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第9章:風神の谷と宿の看板娘編
第22話:天界の事変
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◇
レオがチェリーと初めての夜を明かした頃。
——天界・アブラングレーの家。
その日、アブラングレーはいつものように昼頃に起床する。
天界の神の中では、まだ成人ではないアブラングレーは、仕事にはついていない。
元より、世界の創造や、天界の巡回警備などというつまらない仕事はする気はなかった。
彼の欲望は「より多くの他者の絶望の表情を味わうこと」だった。
そんな彼のもとに、一匹の蝶が飛んでくる。
花園のような天界の眩しさに似つかわしくない黒い蝶だ。
それは、アブラングレーが蒔いた『種』が開花した際に知らせてくれる使い魔だった。
「もしかして!! ようやくか!!」
アブラングレーは喜びの表情を浮かべて、蝶を指先に乗せて信号を解読する。
『メルヴィーナの創造する世界『アルティナ』にて、複数の種が『開花』。『アルティナ』は滅亡しました』
「よっしゃあああああああああああっ!!」
アブラングレーは知らせを受けて声を張り上げて喜ぶ。
「こうしちゃいられない!! 間抜けなメルヴィーナの絶望に満ちた顔を見るために、すぐに向かわないと!!」
鼻息を荒くして、メルヴィーナの自宅へと出向いた。
コンコン!! コンコン!!
「姉さん!! メルヴィーナ姉さん!! アブラングレーだよ!! 遊びに来たよ!!」
怪しい笑みを浮かべながら、ドアをノックするアブラングレー。
「いないのか?」
ドアノブに手をかけると、扉が静かに開く。
「鍵がかかってない? くっ、ははははは!! 悲しみをこらえながら、母さんのところにでも報告に行ったのか? まあいい。とりあえず、滅んだ世界を見学しようか!!」
アブラングレーはメルヴィーナの自宅に入り、机に置かれる球体の世界『アルティナ』を覗き込む。
「ん……? これは……?」
アブラングレーは目を疑う。
「なんでだ!? 種が開花してない!? 馬鹿な、ちゃんと滅亡した知らせが届いたのに!? 俺の蒔いた種が……また減ってるじゃねえか!! 畜生、誤報かよ!! せっかく、馬鹿女神メルヴィーナの絶望に満ちた顔が見れると思ったのに!!」
「……やはり、あなたが種を蒔いたのですね」
「そうだ!! 俺が種を蒔いて、この世界を滅ぼしてやろうと……って!?」
驚いて声の方を見るアブラングレー。
そこには、メルヴィーナ、ディアナミーア、ウルラウール、そして、全ての神の母エルディーテがいた。
「アブラングレー……どういうことか、説明してくれますか?」
エルディーテは厳しい表情でアブラングレーを睨みつける。
「か、母さん……い、いや、そ、その、こ、これは……なんというか……その」
思わずたじろぐアブラングレー。
「前にすれ違った時、コレを落としていったから……まさかと思っていたが、お前が種を蒔いていたんだな」
ウルラウールが先日、メルヴィーナ宅で拾った『王魔種』をアブラングレーに見せつける。
「や、やだな。ウル姉さん。ぼ、僕がそんなことするわけ、な、ないじゃないか」
「言い訳は止めなさい。メルヴィーナの家に潜んでいた使い魔の黒蝶にニセの情報を掴ませて、持ち主のもとに返したのです。誰の使い魔か分かりませんでしたが、そうしたら、あなたが来た。それに、先ほどの発言……もう詰みですよ、アブラン」
ディアナミーアもピシャリと言い放つ。
「あなたが……やったのですね?」
エルディーテが最後の確認を行う。
アブラングレーはしばらく沈黙していたが、やがて高らかに笑い出す。
「アーッハッハッハッハ!! そうさ!! そうだよ、姉さん!! 母さん!! 俺がやったんだ!! 魔物を発現させて『王魔種』をばらまいてやったのさ!!」
「……どうして、そんなことをしたんですか? ……アブラン」
これまでずっと押し黙っていたメルヴィーナが目を潤ませて問いかける。
「ハハハハハハ!! 決まってるだろう!? あんたの絶望に歪む顔が見たかったのさ!! あんただけじゃない!! 俺は全ての女神の苦しむ顔が見たかったのさ!!」
ついにアブラングレーが本性を見せる。
「ま、まさか、お前……あたしたちが作った世界にも?」
「ああ!! 瘴気と『王魔種』をばら撒いてやったよ!! ウル姉さんの絶望した顔も、ディアナ姉さんの泣き顔も、さいっこうに美味かったぜ!!」
ウルラウールの言葉に、アブラングレーはブレーキが壊れたように強く肯定する。
「アブラン……貴様……!!」
「……ひどい!!」
ウルラウールとディアナミーアが自ら創造した世界を思い出しながら、表情を歪める。
「ひゃはははは!! イイ顔じゃねえか!! 姉さんたち!! 姉さんたちだけじゃねえよ!? 色んな女神の世界に『種』をバラ撒いたからなぁ!! どの女神も自分が創った世界が滅んで、苦痛に満ちた表情は傑作だったぜ!!」
悪びれる様子も無く、堂々と自白するアブラングレー。
「……もう、いいです。黙りなさい、アブラングレー」
エルディーテが怒りに満ちた顔で制止する。
「あなたは、神として許されざる罪を犯しました。よってあなたに『失楽園』を命じます。あなたの神の称号と記憶を剥奪し、然るべき世界に落ちてもらいます。一つの命として、ゼロから学びなおしなさい」
ピシャリと罰の宣告するエルディーテ。
「フハハハハハ!! 『失楽園』ねえ……俺が、そんな処罰を『はい、そうですか』と受け入れると思うか?」
アブラングレーは目の前の球体、異世界『アルティナ』に手をかざす。
「な、何をするつもりですか!? アブラン!!」
「掟によると『神たちによる天界からの各世界への干渉はご法度』……なら『俺がこの世界に入っちまえば』あんたたちは何もできないよなぁ!!」
「ま、まさか……!?」
「ああ、そうさ!! こうなりゃあ、仕方ない!! 記憶を消されないうちに、せめて俺自身がこの『アルティナ』に堕ちて、俺自身の手で滅亡させ、この世界の全ての命の絶望を見てやるよ!! 邪神としてな!!」
「やめて!!」
アブラングレーの言葉を聞いて、叫ぶメルヴィーナ。
「もう遅い!!」
アルティナへと通じる門を開き、その中に飛び込むアブラングレー。
アブラングレーはそのまま、あっという間に世界『アルティナ』へと堕ちて行ってしまった。
「そ、そんな……!! 姉さん、母さん、ど、どうすれば!! このままでは、私の世界が!!」
メルヴィーナは悲痛な表情を浮かべる。
「……天界からの各世界への過度な干渉は、掟に触れます……」
エルディーテの言葉に、俯くメルヴィーナたち。
「……ですが、創造した世界の中からなら、女神も神も干渉することができます」
「……それって」
「メルヴィーナ、ウルラウール、ディアナミーア……メルヴィーナが創造せし世界『アルティナ』に舞い降り、『アルティナ』の中から……アブラングレーを止めなさい……もはや彼は神ではない。邪神です。討伐を、命じます!」
エルディーテの言葉に、三人は顔を見合わせて力強く首肯する。
「母様、承知致しました……私は、私が創った世界を救いに行きます」
「エルディーテ母さん、承知しました。メルヴィとディアナと共に、必ずアブランを討ちます!」
「仰せのままに、母様。女神の名に懸けて……メルヴィとウルと一緒に『アルティナ』を護り、アブランを……いえ、邪神アブラングレーを討ち倒してきます」
そう言って、三人もアブラングレーと同じように、天界の門をくぐり『アルティナ』へと堕ちていく。
彼女たちを見送り、エルディーテは『アルティナ』を抱きしめて呟く。
「この世界が……『アルティナ』が生きるか死ぬかはあなたたち次第です。頼みましたよ、メルヴィ、ウル、ディアナ……」
天界の不穏が遂に正体を現し、目まぐるしく状況が動いたのだった。
レオがチェリーと初めての夜を明かした頃。
——天界・アブラングレーの家。
その日、アブラングレーはいつものように昼頃に起床する。
天界の神の中では、まだ成人ではないアブラングレーは、仕事にはついていない。
元より、世界の創造や、天界の巡回警備などというつまらない仕事はする気はなかった。
彼の欲望は「より多くの他者の絶望の表情を味わうこと」だった。
そんな彼のもとに、一匹の蝶が飛んでくる。
花園のような天界の眩しさに似つかわしくない黒い蝶だ。
それは、アブラングレーが蒔いた『種』が開花した際に知らせてくれる使い魔だった。
「もしかして!! ようやくか!!」
アブラングレーは喜びの表情を浮かべて、蝶を指先に乗せて信号を解読する。
『メルヴィーナの創造する世界『アルティナ』にて、複数の種が『開花』。『アルティナ』は滅亡しました』
「よっしゃあああああああああああっ!!」
アブラングレーは知らせを受けて声を張り上げて喜ぶ。
「こうしちゃいられない!! 間抜けなメルヴィーナの絶望に満ちた顔を見るために、すぐに向かわないと!!」
鼻息を荒くして、メルヴィーナの自宅へと出向いた。
コンコン!! コンコン!!
「姉さん!! メルヴィーナ姉さん!! アブラングレーだよ!! 遊びに来たよ!!」
怪しい笑みを浮かべながら、ドアをノックするアブラングレー。
「いないのか?」
ドアノブに手をかけると、扉が静かに開く。
「鍵がかかってない? くっ、ははははは!! 悲しみをこらえながら、母さんのところにでも報告に行ったのか? まあいい。とりあえず、滅んだ世界を見学しようか!!」
アブラングレーはメルヴィーナの自宅に入り、机に置かれる球体の世界『アルティナ』を覗き込む。
「ん……? これは……?」
アブラングレーは目を疑う。
「なんでだ!? 種が開花してない!? 馬鹿な、ちゃんと滅亡した知らせが届いたのに!? 俺の蒔いた種が……また減ってるじゃねえか!! 畜生、誤報かよ!! せっかく、馬鹿女神メルヴィーナの絶望に満ちた顔が見れると思ったのに!!」
「……やはり、あなたが種を蒔いたのですね」
「そうだ!! 俺が種を蒔いて、この世界を滅ぼしてやろうと……って!?」
驚いて声の方を見るアブラングレー。
そこには、メルヴィーナ、ディアナミーア、ウルラウール、そして、全ての神の母エルディーテがいた。
「アブラングレー……どういうことか、説明してくれますか?」
エルディーテは厳しい表情でアブラングレーを睨みつける。
「か、母さん……い、いや、そ、その、こ、これは……なんというか……その」
思わずたじろぐアブラングレー。
「前にすれ違った時、コレを落としていったから……まさかと思っていたが、お前が種を蒔いていたんだな」
ウルラウールが先日、メルヴィーナ宅で拾った『王魔種』をアブラングレーに見せつける。
「や、やだな。ウル姉さん。ぼ、僕がそんなことするわけ、な、ないじゃないか」
「言い訳は止めなさい。メルヴィーナの家に潜んでいた使い魔の黒蝶にニセの情報を掴ませて、持ち主のもとに返したのです。誰の使い魔か分かりませんでしたが、そうしたら、あなたが来た。それに、先ほどの発言……もう詰みですよ、アブラン」
ディアナミーアもピシャリと言い放つ。
「あなたが……やったのですね?」
エルディーテが最後の確認を行う。
アブラングレーはしばらく沈黙していたが、やがて高らかに笑い出す。
「アーッハッハッハッハ!! そうさ!! そうだよ、姉さん!! 母さん!! 俺がやったんだ!! 魔物を発現させて『王魔種』をばらまいてやったのさ!!」
「……どうして、そんなことをしたんですか? ……アブラン」
これまでずっと押し黙っていたメルヴィーナが目を潤ませて問いかける。
「ハハハハハハ!! 決まってるだろう!? あんたの絶望に歪む顔が見たかったのさ!! あんただけじゃない!! 俺は全ての女神の苦しむ顔が見たかったのさ!!」
ついにアブラングレーが本性を見せる。
「ま、まさか、お前……あたしたちが作った世界にも?」
「ああ!! 瘴気と『王魔種』をばら撒いてやったよ!! ウル姉さんの絶望した顔も、ディアナ姉さんの泣き顔も、さいっこうに美味かったぜ!!」
ウルラウールの言葉に、アブラングレーはブレーキが壊れたように強く肯定する。
「アブラン……貴様……!!」
「……ひどい!!」
ウルラウールとディアナミーアが自ら創造した世界を思い出しながら、表情を歪める。
「ひゃはははは!! イイ顔じゃねえか!! 姉さんたち!! 姉さんたちだけじゃねえよ!? 色んな女神の世界に『種』をバラ撒いたからなぁ!! どの女神も自分が創った世界が滅んで、苦痛に満ちた表情は傑作だったぜ!!」
悪びれる様子も無く、堂々と自白するアブラングレー。
「……もう、いいです。黙りなさい、アブラングレー」
エルディーテが怒りに満ちた顔で制止する。
「あなたは、神として許されざる罪を犯しました。よってあなたに『失楽園』を命じます。あなたの神の称号と記憶を剥奪し、然るべき世界に落ちてもらいます。一つの命として、ゼロから学びなおしなさい」
ピシャリと罰の宣告するエルディーテ。
「フハハハハハ!! 『失楽園』ねえ……俺が、そんな処罰を『はい、そうですか』と受け入れると思うか?」
アブラングレーは目の前の球体、異世界『アルティナ』に手をかざす。
「な、何をするつもりですか!? アブラン!!」
「掟によると『神たちによる天界からの各世界への干渉はご法度』……なら『俺がこの世界に入っちまえば』あんたたちは何もできないよなぁ!!」
「ま、まさか……!?」
「ああ、そうさ!! こうなりゃあ、仕方ない!! 記憶を消されないうちに、せめて俺自身がこの『アルティナ』に堕ちて、俺自身の手で滅亡させ、この世界の全ての命の絶望を見てやるよ!! 邪神としてな!!」
「やめて!!」
アブラングレーの言葉を聞いて、叫ぶメルヴィーナ。
「もう遅い!!」
アルティナへと通じる門を開き、その中に飛び込むアブラングレー。
アブラングレーはそのまま、あっという間に世界『アルティナ』へと堕ちて行ってしまった。
「そ、そんな……!! 姉さん、母さん、ど、どうすれば!! このままでは、私の世界が!!」
メルヴィーナは悲痛な表情を浮かべる。
「……天界からの各世界への過度な干渉は、掟に触れます……」
エルディーテの言葉に、俯くメルヴィーナたち。
「……ですが、創造した世界の中からなら、女神も神も干渉することができます」
「……それって」
「メルヴィーナ、ウルラウール、ディアナミーア……メルヴィーナが創造せし世界『アルティナ』に舞い降り、『アルティナ』の中から……アブラングレーを止めなさい……もはや彼は神ではない。邪神です。討伐を、命じます!」
エルディーテの言葉に、三人は顔を見合わせて力強く首肯する。
「母様、承知致しました……私は、私が創った世界を救いに行きます」
「エルディーテ母さん、承知しました。メルヴィとディアナと共に、必ずアブランを討ちます!」
「仰せのままに、母様。女神の名に懸けて……メルヴィとウルと一緒に『アルティナ』を護り、アブランを……いえ、邪神アブラングレーを討ち倒してきます」
そう言って、三人もアブラングレーと同じように、天界の門をくぐり『アルティナ』へと堕ちていく。
彼女たちを見送り、エルディーテは『アルティナ』を抱きしめて呟く。
「この世界が……『アルティナ』が生きるか死ぬかはあなたたち次第です。頼みましたよ、メルヴィ、ウル、ディアナ……」
天界の不穏が遂に正体を現し、目まぐるしく状況が動いたのだった。
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