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第9章:風神の谷と宿の看板娘編
第9話:女神との交信・不通
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チュン、チュン、チュン。
朝が来た。
窓の外から鳥のさえずりが聞こえる。
「……もう何度目の朝チュンか分からないな」
俺は静かに呟く。
隣には、普段のあざとさなど一切ない表情で、可愛らしい受付嬢の彼女が眠っている。
いつも通り、一仕事終えたような清々しく満たされた気分だ。
「…………あれ?」
いつもなら、この辺で女神が出てきそうなのだが、今日は声が聞こえる気配がない。
どうしたのだろうか。
もう少し待ってみる。
……が。
「やっぱり、声が聞こえてこないな」
別に交信が無くても差しさわりないのだが、無いなら無いで寂しい気がする。
毎日連絡を寄越して、ある日突然連絡を絶って気を引く、恋愛の常とう手段と同じような感じだ。
「……風邪でも引いたのかな?」
心配になるが、俺から連絡する手段はない訳で。
「まあ、仕方ないか」
俺はふぅっと大きく息を吐き、気持ちを切り替えるように伸びをする。
そうこうしていると、隣の彼女が目を覚ます。
「ふあぁ~……あっ! えへへぇ、れ~おさん♡」
俺を見るや否や、すぐに抱き着いてくる。
ふにゅり!
彼女の柔らかい身体の感触、特に馬鹿でかい胸の双丘の感触をもろに感じる。
俺は彼女を抱き返してやった。
「おはよう、チェリー」
「おはよ~ございますぅ……♡」
俺の肩に、猫のようにすりすりと頬ずりしてくるチェリー。
「仕事は大丈夫か?」
「んー……準備もあるしぃ、一度ぉ、家に帰らなきゃですからぁ。そろそろ出ないといけませんねぇ」
寂しそうに呟く、あざと可愛い彼女。
「また一緒に過ごせるさ。時間もちゃんと作るよ」
「えへへ~、約束ですよぉ……? じゃあ~、約束のチュウ……んちゅ♡」
チェリーが軽く俺の唇を啄んでくる。
そして、素早く身支度をして、ラックステラを出て行ったのだった。
装備を整え、食堂に降りると、リズたちがすでに待っていた。
「あ! レオー、遅いよぉ!」
「ん……ご主人様、寝坊……」
リズとシレイドが言う。
「まあまあ、レオ様もお疲れなのですよ。たまには良いじゃないですか」
「だな。ご主人様は頑張りすぎるところがあるからな。許してやろーぜ」
セーラとロウナがリズたちを宥める。
——その時。
……コトン。
俺の前に水が置かれる。
「…………ご注文は?」
ボニーがなんとも複雑そうな顔で睨んでくる。
少し怖い。
どうやら、昨日の出来事で感情がまだ落ち着いてないのだろう。
不安、悔しさ、嫉妬、怒りなどごちゃごちゃになっているのではと察する。
……ボニーは正確には、まだ俺の彼女じゃないのだが。
俺が適当にサンドイッチを注文すると、ボニーは「……はい」と元気なさげに厨房に戻る。
「何をしたんだ? レオ」
「ああー……そのー、ちょっとな……」
キアラの問いかけを適当にはぐらかす。
まあ、機嫌が直るまでは、あまり無暗に触れない方がいいな。
今、攻略しているダンジョンを踏破すれば、彼女が提示する条件を果たせるわけだし。
とりあえず、そちらに集中しよう。
「よし。朝飯を食べたら今日も『風神の谷』に向かうぞ!」
「「「「「おー!」」」」」
俺の呼びかけに、みんなが元気に返事をする。
朝ご飯を食べた後、ワープで『風神の谷』に移動する。
ちょうど昨日、グルメオークに襲われた場所だ。
「よし、進むぞ」
俺は、みんなに声をかけて進みだす。
谷の底を目指して、ひたすら歩くこと三時間。
途中、戦闘が何度かあったが、相手は『コカトリス』『エビルモンキー』がほとんど。
二回ほど『グルメオーク』に当たった。
前者はまだ問題なく倒せるのだが、後者の『グルメオーク』の方は、なかなか骨が折れる。
戦術は、昨日と同じだ。
ロウナが最初にかち合い、取っ組み合いをしている間にみんなで総攻撃。
五分ほどフルで攻撃しまくって最終的にオークが根負けして倒れる。
一回目も二回目も、最終的に俺の『ルーンブレード』で倒した。
ダメージをギリギリまで与えた後、ロウナが力任せにオークをぶん投げる。
蓄積したダメージでフラフラになっているところを『ルーンブレード』で両断といった感じだ。
シレイドの『デスエッジ』に頼ってもよかったのだが、あの技はあまり使いすぎると、身体への負担が大きいそうなので、俺の判断で後衛に徹してもらった。
「リズ、今どのへんか分かるか?」
みんなにも疲れの色が見えてきたので、リズに問う。
「うーん……今、だいたい踏破率70%くらいまで来たかな」
ふむ。とすると、このペースなら明日にでもボス部屋の前まで着きそうだ。
「ふむ。谷の底がだいぶん、見えてきたな」
「ホントですねー、なんだかうっそうとしていますが」
道の端から谷を覗くと、底がうっすらと見えている。
数時間前までは霧がかったように見えなかったが、かなり進んだといったところか。
今日は、そろそろ帰ってもいいかもしれない。
——そう思った、その時!!
「ケーーーーン!!」
上空から甲高い声が聞こえる。
「レオ!! あれ!!」
リズが指差すほうを見ると、巨大な鳥がこちらに向かって来ている。
「鑑定!!」
すぐに確認する。
名前:ガルーダ
危険度:A
説明:風を操る巨大な鳥の魔物。上空から獲物を見つけ、急降下して鋭い爪で鷲掴みにしてしまう。非常に危険な魔物。
素材:『風怪鳥の鋭爪』
レア素材:『風怪鳥の羽毛』
「気をつけろ!! 危険度Aだ!!」
「分かっているが……!! あいつ、このまま突っ込んでくるぞ!?」
「あんな鋭い爪でやられたら、ひとたまりもないよー」
「おまけに、上空からだから後衛も普通に狙われる……! ご主人様、どうするよ!?」
注意喚起を飛ばすが、みんな、上からの襲撃にどう対応すればいいか分からないようだ。
キアラ、リズ、ロウナは不安げに言葉を漏らす。
ここは、リーダーの俺が何とかするしかない。
ちょうど、谷の方角の上空から、急降下してくるガルーダ。
みんな、ここまでの疲労が溜まっているようだ。
真正面から立ち向かうのは、危ないだろうな。
だとすると……短期決戦、一撃で決めるしかない。
俺は、ありったけの魔力を剣に込め、みんなの前に出る。
「……レオ? 何するの?」
「大丈夫だ、俺に任せろ」
リズが不安そうに聞いてくるので、笑って返す。
尚も、俺たちに向かい急降下を続けるガルーダ。
もう少し……もう少し……もう少し……!!
俺はギリギリまで風怪鳥を引き付ける。
——そして!!
「今だ!! 『ルーンブレード』オオオォォォォォォ!!」
グーーーーーーーーン!!
目一杯伸ばした長い魔力の刃……それを、突進してくる怪鳥目がけて振り下ろす!!
バシャアアアアアアアアアン!!
怪鳥は、見事に真っ二つになる。
——やった!
そう思った瞬間、足場の岩がガラリと崩れる!
「な、なに!?」
俺は、バランスを崩し——そして。
谷底に向かって、真っ逆さまに落ちてしまった。
「レオーーーーーーーー!!!!」
遠くなっていくリズの叫び声が、落ちていく俺の耳に微かに届いた。
朝が来た。
窓の外から鳥のさえずりが聞こえる。
「……もう何度目の朝チュンか分からないな」
俺は静かに呟く。
隣には、普段のあざとさなど一切ない表情で、可愛らしい受付嬢の彼女が眠っている。
いつも通り、一仕事終えたような清々しく満たされた気分だ。
「…………あれ?」
いつもなら、この辺で女神が出てきそうなのだが、今日は声が聞こえる気配がない。
どうしたのだろうか。
もう少し待ってみる。
……が。
「やっぱり、声が聞こえてこないな」
別に交信が無くても差しさわりないのだが、無いなら無いで寂しい気がする。
毎日連絡を寄越して、ある日突然連絡を絶って気を引く、恋愛の常とう手段と同じような感じだ。
「……風邪でも引いたのかな?」
心配になるが、俺から連絡する手段はない訳で。
「まあ、仕方ないか」
俺はふぅっと大きく息を吐き、気持ちを切り替えるように伸びをする。
そうこうしていると、隣の彼女が目を覚ます。
「ふあぁ~……あっ! えへへぇ、れ~おさん♡」
俺を見るや否や、すぐに抱き着いてくる。
ふにゅり!
彼女の柔らかい身体の感触、特に馬鹿でかい胸の双丘の感触をもろに感じる。
俺は彼女を抱き返してやった。
「おはよう、チェリー」
「おはよ~ございますぅ……♡」
俺の肩に、猫のようにすりすりと頬ずりしてくるチェリー。
「仕事は大丈夫か?」
「んー……準備もあるしぃ、一度ぉ、家に帰らなきゃですからぁ。そろそろ出ないといけませんねぇ」
寂しそうに呟く、あざと可愛い彼女。
「また一緒に過ごせるさ。時間もちゃんと作るよ」
「えへへ~、約束ですよぉ……? じゃあ~、約束のチュウ……んちゅ♡」
チェリーが軽く俺の唇を啄んでくる。
そして、素早く身支度をして、ラックステラを出て行ったのだった。
装備を整え、食堂に降りると、リズたちがすでに待っていた。
「あ! レオー、遅いよぉ!」
「ん……ご主人様、寝坊……」
リズとシレイドが言う。
「まあまあ、レオ様もお疲れなのですよ。たまには良いじゃないですか」
「だな。ご主人様は頑張りすぎるところがあるからな。許してやろーぜ」
セーラとロウナがリズたちを宥める。
——その時。
……コトン。
俺の前に水が置かれる。
「…………ご注文は?」
ボニーがなんとも複雑そうな顔で睨んでくる。
少し怖い。
どうやら、昨日の出来事で感情がまだ落ち着いてないのだろう。
不安、悔しさ、嫉妬、怒りなどごちゃごちゃになっているのではと察する。
……ボニーは正確には、まだ俺の彼女じゃないのだが。
俺が適当にサンドイッチを注文すると、ボニーは「……はい」と元気なさげに厨房に戻る。
「何をしたんだ? レオ」
「ああー……そのー、ちょっとな……」
キアラの問いかけを適当にはぐらかす。
まあ、機嫌が直るまでは、あまり無暗に触れない方がいいな。
今、攻略しているダンジョンを踏破すれば、彼女が提示する条件を果たせるわけだし。
とりあえず、そちらに集中しよう。
「よし。朝飯を食べたら今日も『風神の谷』に向かうぞ!」
「「「「「おー!」」」」」
俺の呼びかけに、みんなが元気に返事をする。
朝ご飯を食べた後、ワープで『風神の谷』に移動する。
ちょうど昨日、グルメオークに襲われた場所だ。
「よし、進むぞ」
俺は、みんなに声をかけて進みだす。
谷の底を目指して、ひたすら歩くこと三時間。
途中、戦闘が何度かあったが、相手は『コカトリス』『エビルモンキー』がほとんど。
二回ほど『グルメオーク』に当たった。
前者はまだ問題なく倒せるのだが、後者の『グルメオーク』の方は、なかなか骨が折れる。
戦術は、昨日と同じだ。
ロウナが最初にかち合い、取っ組み合いをしている間にみんなで総攻撃。
五分ほどフルで攻撃しまくって最終的にオークが根負けして倒れる。
一回目も二回目も、最終的に俺の『ルーンブレード』で倒した。
ダメージをギリギリまで与えた後、ロウナが力任せにオークをぶん投げる。
蓄積したダメージでフラフラになっているところを『ルーンブレード』で両断といった感じだ。
シレイドの『デスエッジ』に頼ってもよかったのだが、あの技はあまり使いすぎると、身体への負担が大きいそうなので、俺の判断で後衛に徹してもらった。
「リズ、今どのへんか分かるか?」
みんなにも疲れの色が見えてきたので、リズに問う。
「うーん……今、だいたい踏破率70%くらいまで来たかな」
ふむ。とすると、このペースなら明日にでもボス部屋の前まで着きそうだ。
「ふむ。谷の底がだいぶん、見えてきたな」
「ホントですねー、なんだかうっそうとしていますが」
道の端から谷を覗くと、底がうっすらと見えている。
数時間前までは霧がかったように見えなかったが、かなり進んだといったところか。
今日は、そろそろ帰ってもいいかもしれない。
——そう思った、その時!!
「ケーーーーン!!」
上空から甲高い声が聞こえる。
「レオ!! あれ!!」
リズが指差すほうを見ると、巨大な鳥がこちらに向かって来ている。
「鑑定!!」
すぐに確認する。
名前:ガルーダ
危険度:A
説明:風を操る巨大な鳥の魔物。上空から獲物を見つけ、急降下して鋭い爪で鷲掴みにしてしまう。非常に危険な魔物。
素材:『風怪鳥の鋭爪』
レア素材:『風怪鳥の羽毛』
「気をつけろ!! 危険度Aだ!!」
「分かっているが……!! あいつ、このまま突っ込んでくるぞ!?」
「あんな鋭い爪でやられたら、ひとたまりもないよー」
「おまけに、上空からだから後衛も普通に狙われる……! ご主人様、どうするよ!?」
注意喚起を飛ばすが、みんな、上からの襲撃にどう対応すればいいか分からないようだ。
キアラ、リズ、ロウナは不安げに言葉を漏らす。
ここは、リーダーの俺が何とかするしかない。
ちょうど、谷の方角の上空から、急降下してくるガルーダ。
みんな、ここまでの疲労が溜まっているようだ。
真正面から立ち向かうのは、危ないだろうな。
だとすると……短期決戦、一撃で決めるしかない。
俺は、ありったけの魔力を剣に込め、みんなの前に出る。
「……レオ? 何するの?」
「大丈夫だ、俺に任せろ」
リズが不安そうに聞いてくるので、笑って返す。
尚も、俺たちに向かい急降下を続けるガルーダ。
もう少し……もう少し……もう少し……!!
俺はギリギリまで風怪鳥を引き付ける。
——そして!!
「今だ!! 『ルーンブレード』オオオォォォォォォ!!」
グーーーーーーーーン!!
目一杯伸ばした長い魔力の刃……それを、突進してくる怪鳥目がけて振り下ろす!!
バシャアアアアアアアアアン!!
怪鳥は、見事に真っ二つになる。
——やった!
そう思った瞬間、足場の岩がガラリと崩れる!
「な、なに!?」
俺は、バランスを崩し——そして。
谷底に向かって、真っ逆さまに落ちてしまった。
「レオーーーーーーーー!!!!」
遠くなっていくリズの叫び声が、落ちていく俺の耳に微かに届いた。
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