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以後三日の目標を整理します
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カドが今後達成するべき目標は、四点に絞られた。
1.三日後に竜と合流し、傷の洗浄と再処置。
2.冒険者の街へ行き、不治の呪詛を掛けた冒険者の情報収集。
3.街で活動する上で怪しまれないようにするための準備。
4.一般常識を身に着ける。
三日間という短期間だ。たったそれだけで全てを終えるのは非常に難しい。
リリエはそれをログハウス内の大きな一枚板に図示して説明してくれる。
ちなみにこの板は、あの村娘たちが属する村から彼女への連絡板らしい。
通常は留守の彼女宛てに村人が用件を書き連ねておくことで、来訪したリリエがすぐに状況を把握できるというわけだ。
今は所用を消化し終えたところなのでまっさらである。
「さて、カド君。君の目標であるこの四点。一番難しいのはどれかしら? それを判断するのも、一般常識の一つよ」
リリエは一枚板をこんこんと指で叩き、教師のように問いかけてくる。
少々難しくはある。だが、この点については竜から教わったことでもなんとかなりそうだ。
「三番だと思います。僕を構成する魔素と、自然回復した魔力は五層の色をしていますから。ドラゴンさんが言うにはハイ・ブラセルの塔の剣になった故人が、この境界域の五層まで踏破した最高到達者らしいですね。そんな冒険者のトップと同列がゴロゴロいるのは変だし、トップなら素性が知れていて当然でしょうし、僕は弱いですし。魔力の色が見えたら即怪しまれるレベルですよね」
「ええ、その通り」
よく推測しましたとお褒めの言葉の代わりに笑みが返ってくる。
けれどもリリエはすぐに眉を寄せた。
「そう、だからこそあなたが黄竜の味方をするのは利口ではないわ。もっと日数を掛けてそれなりの素性を偽装したり、黄竜の味方なんかしないで身の上を正直に伝えたりすれば人の輪には簡単に迎えられる。そうはしないの?」
天使らしい慈愛の精神だろう。リリエは親身に心配してくれている。
そんな言葉はありがたく思いつつも、カドは意向を曲げない。
「しないですよ。僕はこの世界に来て散々な目に遭いました。人のせいでこうなったし、誰も気付いてくれなかった。そんな時に唯一助けてくれた存在がドラゴンさんです。そんな相手に仇を返すなんてしたくないし、何もしないっていうのもどうかと思います」
「あれは強いわ。君が何もしなくとも、自分でどうにかするわよ?」
『――然り』
リリエと会話をしていると、心の中に肯定の声が響く。
カドはそれでも首を横に振った。
「それでもですよ。僕は死霊術師に適性があるような悪い人なので、そこらへんは自己中心的にします」
ケケケと精一杯の悪い笑みを浮かべてリリエを見る。
すると彼女は呆れと慈愛をない交ぜにしたような苦笑を見せた。
「なら仕方ないわ。でもね、そういう悪い子、天使は意外と好きよ?」
「あ、はい。そういう背徳的なことが好きな変態だってドラゴンさんが言ってました」
「よし、全部終わったらあのトカゲをぶん殴りましょう」
『……カドよ。汝は我に恩と悪意、どちらを向けるのだ』
両方です。そんな言葉は内心に秘めながら、静かに怒るリリエを見ていた。
そんな時、カドは彼女の顔を見ていてふと気づく。
「あれ? リリエさん。普段のあなたの魔力って薄っすらしか見えなかったんですけど、今は凄く滾っていますよね。それって調節できるんですか?」
「ええ。魔力は寝食で作り出せるけれど、垂れ流し状態でもあるの。それを抑えるためには必要な技術よ」
「ふむふむ。だったら――」
カドは気付いたことを説明するためにも、ある物を探して室内を見回した。
そして、見つけた。フード付きの外套を手に取ったカドはそれをリリエに被せ、自分は彼女の懐に密着する。
ちょうど二人羽織のような具合だ。
それで外套を閉じ、フードから一緒に顔を出しているような恰好を取る。
「例えばリリエさんが魔力を抑えに抑え、僕が魔力を強めに流していた場合、表面的に見える魔力の色は僕の色に見えません?」
そう問いかけながら彼女から離れ、様子を窺う。
「……! それは盲点だったわ。ちょっと強引ではあるけれど、ぱっと見であればそういう誤魔化しも可能ね。通常の外套では魔力が透過してしまうけれど、対魔法用の加工がなされた衣服であれば通さないものもあるわ」
思案顔の彼女は問題と対策を思い浮かべてくれている。しばらく経っても否定が出てこない辺り、及第点の案だったようだ。
「それなら、在野の冒険者でゴロゴロいるような二層や三層の質の魔力を持った何かを使役できれば誤魔化しに使えそうですよね」
「待って。さっきみたいな格好だって見てくれは凄く変なのよ? そんな都合よく――」
「ハイ・ブラセルの塔は五層までの魔素がごちゃ混ぜでした。つまり、そこで手頃な生物を捕獲するとか、死霊術師として死体を操っちゃうとかすればできません?」
思いついた案を提示してみたらどうだ。
リリエは目を見開いた後、両肩をがしりと掴んできた。
「驚いたわ。こんなにすぐ思いつくなんて優秀ね! となると、習得できていた魔法のみではなくて未習得の魔法を得るために必要な指針についても説明をしないと……」
しばし考えを巡らせた彼女は「ちょっと来て」と短く言うと、昨日の石碑まで引っ張っていった。
「昨日と同じくこれに触れてくれる?」
「あ、はい」
言われるがままに触れると、昨日と同じく文字が浮き上がる。
彼女は色ありの部分から分岐するように描かれた半透明の文字を凝視していた。
「ふむ、あるわね。第三位階魔術、彷徨う死者。死霊術師としては代名詞だから、これなら私も知っている。あとは第二位階魔術、従者契約。使い魔との契約の魔法。この辺りを使えば何とかなるかもしれないわ」
「どうやったら習得できるんですか?」
「彷徨う死者に関してはあなたの天啓の系統図を見る限り、操作魔糸の上位に当たる魔法ね。だから、操作魔糸の熟練度を上げつつ、あなたの魔力量を上げるのが最善手よ。従者契約はどの系統にも依らない系統の魔法だから、あなたの適性と魔力量次第というところね」
リリエは浮かんだ文字を指差す。示されている半透明の文字が彷徨う死者なのだろう。それは操作魔糸と光の線で繋がれていた。
一方、従者契約に関しては何の繋がりもなく描かれている。
何の上級魔法でもないので、取得条件はあてずっぽうと見るのがよさそうだ。
とりあえずの方針はこの二つの魔法の習得らしい。
リリエが文字から目を離して向き合ってきたため、カドは石碑から手を放して向き合う。
「カド君はね、魔力が五層の質だから同程度の魔力量の場合、一般的な冒険者に比べて身体能力が高いし、使える魔法の威力も大きいし、魔力効率もいいわ」
「おー。そういうものなんですね?」
あまり気にしていなかった事実なだけにカドは他人事のように手を叩いて返す。
しかしいい話だけではない。リリエは険しい表情で話を続けた。
「ただし、今の君は生まれたてのヒヨコ。魔力の許容量がとても小さいの。君は混成冒険者と同じく体が魔素で出来ているから魔素の吸収効率はいいわ。けれど、一日、二日ほど戦闘訓練がてらに魔物を倒したところで駆け出しの冒険者並みが関の山ね」
「要するに、物凄く努力をして魔物を倒しまくれってことですね?」
「そうね。とりあえずこの辺り一帯の魔物を根絶やしにするくらい――二、三百も狩れば第二位階魔術くらいは習得できるかもしれないわ」
レベル上げと言えば、ゲームでさえ時間のかかる作業だ。それを現実に直してみればどれだけかかるかも定かではない。
リリエが言う数はあくまで目安。それを優に超える程度を目指してこそ安心できるだろう。
カドは現在の状況を勘案して、ふむふむとその方策を練り始める。
するとリリエが視線を投げてきた。
「安心して。まずは私が魔物を弱らせて狩りやすいようにしてあげる。そこから徐々に速さを上げていきましょう」
「ありがとうございます。僕もちょうど魔法について試したいことがあったので、御しやすい敵だと助かります」
そう、気がかりなのは前に竜から聞いた身体強化魔術だ。
初級治癒魔法が他の魔法に比べて妙に消耗が大きいこと、リリエが使うそれに比べて効果が異なることなどを考えれば試してみたいことができたのだ。
まずはやってみるしかない。
カドが決意すると共に、一日目の訓練は始まりを告げるのだった。
1.三日後に竜と合流し、傷の洗浄と再処置。
2.冒険者の街へ行き、不治の呪詛を掛けた冒険者の情報収集。
3.街で活動する上で怪しまれないようにするための準備。
4.一般常識を身に着ける。
三日間という短期間だ。たったそれだけで全てを終えるのは非常に難しい。
リリエはそれをログハウス内の大きな一枚板に図示して説明してくれる。
ちなみにこの板は、あの村娘たちが属する村から彼女への連絡板らしい。
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今は所用を消化し終えたところなのでまっさらである。
「さて、カド君。君の目標であるこの四点。一番難しいのはどれかしら? それを判断するのも、一般常識の一つよ」
リリエは一枚板をこんこんと指で叩き、教師のように問いかけてくる。
少々難しくはある。だが、この点については竜から教わったことでもなんとかなりそうだ。
「三番だと思います。僕を構成する魔素と、自然回復した魔力は五層の色をしていますから。ドラゴンさんが言うにはハイ・ブラセルの塔の剣になった故人が、この境界域の五層まで踏破した最高到達者らしいですね。そんな冒険者のトップと同列がゴロゴロいるのは変だし、トップなら素性が知れていて当然でしょうし、僕は弱いですし。魔力の色が見えたら即怪しまれるレベルですよね」
「ええ、その通り」
よく推測しましたとお褒めの言葉の代わりに笑みが返ってくる。
けれどもリリエはすぐに眉を寄せた。
「そう、だからこそあなたが黄竜の味方をするのは利口ではないわ。もっと日数を掛けてそれなりの素性を偽装したり、黄竜の味方なんかしないで身の上を正直に伝えたりすれば人の輪には簡単に迎えられる。そうはしないの?」
天使らしい慈愛の精神だろう。リリエは親身に心配してくれている。
そんな言葉はありがたく思いつつも、カドは意向を曲げない。
「しないですよ。僕はこの世界に来て散々な目に遭いました。人のせいでこうなったし、誰も気付いてくれなかった。そんな時に唯一助けてくれた存在がドラゴンさんです。そんな相手に仇を返すなんてしたくないし、何もしないっていうのもどうかと思います」
「あれは強いわ。君が何もしなくとも、自分でどうにかするわよ?」
『――然り』
リリエと会話をしていると、心の中に肯定の声が響く。
カドはそれでも首を横に振った。
「それでもですよ。僕は死霊術師に適性があるような悪い人なので、そこらへんは自己中心的にします」
ケケケと精一杯の悪い笑みを浮かべてリリエを見る。
すると彼女は呆れと慈愛をない交ぜにしたような苦笑を見せた。
「なら仕方ないわ。でもね、そういう悪い子、天使は意外と好きよ?」
「あ、はい。そういう背徳的なことが好きな変態だってドラゴンさんが言ってました」
「よし、全部終わったらあのトカゲをぶん殴りましょう」
『……カドよ。汝は我に恩と悪意、どちらを向けるのだ』
両方です。そんな言葉は内心に秘めながら、静かに怒るリリエを見ていた。
そんな時、カドは彼女の顔を見ていてふと気づく。
「あれ? リリエさん。普段のあなたの魔力って薄っすらしか見えなかったんですけど、今は凄く滾っていますよね。それって調節できるんですか?」
「ええ。魔力は寝食で作り出せるけれど、垂れ流し状態でもあるの。それを抑えるためには必要な技術よ」
「ふむふむ。だったら――」
カドは気付いたことを説明するためにも、ある物を探して室内を見回した。
そして、見つけた。フード付きの外套を手に取ったカドはそれをリリエに被せ、自分は彼女の懐に密着する。
ちょうど二人羽織のような具合だ。
それで外套を閉じ、フードから一緒に顔を出しているような恰好を取る。
「例えばリリエさんが魔力を抑えに抑え、僕が魔力を強めに流していた場合、表面的に見える魔力の色は僕の色に見えません?」
そう問いかけながら彼女から離れ、様子を窺う。
「……! それは盲点だったわ。ちょっと強引ではあるけれど、ぱっと見であればそういう誤魔化しも可能ね。通常の外套では魔力が透過してしまうけれど、対魔法用の加工がなされた衣服であれば通さないものもあるわ」
思案顔の彼女は問題と対策を思い浮かべてくれている。しばらく経っても否定が出てこない辺り、及第点の案だったようだ。
「それなら、在野の冒険者でゴロゴロいるような二層や三層の質の魔力を持った何かを使役できれば誤魔化しに使えそうですよね」
「待って。さっきみたいな格好だって見てくれは凄く変なのよ? そんな都合よく――」
「ハイ・ブラセルの塔は五層までの魔素がごちゃ混ぜでした。つまり、そこで手頃な生物を捕獲するとか、死霊術師として死体を操っちゃうとかすればできません?」
思いついた案を提示してみたらどうだ。
リリエは目を見開いた後、両肩をがしりと掴んできた。
「驚いたわ。こんなにすぐ思いつくなんて優秀ね! となると、習得できていた魔法のみではなくて未習得の魔法を得るために必要な指針についても説明をしないと……」
しばし考えを巡らせた彼女は「ちょっと来て」と短く言うと、昨日の石碑まで引っ張っていった。
「昨日と同じくこれに触れてくれる?」
「あ、はい」
言われるがままに触れると、昨日と同じく文字が浮き上がる。
彼女は色ありの部分から分岐するように描かれた半透明の文字を凝視していた。
「ふむ、あるわね。第三位階魔術、彷徨う死者。死霊術師としては代名詞だから、これなら私も知っている。あとは第二位階魔術、従者契約。使い魔との契約の魔法。この辺りを使えば何とかなるかもしれないわ」
「どうやったら習得できるんですか?」
「彷徨う死者に関してはあなたの天啓の系統図を見る限り、操作魔糸の上位に当たる魔法ね。だから、操作魔糸の熟練度を上げつつ、あなたの魔力量を上げるのが最善手よ。従者契約はどの系統にも依らない系統の魔法だから、あなたの適性と魔力量次第というところね」
リリエは浮かんだ文字を指差す。示されている半透明の文字が彷徨う死者なのだろう。それは操作魔糸と光の線で繋がれていた。
一方、従者契約に関しては何の繋がりもなく描かれている。
何の上級魔法でもないので、取得条件はあてずっぽうと見るのがよさそうだ。
とりあえずの方針はこの二つの魔法の習得らしい。
リリエが文字から目を離して向き合ってきたため、カドは石碑から手を放して向き合う。
「カド君はね、魔力が五層の質だから同程度の魔力量の場合、一般的な冒険者に比べて身体能力が高いし、使える魔法の威力も大きいし、魔力効率もいいわ」
「おー。そういうものなんですね?」
あまり気にしていなかった事実なだけにカドは他人事のように手を叩いて返す。
しかしいい話だけではない。リリエは険しい表情で話を続けた。
「ただし、今の君は生まれたてのヒヨコ。魔力の許容量がとても小さいの。君は混成冒険者と同じく体が魔素で出来ているから魔素の吸収効率はいいわ。けれど、一日、二日ほど戦闘訓練がてらに魔物を倒したところで駆け出しの冒険者並みが関の山ね」
「要するに、物凄く努力をして魔物を倒しまくれってことですね?」
「そうね。とりあえずこの辺り一帯の魔物を根絶やしにするくらい――二、三百も狩れば第二位階魔術くらいは習得できるかもしれないわ」
レベル上げと言えば、ゲームでさえ時間のかかる作業だ。それを現実に直してみればどれだけかかるかも定かではない。
リリエが言う数はあくまで目安。それを優に超える程度を目指してこそ安心できるだろう。
カドは現在の状況を勘案して、ふむふむとその方策を練り始める。
するとリリエが視線を投げてきた。
「安心して。まずは私が魔物を弱らせて狩りやすいようにしてあげる。そこから徐々に速さを上げていきましょう」
「ありがとうございます。僕もちょうど魔法について試したいことがあったので、御しやすい敵だと助かります」
そう、気がかりなのは前に竜から聞いた身体強化魔術だ。
初級治癒魔法が他の魔法に比べて妙に消耗が大きいこと、リリエが使うそれに比べて効果が異なることなどを考えれば試してみたいことができたのだ。
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