【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅

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第1章:病弱青年とある女冒険者編

第23話:女神との交信・サマンサ編

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 チュン、チュン、チュン……。
 窓の外から鳥の鳴き声が聞こえる。
 隣を見ると、スース―と寝息を立てるサマンサがいる。
 いわゆる、朝チュンというやつだ。
「やった……やってしまった。異世界だから問題ないとはいえ、彼女以外の女の子と……」
 この世界に来てからというもの、この手の倫理観がどんどんと変わっていっている気がする。
 少し前まで病弱陰キャだった俺も、今や立派なプレイボーイだ。

『なに言ってんですか! その子『も』彼女でしょうが!』
 突然頭の中に声が響く。
「この声は、アホ女神!?」
『あー!! またアホって言いましたねー!! まぁいいです、今日は気分がいいから許してあげます!』
 どうやら女神は上機嫌らしい。
「なんでいつもこう、タイミング悪い時に語りかけてくるんだよ……」
『ああ、それはですね。あなたが新しい女の子と夜のカーニバルをしたら交信が一回できるシステムなんですよ♪』
「なんだぁあ! そのクソ仕様!!」
 女神の言い分に思わず声を荒げてしまった。
『まあまあ。それより、後悔してるのですかぁ?』
 したり顔で尋ねてくる女神の姿が、容易に想像できる。
「後悔して……ないです」
 正直に答えた。
『うんうん、素直でよろしい! 順調にその世界に馴染んでいってるようですねぇ! ダンジョンに行って、強い魔物も倒してくれてるみたいですし♪』
「ああ……ウルフの巣穴のことか……あれもまあ、ダンジョンと言えなくもないか……。あんたが転生させてくれたおかげで、初めて死にそうになったけどな」
『ん? あなた、前の世界で死んでるから、初めてじゃないでしょうが』
「揚げ足を取るなぁ!」
『まあまあ、でも、大変な目に遭ったからこそ、サマンサという美少女と仲良くなることができたんでしょう?』
「それは、まあ、そう……だけど……」
『なら、よしとしましょうよ!』
「なんか、上手く言いくるめられた気もするけど……あ、そうだ。俺以外も転生してきたやつがいるらしいな」
『ああー、定期的に転生作業を行っていますからねー』
「俺以外の奴も、みんな冒険者なのか?」
『うーん、いるにはいますけど、残念ながら優秀な子はそう多くはないですねえ……。良い適性を持たずに転生しちゃう子も、ある程度いますし。そんな子は普通の村人や商人になっていますけど。逆に、適性で良いのを引いたとしても悪の道に走っちゃった子もいますしね……』
 女神が曇った声で言う。
「なるほど、なかなか大変なんだな」
『でも、君は適性ガチャで星5を引いた上に! 冒険者として、なかなかいいスタートを切っています! 女神として嬉しいですよー』
「そりゃあ、どうも。せっかく良い才能を持って転生できたからな。ちゃんと真っ当に生きるさ。心配しないでくれ」
『ありがとうございます♪ まあ、なんにせよ、これで彼女二人目をゲットですね! この調子で女の子を篭絡しまくって、どんどん彼女の数を増やして、ハーレム人生を楽しんじゃえよ♪』
「ホントに好き勝手言ってくれる……」
『あー、そうだ! もちろん、冒険者稼業も頑張ってくださいね♪ 良い適性で転生できたんですから、ダンジョンにも積極的に潜って、魔物退治や賊退治も怠らないように!』
「へいへい」
『それじゃあ、次は三人目の朝チュンの時に!! ハブ・ア・ナイスライフ!!』
 女神の声がプツリと消えて、交信が途切れる。

「ん、んんっ……れおぉ……? だれかとはなしてたぁ……?」
 寝ぼけながらサマンサが訊いてくる。
「いや、誰とも。それより、もう朝だぞ。早く起きよう」
 そう言って、可愛いそばかすにキスしてやると、くすぐったそうにサマンサが身をよじらせて起きた。
 彼女が大きく背伸びすると、たわわな胸が柔らかそうに弾む。
 ニヘヘと、無邪気な子供のように笑うサマンサ。
 可愛がりたい気持ちを押さえながら、朝の支度をした。

 俺とサマンサが一階に降りると、リズがすでに起きていた。
「あ、レオ、サマンサ! おはよう! ん? なんで、二人とも二階から降りてきたのよ?」
 冷や汗が噴き出る。
 まずい。
 彼女が寝てる間に、同じ家で朝チュンしましたなんて知れたら、さすがにヤバい……!
 そう思っていると、サマンサが俺の腕に抱きついてくる。
「いやいやー、あたしもレオの彼女になっちゃいましたー♪」
 地雷――――――――!!!!
 リズがふるふると震えて俯く。
 ヤバい、死ぬか? 俺? 殺されるのか?
「ずっるーい!! それなら、あたしも呼んでよおおー!!」
 よかったあああああ!! そっちかあああああ!!
 それでいいのかとも思ったが、仮死状態だった俺の肝っ玉は何とか蘇ったのだった。

 朝食を食べて、サマンサとの別れの時が来た。
「世話になったな。ありがとう」
「楽しかったよ! 今度、お料理教えてよね!」
「あたしこそ、本当にありがとう。おかげでようやく枕を高くして眠れるよ。リズも、料理いつでも教えてあげるから習いにおいで!」
 最後まで太陽のような笑顔のサマンサ。
 俺たちは手を振りながら、牧場を後にする。
 その時――――。
「おおーーーーい!! れおーーーー!!」
 呼びかけられて振り向くと、少し小さくなったサマンサの姿。
「リズとのエッチに飽きたら、あたしのところに来なよーーーー!!」
「な、ななな、なに言ってんだよぉ!?」
「あはははは、待ってるからねーーーー!!」
 サマンサが無邪気に手を振る。

 俺とリズは、無言のまま平原を歩く。
 ま、まずいな……何か言うべきか。
 そう思っていると、リズが真剣な目で俺に訊いてきた。
「ね、ねえ、レオ! あたしが一番彼女だよね!? あたしにまだ飽きてないよね!?」
 可愛いな……こやつ。
 俺はリズの肩を抱き寄せる。
「ああ。話しただろ? 俺の初めてはリズなんだから、リズが一番彼女だよ。それに、リズに飽きるはずがないだろう?」
 パアァッと顔を明るくするリズ。
「じゃあ、今日の夜、楽しみにしてるね♪」
「もちろんだ」
 俺たちは、寄り添い合いながら帰路を行く。
「あ!! でも、たまにはちゃんとサマンサの所にも行ってあげること! サマンサもちゃんと彼女になったんだから、しっかり愛してあげなきゃだめよ!? 彼女は、みんなもれなく愛する! これ、この世界の常識だからね!」
「は、はい、分かりました」
 子供に教える母親のようにリズに言われてしまった。
 この世界の女性は、もの凄くたくましいと思った瞬間なのだった。
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