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第8章:マッサ鉱山と謎のダークエルフ編
閑話:果物食らわば彼女まで
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「新メニュー?」
「ええ。酒場で何か出そうと思っているの。このところ、新しい料理を開発してなくて、お客さんの声の中にも料理がマンネリしてきているって声もあったから」
ミレーユがカウンターの中で、少し悩むように俺に言う。
アイスウッドから帰ってきた数日後、俺は愛しのミレーユに会うためにルクシアに来ていた。
酒場が開いているであろう時間に尋ねたのだが、入り口にはなぜか「CLOSE」の看板が。
不思議に思い裏口をノックすると、ミレーユが出てきて「ああ、助かったわ!」と飛びつかれて、そのまま酒場の中に通されたのだ。
事情を聞くと、酒場で新たなメニューを出そうとしているものの、一人で考えても案が浮かばなかったのだという。
ここ数日、その新メニュー考案に頭を悩ませてしまっているらしい。
「異界人のあなたなら、いいアイデアが浮かぶんじゃないかと思って」
「……お、俺!?」
「ええ、そうよ♪ 頼りにしてるわよ、愛しの彼氏クン♪」
彼女の突然の無茶ぶりに驚きながら、ひとまず一緒にメニューを考えることにする。
料理などあまりしたことないが、地球にいた時の知識を総動員して、何とかするしかないか。
「……うーん、この酒場に来るのは、どんな人が多いんだ?」
「やっぱり、一番は冒険者ね。それと、ギルドの職員とか。みんな、仕事帰りでクタクタになってるか、すでにべろべろに酔ってるかのどちらかよ」
「うーむ。そのターゲット層だと、やはり酒とかおつまみ、後は肉料理とかがいいかなぁ……」
「でも、その辺の料理は、あらかた既にメニューにしちゃってるのよ」
俺の言葉に、困ったように返すミレーユ。
なるほど。とすれば、何がいいだろうか。
仕事帰りでクタクタ……酔ってべろべろ……。
俺は、転生前の自分の生活を思い出す。
そういえば、自宅付近にあったドリンクスタンドも、夜に行くと会社帰りの人や酔った人が多かったな。
確か、その人たちがその時頼んでいたのって……。
「あっ!!」
妙案を思いつき、俺はとっさに声を上げる。
「なになに!? 何か思いついたのかしら?」
ミレーユが目を輝かせて食いついてくる。
「ああ、スムージーだ!」
「す、スムージー?」
聞きなれない言葉だったようで、ミレーユが聞き返してくる。
「ああ。俺の世界では、仕事でクタクタになった時とか、酔って気持ち悪いときとかにスッキリした甘い飲み物を飲む人が多かったんだ」
「スッキリした甘い飲み物……」
「ああ。酔いたい人用のメニューはもう充分あるみたいだから、別に酔わなくてもいいけどとりあえず疲れを癒したい人に向けてのメニューを作ったらどうかな?」
「ふむふむ、なるほど……。酒場といえども、お酒関係以外のものを出しちゃいけないって決まりは無いものね……。お酒を飲まない人をターゲットにした料理ね……」
俺の言葉に、興味深そうに聞き入るミレーユ。
スムージーくらい簡単な物なら、俺でも作り方は分かるし、店で出すのも簡単だろう。
「ものは試しだ。実際にメニューにするかしないかは後で考えて、早速作ってみよう」
「え、ええ」
気遅れ気味のミレーユに、とりあえずスムージーをレクチャーすることにした。
とりあえず、手始めにイチゴのスムージーを作ってみることにした。
「まずは、イチゴのヘタを取っていく」
「わかったわ♪」
プチプチと二人でヘタを取り除いた。
「次に、牛乳と氷、さっきのイチゴをボウルに一緒に入れる」
「はい♪」
「そして、それを細かく砕く」
「こう……かしら」
ミレーユは単純魔法の要領で、指先から細かく切れる風を放つ。
金属のボウルに入った材料が、ゾリゾリと砕かれていく。
冒険者でもないミレーユの単純魔法は大した威力はないため、ボウルまで傷つけることはない。
彼女も力の加減が要らないようで、すぐに砕くことができた。
「それから?」
「以上だ」
「え?」
続きがあると思っていたのか、俺の返答にポカンとするミレーユ。
「こ、これで終わり? か、簡単すぎない?」
「ああ。基本的にはこれで終わりだ。試しに飲んでみな」
「え、ええ」
俺の言葉に戸惑いながらミレーユが、ボウルに入った出来立てのスムージーをコップに入れて口に運ぶ。
「う、嘘……お、美味しい……?」
狐につままれたように驚いた表情を浮かべるミレーユ。
まあ、飲むイチゴシャーベットみたいな感じだしな。
どれ、俺も試しに飲んでみるか……。
ゴクッ……。
うーん。ドリンクスタンドで飲んでいたものより、少し、味気ない気がする。
そうだ……確か、あの店では蜂蜜も一緒に入れていたっけ。
俺は、魔法の袋の中から『黄色蜂蜜』を取り出し、ボウルの中に入れて混ぜ合わせる。
「『黄色蜂蜜』……?」
「ああ。ちょっと甘みが足りない気がしてな。これなら、ルクシアでも手に入るだろう。ほら、ミレーユ。飲んでみて」
「え、ええ……ゴクッ……ま、また美味しくなった……」
ミレーユが再び目を丸くする。
俺も、出来上がったものを飲んでみる。
ゴクッ……。
うん。日本で飲んでいたものに近づいたな。
えっと……他にあの店でやっていた事は……。
「そうだ。果物をあらかじめ凍らせて、氷を入れなけば、果物の味がもう少し濃くなるし、ヨーグルトを加えたり、牛乳を豆乳に変えても美味しくなるぞ。酔っている人には、気持ち悪くならないように、入れる乳製品の量を変えてみてもいいかもしれない。言わずもがな、果物を変えたり、代わりに野菜を使ったりしたら、色んな味変もできるから飽きが来ないだろう」
「す、すごいわ、レオくん♪ こんな錬金術みたいなメニューを思いついちゃうなんて♪」
俺の提示した新メニューにすっかり感動したようで、ミレーユが興奮しながら飛びついてくる。
彼女のカクテルのような甘い匂いと、豊満で柔らかい身体の感触が気持ちいい。
まあ、おそらく、転生者が多いであろう王都などでは、スムージーなどすでに流行りまくっているだろうけど。
ルクシアが田舎なのもあって、こういったオシャレ意識の高い料理があまり出回ってなかったのが幸いだったな。
「本当にすごいわ、レオくん♪ 私の彼氏クンはこんなこともできるのね♪」
「そ、そんなに褒めないでくれ、ミレーユ。この飲み物は、俺が一から考えたモノじゃない。あくまで、元居た世界の知識を丸パクリしただけだ。俺がすごいんじゃなくて、元を考えた人がすごいんだ」
「フフ……それでも、よ。料理は大体、誰でも元あったレシピの模倣から始まるの。そこから、いかに自分の味に昇華するかが大事なのよ。あなたは悩んでいる私に、自分の世界の物を作ろうとして、この異世界で見事に完成させて道を示してくれた。あなたは、この料理をあなたの『味』にちゃんと昇華したのよ……ホントに、ありがとうね」
尚も褒めちぎるミレーユに少し負い目を感じて白状すると、彼女はクスッと微笑んで言う。
その言葉は、すとんと俺の心に落ちていき「これで良かったのだ」と思わせてくれた。
「そして、ここからこれを私がどういう『味』に昇華するかは、私の仕事……♪ 頑張らなくっちゃ! 牛乳の代わりにお酒を混ぜてみるのも面白そうね……♪」
彼女はすっかり料理人の顔になっていた。
そんな彼女が微笑ましくなり、スムージーをまた一口飲む。
「うん、美味い」
地球の味とは確かに違う味だが、ちゃんとした美味さを感じるのだった。
「ええ。酒場で何か出そうと思っているの。このところ、新しい料理を開発してなくて、お客さんの声の中にも料理がマンネリしてきているって声もあったから」
ミレーユがカウンターの中で、少し悩むように俺に言う。
アイスウッドから帰ってきた数日後、俺は愛しのミレーユに会うためにルクシアに来ていた。
酒場が開いているであろう時間に尋ねたのだが、入り口にはなぜか「CLOSE」の看板が。
不思議に思い裏口をノックすると、ミレーユが出てきて「ああ、助かったわ!」と飛びつかれて、そのまま酒場の中に通されたのだ。
事情を聞くと、酒場で新たなメニューを出そうとしているものの、一人で考えても案が浮かばなかったのだという。
ここ数日、その新メニュー考案に頭を悩ませてしまっているらしい。
「異界人のあなたなら、いいアイデアが浮かぶんじゃないかと思って」
「……お、俺!?」
「ええ、そうよ♪ 頼りにしてるわよ、愛しの彼氏クン♪」
彼女の突然の無茶ぶりに驚きながら、ひとまず一緒にメニューを考えることにする。
料理などあまりしたことないが、地球にいた時の知識を総動員して、何とかするしかないか。
「……うーん、この酒場に来るのは、どんな人が多いんだ?」
「やっぱり、一番は冒険者ね。それと、ギルドの職員とか。みんな、仕事帰りでクタクタになってるか、すでにべろべろに酔ってるかのどちらかよ」
「うーむ。そのターゲット層だと、やはり酒とかおつまみ、後は肉料理とかがいいかなぁ……」
「でも、その辺の料理は、あらかた既にメニューにしちゃってるのよ」
俺の言葉に、困ったように返すミレーユ。
なるほど。とすれば、何がいいだろうか。
仕事帰りでクタクタ……酔ってべろべろ……。
俺は、転生前の自分の生活を思い出す。
そういえば、自宅付近にあったドリンクスタンドも、夜に行くと会社帰りの人や酔った人が多かったな。
確か、その人たちがその時頼んでいたのって……。
「あっ!!」
妙案を思いつき、俺はとっさに声を上げる。
「なになに!? 何か思いついたのかしら?」
ミレーユが目を輝かせて食いついてくる。
「ああ、スムージーだ!」
「す、スムージー?」
聞きなれない言葉だったようで、ミレーユが聞き返してくる。
「ああ。俺の世界では、仕事でクタクタになった時とか、酔って気持ち悪いときとかにスッキリした甘い飲み物を飲む人が多かったんだ」
「スッキリした甘い飲み物……」
「ああ。酔いたい人用のメニューはもう充分あるみたいだから、別に酔わなくてもいいけどとりあえず疲れを癒したい人に向けてのメニューを作ったらどうかな?」
「ふむふむ、なるほど……。酒場といえども、お酒関係以外のものを出しちゃいけないって決まりは無いものね……。お酒を飲まない人をターゲットにした料理ね……」
俺の言葉に、興味深そうに聞き入るミレーユ。
スムージーくらい簡単な物なら、俺でも作り方は分かるし、店で出すのも簡単だろう。
「ものは試しだ。実際にメニューにするかしないかは後で考えて、早速作ってみよう」
「え、ええ」
気遅れ気味のミレーユに、とりあえずスムージーをレクチャーすることにした。
とりあえず、手始めにイチゴのスムージーを作ってみることにした。
「まずは、イチゴのヘタを取っていく」
「わかったわ♪」
プチプチと二人でヘタを取り除いた。
「次に、牛乳と氷、さっきのイチゴをボウルに一緒に入れる」
「はい♪」
「そして、それを細かく砕く」
「こう……かしら」
ミレーユは単純魔法の要領で、指先から細かく切れる風を放つ。
金属のボウルに入った材料が、ゾリゾリと砕かれていく。
冒険者でもないミレーユの単純魔法は大した威力はないため、ボウルまで傷つけることはない。
彼女も力の加減が要らないようで、すぐに砕くことができた。
「それから?」
「以上だ」
「え?」
続きがあると思っていたのか、俺の返答にポカンとするミレーユ。
「こ、これで終わり? か、簡単すぎない?」
「ああ。基本的にはこれで終わりだ。試しに飲んでみな」
「え、ええ」
俺の言葉に戸惑いながらミレーユが、ボウルに入った出来立てのスムージーをコップに入れて口に運ぶ。
「う、嘘……お、美味しい……?」
狐につままれたように驚いた表情を浮かべるミレーユ。
まあ、飲むイチゴシャーベットみたいな感じだしな。
どれ、俺も試しに飲んでみるか……。
ゴクッ……。
うーん。ドリンクスタンドで飲んでいたものより、少し、味気ない気がする。
そうだ……確か、あの店では蜂蜜も一緒に入れていたっけ。
俺は、魔法の袋の中から『黄色蜂蜜』を取り出し、ボウルの中に入れて混ぜ合わせる。
「『黄色蜂蜜』……?」
「ああ。ちょっと甘みが足りない気がしてな。これなら、ルクシアでも手に入るだろう。ほら、ミレーユ。飲んでみて」
「え、ええ……ゴクッ……ま、また美味しくなった……」
ミレーユが再び目を丸くする。
俺も、出来上がったものを飲んでみる。
ゴクッ……。
うん。日本で飲んでいたものに近づいたな。
えっと……他にあの店でやっていた事は……。
「そうだ。果物をあらかじめ凍らせて、氷を入れなけば、果物の味がもう少し濃くなるし、ヨーグルトを加えたり、牛乳を豆乳に変えても美味しくなるぞ。酔っている人には、気持ち悪くならないように、入れる乳製品の量を変えてみてもいいかもしれない。言わずもがな、果物を変えたり、代わりに野菜を使ったりしたら、色んな味変もできるから飽きが来ないだろう」
「す、すごいわ、レオくん♪ こんな錬金術みたいなメニューを思いついちゃうなんて♪」
俺の提示した新メニューにすっかり感動したようで、ミレーユが興奮しながら飛びついてくる。
彼女のカクテルのような甘い匂いと、豊満で柔らかい身体の感触が気持ちいい。
まあ、おそらく、転生者が多いであろう王都などでは、スムージーなどすでに流行りまくっているだろうけど。
ルクシアが田舎なのもあって、こういったオシャレ意識の高い料理があまり出回ってなかったのが幸いだったな。
「本当にすごいわ、レオくん♪ 私の彼氏クンはこんなこともできるのね♪」
「そ、そんなに褒めないでくれ、ミレーユ。この飲み物は、俺が一から考えたモノじゃない。あくまで、元居た世界の知識を丸パクリしただけだ。俺がすごいんじゃなくて、元を考えた人がすごいんだ」
「フフ……それでも、よ。料理は大体、誰でも元あったレシピの模倣から始まるの。そこから、いかに自分の味に昇華するかが大事なのよ。あなたは悩んでいる私に、自分の世界の物を作ろうとして、この異世界で見事に完成させて道を示してくれた。あなたは、この料理をあなたの『味』にちゃんと昇華したのよ……ホントに、ありがとうね」
尚も褒めちぎるミレーユに少し負い目を感じて白状すると、彼女はクスッと微笑んで言う。
その言葉は、すとんと俺の心に落ちていき「これで良かったのだ」と思わせてくれた。
「そして、ここからこれを私がどういう『味』に昇華するかは、私の仕事……♪ 頑張らなくっちゃ! 牛乳の代わりにお酒を混ぜてみるのも面白そうね……♪」
彼女はすっかり料理人の顔になっていた。
そんな彼女が微笑ましくなり、スムージーをまた一口飲む。
「うん、美味い」
地球の味とは確かに違う味だが、ちゃんとした美味さを感じるのだった。
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