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幸せにしたい人(6)※
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甘い声で名前を囁かれ、時折耳たぶを甘く唇で弄ばれた。その間も秘豆はエルバートの骨張った指先で転がされ、ソフィーの息つく余裕すら奪っていく。
「ぁっ、あぁ……! ッ、やっ」
「うん、気持ちいいね。大丈夫、もう一本奥まで入ったよ」
そういうとエルバートは長い指が飲み込まれていくのを見せつけるようにソフィーの脚をさらに腕で押し広げた。ぬちゅっ、と粘着質な音が水の中から溢れ、先ほど侵入を拒んでいたのが嘘のように彼の指を咥え込んでいる。
付け根まで沈んだ指はそのまま腹の奥を押し上げるように動き、ソフィーの声が一段と高くなる場所を呆気なく探し当てた。
「やっ、だっ……エルバート、さまっ」
「あ、ごめんね。ソフィーはこっちが好きだよね」
「やっ、エルバート様っ、ゃっ、だぁっ」
抵抗もむなしく硬くなった突起を緩く撫でるだけだった親指にぐりぐりと押し潰され、腰が跳ね上がった衝撃で不意にそれが剥き出しになった。痛みにも似た感覚は一瞬で、全神経が一点に集中してしまったかのような強烈な刺激に脳が痺れ、視界が白くなる。
脚がわななき、蜜襞がぎゅうぎゅうとエルバートの指を締め付けた。
いつの間にか指が二本に増えたことにも気づかないほど腹の奥からとぷとぷと蜜が溢れ絡みつく。
「んぁっああっ……ッ」
圧迫感の違いに遅れて気づいた身体は無意識にエルバートにもたれかかっていた。
この感覚は初めてではなかった。
いつか二人で出かけたとき、嫉妬に駆られたエルバートに触れられたときも似たような感覚があったのを身体は覚えている。けれど、これほどまでに重く、深く、貪欲になるような熱の疼きはなかったはずだ。
「エルバートさま……」
少し振り返るとエルバートが甘いキスを降らしてくれる。
彼の肌と熱すぎるほどの自分の肌が密着している状態に恥じらうだけの余裕はない。
ソフィーより少しだけ低い体温が心地よく、舌先を擽られるとそれだけで腰がとろけそうになった。
(もっと……エルバート様と近づきたい)
そんな欲が滲んだ目で見つめてしまった。
エルバートの瞳がこの状況に似つかわしくないほど優しい色をみせた。
「我慢できない……って、もうする気もなかったけど」
肩で息をしながらエルバートにされるがまま、子猫を抱くように膝の上にさらに乗り上げ、両足をぴったりと閉じた体制で抱えられた。後ろから両腕でしっかりと固定されているためソフィーの自由はない。
「挿れないから……足、力入れてて」
脚の間になにか硬いものが挟まっている。彼の余裕のない声にソフィーは目をきゅっと瞑ってこくこくと頷いた。
こんなことは初めてで、一体今からなにが起こるのかは分からない。けれど、もう何が起こってもいいとさえ思っていた。
「――ぁッ、あ……んっ」
ゆらゆらとまるで船のように身体が上下へ揺らされ、脚の間に挟んでいる彼の熱が秘裂を擦り上げある。指とも違う感覚がじわじわと這い上がる。
なにより、耳元で囁かれるようなエルバートの熱い吐息がソフィーをより敏感にさせていた。
「ふっ……はぁッ……ぁっあっアッ」
腰を打つ音は次第に力強くなり、エルバートの息づかいも荒くなる。
「ソフィー、大好き。大好きだよ」
毎日のように浴びさせられる甘すぎる言葉もこの状況では胸が早鐘を打つ材料にしかならずソフィーは思わず言ってはいけない言葉を返してしまいそうになって唇を噛みしめた。
(私も、だなんて、こんなところで言ってはいけない)
それを声を我慢していると捉えたエルバートはソフィーをそのまま抱き上げ、立たせると壁に手をつかせる。獣のように背後から腰を掴まれ、脚の間で熱の塊が欲を打つけている。
「……っ、はっ……ソフィー……ッ」
エルバートが熱を吐き出した瞬間、ソフィーの最も弱い場所にその先端が触れ呆気なく二度目の昂ぶりを迎えた。
はぁっ、と大きく息をついたふたりは重なり合うようにして湯船の中に戻る、そのときソフィーは振り返ってエルバートに濡れた視線を向けた。
水面に映った自分の顔にぞっとする。
欲に濡れた悪役がなにかを強請るときの表情だ。
「ぁっ、あぁ……! ッ、やっ」
「うん、気持ちいいね。大丈夫、もう一本奥まで入ったよ」
そういうとエルバートは長い指が飲み込まれていくのを見せつけるようにソフィーの脚をさらに腕で押し広げた。ぬちゅっ、と粘着質な音が水の中から溢れ、先ほど侵入を拒んでいたのが嘘のように彼の指を咥え込んでいる。
付け根まで沈んだ指はそのまま腹の奥を押し上げるように動き、ソフィーの声が一段と高くなる場所を呆気なく探し当てた。
「やっ、だっ……エルバート、さまっ」
「あ、ごめんね。ソフィーはこっちが好きだよね」
「やっ、エルバート様っ、ゃっ、だぁっ」
抵抗もむなしく硬くなった突起を緩く撫でるだけだった親指にぐりぐりと押し潰され、腰が跳ね上がった衝撃で不意にそれが剥き出しになった。痛みにも似た感覚は一瞬で、全神経が一点に集中してしまったかのような強烈な刺激に脳が痺れ、視界が白くなる。
脚がわななき、蜜襞がぎゅうぎゅうとエルバートの指を締め付けた。
いつの間にか指が二本に増えたことにも気づかないほど腹の奥からとぷとぷと蜜が溢れ絡みつく。
「んぁっああっ……ッ」
圧迫感の違いに遅れて気づいた身体は無意識にエルバートにもたれかかっていた。
この感覚は初めてではなかった。
いつか二人で出かけたとき、嫉妬に駆られたエルバートに触れられたときも似たような感覚があったのを身体は覚えている。けれど、これほどまでに重く、深く、貪欲になるような熱の疼きはなかったはずだ。
「エルバートさま……」
少し振り返るとエルバートが甘いキスを降らしてくれる。
彼の肌と熱すぎるほどの自分の肌が密着している状態に恥じらうだけの余裕はない。
ソフィーより少しだけ低い体温が心地よく、舌先を擽られるとそれだけで腰がとろけそうになった。
(もっと……エルバート様と近づきたい)
そんな欲が滲んだ目で見つめてしまった。
エルバートの瞳がこの状況に似つかわしくないほど優しい色をみせた。
「我慢できない……って、もうする気もなかったけど」
肩で息をしながらエルバートにされるがまま、子猫を抱くように膝の上にさらに乗り上げ、両足をぴったりと閉じた体制で抱えられた。後ろから両腕でしっかりと固定されているためソフィーの自由はない。
「挿れないから……足、力入れてて」
脚の間になにか硬いものが挟まっている。彼の余裕のない声にソフィーは目をきゅっと瞑ってこくこくと頷いた。
こんなことは初めてで、一体今からなにが起こるのかは分からない。けれど、もう何が起こってもいいとさえ思っていた。
「――ぁッ、あ……んっ」
ゆらゆらとまるで船のように身体が上下へ揺らされ、脚の間に挟んでいる彼の熱が秘裂を擦り上げある。指とも違う感覚がじわじわと這い上がる。
なにより、耳元で囁かれるようなエルバートの熱い吐息がソフィーをより敏感にさせていた。
「ふっ……はぁッ……ぁっあっアッ」
腰を打つ音は次第に力強くなり、エルバートの息づかいも荒くなる。
「ソフィー、大好き。大好きだよ」
毎日のように浴びさせられる甘すぎる言葉もこの状況では胸が早鐘を打つ材料にしかならずソフィーは思わず言ってはいけない言葉を返してしまいそうになって唇を噛みしめた。
(私も、だなんて、こんなところで言ってはいけない)
それを声を我慢していると捉えたエルバートはソフィーをそのまま抱き上げ、立たせると壁に手をつかせる。獣のように背後から腰を掴まれ、脚の間で熱の塊が欲を打つけている。
「……っ、はっ……ソフィー……ッ」
エルバートが熱を吐き出した瞬間、ソフィーの最も弱い場所にその先端が触れ呆気なく二度目の昂ぶりを迎えた。
はぁっ、と大きく息をついたふたりは重なり合うようにして湯船の中に戻る、そのときソフィーは振り返ってエルバートに濡れた視線を向けた。
水面に映った自分の顔にぞっとする。
欲に濡れた悪役がなにかを強請るときの表情だ。
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