【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅

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第8章:マッサ鉱山と謎のダークエルフ編

第19話:招待状

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「か、勝った……!! 勝ったよー! レオー!!」
 リズが飛び跳ねて抱き着いてくる。
「むふー♪ リズ……! ご主人様……! すごい……!」
「良かったです!! レオ様」
 シレイドとセーラもリズに続く。
「あ! ずるいぞ、みんな!! 私も抱き着かせてもらう!」
「へへっ!! あたしもあたしも!!」
 キアラとロウナも構わず飛び込んでくる。
 全身軋みまくっている俺は、皆の抱擁に耐え切れずに倒れこんだ。
「ははは、痛いよ……みんな」
 命の危険を感じる状況から一変、幸せなぬくもりに囲まれ、可愛い彼女たちの頭を一人ずつ撫でてなだめる。

「しかし、思いのほか苦戦してしまったな……」
 目の前で地に伏しているアイアンゴーレムを見ながら、思わず呟く。
「ああ。普通のゴーレム自体もかなり手こずったからな。それの亜種とは……運が悪かったところもあるが、今回は自分たちの力を少し過信しすぎてしてしまった感じはあるな」
「今まで、曲がりなりにも怪我も少なく順調にダンジョンのボスを倒せてましたからね。やはり、メインであるレオ様がやられたら、一気にパーティの力が落ちてしまいます」
 俺の言葉を受けて、キアラとセーラが言う。
「一概にご主人様がやられたからだけじゃない気がする。今回の相手は、防御力が高くて前衛であるあたしやキアラの攻撃がほとんど効かなかったのも苦戦の理由だろう……ご主人様の火属性魔法は効いてたみたいだけどね。ぶっちゃけ、リズの切り札がなければ、負けてただろうな」
 ロウナも厳しい表情で言う。

「まあ、とにかく! 今回は勝ったんだし、そんな暗い顔しないで今は喜ぼうよ!」
「ん……シレイドたち、みんな生きてる……! 喜ぶべき……!」
 リズとシレイドが暗いムードを吹き飛ばすように言う。
「だな。あ、そうだ、ゴルゴッド鉱石の依頼を忘れていたな。リズ、この部屋の壁の鉱石はどうだ?」
「あ、うん。ちょっと待ってね、掘ってみるよ」
 俺の言葉を受けて、リズが部屋の壁を掘り出す。
 カン! カン! カン!
 壁から掘り出したるは一つの鉱石。
 青白く光り輝いている。
 これが空振りならクエストのキャンセルも視野に入れないといけないだろう。
 リズが鑑定を行った。

名前:ゴルゴッド鉱石
素材ランク:C+
説明:鉱山で採れる希少な鉱石。標高の高い場所でしか取れない。宝石に分類され、高価なアクセサリーなどに加工される。

「これだ! これだよ!」
「ふう。どうやら、受けたクエストも全て完了できたみたいだな」
 リズが飛び跳ねて喜び、キアラが安堵したように言う。
「綺麗な宝石ですねー」
 セーラの目の色が輝いている。
 町で、ゴルゴッドのアクセサリーを見つけたら、プレゼントに買ってあげようかな。
 それから、みんなで依頼分のゴルゴッド鉱石を掘った。

「よし、みんな帰るかー」
「さんせーい。疲れたよぉ」
「ん……シレイドも、へとへと……」
「私もだ。今回の戦いはヒヤリとした分、気も疲れたしな」
「はい。帰りましょう」
「帰ってひとっ風呂浴びたいぜ」
 アイアンゴーレムの素材も剥ぎ取り終え、俺が切り出すと、みんなも賛同する。
 先ほどの全力の『エルファイアー』で尽きた魔力も、なんとか『ワープ』一回分くらいは回復した。
 最悪、ポーション詰め合わせのマジックポーションで回復させることも考えたが、必要なさそうだ。
 俺たちは、ワープを使ってエルゼリアに戻ったのだった。

 ラックステラに戻った後、風呂に入り、食堂にて食事を取り、その夜は死んだように爆睡した。
 翌日、まだ軋む身体を引きずって、ギルドに向かい、アイアンゴーレムの素材を提出しマッサ鉱山の踏破申請を行う。
 そして、受けていた鉱山関連のクエスト完了報告もする。
 メテオバードの素材と、ゴルゴッド鉱石を提出し、報酬を受け取った。
 今回は苦労した分、感慨もひとしおだ。
「お疲れさまでしたぁ~。みなさん、なにやら、へとへとのご様子ですねぇ」
 いつも通り、のほほん受付嬢が対応してくれる。
「ボスである魔物に苦戦してしまってな。昨日の今日で満身創痍なんだ」
「あらぁ、そうでしたかぁ。でもぉ、クリアできてえらいじゃないですかぁ~」
 俺の言葉に、手をポンと叩いて微笑む受付嬢。
 相変わらずのキャラだ。
「あ、そうでしたぁ。レオさんたちに招待状が届いてるんですよぉ」
「招待状?」
 受付嬢の言葉に、俺たちは顔を見合わす。
「はい~。エルフの国、アイスウッドの女王様からですぅ~。なにやらぁ、皆さんを国に招待して御礼がしたいとかぁ~」
 なるほど、誘拐されたエルフたちの件だな。
 前にロザリアが言っていた、人間を招待する準備が整ったのだろう。
 招待状に記されていたのは……。

「アイスウッドのエルフたちを救ってくれた者たちへ。
ぜひ、我らがエルフの国アイスウッドへ招待したい。
三日後、例の林に使いを送る。
アイスウッドの女王 ソフィア・アイスウッドより」
という短い文言だった。

「ねぇねぇ! 行ってみようよ!」
「ん……わくわく……!」
「エルフの里アイスウッドか。ガラテアの者として恥じぬ振る舞いをせねば」
「ふふふ、楽しみですわ」
「エルフの里……。行ったことないから、どんな所か見てみたいな」
 みんなも乗り気だ。
「よし。じゃあ、マッサ鉱山もクリアできたし、休暇がてら行ってみるか」
 俺たちは、指定された日時に街外れの林に出向くことに決めたのだった。
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