6 / 6
5.愛してるわ、クロード
しおりを挟む
ティアはすぐに侍女を呼びドレスに着替え、部屋を飛び出した。
簡素なグリーンのドレスに猛スピードで着替えさせられる。一分一秒さえも惜しい。
裏庭に辿り着くと、息を切らしながらクロードの姿を探す。が、そこに人影はない。
真紅の薔薇に慎ましげな紫陽花、それから雪のような純白の椿が咲きほこる。どれもお父様の趣味で人間界から取り寄せたものだ。クロードも薔薇が気に入っているらしく庭にいる時に振り返るといつも見つめていた。
目が合わないのが寂しかったけれど、その横顔が凛々しくて好きだった。
そんなクロードはここにはいない。約束したというのに、やっぱりあれは私の都合のいい妄想だったのだ。
無性に泣きたくなる。妄想に妄想して涙するなんてなんて情けないんだろう。
部屋に帰ろうと踵を返す。ざあっと強い風が吹いてティアの真紅の髪を靡かせた。
伸びてきた長い指がそれを絡めとる。風が連れきた香りに思わずティアは振り返った。
「ティア」
名前を呼ばれる前にティアはその胸に飛びついていた。
「遅れて申し訳ありません。部屋を出たところで国王から火急の用件を承ってそれを片付けておりました」
いつもきちんと整えられ後方に流されている髪が若干乱れて前髪の束が落ちてきている。
お父様からの用件を急いで片付けて約束通り駆けつけてくれたのだ。何も知らずに勝手に絶望していた自分が情けない。大きな瞳に溜めていた涙は嬉し涙に変わってぽろっと零れる。
「いいえ。私こそ何も知らずにまた悲観的に……夢じゃなかったのね! 嬉しい!」
抱きついたままクロードを見上げると、なまじりの滴を拭うような口付けが落とされる。
クロードは今までだったら人目を気にして……その前にティアの侍従として振る舞うことを最優先していたためキスなんてするはずがなかった。目が合っただけて奪ってしまいたくなる衝動にかられても、ティアによく似た薔薇の花を代わりに見つめてなんとか自分の気持ちを誤魔化していた。
「ねえ、クロード」
クロードが短く返事をしてティアをみる。ティアの心臓はいつもよりずっと穏やかで揺るがない気持ちを後押ししてくれた。
「私、あなたが大好き。あれが夢でなくて本当によかった。クロードは私を太陽だなんて言ったけど、私にとってあなたこそまるで月光だわ。闇を照らす……静かで優しい光だもの」
照れるように眉を顰めて、喉をグッと鳴らした表情がちょっと子供っぽくて可愛い。
背伸びしてクロードの頬に手を伸ばす。触れた頬は血の気のない見た目より随分熱を持っていて無性に愛おしくなる。
「だから何度だって言います。私はクロードが大好き。たとえクロードが私を主人として慕って、応えてくれているだけだとしてもこの気持ちは変わらないから……絶対に振り向いてもらうわ」
もう最後の方は告白というよりも宣言だ。クロードの目が丸くなって、ふっと喉で笑う。色気があって思わずどきりとした。
「なっ、なんで笑うの!」
「だって、あれだけのことをされておいてまだ俺があなたを主人として好きだと思っているんですか?」
「え?」
クロードがティアの頭を撫でる。こうされていると自分が三つも年上だということを忘れてしまいそうになる。
「いくら主だからとはいえ、あんなこと……好きでもない相手にしませんよ」
好き。クロードのその一言にティアの顔がじわじわ赤くなる。好き。好き。何度も頭の中で繰り返してしまう。
「クロードが……私のことを好き……? 主としてでも王女としてでもなくて?」
熱い自分の両頬を抑えてティアはたじろぐ。ずっと自分の片思いだと思っていた。クロードに恋愛感情がなくてもいつかきっと振り向いてもらおうと意気込んだばかりだから、まさかそのいつかが今きてしまうなんて思ってもいなかったのだ。
「ひとりの女性として貴女を愛しています。初めてあなたと目が合ったあの日からずっと」
もうティアは真っ赤な顔ではくはくとクロードを見上げることしか出来なくなっていた。
クロードの言葉も声色までも甘い。いつも炎のように深く鮮やかな赤い眼が、ベリーをたっぷりの砂糖で煮つめたジャムのようにさえ思えてくる。
まさかこんな夢のようなことがおこるなんて。
愛している。ティアの胸のなかにずっとある想いを伝えたい。けれどティアにはそれよりも先にクロードに言わなければならないことがあった。
クロードの顔を改めてみる。首も、手も、傷一つない。
ほっと息を吐いてティアはクロードの胸に寄り添った。
「私、クロードに直接謝りたかったの……。教会へ行ったあの日、刺客を倒してくれていたのでしょう? そんなことも知らずにあなたに当たるような真似をして……本当にごめんなさい」
侍女から聞いて初めて知った。
夢で謝るのは違うと思ったのだ。直接、クロードに伝えたかった。
クロードは小さく首を振って、ティアを宥めるように「俺の方こそ……」と続けた。
「魔術師と竜人の歴史はご存知の通りです。それでも俺はあなたに伴侶に選ばれたことがこの上なく嬉しかった。ですが竜人のなかには過去をよく思わないものも少なからずいます。だからこそ先日の教会のような場所には王族に手をくだす好機を狙っているようなものもいる……不安で、あなたの真っ直ぐな信念を疑うような発言をしました」
クロードがティアと距離をとって頭を下げる。
私は甘かった。いや、まだ甘いのだ。
普通の恋人同士や婚約者のようでありたいと理想を口にして、竜人と魔術師が平等に共存できる未来を望みながら結局クロードに護られてばかりいる。
ティアは小さな体で体当たりするようにクロードに飛びついた。クロードは容易く抱きとめたが、ティアがまだクロードの胸を押すのでそのまま後ろ手に倒れてみる。
クロードを押し倒す体制になったティアを太陽の光が照らす。眩しくて目を細めたクロードにティアが花のように笑った。
「私もクロードを護ってみせるわ。あなたの主として。婚約者として。強い王女になってみせるから、みていてね」
えへへ、と笑う姿がクロードの目にこの上なく愛しく、そして強かにうつる。命に変えても守り抜くと決めている存在が自分を守ってみせると言ったのだ。これほど心強く頼りになるものはない。
四季の庭が風に揺られて、七色の花びらが二人を包む。
「愛してるわ、クロード」
クロードは目頭が熱くなるのを感じた。
正式な婚姻まであと一年。あまりに長い。今すぐにでも彼女を自分のものにしたいと思う。
箍が外れぬよう冷静を装って目を合わせることも、名前を呼ぶことも避けていたというのに、それがティアを長年不安にさせていた。たった一言、胸の内にある一欠片を口にしただけで抑えが効かなくなる。
愛しい。もっと触れたい。そう思うのは自然なことなのではないだろうか。愛しい女性を前にして、それも思いが通じあっている状態で、触れないでいるという方が無理な話ではないか。
今だってティアの柔らかな白い胸がクロードの上に乗せられている。立っているときはまだ気をそらすことも出来たが、一度意識してしまうと気になってしまう。
クロードは胸に乗っているティアの項に指先で触れる。
「ひゃっ」
驚いたティアがぴくりと肩を震わせる。
クロードは無意識に喉を鳴らす。ドレスから微かに覗くティアの肌が余計艶めかしくみえる。
だめだ。こんなことろで。正式な妻となったときに触れると決めていただろう。
なんとか理性を保とうとするクロードを見上げる大きな瞳が潤む。
「クロード……? 夢の、続き……?」
期待するような台詞を吐く小さく艶やかな唇が濡れる。
「夢の中でも素肌に触れることは耐えたんです……これ以上は――」
間に皺を寄せて顔を背けたクロードの言葉を遮ったのは小さな唇だった。
細い指でクロードの頬を掴み、自ら口付けている。
驚いて目を閉じることも忘れていたクロードはゆっくりと離れたティアと目が合った。
「じゃぁ、一年後、妻になるときは……夢よりずっとクロードにも気持ちよくなってもらえるよう頑張るから、楽しみにしててね」
項に回していた手を掴んだティアが自ら自分の胸に手を置く。ふにっとした柔らかい感触に、ふにゃっとした悪戯で無邪気な笑顔がなんともアンマッチで。
「――ッ! ティア……あなたという人は……」
クロードは愛しい婚約者の悪戯にまんまとのせられ動揺を隠せない。眉間に寄ったシワが深くなる。
重ねた我慢が水の泡にならないよう、あと一年この人の隣で耐えられるのか、そんな不安に頭を悩ませるクロードとは裏腹に一年後が余計楽しみになったティアはクロードの胸の中で幸せそうに笑う。
魔術師のティアと竜人のクロードの結婚がこの国にとって希望となりますように。おこがましいかしらと頬を染める王女を肯定するように始終はそっとキスをした。
この世に二つとない黒いベールを纏うまで、あと少し。
簡素なグリーンのドレスに猛スピードで着替えさせられる。一分一秒さえも惜しい。
裏庭に辿り着くと、息を切らしながらクロードの姿を探す。が、そこに人影はない。
真紅の薔薇に慎ましげな紫陽花、それから雪のような純白の椿が咲きほこる。どれもお父様の趣味で人間界から取り寄せたものだ。クロードも薔薇が気に入っているらしく庭にいる時に振り返るといつも見つめていた。
目が合わないのが寂しかったけれど、その横顔が凛々しくて好きだった。
そんなクロードはここにはいない。約束したというのに、やっぱりあれは私の都合のいい妄想だったのだ。
無性に泣きたくなる。妄想に妄想して涙するなんてなんて情けないんだろう。
部屋に帰ろうと踵を返す。ざあっと強い風が吹いてティアの真紅の髪を靡かせた。
伸びてきた長い指がそれを絡めとる。風が連れきた香りに思わずティアは振り返った。
「ティア」
名前を呼ばれる前にティアはその胸に飛びついていた。
「遅れて申し訳ありません。部屋を出たところで国王から火急の用件を承ってそれを片付けておりました」
いつもきちんと整えられ後方に流されている髪が若干乱れて前髪の束が落ちてきている。
お父様からの用件を急いで片付けて約束通り駆けつけてくれたのだ。何も知らずに勝手に絶望していた自分が情けない。大きな瞳に溜めていた涙は嬉し涙に変わってぽろっと零れる。
「いいえ。私こそ何も知らずにまた悲観的に……夢じゃなかったのね! 嬉しい!」
抱きついたままクロードを見上げると、なまじりの滴を拭うような口付けが落とされる。
クロードは今までだったら人目を気にして……その前にティアの侍従として振る舞うことを最優先していたためキスなんてするはずがなかった。目が合っただけて奪ってしまいたくなる衝動にかられても、ティアによく似た薔薇の花を代わりに見つめてなんとか自分の気持ちを誤魔化していた。
「ねえ、クロード」
クロードが短く返事をしてティアをみる。ティアの心臓はいつもよりずっと穏やかで揺るがない気持ちを後押ししてくれた。
「私、あなたが大好き。あれが夢でなくて本当によかった。クロードは私を太陽だなんて言ったけど、私にとってあなたこそまるで月光だわ。闇を照らす……静かで優しい光だもの」
照れるように眉を顰めて、喉をグッと鳴らした表情がちょっと子供っぽくて可愛い。
背伸びしてクロードの頬に手を伸ばす。触れた頬は血の気のない見た目より随分熱を持っていて無性に愛おしくなる。
「だから何度だって言います。私はクロードが大好き。たとえクロードが私を主人として慕って、応えてくれているだけだとしてもこの気持ちは変わらないから……絶対に振り向いてもらうわ」
もう最後の方は告白というよりも宣言だ。クロードの目が丸くなって、ふっと喉で笑う。色気があって思わずどきりとした。
「なっ、なんで笑うの!」
「だって、あれだけのことをされておいてまだ俺があなたを主人として好きだと思っているんですか?」
「え?」
クロードがティアの頭を撫でる。こうされていると自分が三つも年上だということを忘れてしまいそうになる。
「いくら主だからとはいえ、あんなこと……好きでもない相手にしませんよ」
好き。クロードのその一言にティアの顔がじわじわ赤くなる。好き。好き。何度も頭の中で繰り返してしまう。
「クロードが……私のことを好き……? 主としてでも王女としてでもなくて?」
熱い自分の両頬を抑えてティアはたじろぐ。ずっと自分の片思いだと思っていた。クロードに恋愛感情がなくてもいつかきっと振り向いてもらおうと意気込んだばかりだから、まさかそのいつかが今きてしまうなんて思ってもいなかったのだ。
「ひとりの女性として貴女を愛しています。初めてあなたと目が合ったあの日からずっと」
もうティアは真っ赤な顔ではくはくとクロードを見上げることしか出来なくなっていた。
クロードの言葉も声色までも甘い。いつも炎のように深く鮮やかな赤い眼が、ベリーをたっぷりの砂糖で煮つめたジャムのようにさえ思えてくる。
まさかこんな夢のようなことがおこるなんて。
愛している。ティアの胸のなかにずっとある想いを伝えたい。けれどティアにはそれよりも先にクロードに言わなければならないことがあった。
クロードの顔を改めてみる。首も、手も、傷一つない。
ほっと息を吐いてティアはクロードの胸に寄り添った。
「私、クロードに直接謝りたかったの……。教会へ行ったあの日、刺客を倒してくれていたのでしょう? そんなことも知らずにあなたに当たるような真似をして……本当にごめんなさい」
侍女から聞いて初めて知った。
夢で謝るのは違うと思ったのだ。直接、クロードに伝えたかった。
クロードは小さく首を振って、ティアを宥めるように「俺の方こそ……」と続けた。
「魔術師と竜人の歴史はご存知の通りです。それでも俺はあなたに伴侶に選ばれたことがこの上なく嬉しかった。ですが竜人のなかには過去をよく思わないものも少なからずいます。だからこそ先日の教会のような場所には王族に手をくだす好機を狙っているようなものもいる……不安で、あなたの真っ直ぐな信念を疑うような発言をしました」
クロードがティアと距離をとって頭を下げる。
私は甘かった。いや、まだ甘いのだ。
普通の恋人同士や婚約者のようでありたいと理想を口にして、竜人と魔術師が平等に共存できる未来を望みながら結局クロードに護られてばかりいる。
ティアは小さな体で体当たりするようにクロードに飛びついた。クロードは容易く抱きとめたが、ティアがまだクロードの胸を押すのでそのまま後ろ手に倒れてみる。
クロードを押し倒す体制になったティアを太陽の光が照らす。眩しくて目を細めたクロードにティアが花のように笑った。
「私もクロードを護ってみせるわ。あなたの主として。婚約者として。強い王女になってみせるから、みていてね」
えへへ、と笑う姿がクロードの目にこの上なく愛しく、そして強かにうつる。命に変えても守り抜くと決めている存在が自分を守ってみせると言ったのだ。これほど心強く頼りになるものはない。
四季の庭が風に揺られて、七色の花びらが二人を包む。
「愛してるわ、クロード」
クロードは目頭が熱くなるのを感じた。
正式な婚姻まであと一年。あまりに長い。今すぐにでも彼女を自分のものにしたいと思う。
箍が外れぬよう冷静を装って目を合わせることも、名前を呼ぶことも避けていたというのに、それがティアを長年不安にさせていた。たった一言、胸の内にある一欠片を口にしただけで抑えが効かなくなる。
愛しい。もっと触れたい。そう思うのは自然なことなのではないだろうか。愛しい女性を前にして、それも思いが通じあっている状態で、触れないでいるという方が無理な話ではないか。
今だってティアの柔らかな白い胸がクロードの上に乗せられている。立っているときはまだ気をそらすことも出来たが、一度意識してしまうと気になってしまう。
クロードは胸に乗っているティアの項に指先で触れる。
「ひゃっ」
驚いたティアがぴくりと肩を震わせる。
クロードは無意識に喉を鳴らす。ドレスから微かに覗くティアの肌が余計艶めかしくみえる。
だめだ。こんなことろで。正式な妻となったときに触れると決めていただろう。
なんとか理性を保とうとするクロードを見上げる大きな瞳が潤む。
「クロード……? 夢の、続き……?」
期待するような台詞を吐く小さく艶やかな唇が濡れる。
「夢の中でも素肌に触れることは耐えたんです……これ以上は――」
間に皺を寄せて顔を背けたクロードの言葉を遮ったのは小さな唇だった。
細い指でクロードの頬を掴み、自ら口付けている。
驚いて目を閉じることも忘れていたクロードはゆっくりと離れたティアと目が合った。
「じゃぁ、一年後、妻になるときは……夢よりずっとクロードにも気持ちよくなってもらえるよう頑張るから、楽しみにしててね」
項に回していた手を掴んだティアが自ら自分の胸に手を置く。ふにっとした柔らかい感触に、ふにゃっとした悪戯で無邪気な笑顔がなんともアンマッチで。
「――ッ! ティア……あなたという人は……」
クロードは愛しい婚約者の悪戯にまんまとのせられ動揺を隠せない。眉間に寄ったシワが深くなる。
重ねた我慢が水の泡にならないよう、あと一年この人の隣で耐えられるのか、そんな不安に頭を悩ませるクロードとは裏腹に一年後が余計楽しみになったティアはクロードの胸の中で幸せそうに笑う。
魔術師のティアと竜人のクロードの結婚がこの国にとって希望となりますように。おこがましいかしらと頬を染める王女を肯定するように始終はそっとキスをした。
この世に二つとない黒いベールを纏うまで、あと少し。
21
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~
3月5日コミカライズ配信♡二階堂まや
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。
彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。
そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。
幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。
そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?
騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?
うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。
濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!
【完結】余命半年の元聖女ですが、最期くらい騎士団長に恋をしてもいいですか?
金森しのぶ
恋愛
神の声を聞く奇跡を失い、命の灯が消えかけた元・聖女エルフィア。
余命半年の宣告を受け、静かに神殿を去った彼女が望んだのは、誰にも知られず、人のために最後の時間を使うこと――。
しかし運命は、彼女を再び戦場へと導く。
かつて命を賭して彼女を守った騎士団長、レオン・アルヴァースとの再会。
偽名で身を隠しながら、彼のそばで治療師見習いとして働く日々。
笑顔と優しさ、そして少しずつ重なる想い。
だけど彼女には、もう未来がない。
「これは、人生で最初で最後の恋でした。――でもそれは、永遠になりました。」
静かな余生を願った元聖女と、彼女を愛した騎士団長が紡ぐ、切なくて、温かくて、泣ける恋物語。
余命×再会×片恋から始まる、ほっこりじんわり異世界ラブストーリー。
下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。
王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。
そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。
これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。
⚠️本作はAIとの共同製作です。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~
双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。
なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。
※小説家になろうでも掲載中。
※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
私の意地悪な旦那様
柴咲もも
恋愛
わたくし、ヴィルジニア・ヴァレンティーノはこの冬結婚したばかり。旦那様はとても紳士で、初夜には優しく愛してくれました。けれど、プロポーズのときのあの言葉がどうにも気になって仕方がないのです。
――《嗜虐趣味》って、なんですの?
※お嬢様な新妻が性的嗜好に問題ありのイケメン夫に新年早々色々されちゃうお話
※ムーンライトノベルズからの転載です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる