85 / 136
新たなる危機
しおりを挟む
一人高台から降りたカドはエワズが飛び立つのを見送りつつ、第二層の入り口をぶらついていた。
この土地はほぼジャングルと言って差し支えない風景だが、現在は乾季らしく、冬の様相に似てどこか土色の色彩が多い。
周囲には川や湖沼も見られるのだが、満潮時の水位よりかなり低い状態らしい。本来は川であろう場所が土手のように砂地を晒しているので非常に歩きやすかった。
第一層とはまた異なる濃い緑と土の匂いを浴びるように腕を広げて歩きながら、頭の上にいる従者に問いかける。
「どうですか、サラちゃん。感度良好ですかー?」
サラマンダーは口を開け、長い舌を大気に晒していた。
蛇で言うところの舌をちろちろさせるのと同じで、これがサラマンダーの嗅ぎ方らしい。
「フシュー……。ぐぅ」
「元気ないですねえ」
けれども目ぼしい餌の匂いがしないのか、やる気のない表情のまま顔を傾けて固まってしまった。
それを見たカドは肩を竦める。
「うん、まあそうですよね。出てくるのはさっきと同じような〈剥片〉ばっかですし」
森に〈剥片〉用の〈毒霧〉を放つと、タンスの裏に殺虫剤を撒いた時のゴキブリのように出てくる。それによって〈剥片〉はダニレベルのサイズから等身大、それらが同化し合った個体まで幅広く存在していることは確認できた。
だが、何度繰り返しても野生動物が出てくることはない。
これはもう共食いに走るしかないくらいに食い尽くされたからなのだろう。
魔物相手では魔素に還ってしまうために死体も利用できない。
カドはため息を吐く。
「第一層の辺境よりは経験値稼ぎ向きとはいえ、これ以上の収穫はなさそうですし戻りましょうか」
くるりと踵を返し、境界のある高台に戻ろうとする。
その時、カドは視界に僅かばかり混ざった異物に目を細めた。
先程からちらほらと襲いかかってくる〈剥片〉は〈毒霧〉や〈影槍〉で撃退しており、周囲にはクラスⅡの魔素である藍色の光がよく棚引いていた。
そこに翠色――クラスⅣが持つ魔素の色が極微量に混ざったのを目で捉えたのである。
『エワズ。ちょっといいですか?』
カドは即座にエワズに呼びかける。
『そろそろ飽いてくれたか?』
『そう思っていたのですが、一つ確認です。その場にユスティーナさんはいますか?』
『……? 我らは大蝦蟇を至近距離で確認中だ。リリエハイムも、ユスティーナも我が背に掴まっている』
『なるほど。では、この第二層に僕らが把握していないクラスⅣが潜伏しているみたいです。高台に迅速に戻って合流しましょう。帰路に着きます』
そうとだけ伝えると、カドは周囲を見回した。
人間か、人外かは知れないが、近くにいるのかもしれない。
「サラちゃん、動かないでくださいね? 臓腑より生まれ出る元素よ。息吹となってこの地を満たせ。〈毒霧〉」
致死性の毒――高濃度の神経毒を広範囲に散布しようと思うと、流石に無詠唱では効率が悪い。詠唱が完成すると、カドの魔素は指向性を持って周囲に打ち広がる。
ざっと、半径三十メートルというところだろうか。
その影響もあって森ではがさがさと悶える音が聞こえた。この音こそ、この魔法を放った理由である。
「亡者の腕よ、闇より出でて生者を縛れ。〈死者の手!〉」
音が聞こえた方位に片っ端から〈死者の手〉を放ち、叩き潰していく。
巨人のような魔法の手によって物体が次々と破壊されていくが、それはどれも〈剥片〉だ。しかもクラスⅡのごく平凡なものである。
やがて音がしなくなったことで、カドは魔法を解き、臨戦態勢を止める。
「んー。見間違いということはないと思うんですが、単に魔法で接触しようとしてきただけで本体はここにいなかったとか、そういうことでしょうか」
単に魔素が見えただけでは何の正体も掴めない。
これ以上は収穫もないだろう。諦めたカドは倒した〈剥片〉の魔素を吸収しつつ、合流場所へと急ぐのだった。
□
第二層に進出したその日はそれ以上の事件は起こらなかった。
意識共有によってエワズもカドの記憶を読み取ったものの、あまりにも情報が少なすぎて何も判断できずじまいであった。
境界付近のガグの一掃と、〈剥片〉の情報と、魔法による駆虫薬の生成。これらを成し遂げたのが今回の成果と言える。
あとはエルタンハスの頭目を務めているフリーデグントに一応の事後報告をして休息となるはずだったのだが――。
「何を言っているのかしら? こんな事態でしょう。より一層、天啓の更新は必要よ!?」
「あ、そんなのもありましたね。そういえば」
「行くわよ、カド君!!」
一層の警戒を示したリリエはむんずとカドを掴むと、どこかへ飛び去ってしまった。
まあ、任せておいても問題ないことではある。エワズはすでに飛び去ってしまった彼らはもう気にせず、ユスティーナに目を向けた。
『仕方のないことだ。どれ、娘よ。汝もエルタンハスに戻るであろう。背に乗るがいい』
「はい、ありがとうございます。守護竜様」
ちらほらと見せる狂気はどこへやら。
こうして落ち着いている時のユスティーナは、本当に聖女然としている。丁寧なお辞儀をすると背に乗ってきた。
天使らしくないリリエと、聖女らしくないユスティーナ。どちらがよりそれらしいか勝負すれば僅差でユスティーナに軍配が上がりそうな気がしないでもない。
そうしてエルタンハスに戻り、二人でフリーデグントやトリシアに状況を報告。その後、エワズはカドが模擬戦をしていた時のように街の外で一人眠っていたのだった。
そんな時、意識に戦慄の感覚が伝わり眠りから目が覚めた。
エルタンハスに戻り、寝始めてから二時間後というところだろうか。
意図的に誰かと意識共有をおこなっている時以外でこんなことが起こる対象はカドのみである。つまり、彼の身に何かあった……?
さらに意識を探ってみれば、カドはすでにこの街に戻り、与えられていた寝床に戻っているようである。
これは一体どういうことかと訝しんでいたところ、はっきりとした心の声が響いた。
『助けてください――っ!』
その言葉で、余計な思考は吹き飛んだ。
翼を開いたエワズは盛大に咆哮すると共に飛び立つ。
街を囲う塀を踏み切った勢いで半ば跳躍するようにして、カドが休むテントの前に飛び込んだ。
『無事か、カドよっ!?』
着地の衝撃と追ってきた風によってテントが吹き飛び、その姿が露わとなる。
敷布団の上で仰向けに寝ているカドのマウントを誰かが取っており、カドはこちらに顔を向け、手を伸ばしてきていた。
まさに助けを求める構図だが、これは……。
「あああ、いいところに来ましたっ。ドラゴンさん、これって多分、貞操の危機ってやつでは!?」
そう叫ぶカドに跨っているのは、ユスティーナだった。
夜這いなのか何なのかは知らないが、彼女は下着のみの姿である。
これは何というか、本当の危機には程遠い事態だ。
先程の咆哮と飛び込みで一斉に目を覚ました自警団や冒険者は夜襲か!? と、最大限の警戒を伴って集まってきている。
目の前の二人と、周囲の状況を改めて見渡したエワズは深いため息を吐いた。
『すまぬ。すまぬな、ヒト共よ。我の勘違いであった。許してもらいたい。そしてカドよ、その程度は勝手にせよ』
「あ。言われてみれば別に困ることでもないですもんね」
雰囲気に流されていたが、改めて考えれば性交の一つや二つ、別に減るもんでもない。そんな納得の気持ちが意識を介して伝わってくると、エワズは深いため息を吐いた。
対してユスティーナはにこにことしたままである。
「ええ。カド様さえ望むなら、あなたの体の差異や持久力や、生殖能力についても教えていただきたいかと思ったのですが、まずはこれを。見てもらいたいものがあるのですよ」
衣服さえほぼ身に着けていない彼女は、そんなことを言って手の平に乗せた何かをカドに見せるのだった。
この土地はほぼジャングルと言って差し支えない風景だが、現在は乾季らしく、冬の様相に似てどこか土色の色彩が多い。
周囲には川や湖沼も見られるのだが、満潮時の水位よりかなり低い状態らしい。本来は川であろう場所が土手のように砂地を晒しているので非常に歩きやすかった。
第一層とはまた異なる濃い緑と土の匂いを浴びるように腕を広げて歩きながら、頭の上にいる従者に問いかける。
「どうですか、サラちゃん。感度良好ですかー?」
サラマンダーは口を開け、長い舌を大気に晒していた。
蛇で言うところの舌をちろちろさせるのと同じで、これがサラマンダーの嗅ぎ方らしい。
「フシュー……。ぐぅ」
「元気ないですねえ」
けれども目ぼしい餌の匂いがしないのか、やる気のない表情のまま顔を傾けて固まってしまった。
それを見たカドは肩を竦める。
「うん、まあそうですよね。出てくるのはさっきと同じような〈剥片〉ばっかですし」
森に〈剥片〉用の〈毒霧〉を放つと、タンスの裏に殺虫剤を撒いた時のゴキブリのように出てくる。それによって〈剥片〉はダニレベルのサイズから等身大、それらが同化し合った個体まで幅広く存在していることは確認できた。
だが、何度繰り返しても野生動物が出てくることはない。
これはもう共食いに走るしかないくらいに食い尽くされたからなのだろう。
魔物相手では魔素に還ってしまうために死体も利用できない。
カドはため息を吐く。
「第一層の辺境よりは経験値稼ぎ向きとはいえ、これ以上の収穫はなさそうですし戻りましょうか」
くるりと踵を返し、境界のある高台に戻ろうとする。
その時、カドは視界に僅かばかり混ざった異物に目を細めた。
先程からちらほらと襲いかかってくる〈剥片〉は〈毒霧〉や〈影槍〉で撃退しており、周囲にはクラスⅡの魔素である藍色の光がよく棚引いていた。
そこに翠色――クラスⅣが持つ魔素の色が極微量に混ざったのを目で捉えたのである。
『エワズ。ちょっといいですか?』
カドは即座にエワズに呼びかける。
『そろそろ飽いてくれたか?』
『そう思っていたのですが、一つ確認です。その場にユスティーナさんはいますか?』
『……? 我らは大蝦蟇を至近距離で確認中だ。リリエハイムも、ユスティーナも我が背に掴まっている』
『なるほど。では、この第二層に僕らが把握していないクラスⅣが潜伏しているみたいです。高台に迅速に戻って合流しましょう。帰路に着きます』
そうとだけ伝えると、カドは周囲を見回した。
人間か、人外かは知れないが、近くにいるのかもしれない。
「サラちゃん、動かないでくださいね? 臓腑より生まれ出る元素よ。息吹となってこの地を満たせ。〈毒霧〉」
致死性の毒――高濃度の神経毒を広範囲に散布しようと思うと、流石に無詠唱では効率が悪い。詠唱が完成すると、カドの魔素は指向性を持って周囲に打ち広がる。
ざっと、半径三十メートルというところだろうか。
その影響もあって森ではがさがさと悶える音が聞こえた。この音こそ、この魔法を放った理由である。
「亡者の腕よ、闇より出でて生者を縛れ。〈死者の手!〉」
音が聞こえた方位に片っ端から〈死者の手〉を放ち、叩き潰していく。
巨人のような魔法の手によって物体が次々と破壊されていくが、それはどれも〈剥片〉だ。しかもクラスⅡのごく平凡なものである。
やがて音がしなくなったことで、カドは魔法を解き、臨戦態勢を止める。
「んー。見間違いということはないと思うんですが、単に魔法で接触しようとしてきただけで本体はここにいなかったとか、そういうことでしょうか」
単に魔素が見えただけでは何の正体も掴めない。
これ以上は収穫もないだろう。諦めたカドは倒した〈剥片〉の魔素を吸収しつつ、合流場所へと急ぐのだった。
□
第二層に進出したその日はそれ以上の事件は起こらなかった。
意識共有によってエワズもカドの記憶を読み取ったものの、あまりにも情報が少なすぎて何も判断できずじまいであった。
境界付近のガグの一掃と、〈剥片〉の情報と、魔法による駆虫薬の生成。これらを成し遂げたのが今回の成果と言える。
あとはエルタンハスの頭目を務めているフリーデグントに一応の事後報告をして休息となるはずだったのだが――。
「何を言っているのかしら? こんな事態でしょう。より一層、天啓の更新は必要よ!?」
「あ、そんなのもありましたね。そういえば」
「行くわよ、カド君!!」
一層の警戒を示したリリエはむんずとカドを掴むと、どこかへ飛び去ってしまった。
まあ、任せておいても問題ないことではある。エワズはすでに飛び去ってしまった彼らはもう気にせず、ユスティーナに目を向けた。
『仕方のないことだ。どれ、娘よ。汝もエルタンハスに戻るであろう。背に乗るがいい』
「はい、ありがとうございます。守護竜様」
ちらほらと見せる狂気はどこへやら。
こうして落ち着いている時のユスティーナは、本当に聖女然としている。丁寧なお辞儀をすると背に乗ってきた。
天使らしくないリリエと、聖女らしくないユスティーナ。どちらがよりそれらしいか勝負すれば僅差でユスティーナに軍配が上がりそうな気がしないでもない。
そうしてエルタンハスに戻り、二人でフリーデグントやトリシアに状況を報告。その後、エワズはカドが模擬戦をしていた時のように街の外で一人眠っていたのだった。
そんな時、意識に戦慄の感覚が伝わり眠りから目が覚めた。
エルタンハスに戻り、寝始めてから二時間後というところだろうか。
意図的に誰かと意識共有をおこなっている時以外でこんなことが起こる対象はカドのみである。つまり、彼の身に何かあった……?
さらに意識を探ってみれば、カドはすでにこの街に戻り、与えられていた寝床に戻っているようである。
これは一体どういうことかと訝しんでいたところ、はっきりとした心の声が響いた。
『助けてください――っ!』
その言葉で、余計な思考は吹き飛んだ。
翼を開いたエワズは盛大に咆哮すると共に飛び立つ。
街を囲う塀を踏み切った勢いで半ば跳躍するようにして、カドが休むテントの前に飛び込んだ。
『無事か、カドよっ!?』
着地の衝撃と追ってきた風によってテントが吹き飛び、その姿が露わとなる。
敷布団の上で仰向けに寝ているカドのマウントを誰かが取っており、カドはこちらに顔を向け、手を伸ばしてきていた。
まさに助けを求める構図だが、これは……。
「あああ、いいところに来ましたっ。ドラゴンさん、これって多分、貞操の危機ってやつでは!?」
そう叫ぶカドに跨っているのは、ユスティーナだった。
夜這いなのか何なのかは知らないが、彼女は下着のみの姿である。
これは何というか、本当の危機には程遠い事態だ。
先程の咆哮と飛び込みで一斉に目を覚ました自警団や冒険者は夜襲か!? と、最大限の警戒を伴って集まってきている。
目の前の二人と、周囲の状況を改めて見渡したエワズは深いため息を吐いた。
『すまぬ。すまぬな、ヒト共よ。我の勘違いであった。許してもらいたい。そしてカドよ、その程度は勝手にせよ』
「あ。言われてみれば別に困ることでもないですもんね」
雰囲気に流されていたが、改めて考えれば性交の一つや二つ、別に減るもんでもない。そんな納得の気持ちが意識を介して伝わってくると、エワズは深いため息を吐いた。
対してユスティーナはにこにことしたままである。
「ええ。カド様さえ望むなら、あなたの体の差異や持久力や、生殖能力についても教えていただきたいかと思ったのですが、まずはこれを。見てもらいたいものがあるのですよ」
衣服さえほぼ身に着けていない彼女は、そんなことを言って手の平に乗せた何かをカドに見せるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
魔法学校の落ちこぼれ
梨香
ファンタジー
昔、偉大な魔法使いがいた。シラス王国の危機に突然現れて、強力な魔法で国を救った。アシュレイという青年は国王の懇願で十数年を首都で過ごしたが、忽然と姿を消した。数人の弟子が、残された魔法書を基にアシュレイ魔法学校を創立した。それから300年後、貧しい農村の少年フィンは、税金が払えず家を追い出されそうになる。フィンはアシュレイ魔法学校の入学試験の巡回が来るのを知る。「魔法学校に入学できたら、家族は家を追い出されない」魔法使いの素質のある子供を発掘しようと、マキシム王は魔法学校に入学した生徒の家族には免税特権を与えていたのだ。フィンは一か八かで受験する。ギリギリの成績で合格したフィンは「落ちこぼれ」と一部の貴族から馬鹿にされる。
しかし、何人か友人もできて、頑張って魔法学校で勉強に励む。
『落ちこぼれ』と馬鹿にされていたフィンの成長物語です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる