神原 朱珠
『ん・・・。』
目を覚ました朱珠は辺りを見渡し、自分が緑莉の部屋に居ることに気がついた。
神原 朱珠
『あれ?』『私・・・。』
綾女 葵
『大丈夫よ。悪霊の魂なら空へと帰っていったわ。』
朱珠が身体を起こすと、ソファに葵と橙羽が座っていた。
神原 朱珠
『あれ?』『皆は?』
日廻 橙羽
『アサガオちゃんとユリちゃんは、ずっと前に帰っていったよ。』
綾女 葵
『リンドウちゃんも、さっきまで心配して起きるのを待ってくれていたんだけど、夜も遅いし先に帰ってもらったの。』
神原 朱珠
『ヨツバちゃんは?』
綾女 葵
『ヨツバちゃんなら、ご飯を作ってくれているわよ。』
そうこうしているとキッチンの方から、緑莉が良い匂いのする手料理を両手に、ソファが設置されてある部屋に入って来た。
四葉 緑莉
『あっ!』『バラちゃん、調子は大丈夫⁈』
神原 朱珠
『う・・・うん。』
四葉 緑莉
『なら良かった♪』
緑莉は安堵の表情を浮かべ、両手に抱えた御馳走をテーブルに置くと、『夕御飯、そっちに運ぶ?』『それともこっちに来れそう?』と朱珠に尋ねた。
神原 朱珠
『私の分もあんの?』
四葉 緑莉
『ちゃんと4人分あるよ♪』
神原 朱珠
『じゃあ、そっちで一緒に食べる!』
四葉 緑莉
『じゃあ、サラダと取り分ける用のお皿持ってくるね♪』
そう言うと緑莉は、再びキッチンの方へと向かった。
ベットからソファの方へと歩いて行く朱珠。
神原 朱珠
『手伝うこと無いんかな?』
キッチンの方を眺める朱珠と、朱珠の言葉を聞き立ち上がる橙羽。
日廻 橙羽
『バラちゃんは、ここに居て!』
『お手伝いなら、橙羽が行って来るから!』
橙羽は大きな声で『ヨツバちゃ~ん!』と言いながら、キッチンの方へと向かって行った。
葵と共にソファに座る朱珠。
綾女 葵
『初日から無理をさせてしまって御免ね。』
首を横に振りながら『大丈夫やで。』と話す朱珠。
綾女 葵
『家の方へは連絡も入れておいたわ。今日は夜も遅いから、ここに泊まらせてもらいましょ。』
神原 朱珠
『「ここに泊まらせてもらいましょ」って、葵ちゃんも泊まるん?』
綾女 葵
『えゝ。』
2人の会話を耳にした橙羽が満遍の笑みで、『橙羽も今日は、ヨツバちゃん家に泊まるよ!』と言いながら、キッチンの方から御茶碗を両手にソファの方へと近づいてきた。
橙羽は当たり前のように朱珠の隣に座り、朱珠の腰に抱き付いてきた。
神原 朱珠
『うわっ、嘘やろ!』『何なんこの子!』
日廻 橙羽
『この子は、橙羽ちゃん!』
橙羽と朱珠の姿をキッチンの方から眺め微笑む緑莉。
神原 朱珠
『葵ちゃん!』『どないすんねん、この子!』
綾女 葵
『私には、どうすることもできないわ。』
神原 朱珠
『嘘やろ~!』『怖いねんけど!』
そう話しながらも朱珠は、先程まで恐ろしい経験をしていたにも関わらず、胸の中に「ほっこり」とした感情を抱き抱えていたのであった。
オシャレな赤い色の車の運転席の扉が開き降りてきたのは、廣目 彩葉(ひろめ いろは)という白衣を着た綺麗な女性であった。
彩葉の元へ近寄る葵、白華、橙羽、如月警部。
綾女 葵
『お疲れ様です。』
廣目 彩葉
『お疲れ様!』『患者さんは、どこかしら?』
葵が彩葉を倒れている男の元へ案内すると、男の側には、紫月、黄泉、橙羽、朱珠の姿があった。
男は意識を取り戻していたが、白と黒に彩られた球体の効果によって体に外傷は無いものの、体に強い痛みを感じており苦痛で顔を歪ませていた。
彩葉は男の隣にしゃがみ込むと、男に向かって『山桃病院の廣目 彩葉です。』と言いながら、男に向かって医師資格証を掲示した。
男は医師資格証を目にすると、顔を歪めながらも安堵の表情を見せた。
廣目 彩葉
『早く、これを飲んで!』
彩葉は、男に痛み止めを飲ませた。
男
『有難う・・・御座います。』
男は顔を歪めながらも、彩葉に礼を告げた。
そんな彩葉と男のやり取りを眺める朱珠。
神原 朱珠(如月 花音)
『外傷が無いのに痛みを伴うってのも、厄介な話しやなぁ。』
廣目 彩葉
『可哀想だけど、痛み止めで痛みを和らげることくらいしか、私達にはできないからね。』
そう言うと彩葉は男に奥さんのスマホの連絡先を聞き、葵達に向かって『後は私に任せて!』『奥さんに連絡してから、家か病院か希望する方へ送って行くから。』と言い、葵達から少し離れた所へ向かい電話を掛け始めた。
そんな彩葉を赤らめた顔で、ぽーっと目で追う如月警部。
神原 朱珠(如月 花音)
『なぁなぁ警部はん、こんな所で、ぽーっとしててええの?』
如月警部は朱珠の言葉に我を取り戻し、少し赤い顔で『そうだ、署に連絡しないと!』と言いながらスマホを片手に、照れ隠しなのか葵達から少し離れた人気の無い方向へと走っていった。
神原 朱珠(如月 花音)
『中々、男前やなぁ!』
綾女 葵
『叔母馬鹿ってやつね。』
葵の言葉を聞き笑う白華、紫月、橙羽。
そんな中、朱珠は笑いながら地べたに横になった。
神原 朱珠(如月 花音)
『このまま、この子(朱珠)に身体を返したら力が抜けて、そのまま床に倒れてもあかんからなぁ。ここで横になったまま、抜けさせてもらうわぁ。』
そう言うと朱珠は目を瞑った。
綾女 葵
『ちょっと待ってもらえるかしら?』
『このまま、ここで身体を返されても運ぶのが大変だわ。ヨツバちゃんの所へ戻ってからにしてもらえないかしら?』
神原 朱珠(如月 花音)
『それもそうやなぁ(笑)』『ほな帰ろか。』
そう話し終えると、葵達は葵を先頭に来た道を引き返し歩道に向かった。その道中、橙羽が口を開いた。
日廻 橙羽
『物凄く黒いオーラを纏っていた割には、駄々っ子みたいに石を投げつけたりカッコ悪い霊体だったね。』
百合 黄泉
『人質を取った時点で、人間として終わってんのよ。』
綾女 葵
『そうね。確かに彼は、碌でも無い奴だったわ。でもあそこまでして、この世に残りたかったところを見ると、彼が単に執念だけで、この世に居たかったとは、私には思えなかったわ。』
神原 朱珠(如月 花音)
『せやな。色々あったんやろな。「自分がいなくなったことで誰かの笑顔が永遠に失われてもうた」とか、死んで直ぐに目覚めるとも限らへんからな、「目覚めた時には家族も引っ越した後で、逢いたい人にも逢えへんなった」とかな。』
葵と朱珠の言葉を聞き考えを改めたのか、少し表情が曇る黄泉と橙羽。
そんな中、背後から如月警部の声が聞こえて来た。
如月警部
『おーい、皆ー!』
如月警部の方へ振り返る葵達。
そこには息を切らした如月警部の姿があった。
林藤 白華
『如月警部、どうかしましたか?』
如月警部
『もう夜も遅いし女の子だけでは心配だから、タクシーを1台手配した!』
『タクシーに乗れなかった子は、俺の車で送るよ!』
林藤 白華
『態々すみません!』『有難う御座います!』
葵、白華、朱珠、橙羽は如月警部の車に乗り、紫月と黄泉はタクシーに乗り緑莉の家まで向かった。
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如月警部と別れ、緑莉の家へと入る葵達。
玄関の扉を開くと、心配そうな顔で緑莉が立っていた。
四葉 緑莉
『おかえり!』『大丈夫だった?』
綾女 葵
『皆無事よ。憑依されていた男の人も、彩葉さんに任せてきたわ。』
四葉 緑莉
『そうなんだね。良かった~(安堵)』
林藤 白華
『情報が入り次第、如月警部からヨツバちゃんの方へメールを送るって言っていたよ。』
四葉 緑莉
『分かった。気を付けておくね!』
そう言いながら朱珠を眺める緑莉。
四葉 緑莉
『バラちゃんも初めてのお仕事、疲れたでしょ?』
『飲み物、用意してるから上がって上がって!』
その言葉を聞き、苦笑いを浮かべる白華と紫月。
黄泉も呆れた表情をしている。
四葉 緑莉
『どうかしたの?』
綾女 葵
『バラちゃんなら、とっくに気絶しているわよ。』
四葉 緑莉
『えっ⁈』『それじゃあ、中にいるのは・・・。』
神原 朱珠(如月 花音)
『ははは!』『悪いなぁ(苦笑)』
『でも飲み物用意してくれてはるんやったら、折角やから飲み物飲んでから身体を返すことにするわぁ(笑)』
そう言うと朱珠はソファの設置されている部屋の中へと入っていった。
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葵達が緑莉の家に到着してから数時間が経ち、やっと朱珠が目を覚ました。
神原 朱珠
『ん・・・。』
目を覚ました朱珠は辺りを見渡し、自分が緑莉の部屋に居ることに気がついた。
神原 朱珠
『あれ?』『私・・・。』
綾女 葵
『大丈夫よ。悪霊の魂なら空へと帰っていったわ。』
朱珠が身体を起こすと、ソファに葵と橙羽が座っていた。
神原 朱珠
『あれ?』『皆は?』
日廻 橙羽
『アサガオちゃんとユリちゃんは、ずっと前に帰っていったよ。』
綾女 葵
『リンドウちゃんも、さっきまで心配して起きるのを待ってくれていたんだけど、夜も遅いし先に帰ってもらったの。』
神原 朱珠
『ヨツバちゃんは?』
綾女 葵
『ヨツバちゃんなら、ご飯を作ってくれているわよ。』
そうこうしているとキッチンの方から、緑莉が良い匂いのする手料理を両手に、ソファが設置されてある部屋に入って来た。
四葉 緑莉
『あっ!』『バラちゃん、調子は大丈夫⁈』
神原 朱珠
『う・・・うん。』
四葉 緑莉
『なら良かった♪』
緑莉は安堵の表情を浮かべ、両手に抱えた御馳走をテーブルに置くと、『夕御飯、そっちに運ぶ?』『それともこっちに来れそう?』と朱珠に尋ねた。
神原 朱珠
『私の分もあんの?』
四葉 緑莉
『ちゃんと4人分あるよ♪』
神原 朱珠
『じゃあ、そっちで一緒に食べる!』
四葉 緑莉
『じゃあ、サラダと取り分ける用のお皿持ってくるね♪』
そう言うと緑莉は、再びキッチンの方へと向かった。
ベットからソファの方へと歩いて行く朱珠。
神原 朱珠
『手伝うこと無いんかな?』
キッチンの方を眺める朱珠と、朱珠の言葉を聞き立ち上がる橙羽。
日廻 橙羽
『バラちゃんは、ここに居て!』
『お手伝いなら、橙羽が行って来るから!』
橙羽は大きな声で『ヨツバちゃ~ん!』と言いながら、キッチンの方へと向かって行った。
葵と共にソファに座る朱珠。
綾女 葵
『初日から無理をさせてしまって御免ね。』
首を横に振りながら『大丈夫やで。』と話す朱珠。
綾女 葵
『家の方へは連絡も入れておいたわ。今日は夜も遅いから、ここに泊まらせてもらいましょ。』
神原 朱珠
『「ここに泊まらせてもらいましょ」って、葵ちゃんも泊まるん?』
綾女 葵
『えゝ。』
2人の会話を耳にした橙羽が満遍の笑みで、『橙羽も今日は、ヨツバちゃん家に泊まるよ!』と言いながら、キッチンの方から御茶碗を両手にソファの方へと近づいてきた。
橙羽は当たり前のように朱珠の隣に座り、朱珠の腰に抱き付いてきた。
神原 朱珠
『うわっ、嘘やろ!』『何なんこの子!』
日廻 橙羽
『この子は、橙羽ちゃん!』
橙羽と朱珠の姿をキッチンの方から眺め微笑む緑莉。
神原 朱珠
『葵ちゃん!』『どないすんねん、この子!』
綾女 葵
『私には、どうすることもできないわ。』
神原 朱珠
『嘘やろ~!』『怖いねんけど!』
そう話しながらも朱珠は、先程まで恐ろしい経験をしていたにも関わらず、胸の中に「ほっこり」とした感情を抱き抱えていたのであった。
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